このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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KR女史へのインタビュー(36)

2020年01月31日

今回は、「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


どんな存在もアイデンティティと尊厳をもっている


―― 札幌の講演会に来ています。「不安」というテーマでしたが、「不安さん」というアイデンティティと向き合ってクリーニングするというお話が目からウロコでした。「不安は悪いもの」という判断が働いている自分に気づきます。


KRさん ホ・オポノポノではどんな存在にもアイデンティティが宿っていて尊厳があるものとして関わりますよね。「不安さん」や不安を抱えている自分を良い悪いと裁くのではなく、その存在との関係性の中で生じる「具体的な自分の感情」を内省してクリーニングしていきます。問題も答えもすべて自分の中にある。そこがカギです。

おさらいになりますが、クリーニングには2つのポイントがあります。1つめは、どんな存在にも3つのパート〈ウニヒピリ(潜在意識・感情)、ウハネ(表面意識・思考)、アウマクア(超意識)〉が宿っていて、「自分は何者なのか?」というアイデンティティを構成しているということ。2つめが、クリーニングとは「この記憶を消去してください」と表面意識で嘆願して、宇宙に委ねるプロセスだということです。つまり、「何かを治す」「変える」ことが目的ではなくて、内省する態度が大切なんです。

クリーニングは願望実現や「現実を思い通りに変える方法」ではありません。どんな状況で何を体験していても、「自分が何を感じて考えているのか」に焦点を当てて気づいて、記憶を消去して、記憶から自由になることで、本来の自己として生きる方法なんです。

思考を巡らせるのはウハネの働きです。感情を生じさせるのはウニヒピリですが、どんな感情であっても、「こういう記憶を持っているよ!」というウニヒピリからのサインなんです。「嫌い」だけでなく、「好き」も記憶です。たしかに現実に直面するあらゆる場面において、思考や感情が沸き上がって、問題の原因を外側に求めがちです。ですが、記憶から真に自由になって本来の自己を生きるためには、内省してクリーニングすることこそが大切なんです。


期待を手放して、結果を委ねる


―― 「思いグセ」ってありますよね。自分さえ我慢すれば丸く収まるんだとか。クリーニングをしていくと、誰よりも何よりも自分自身が 一 番、ウニヒピリを無視したり、否定したり、感じていることを良い悪いと裁きがちになっていると気づきます。


KRさん 何も外側にはないんですよね。現実をつくっているのは他の誰でもない自分自身で、カギは「ウハネ ― ウニヒピリ ― アウマクア」の関係性を調和させることです。クリーニングで活躍しているのはウニヒピリなのですから、ウニヒピリの訴えを受けとめてケアしながら、クリーニングすることです。

そう言うと、まるで私自身が聖人君子みたいにできているように皆さん錯覚されるんですけど、全くそうではありません(笑)。たとえば私には悩みの種になっていた隣人がいます。もう15年間、毎日毎日トラブルになっていたんです。当然、「あいつ!!」となるわけですが(笑)、そんなときは目の前を手で防いで「何も外側に原因はない!!」と立ち返って、ウニヒピリの怒りと向き合うんです。だからといって「仲良くなる」ためでも「隣人が変わってくれる」ためでも、「期待する変化」のためでもない。クリーニングとはある意味、「改心する」「ゆるす」行為で、痛みから解放されること。15年も続けて、最近ようやくバランスが取れてきたんですよ(笑)。


―― 目の前の現実に振り回されずにクリーニングをするのって、本当に大変です。「期待をしない」解決法というところで、割り切れない、よくわからないという質問をよくお聞きします。そのあたりをご説明いただけますか?


KRさん 問題解決法ではあるんです。でも知性が認識して思考でひねり出すものではないということ。表面意識が認識できることは氷山の一角なのですから。自分が認識し、知覚しているものとはかけ離れた事柄をクリーニングしているのかもしれません。だから結果は、委ねるんです。人はそれぞれ、その人だけにしか体験できない人生を生きているものです。その中でクリーニングをして、記憶を消去することで、パターンを抜け出して本来の自己を生きる。それがクリーニングの目的です。故モーナ※の言葉をご紹介します。いつだって私はここに立ち返るんです。


私たちは過去の思いや、
感情、ことば、行いから
成り立つ存在であり、
過去のあらゆる経験の
集合体であるという
事実を受け入れた時、
またその様な過去の記憶庫に
左右され、自分の人生や
選択の持つ色合いや
陰影が決まっている事実を
受け入れた時に初めて、
道を正し浄化すれば、
人生、家族、社会を
変えられることに
目を向け始めるのです。


―― クリーニングでは、知性による理解を超えた先に解決がある。勝手に現実が変わっていくこともあります。いつでも基本が大切ですね。今回もありがとうございました。
(インタビュー:高木 みのり)


※故モーナ・ナラマク・シメオナ女史のこと。


(『元気な暮らし』2020年2月号掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く