このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ネロさんへのインタビュー(5)

2016年10月28日

☆今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんに、引き続きお話を伺いました。


まず自分が、平和と幸せを体験すること


―― 先月号では結婚と離婚についてお話をいただきました。離婚という経験のクリーニングを通して、何か見えてきたことはありましたか。


ネロさん 大きな学びとなったことがあります。「誰かが不幸せである」という体験をしているときは、一番に自分が相手のことを「不幸だ」と感じているその「判断・ジャッジメント」を自分の中でクリーニングすること。そして、何を置いても、まずは「自分の中で本当の平和や幸せを体験する」ということについて、自分自身で責任を取るということです。それがホ・オポノポノの第一の目的なのですね。


―― 一般的には、「自分の幸せ」を大切にするというと、自分勝手に聞こえがちですよね。


ネロさん 私たちの歴史においては、そうかもしれませんね。しかしホ・オポノポノで体験する「幸せ」は、誰かを犠牲にすることはありません。すべての調和のもと、自分を幸せにする。私に新しい女性が現れ、幸せを取り戻しているそのプロセスを、私の子どもたちはとても喜んでくれています。
 今回、東京に着いた時、最初に目に入ったのが桜でした(3月インタビュー当時)。その美しさや喜びをクリーニングし、瞑想していたら、桜を通して伝わってきたメッセージは「新しい始まり」でした。クリーニングを続けていくということは、本来私たちが常に味わっているはずの新しい命、新しい始まりを、生きられるということです。
 もちろんご存じのとおり、何かが新しく咲くには、まず古い葉っぱを全部落とさなければなりません。つまり私たちは新しい命を生きるために、過去の古い記憶をすべて手放すことが必要なのです。それがあってこそ、「本来咲かせるべき新しい花」を咲かせることができます。離婚も然り、何かが変化するとき、私たちは痛みを伴う体験をしますが、今、それが初めて起きているのではなく、私たちが「過去に溜め込んできた痛み」が、一気に目の前に再現されている、それを再体験している状態なのだ、という認識が重要です。


―― 今この出来事を通して再生されている「古い記憶」を手放し、新しい命を咲かせる、ということですね。


すべては思考が創り出す


ネロさん 大切なことは、あらゆる世界、すべての現象は、私たちの持っている「思考」が創り出すものだということです。思考はとてもパワフルなものなので、「妻が苦しんでいる」という現実を、実際に創っているのは、「私自身の思考」なのです。
 何を外側に見たとしても、それは「自分が体験していること」ですから、どんなときも、「許し」というのは誰かにではなく、自分自身に与えます。自分自身の記憶に4つの言葉を言うことで、ウニヒピリが「許し」を体験する。そのプロセスを経ることで、再現されている記憶が消去されます。「妻が辛そうだ」という体験を見せてくれている「自分自身の記憶」に向かって、「過去に何が起きていたのかわからないけど、ごめんね、許してね」と言うのですね。


―― どんな現象も「自分の記憶」の再現である、ということをどうも忘れがちなのです。


ネロさん 私たちは、常に相互に引き寄せ合ったり、目には見えなくても誰かが悲しんでいるときに自分も同じ感情へ持って行かれたり、お互いに「反応」によってつながり合い、引っ張り合っています。離婚を通じて、妻が悲しい、寂しい、という表現をすれば、私も同様の感情を抱きます。だからといってすべて元通りにしてまた一緒になる、というのは「記憶によって」つながり続けることになります。または、彼女に悲しみを見せられているのにその体験を無視しても、記憶は消えません。
 相手を通じて見せられている悲しみという体験を、ただただ許す。その源となっている記憶がすべて消えるのに、どのくらいかかるかわかりませんし、その結果は生涯私の目には見えないかもしれません。でも、4つの言葉を言うことによって、私の記憶の中からその悲しみが消去されれば、妻は確実に、新しい人生を生きることができます。私が新しい生命を生きることで、相手も本当の自分を取り戻す。そこから健全な人間関係が生み出されるのです。記憶によって動くのではなく、クリーニングする中で得たインスピレーションを、やるべきこととしてやる。それが私の役割だと思っています。


毎日クリーニングをする
どんな現象も「自分の記憶」の再現である

毎瞬、「自分自身に恋をする」!


ネロさん もう少しクリアにしましょう。あなたが恋に落ちて、相手も自分を愛してくれていると知った時、世の中のすべてがあなたを愛していると感じませんか? そういうとき、あらゆるものが輝き、美しく見えますよね。ホ・オポノポノを続けていくことは、「毎瞬毎瞬、自分自身に恋をする」ということなのです。


―― 本当ですか!? 急にハードルが上がったように感じました(焦)。


ネロさん 過去に体験した「そのときの状態」に執着するなら難しいですね(笑)。でも本来、毎瞬、自分に、そして誰かに、何かに、恋に落ちる体験ができるはずです。ホ・オポノポノを通して、ぜひそれを私たちがやってみましょう。4つの言葉でクリーニングすることは、ウニヒピリに対して「この瞬間、この人生に、恋に落ちていいんだよ」、というメッセージなのですよ。


―― なんて美しいのでしょう。胸がいっぱいになりました。


ネロさん クリーニングをすれば、起きるべき「新しい始まり」を、ちゃんと取り戻すことができます。自分の私生活をここまで表現したのはこのインタビューが初めてだったので、冷や汗をかいていますが(笑)、大切なことだったと思います。私は最近、「ゼロリミッツ」、それ以上でも以下でもなく「ゼロとしての愛」を、頭の中にスローガンとして置いて、練習、実践しようとしています。生命というのは、その瞬間瞬間に、咲き続けるものです。この先に何が起きるかわかりませんが、クリーニングを続けていきます。


―― 今回も素晴らしいお話、本当にありがとうございました。(インタビュー:滝澤 朋子)



(2014年7月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



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ネロさんへのインタビュー(4)

2016年10月21日

☆今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんにお聞きしました。



「結婚」は「判断」を手放す機会


―― ネロさんに取材させていただくのはこれで3回目ですね。私の周辺では最近、「結婚」というテーマがクローズアップされています。


ネロさん 私も台湾から日本へのツアーの中でアジアの人たちの「家族の絆の強さ」を感じ、その歴史をクリーニングしていたところです。
 私たちはあらゆる意味でいつもなんらかの選択をしているわけですが、誰かと新しい家族をもつ「結婚」によって、いろいろな「判断」を手放すチャンスを与えられます。相手を通していろいろな「判断」が自分の中にあることに気づき、その元となっている「記憶」をクリーニングし、手放していく。そうすることでまず、私たち自身が癒され、次に私たちの伴侶が、次にその伴侶の家族が体験してきたさまざまな痛みも癒すことができます。そういう意味で、クリーニングする人の役割というのは大きいですね。


―― 私も主人の言葉遣いや態度、食事、過去、主人の家族のこと…膨大な自分の判断を日々体験しています。


ネロさん ご主人の過去、そのご家族などを通して再生されている「あなたの記憶」、それをチャンスとして、あなた以外の誰かを許すのではなく、「あなた自身の記憶」を許していくことができます。
 とても大切なことをお話しします。あなたがご主人の家族について何か感じるとしたら、そこをクリーニングする前に、あなたが生まれ育った「もとの家族」との関係をクリーニングすることが大事なのです。結婚によってつながった新しい家族の問題は、あなたの「もとの家族の問題」と深いつながりがあります。まず自分、自分のもとの家族、それ以外のことは次、という順番でクリーニングする必要があるのですよ。
 私も結婚生活の中でクリーニングが必要だったときは、私自身、次に私のもとの家族の中に見えるいろいろな記憶をクリーニングしました。そうすることで、過去の記憶に縛られた自分の生命ではなく、新しい生命、新しい道を自分自身に与えることができます。それは自分のもとの家族、さらに結婚相手、その相手の家族も、みんなが「本来の新しい生命」を吹き返すことを意味します。そのスタートを切るのがあなたというわけです。すべての生命は、「新しい生命」を待ち望んでいますよ。


―― まさに「平和は私から始まる」ですね(笑)。


すべては内側で起きているIt is all an inside job.
すべては内側で起きています。

怒りが噴出しているその瞬間も


―― ネロさんの、結婚に関するクリーニングの体験をぜひ教えてください。


ネロさん これだけ結婚についてお話ししたあとで申し訳ないのですが(笑)、私は30年間連れ添った妻と「離婚する」という選択が見えて、それについてクリーニングを続けていました。妻が突然「新しい人生を生きたい」と言い始め、アメリカでのワークショップにたびたび参加するうち、その中で新しい男性と出会ったのですね。クリーニングによって起きるべきことが起きているように見えましたが、突然狂ったような怒りを妻が私に表現してきたこともありました。


―― そのような体験をするとき、私はとても冷静ではいられません。


ネロさん そうですね、相手が攻撃的になることで、しばしば私も感情的になりました。しかし怒りが噴出していても、その瞬間も、「自分の中のいったいどの記憶が原因で、この現象を生み出しているのだろう?」と、4つの言葉などでクリーニングを続けました。
 そのうちに、「私と妻の間に過去に存在していた愛」が、3人の子どもたちを通して表現されるようになりました。それを助けとして、私たちはようやく冷静に話し合えるようになったのです。ひとつの現象についてクリーニングを続けることで、行動としては争いを実体験しつつも、同時に愛や歓び、インスピレーションを受け取ることができた。うまく言葉では説明できませんが、私にとってそれは目覚めのような体験でした。


―― クリーニングは怒りを表現しながらでもできるのですね。


ネロさん ホ・オポノポノでは、起きる感情を抑えろとはいっていません。それを隠せとも、なにかほかの感情に転換しろともいわない、いわゆるポジティブシンキングとも違います。何をしながらも、「クリーニングを選択する」、これが私にとって規律のようなものなのです。どんな感情を体験し、表現しているときも、淡々と4つの言葉を言う、クリーニングをする。これが「本当の自分の生命」を踏み外さないための、私の唯一の規律、「ホ・オポノポノ」なんです。このおかげで、私も妻も、何かを「しすぎる」ということを避けられたと思います。そうでなければ、何が起きてもおかしくないほどの混乱でした。
 クリーニングを通じて「起きるべきことが起き切って」、最終的に離婚調停が始まった時、私にはすべてを受け入れる準備が整っていました。そしてその10日後のことですが、私はとても美しい女性と出会い、お互いに恋に落ち、また新しい道への歩みが始まったのです。誰が勝つことも負けることもなく、全員が良い状態を手に入れるという結末が迎えられようとしています。


―― クリーニングの結果、みんなが幸せ、という正しい位置におさまったわけですね! 争いの結果に勝ち負けが生じないのは、まさにクリーニングならではの風景といえますね。


ネロさん そうですね。何かが起きた時、誰かが負けて誰かが勝つという体験をするわけですが、私がどちら側に立ったとしても、どちらの立場も体験します。勝っていれば「勝つ」という体験、そして負けた相手を通じて再生されている「負ける」という体験。だからこそ、勝ち負けではなく「ゼロ」に戻すことが必要なのです。どちらかが優れている、劣っているというのではなく「ゼロ」、それ以上でも以下でもない「ゼロ」。家族や新しい女性、すべてにかかわることですが、「“ゼロ”としての愛」を、今私は、自分の中で練習、実践し、体験している最中です。


―― 難しいですが、それがあってこそ本来の家族の姿が見えてくるわけですね。来月も引き続きお話を聞かせてください。ありがとうございます。
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2014年6月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



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ネロさんへのインタビュー(3)

2016年10月14日

☆今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんに、引き続きお話を伺いました。
※こちらはネロさんへのインタビュー(2)の続きです。掲載順が異なってしまい、申し訳ございませんでした。


「ノーレイン、ノーレインボー」。


―― ビジネスを扱うクラスには、女性の方もたくさん参加されるそうですね。


ネロさん そうですね。仕事をしている人、経営をしている人、家族の仕事のために自分がクリーニングしたい人もいらっしゃいました。多くの女性が「主婦」という仕事を通して家計を管理し、「家庭」というひとつの会社を経営していますね。その仕事をこなしながら、さらにどこかで働いたり、違う会社を経営したりという方もいます。「物事を管理する」ということが、女性にとっては自然なのです。仕事と家庭を分けてしまいがちですが、実はどちらも同じ自分の人生のパーツにしか過ぎません。家庭内がうまくいっていると仕事もうまくいき、仕事がうまくいっていると、家庭内がうまくいく。繋がっているのですね。


―― だからこそ、女性がクリーニングすることが大切だと、ヒューレン博士もよく話しておられましたね。


ネロさん クリーニングで自分自身の「内なる家」が整うと、それが反映されて外も整ってくるわけです。たとえば職場で誰かが仕事を時間までに仕上げないことで、全体の進行が遅れたりすると、「その誰か」のせいにするということが起きがちですね。そうすると、自分の内側にも外側にも争いが始まります。
 しかしクリーニングして自分の内側を整え、何か起きたらそれは外に原因があるのではなく「記憶に原因がある」とすることで、平和な場が保たれます。それで生産性は伸びるし、仕事も楽しくなり、家庭も平和です。
 ハワイの人たちは、問題をあまり問題として捉えません。「ノーレイン、ノーレインボー」ということわざがあります。「雨が降らなければ、あの美しい虹が見られない」という意味です。問題がなければ、美しい虹も見られない。クリーニングの機会が与えられた結果、またひとつ自分の本来の姿を見ることができる。自分や誰かを責めるのではなく、「手放す」ことで、常に「レインボー・虹」が見える状態でいたいのです。


―― 雨が必要があって降っているように、問題も、記憶を手放すために起きているのですね。嫌ったり、避けたりしなくて良いわけですね。


ディヴァインラブシール
ホ・オポノポノでも虹は重要なツール

記憶を記憶として、ただまっすぐに。


ネロさん クリーニングに慣れてくると、起きることに「問題」というラベルを貼らなくなります。「記憶を記憶として、ただまっすぐに捉える」ことができるようになると、クリーニングがすごく楽になるし、感情的にもならない、反応もしなくなる。ものごとが流れやすくなるのです。手放すのが上手になれば、「ただ起きている出来事」と見ることができます。たとえばあなたが誰かの行動を見て完璧だと思えないなら、それはあなたの中にある記憶です。どういう状況でも、その人を完璧だと思えるなら、あなたも完璧で、その人も完璧です。


―― 毎朝、会社のアイデンティティに話しかけるようになって、これまでは問題だと捉えて対処してきた出来事も、会社が選んでいるのだとわかり、驚いたことがありました。記憶でそれが問題のように見えていたのですね。


ネロさん 会社のアイデンティティと話すのは良いですね。何か問題が起きた時、「対処」をすれば、一旦解決されたように見えるかもしれませんが、「原因」、「記憶」は消えていません。起きる現象と「関わる」のではなく、ただ「記憶」として向き合い、クリーニングする。向き合わないのではなく、「記憶として向き合う」のが大事なんです。
 クリーニングの後、インスピレーションで「これをしたい」と思ったら、それはぜひ実行してください。「クリーニングだけすればいい」と誤解しがちですが、クリーニングによって何かが勝手に起きるのを、何もしないで待つわけではありません。「この現実に存在しながら」クリーニングしていくのがホ・オポノポノです。人生という枠組みの中で、必要不可欠な、実践のための道具、楽に人生を進むための「道具として」使ってほしいのです。


―― クリーニングをして手放したら、「本来の流れ通りに動ける」ということですね。今回もありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2014年2月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



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メリーさんへのインタビュー(3)

2016年10月07日

☆今回は、世界中でホ・オポノポノのマスターコーディネーターとしてクリーニングを実践されている、メリー・コーラー女史のインタビューを、引き続きお届けします。


インスピレーションで動きたい。


―― 放射性物質による汚染は気になる問題の一つです。今、日本の女性にとって子育て中のお母さんには特に、だと思います。いろいろな見方があって、私もどう捉えていいのかわからなくなります。


メリーさん すべては、「クリーニングして、手放していくため」に現れています。福島の爆発事故も例外ではなく、どんな問題も「自分の中の記憶」の再生で、外側には存在しません。 
 「何かが“悪い”」と判断している、そのみんなの想念が集中して目の前に映し出されている。それをクリーニングすることで、みんなが大きく前進できます。


―― クリーニングだけではなく、行動も必要では、というお声もありますね。


メリーさん 「クリーニングとは、何もしないことですか?」という質問をいただいたのですが、そうではありません。「すべての行動を“インスピレーションによって”起こしたいために」、クリーニングするのです。
 私たちは多くの場合、不安だからとか、守るためにとか、当然だからとか、「記憶」によって動かされてしまいます。そうではなく、クリーニングして「無」の状態をつくった結果、反対運動なのか、引っ越しなのか、新しいエネルギーのアイデアなのか、何らかのインスピレーションを得るかもしれません。そういうときは、いつもと違う感覚で、考える間もなく実行してしまうでしょう。そして振りかえったとき、「あぁ、クリーニングでこういうことが起きていたのか」とわかる感じですね。


―― 実感がなくても、知らないところで変化が起きていることもあるのですよね。


メリーさん そう、クリーニングによってどんなことが生み出されているのかは、誰にもわかりません。先日、私がなにげなくクリーニングしていたことが、もしかすると世界情勢に一石を投じたのでは、と感じる出来事がありました。起きたことが私のクリーニングに関係しているかもしれないし、していないかもしれない。でもそれを感じてから、自分のクリーニングについて認識が変わりました。来日中も、日本の新聞記事一つひとつに真剣に取り組み、読んだときに起こる自分の反応をクリーニングしています。 
 ヒューレン博士は、「もしクリーニングによってどれだけの結果が生み出されているのか目に見えれば、みんなもっとクリーニングをするのに」と言っています。実際、女性の持つクリーニングの力は、絶大なるものです。一人の女性がクリーニングすることで家族全員に、さらに社会全体に、世界に影響を与えます。「自分の役割はクリーニングだ」と、女性がその力を自覚する必要があると思います。


「幸せになりたい」、その前に。


―― 女性というところでもうひとつ。近年、望んでいてもお子さんを授からないご夫婦が増えているそうです。


メリーさん それはまず、「子どもがほしい」と思うところからクリーニングできます。「女は子どもを産むのが幸せ」、「夫婦は子どもを持つべき」などのいろいろな観念、「子どもを持たないと女性が宣言することで受ける社会からの批判」など、すべてクリーニングしていけば、子どもを産んでもいいし、産まなくてもいいという自由がもたらされます。結果、赤ちゃんは正しい時期に、正しい場所に生まれ、必要のない人のところにはやってきません。自分が平和であるなら、どちらも正しいのです。「自分にとって完璧なこと」を選択していくことが大事です。私のように7人も授かるというのは、過去世で子どもを持てなかったのかもしれません(笑)!


―― さらに、ホ・オポノポノの講師として世界を飛び回るママになる可能性もあるわけですね(笑)。


メリーさん そう、正しい姿は、神聖なる存在だけが知っています。多くの女性は「幸せになりたい」と思うものですが、この前提に、「自分が不幸だ」という思いがあるのはわかりますか? この「不足感」を、先にクリーニングするのが大事です。


―― なるほど、そうですね。「何かをしたい、やりたい」という気持ちがあっても、どう動いてよいのかわからない、たとえば、海外在住という夢があっても、実際どう行動していいかわからないなどの場合はどうでしょう?


メリーさん 「海外に住みたい」と思っていることからクリーニングすると良いでしょう。その感情は過去の記憶によって現れているかもしれません。望んでいることがその人にとってふさわしいかどうかは、その人自身も、誰も知らない。神聖なる存在だけが知っているのです。「行きたい」「住みたい」という思いをクリーニングすると、その思いが消えるかもしれませんし、道が開いてチャンスが得られるかもしれません。いずれにしても正しい場所に導かれるでしょう。瞬間瞬間クリーニングして、正しい場所にいたいですね。


―― 大切なお話の数々、ありがとうございました!  (インタビュー:滝澤 朋子)


(2014年4月『元気な暮らし』掲載)



メリー・コーラー
(MARY MY WILD IRISH ROSE KOEHLER)
メリー・コーラーさん

IZILLCが主催するSITHホ・オポノポノクラスのマスターコーディネーター。長年に渡って、アメリカをはじめ世界各国で開催されているクラスの主催に携わり、自身も世界中でクラスのトレーナーを勤める。 私生活では夫と七人の子どもとの家族の関わり合いの中で、またビジネスでもクリーニングを実践し、役立てている。


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※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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