このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ジーンさんへのインタビュー(10)

2021年06月25日

今回は、イハレアカラ・ヒューレン博士の元でクリーニングを実践してこられた講師の一人、ジーン・ナカサトさんにお話を伺いました。


(前回の続き)


「問題」を温かくおもてなしする


ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) 私にはめぐりの圧の問題があり、長年クリーニングを重ねるなかで深い気づきがありました。最初は「クリーニングさえしていれば圧が下がるに違いない」という勝手な思い込みや期待を持っていたんです。ところが実際には、圧が高かろうが低かろうが、そこにどんな記憶が隠されているのかは知る由もありません。ただ現れていることに対して、クリーニングするだけなのです。「何も変わらない」という判断を消去したら、シンプルに「多くの記憶を消去する有難いチャンス」なのだと捉えられるようになりました。めぐりの圧がどうあっても関係ない、その記憶を消去するかどうかなのです。この気づきは私にとって革命的でしたし、実は誰もが陥りやすい落とし穴なんです。
 たとえば「クリーニングしたら私のデキモノが消える」というような期待を抱きがちなのですが、不調に終止符を打つためのクリーニングではありません。あらゆる不調は、むしろ大切な友人として温かく優しく敬意をもって「私の前に現れてくれてありがとう。あなたと私には消去すべき記憶があるよね。一緒にクリーニングしませんか?」「何か変換する必要があるのですね」とおもてなしをするように接します。もちろん私自身の経験から言っても、それは簡単なことではありませんけれど、ね(笑)。


クリーニングは「期待」を手放して、与えられるものを受け取ること


―― 「クリーニングすれば、思い通りの人生になる」というような、結果に対する間違った「期待」を抱きがちですよね。


ジーンさん ホ・オポノポノを実践するときにとても重要なのは、「常に心を開いておくこと」で、それは時に厳しくもありますね。神聖なる存在が変換のエネルギーを送り込むときには、何を受け取るのかは全くわからない。「手放して委ねる」ことが最も難しいかもしれません。そういう意味で、私たちが抱えている「期待」という思考や想念をクリーニングすることがカギです。たとえば職場で上司との関係をクリーニングしていたら、解雇されたとしましょう。こういう状況では「クリーニングしていたのに、何にもならなかったじゃない!」という判断を下しがちです。ですが、解雇をされたからこそ扉が開かれて、新たな機会を持つことができたのですから、それこそが神聖なる存在のインスピレーションだったわけです。自分勝手な期待と判断を手放してクリーニングを続けて委ねて進むということ。
 インターネット上にはホ・オポノポノから派生して、コンサルテーションやツールを提供している人たちの読み物が無数に存在していて、それらはどれも「これをすると裕福になる」「今よりもよくなる」と期待を持たせるような約束をしています。ですがこれは間違ったメッセージです。神聖なる存在は私たちに必要なものを与えるので、与えられるものに対して謙虚になることを学ぶ必要があります。クリーニングをして何を受け取ったとしても、それに対する判断をもクリーニングしたいのです。


「ゼロ」の視点に立ち戻ること


―― 本当に厳しいこともありますよね。私自身、クリーニングをして与えられた現実がまるで爆弾が落ちてきたかのように感じられた経験もありますし、期待と正反対の出来事が起きることもあるので、受け入れることが難しい局面も多々あります。どのような状態でいるべきなのかを深く考えさせられます。


ジーンさん そのときの感情をクリーニングですよね。このプロセスを俯瞰したときに、その真の意味は、「ゼロの状態に立つ」ということ。現れた現実に対して、それがどんなカオスの渦中でも「オッケー、大丈夫♪」と何の浮き沈みもない状態が偏りのないゼロの状態だとして、「こんなの思ってたのと違う!」などの感情や判断が出てきたら、「ゼロの状態ではないよ」というお知らせとして、クリーニングしてゼロに戻る。難しい試験のようなものです(笑)。


―― 「人の期待に応えたい」と頑張りすぎて、ウニヒピリをひどく傷つけたこともあります。


ジーンさん ご先祖から来る家族的な記憶に影響されている場合もあります。ホ・オポノポノのいいところは、私という存在がこの宇宙に生じてから今現在に至るまでに溜め込み受け入れてきたすべての記憶をクリーニングすること。そうすることで、神聖なる存在が与えてくれた本来の自己である「無」と無限の可能性を生きることができるわけですから、どんなときもウニヒピリをケアして労わって、本当の声に耳を傾けて保護する。ウニヒピリをおろそかにしないことが大切ですよね。


ウニヒピリの状態に責任を持って行動すること


―― 講師の方々がよく、「もしホ・オポノポノをしていなかったら、今頃生きていなかった」「想像を超えた人生を歩んでいる」と仰います。ジーンさんにとってはいかがですか?


ジーンさん 私自身は若い時と比較しても明らかに健康になりましたし、金銭的な負債もありません。年齢を重ねた末にこんな人生を送れることが、思いもよらなかったのは確かです。特に世界や人間関係に対する見方や捉え方が変わりました。若い時にはすぐに人をジャッジしていたのですが、今は意識状態が変わったのか、人の健康状態や個性やライフスタイルがどうあろうと、裁かなくなりました。
 「年を取ったら健康の問題を抱える」と決めつける人は多いけれど、そう思ったらそうなるだけで、自分にあてはめる必要はありません。身体的な健康はいくつになっても得られる。このことこそが、かつては思いもよらなかった人生です。


―― 最後の質問です。クリーニングに一生懸命でも、インスピレーションを実行に移せない人が多いように思います。クリーニングは行動が伴ってこそだと思うのですが…。


ジーンさん ただ椅子に座って「私はクリーニングしているから」というのは傲慢なのかもしれませんね。つまり責任があることを忘れているんです。自分の人生には100%どころか1000%責任があるのだから、クリーニングをすることは身体的、精神的、霊的にバランスが取れた状態になるんです。その視点で自分自身をチェックしてみるといいかもしれませんね。「期待する結果を引き出すためにク
リーニングしていないかどうか」「ウニヒピリをちゃんとケアして対話して、保護して共に歩んでいるかどうか」これらのことに責任を持ちたいですよね。


―― 「責任を取る」ということに帰ってきました。すごく大切なエッセンスを凝縮して教えていただけました。ありがとうございます。




(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2021年7月号掲載)




ジーン・ナカサトジーンさん


オアフ島在住。1982年にマウイ島でモーナと出会い従事、30年以上に渡りSITHホ・オポノポノを公私ともに実践。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務めるとともに、2007年から現在までマウイを中心にSITH講師として活動し、自身の生活の他に職場でのクリーニングに関してもシェアをしている。イハレアカラ・ヒューレン博士からの長年の支持を受け、SITHファウンデーションにもクリーニングを通して常に参加している。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00講師の方々に訊く