このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ジーンさんへのインタビュー(11)

2022年12月20日

今回は、1982年に創始者のモーナ女史に出会って以来、30年以上に渡って公私ともに実践しておられる、ジーン・ナカサトさんにお話を伺いました。


内側の状態が外の世界に投影される


―― SITHホ・オポノポノでは「病気とは記憶の再生で、本来私たちは完璧な存在」としていますね。美と健康をテーマにしている弊社では「元の気を取り戻せば、自ずと健康になる」と捉えているので共通しているように感じています。そこで「健康」というものを掘り下げて、どのように捉えているのかという基本をお聞きしたいと思います。


ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) SITHホ・オポノポノでは、人の健康を霊的・精神的・身体的なバランスの総体として包括的に扱います。問題があるときだけでなく、何も起きていなくても、さらには「大丈夫」と思っているようなときでも、どんな瞬間も内なる記憶をクリーニングしてゼロの状態でいたいのです。
 地球に住んでいるにも関わらずクリーニングをしないということは、宇宙を記憶で汚染しているようなもの。大気汚染や海洋汚染や土壌汚染については声高に叫ばれますが、記憶の再生からくる宇宙の汚染を気にする人はほとんどいませんね。思考や感情という記憶は、目には見えずとも色彩や形状を伴ったエネルギーを帯びているので、行く先々の現実に影響を与えます。それらは計り知れない衝撃を伴って、私たちにつきまとっているんです。潜在意識の思考をクリーニングしないでいると、記憶に影響を受けた現実がつくられてしまいます。内側に抱えている記憶が、世界に投影され放射されるからです。
 たとえば、「今日は天気がよくて気分爽快」と思いながら出勤したときに、突然上司に怒鳴り散らされて、同僚からもひどい扱いを受けたら「なんてひどい人たちだ!どうしてこんなひどいことをするんだ」と反応しがちです。ですが私たちがどこで何をしていても、本当の原因はクリーニングをせずにほったらかした記憶、それも宇宙創成から今現在に至るまでに溜め込まれた記憶が引き金を引いたことにあります。家族、親類縁者、先祖代々に遡って溜め込まれた記憶かもしれないし、今生のものなのか、地球が始まった頃のものなのか、はたまた魂が別の惑星にいたときのものなのか、誰にもわかりません。表面意識で認識できる情報はわずか15ビット程度で、その奥には1500万ビット以上もの情報がうごめいているとも言われているほど、わかりようがないんです。
 だからこそ私たちを取り囲んでいる外の世界が、今この瞬間の内側にあるものとしてクリーニングする。健康で友人に恵まれて経済的にも豊かで幸せでありたいと誰もが願うものですが、輝く魂を育てていくには自身の内側をきれいにしておくことです。それらは内側が清浄であるからこそ、一層の輝きを放つものだから。


どんな出来事も、クリーニングのサイン


―― 伺っているだけでウニヒピリが癒されるようなお話です。すごく大事な基本ですね。


ジーンさん 記憶を持っていることに気分を害する必要もないですよね。多くの人々は「どうしてこんなことになるの?」と嘆きますが、どんなにネガティブな経験だとしても、それらは単に「こんにちは!こっちに注意を向けてクリーニングして!」というお知らせに過ぎないのですから。
 2週間前にこんなことがありました。10年以上も前からよく知っているフレンドリーな犬にひどく噛みつかれてしまったんです。たまたま隣人にプレゼントを渡そうと立ち話に行ったら突然、庭の柵が開いて犬が飛びかかってきたのです。
 不思議なことに、両手や腕、脚が次々と噛みつかれても恐怖に怯えることも叫ぶことも体のバランスを崩すこともなく、スッとスクワットの姿勢を取って犬のキバから腕を外して離れることができました。ウニヒピリとの間で絶え間なくクリーニングをし続けていたためかもしれません。
 後でガレージの監視カメラに映っていた一部始終を見た隣人から、「あなたの態度があまりに平和で驚いた」と言われました。そこには夫も居合わせていたのですが、「駆けつけて犬を興奮させたらダメだ!」と感じて距離をつめながらクリーニングしていたそうです。夫も「お前は平和そのものだった」と言うのです。血まみれの両手を押さえて、「たぶん救急で病院に行った方がいいかも…」としか言葉が出ない状態だったのにね。
 2週間経った今もまだ振り返ってはクリーニングを続けていますが、驚くほど犬を罰する気持ちや恐怖といったネガティブな感情が私の中に一切存在していないんです。
 ここでお伝えしたいポイントは、私自身の内側にその出来事を引き起こす記憶があったということ。隣人も犬もよく知っているというだけで油断せず、隣人に近づいていく前にもっと私自身がクリーニングをして確認して然るべきだったのです。
 犬に噛まれるという一部始終を何度も振り返りながら、神聖なる存在に対して「この出来事を引き起こした私自身の内側にある記憶をニュートラルに変換してゼロの状態にしてください」という嘆願に徹してきました。


―― 大けがだったでしょうに…。大丈夫だったのですか?


ジーンさん 何か所も縫いましたし、両手も青黒く腫れましたよ。でも面白いことに抜糸してからは、あっという間に傷が癒えてしまったのです。右手はまだ傷跡が残っているけれど、左手はもうどこを縫ったのかすらわからないでしょう?(編集注:ズーム取材中、両手を掲げて見せてくださいましたが、ジーンさんの仰る通りでした)


真の健康とは神聖なる存在とともにあること


―― そんなにひどい事故を起こして、その犬はどうなったのですか?


ジーンさん 私の友人たちは「殺処分を申し立てればよかったのに!」「警察に関与してもらえばよかったのに!」と言いましたが、クリーニングをするだけです。犬は今も元気にしていますよ。
 あれから近くを通ったときにその犬が見えたので、「ハロー、元気にしてる?」と心の中で声をかけてみました。すると、「僕の命を救ってくれてありがとう。亡霊に取り囲まれていたんだよ…」と犬が伝えてきたのです。つまり同じ地域に住んでいて土地の記憶を共有しているわけですから、私自身が亡霊に取り囲まれていたとも言えます。「もう大丈夫なの?」と尋ねると、「もう大丈夫。噛んでしまってごめんなさい」と言って去っていきました。この出来事がなければ消去できなかった、とてつもなく多くの記憶があったと思いますし、それをクリーニングできて回復もしましたからね。


―― 亡霊が関わっていたとは…。なかなかジーンさんのように対応するのは難しいように思います。


ジーンさん 犬に噛まれたこともなかったのに、次の瞬間に何が起きるのかは誰にもわかりませんね。
 今、世界では新型コロナウイルスをめぐる不安定な経済や失業の危機があり、あらゆるところで戦争も起きています。ニュースでは抗議をする人々が報道され、ソーシャルメディアはあらゆる思考形態に溢れ返っています。そのような状況で世界に向き合って健康を保ちながら生きていくには、内側のバランスを霊的に精神的に身体的に整えることが何よりも大切ですし、道を見出すには、自己のアイデンティティである内なる家族(父・母・子ども)が強く一体化しているかどうかがカギになるでしょう。
 そして本当の自己を生きる最善の方法がクリーニングなのです。与えられた人生の真の目的は、神聖なる存在が創った「あなた」というかけがえのない自己として、その美しい振動を輝かせることにある。そのためには継続してクリーニングを続けていくしかありません。
 「真の健康とは何か?」という最初のご質問に戻って、シンプルにしましょう。クリーニングを通じて私自身が受け取った神聖なる存在からのメッセージは、「わたし(I)とともにあるのか、そうでないのか」。ただそれだけなのです。ウニヒピリ、ウハネ、アウマクアという内なるひとつの家族が、神聖なる存在と手を携えて本当の自己としての人生を創っていくのですから。



(次回に続く)
(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2023年1月号掲載)




ジーン・ナカサトジーンさん


オアフ島在住。1982年にマウイ島でモーナと出会い従事、30年以上に渡りセルフアイデンティティー スルー ホ・オポノポノを公私ともに実践。2007年から現在までSITH講師として活動するとともに、故イハレアカラ・ヒューレン博士からの長年の支持を受け、SITH運営にもクリーニングを通して常に参加している。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務めている。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00講師の方々に訊く