マハヤナさんへのインタビュー(6)
今回は、企業コンサルティングなども務め、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、マハヤナI.ドゥガストさんにお話を伺いました。
(前回の続き)
自らの先入観を手放して本当の自分を生きる
―― 激しい変化と混沌の中で、社会全体が二極化に向かっているようにも感じられます。さまざまな側面からクリーニングをして、インスピレーションを実行してきたのに、状況は悪化していく一方でがんじがらめの状態を体験しているというようなとき、どのようにクリーニングをしていけばいいですか?
マハヤナI・ドゥガストさん(以下、マハヤナさん) この世界には先祖代々に遡って築かれてきた強固なマインドセット(経験や教育、先入観から作られる思考のパターンや固定化された考え方)があり、それが悪化しているように感じられる中にいると泣きたい気持ちになるものです。そのマインドセットは輪廻転生を重ねても変わらない、文化の一端でもありますし、何世代にもわたってその信念の通りに考えて文化を作り上げ、持続させる生き方を自ら選んでいるのですから、「どうしてそうなっているのだろう」と問いかけたり何か解決しようと行動を起こしたりするよりも、「何もしないで去る」ことが答えなのかもしれません。
昨日、私はこのインタビューに向けてクリーニングをしていました。たまたまパスタを茹でるためにお湯の中に投入したところ、勝手に無限「∞」のサインが形づくられたのです。そこから得たインスピレーションは、「自分に正しい質問を問いかけなさい」でした。つまり、「この自分の貴重ないのち、貴重な私の人生にとって、起きていることは相応しいのかしら?」と自分自身に問いかけることこそが必要で、本当の変革はそこから起きるのかもしれません。
あまりにこの惑星に何世代にもわたって積み重ねられてきたマインドセットは、たとえるなら巨大な龍のようなものです。その龍は自分の役割に忠実に従っています。生存をかけて、何らかの理由があってその役割を果たすために戦ってきてまっとうしてきたのです。ですが、その龍に対峙する力がなくなれば、戦いがなくなって生存する理由がなくなりますよね。そうなるとディヴィニティとその龍との間での変革が起きる。「無」に還るということです。クリーニングの恩恵に対して、「こうなってほしい」と勝手に期待している「具体的な思い込み」があると、それがブロックになって神聖なる存在の技が降りてきません。だからこそ全幅の信頼をもって結果をお任せする。あらゆるクリーニングをし尽くしたら「ディヴィニティの手と技に委ねます」という姿勢が大切です。
内なるバランスと統合調律を全うして委ねる
―― 「委ねる」について、もう少し詳しく教えていただけますか?
マハヤナさん 何らかの目標を設定して、結果を期待して、「何が何でもそこまで生き抜く」のではなくて、やるべきことはすべてやったと感じられるくらい、あらゆるクリーニングをし尽くしたら、あとは神聖なる存在の手と技に委ねるということ。これはすべてのことに対して言えることで、クリーニングをして、インスピレーションに従って、「やれる限りのことをして全うしました」というとき、「あなたの技を見せてください」というところで収めるのです。
また、大変革だけが変化ではなくて、実は徐々に微妙に変化していることを認識できていないだけかもしれません。日本の文化は人との関係性をとらえていく感覚が鋭敏で、「間の置き方」を大切にしますよね。変化の質もそのように繊細なものかもしれません。
「無」という器を用意する恐怖はケアしてクリーニング
マハヤナさん どんな期待も素晴らしいアイデアも、キャンバスがまっさらでゼロ、「無」の状態でなければ達成できないし、美しい完璧な絵として現れてきません。自身を「無」の状態にして初めてインスピレーションを受け取る道具になれるわけです。「これが正しい」「こうなるべき」というものが先にあったら、それがブロックになってインスピレーションが降りにくい。「無であるべき」というのも、本当の意味で無の状態になっていないですよね。
―― 「無であるべき」で全部を振り払っている自分に気づきました(苦笑)。あまりに意外な変化だと、せっかくの変化が訪れていても「未知なるものに対する恐怖」で拒絶してしまっていることにも気づいています。どのように変化をとらえて流れに乗って行けばいいですか?
マハヤナさん アイデアがあまりに斬新だったり新しい出来事が降って来たりすると、足元が崩壊するような変化に感じて、それがたとえインスピレーションで与えられていたとしても、ウニヒピリが「未知なるもの」に対する恐れや危険だと反応して拒絶してしまう。自分を守ろうとして撥ね退けてしまう傾向にあります。するとせっかくのインスピレーションも記憶に変換されてしまうのです。特に未知の世界に対しては「守られていない」という保障に対する不安が出てきますよね。無防備に「無」に飛び込むということは、何の保障も道筋もないので怖いのは当たり前です。あまりに劇的な変化を選ぶことはそれだけの恐れがついてくるし、だからこそ「保障されたい」という強い気持ちが出てくるわけです。その保障は、「自分自身のウニヒピリをケアして愛して労わって、保護する」ことからこそ育まれるもので、それを通してでないと、一歩前進して勇気をもって飛翔することはできません。インスピレーションを受け取れているのに、「そんなはずない」と恐れで撥ねつけてしまうのはもったいない。受け取る器になるためには自分の内なる家族とつながること。助言を与えてくれるコーチも答えもすべて自分の内側にある。統合がなされて初めて成し遂げられるのですから。
――大変化を迎えている今、まさに聞くべき大切なことを伺えたように感じます。ありがとうございました
(インタビュー:高木みのり)
(『元気な暮らし』2021年11月号掲載)
マハヤナ I. ドゥガスト (Mahayana I. Dugast)

自然回帰からくるセルフヒーリングを教えるヒーラーとして、また自己啓発の講師や執筆者として活躍する中、導かれるようにホ・オポノポノに出合い、公私にわたり実践。2010年にステージ2の癌を告知され、クリーニングとインスピレーションの実践を重ねて治癒を経験。自己ヒーリングが脳に与える数々の影響を学び、マインドフルネスについての造詣も深い。3人の息子と1人の孫を持つ。自然回帰からくるセルフヒーリングを教えるヒーラーとして、また自己啓発の講師や執筆者として活躍する中、導かれるようにホ・オポノポノに出合い、公私にわたり実践。2010年にステージ2の癌を告知され、クリーニングとインスピレーションの実践を重ねて治癒を経験。自己ヒーリングが脳に与える数々の影響を学び、マインドフルネスについての造詣も深い。3人の息子と1人の孫を持つ。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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