ネロ・チェッコンさんと吉川さんの対談
今回は、SITHホ・オポノポノ講師のネロ・チェッコンさんと伊勢神宮に参拝し、吉川竜実先生と対談させていただいた貴重な内容をお届けさせていただきます。
世界中の森は繋がっていて木々が交信している
編集部(編) 講師のネロ・チェッコンさんと伊勢神宮の吉川竜実先生を訪ねています。ネロさんはすでに伊勢の森の木々とのコミュニケーションを楽しまれたそうですね。
ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 伊勢神宮にはすごく大きな木もあれば、それが細い木によって支えられていたり、しっかりした胸板まであるような木があったり、まるで人のようですね。どの木々もすごくイキイキとしていて、まず自己紹介をさせてもらったら友達と再会したような気持ちになり、木にもたれたら森林浴のお風呂に入ったように気を満たしてくれました。
世界をひとつに繋げているのは木だと思うのです。深い根っこの部分では木は全部繋がっているっていう神話もありますよね。
吉川竜実先生(以下、吉川先生) 昨夏にジーン・ナカサトさんがいらしたときに、「地球の裏側のアマゾンの森と、ここ伊勢神宮の森とはつながっている」とおっしゃっていました。人間には感覚的には分からないけれども、おそらく木々がそれぞれに繋がっていて交信をしているんだと思います。
ネロさん 確かに木々がコミュニケーションを交わしていますよね。
伊勢神宮のように大きくはないですが、私は森のようなところに住んでいまして、1本の大きな木があるんです。世界をよく旅して巡るので、旅行に行く前には必ず「これから旅に出るので、行き先の木さんに前もって伝えておいてください。それと何か必要なことがあったら私がわかるように教えてください」とその木に依頼しています。そして旅先に到着したらまず現地の木とお友達になって、その木にいろいろ教えてもらうとスムーズにコトが運びます。今日このような形で導かれているのもそのおかげだと思います。
吉川先生 日本では木に宿る神のことを木霊といいます。
ネロさん 木に宿る神に名前があるのですね。イタリアで40年前にヒットした曲に、「高層ビル街に住んでいる人たちはまわりに自然の木々がないためにビルを木のように思い込んでしまっている。でも田舎の自然の中にこそ本当の正しい木がある」という歌詞があるのです。今それを思い出しました。
吉川先生 高層ビルの上へ行くほどウツ病が増えるそうですが、大地からエネルギーをもらえないからでしょう。精神世界を追求する人はどうしても天にばかり意識が向かうのですけれど、本当はもっと大地に足をつけなくてはいけないと感じています。
ネロさん SITHホ・オポノポノの視点でも同じように捉えています。個々のアイデンティティを「ウニヒピリ―ウハネ―アウマクア―神聖なる存在(ディヴィニティ)」でひとつと捉えていて、ウニヒピリ(潜在意識)は根っこ、ウハネ(表面意識)は私たちが生きている大地であり人間界、アウマクア(超意識)は天にあたります。そして一番重要なのがウニヒピリで、ウハネと協力し合うことがとても大事なのです。その理由は大地との繋がりを表しているからで、根っこを通してすべてと繋がるということ。ですから先生がおっしゃるように下を通してでないと上には行けないのです。
吉川先生 いきなり上に行こうとしても繋がるわけはないので、むしろ危ういんですよね。
ネロさん そう思います。
木々とのお付き合いが地球の循環とバランスに繋がる
ネロさん 先ほど宇治橋を渡りながら、すごく大きなエネルギーの違いを感じました。
吉川先生 聖なるところと俗世を隔てているのが五十鈴川で結界になっています。橋を渡ることによって聖なる神さまの宮域に入ることができます。この川は宮域を守るためのものなのです。
古い日本の神社では、すべて海に面した島や四方を川で挟まれたところに位置しており、邪悪なものが入れないようにしています。ある意味で現世の我々が異界へ入っていくような形です。
ネロさん 境界線のように分けることによって、違いを明確に感じるという意味もあるのですね。そういう意味では扉が開くということでもありますね。
吉川先生 それと今日は満月ですが、神道では満月の光を浴びた水というのは浄化作用が強いと考えます。式年遷宮で社殿が新しくなった際に、「洗清(あらいきよめ)」というクリーニングをするのですが、その時の水にも使用しています。
ネロさん お月様の光を浴びたものということですよね。フラフラするほどパワフルな力を感じます。この川の源流も伊勢神宮が管理して守っているのですか?
吉川先生 次の遷宮のためにヒノキが1万3千本必要ですので植林をして山にも手を入れて管理しています。ただし多種多様な木を一緒に育成しています。混合林の方が保水量が増し、森に活力がみなぎってヒノキがよく育ちます。ちなみに日本の森の特徴はイギリスの約50倍の草木の種類があるといわれるほど多様性に富んでいることなのです。環境学者にいわせると、先ほど渡ってきた宇治橋からこの森を眺めるとジャングルと同じ形態を持っているそうです。
五十鈴川の水は複数の水源地から注ぎ込まれていますので、その森を活性化することによって綺麗な水源を確保し、下流にある神宮所有の田畑では自給自足もしています。
ネロさん 木々の高さもさまざまで全部違いますね。
吉川先生 この森には高い木、中間の木、下草というようにうまく自生しているのが見て取れ、健全な森における環境が構築されています。落ち葉も集めて森に返していますので好循環を生み出しています。神道では森から木を頂戴する時には必ず神祭りをして感謝を捧げます。そして人が使うのは真ん中の部位だけで、木の本末(もとすえ)は神にお返しすべく伐採した切り株に穴を開け小枝を刺して再生を祈るのです。それを鳥総(とぶき)といい今から1千年前の歌集『万葉集』にも出てきます。
ネロさん 木々に祈りを捧げるのですね。森の木々に祈りを捧げる儀式がネイティブアメリカンにあって、中央に立てた大きな木の周りで踊るのですが、その木を伐る時に「伐らせていただいていいですか?」とお願いをしてから伐るのと同じですね。
実は今イタリアで、家とワークショップをする場所の他に、もう一つ土地を購入しませんか?とオファーされているのですが、私に購入する意志があるかどうかよりもむしろ木の答えを待っている状態です。土地の手入れも全部木々と対話をしながら行っていて、倒木があっても一切捨てることなく全部活用しますので最後の一枝まで大事にして暖炉で使っています。
吉川先生 とても縄文的ですね。神宮でも木が倒れて再起不能になりますと、森の中から同じような木を持ってきて植え替えるので800年経っても同じような景観になります。天照大御神の住まいでも木霊に遠慮してその木を活かすべく垣根を設けたりして、まるで木々との親愛なるお付き合いが表現されているように思います。
ネロさん 人と自然、自然と自然のハーモニーとバランスがあるわけですね。
木を伐って元の状態に戻すことでお互いに循環ができるので平和とバランスを保つための明確なる意図を感じます。人と自然、人と地球上のあらゆる存在が平和を保つような意図で行っているのではないでしょうか。伐りっぱなしだと調和が崩れてしまいますよね。
吉川先生 だからこそ伊勢の森ではこの平和を保つために2千年以上も同じことを繰り返し行ってきたのでしょうね。
(次回へ続く)
(文責:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2024年4月号掲載)
平良ベティさん(右)
吉川竜実先生(中央)
ネロ・チェッコンさん(左)
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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クリスティーンさんへのインタビュー(6)
今回は、アメリカ、カナダ、日本、中国で講師としてSITH®ホ・オポノポノのクラスを教えておられるクリスティーン・レイマカマエ・チュウさんにお話を伺います。
前回の続き
神聖なる存在との循環を内側でつくっていくこと
―― SITHホ・オポノポノは、自分で自分を導く方法だということ。自分自身の内側に働きかけることで神聖なる存在とつながって、問題を断ち切るために必要なインスピレーションを直接得られるので、外側に指導者(グル)を探さなくてもいいんだというお話でした。
クリスティーン・レイマカマエ・チュウさん(以下、クリスティーンさん) 自分で自分のストレスに対処できるのですから、とても自然な「あり方」ですよね。誰かに悩みを相談したり問題を話し合ったりしてストレスをまき散らす必要がないのですから。
でもそれは、他の方法はダメとか誰かに相談するなという意味では決してないのです。
日常で自分自身に許しを請う、そして自分自身で自分の内側を愛で満たせるからこそ、静寂で平和な心の状態を保って前に進んでいけるんだということ。それが流れるように自然な行為になっていく。すると病院に行ったり、ビタミンなどの栄養法を取り入れたり、特別な水を飲んだりといった、どんなことも神聖な流れに乗っていきます。だから完璧で正しい状態が開かれることも自分自身で気づけますよね。
同じことをするにしても、「伝統的に決まったことだから」「親が言うから」「それが学校の規則だから」といった外側に依存した理由ではなく、「OK。ありがとう。自分自身の内側に確認させてくださいね」というプロセスが大事なんです。
―― あらゆるところに「集合的な信念」が溢れているので、まずはニュートラルな状態になって、自分自身が何者なのかを常に確認して進むことが何より大切だということでもありますね。
自分に休息をゆるすと内なる平和が訪れる
―― ときどき集合的信念からくる暗黙の圧力に圧倒されて、見失う感覚に陥ることがあるんです。そんなときでも一歩退いて、ゼロの自分を思い出すコツがあったらいいなと思っています。
クリスティーンさん ちょうどこの数週間、私自身もストレスまみれで疲れ果てて「もうたくさん!」と圧倒されていたところです。締め切りには追われるし、いろんな主張が対立して行き詰まっている会議に参加しなくちゃいけないし、怒りまくる上司にも対応を迫られていました。
だけど怒りながらでも激しい議論が交わされて行き詰まる中でも、クリーニングはできるでしょ?(笑)。対処するためのツールも用意されているのだから、「そうだ、物事が進行する中でストレスが溜まるかもしれないから、ブルーソーラーウォーターを持って行って飲むようにしよう」とか、クリーニングを継続できるように自分を整えるといいですね。
そうすると感情の波にさらされて記憶に引き込まれそうな瞬間でも、心の中で一歩下がって内側に働きかける余裕を持てますし、「記憶を手放すチャンスが、まためぐってきたんだ!」とクリーニングを選択できます。たとえ上司が怒っていても、「数字が合わない!どうしたらいいの!?」と躍起になって原因究明に乗り出さなくても、内側に働きかけることで問題が自ずと解決されていくものです。振り返ってみて「どうしてそんな解決方法がわかったの?」と不思議に思うくらいにね。それが会計・経理でも営業でも同じことです。
仕事や家庭内のどんな課題も、記憶に関与するのを止めて一歩下がってクリーニングすると、世界が逆転するほどの新たな視点が得られるものです。ひと呼吸置いてもいいし、「この問題を見せてくれてありがとう」と内側を穏やかにすることですね。
―― あっという間に解決されることもあれば、何年も向き合い続けて投げ出したくなることもありませんか?
クリスティーンさん 「やっとひとつの出来事が解決した!」と安心した翌日に、新たな問題に直面することだってありますよね。果てしない時間をかけて幾重にも積み重ねられてきた記憶を一枚一枚はがしていくのは、途方に暮れて嫌になることもあります。でも私たちは記憶を消去するためにこの世に存在しているのだもの、仕方ないですよね(笑)。
そんなときには、自分に対して「大丈夫、クリーニングツールを活用してやっていこう。今それに取り組めば、子どもたちや母なる大地に記憶の重荷を背負わせなくて済むよね」と言い聞かせるようにしています。逆にいえば、先祖代々その記憶に責任を取ることなく積み重ねられた結果の重荷なのだから。クリーニングで内なる平和を得る方法をクラスで学ぶことができた私たちだからこそ、今この瞬間に記憶を手放して消去する大きなチャンスが与えられているわけです。その恩恵に感謝して取り組むうちに、少しずつ消去されて軽くなっていきます。
SITHだけが解決の手段とは決して言わないけれど、試してみる価値があるとお伝えしたいと思います。
―― 今のお話で、溜息が出るようなときは、ウニヒピリを労わるタイミングなのかもしれないなと感じました。
「人生は苦」という概念を手放し自分に「楽しみ」をゆるす
―― 「精神的につらすぎる!」という状態から、クリーニングし続けて記憶を手放すことで内なる自由と平和が得られたんだと実感したときには救われた気もちになります。
クリスティーンさん 人生って、苦しむためにあるわけじゃない。つらい経験をムリに選択する必要もないのに、私たちは他の選択肢をあまりにも知らなすぎるのです。壁に激突していく選択をしなくていいし、結論を急がなくていい。ゆっくりゆっくり落ち着いて、自分自身を優しく扱ってあげてほしいですね。
「どうしたって好戦的になるのを止められない」「毒づくのを止められない」「もう何もかもイヤだ!」と叫んでいるウニヒピリに気づいたら、そのウニヒピリを抱きしめて労わって、休憩をあげることです。
そして状況を良い悪いとジャッジせず、自分自身を内省して平和を取り戻して、その平和の波紋が世界に伝わっていくのをゆるすのです。それは問題を見ないことではなくて、問題にはきちんと向き合うのだけれど、いちいちジャッジして好戦的になって問題を掴んで離さないのではなく、自分自身の状態をケアすることに徹するのです。
―― 「人生は苦である」というのも集合的な信念なのかもしれませんね。そのような決めつけを受け入れなくていい。人生をゆっくりと味わって楽しむことを自分にゆるしてあげることで、神聖な流れに戻れるのかもしれませんね。本日はありがとうございました。
(文責:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2024年3月号掲載)
クリスティーン・レイマカマエ・チュウ
1998年に初めてホ・オポノポノのクラスに参加して以来、クリーニングを実践。3人の子育てをはじめ、仕事である建設会計の実用的な側面でもホ・オポノポノのプロセスを用いて不要なものを手放し、インスピレーションを聞き入れ、それを言葉にし、解決策を導き出している。現在はアメリカ、カナダ、日本、中国でクラスの講師を務めている。
当記事に関して
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クリスティーンさんへのインタビュー(5)
今回は、アメリカ、カナダ、日本、中国で講師としてSITH®ホ・オポノポノのクラスを教えておられるクリスティーン・レイマカマエ・チュウさんにお話を伺います。
ウニヒピリ(子ども)のケアもウハネ(母)のケアも両方が大切
―― 以前クリスティーンさんから会計士としての仕事を通じて、数字やお金についてどのようにクリーニングされているかを伺いました。今回は基本に戻って、日常でどのように取り組まれているのか伺いたいと思います。
クリスティーン・レイマカマエ・チュウさん(以下、クリスティーンさん) ホ・オポノポノを実践していると、「これで人生がスムーズに運ぶだろう。うまくいくに違いない」と期待しませんか?でも毎日、何かしら新しいクリーニングのチャンスがやってくる(笑)。それは20年以上クリーニングをしている私でも同じなんです。
瞬間的にグワーっと感情が発動したときに、「この記憶を見せてくれてありがとう」と取り組めるかどうかだと思います。記憶に囚われて問題と取っ組み合って戦ってどうにかしようとすると、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまうでしょう?「そうではないよね?」と一歩退く視点を持つことが大事なんです。
―― 本当におっしゃる通りです。スイッチが入った時こそ、クリーニングチャンスとして取り組むことですね。
ウニヒピリのケアも大事ですよね?
クリスティーンさん もちろんホ・オポノポノではウニヒピリ(潜在意識・内なる子ども)との関係を大切にします。それと同時にお伝えしたいのが、「母親(表面意識・思考・ウハネ)の側面も、ケアをすること」です。内なる母と子、両方とも自分自身の一部としてバランスを取っていく。表面意識に抱えていることも、潜在意識と同じように大切に扱います。
私は幼少期に、「あなたは自己中心的ね!」「自分の面倒ばかり見るのではなく、周りの人の面倒を見なくちゃダメじゃない!」と教育されて育ちました。多くの方々も同様に、自分のケアを最優先させることに罪悪感を抱くのではないでしょうか。でも自分のケアを優先させることは、間違いではないんです。問題が発生した時に、内側のウハネ(母)とウニヒピリ(子)両方の側面をバランスよく観て、協力し合うことで、物事がスムーズに流れ始めるのですから。
たとえばエゴが「こうすべき、これを考えるべき」と思考で主張し始めたら、即座に「このことを認識させてくれてありがとうね」と伝えて、ウニヒピリとウハネが手を携えて水に流したり、笑い飛ばしたり、記憶を消去する方を選んでいく。怒りが出てきたら、「どんな感情を抱えていても大丈夫。どんなことも、私自身を学ぶための出来事よね。どうやって解決されるのかがわからない状況でも、外側を責めずに内側に焦点をあてようね」と、ウニヒピリ(子ども)の世話をするウハネ(母の側面)を働かせて、自分自身に伝えていきます。すると「どのように機能して解決されたのか」を把握することも理解する必要もなく、一日の最後には落ち着いていきます。現象が立ち上がったときに自分の内側に責任を取ってケアをして、ひと休みして新鮮な空気を与えてあげることで、軌道修正していけるんですよね。
―― 外側を責める気持ちが噴出して止められないときに、クリーニングしたら、「自分こそが、無意識のうちに自分自身に自己犠牲を強いていたな」と気づいた局面を思い出しました。今のお話を伺って、ウニヒピリに振り回されてウハネ(母)を犠牲にするのではなく、内なる母子が協力し合ってバランスを取りながらクリーニングすることが、すごく大切なのだと再認識できました。
クラスで教わる深遠な叡智で直接「神聖」とつながる
―― 湧き上がる感情に振り回される、現実に追い詰められている、そんなときクリスティーンさんはどのように取り組まれていますか?
クリスティーンさん それこそベーシックでもビジネスクラスでも、クラスに参加することに意味がありますよね。マニュアルには具体的に意識的に実践できる12のステップやあらゆるツールがたくさん詰まっているので、どんな局面でもすぐに使うことができますから。
たとえば先ほど説明したようにエゴが毒づいて誰かを悪者にして裁きだしたら、「ちょっとタイム!」と周りと距離を置いて、「なぜこんなことになるのか、どうして感情が噴出し続けるのかはわからないけれど、できることはすべて与えられているよね?それをすぐに始めよう!」とひと息つく。マニュアルを開いて読んでみる。数あるツールからこれと感じるものを選んで使うことも、すごく助けになります。
エゴは誰かを責めて正しさを主張するものです。そのエネルギーが有毒だとわかっていてもね。そんな状態に陥っている自分を認識したら即、母(表面意識)の側面を立ち上げて、「はい!おしまい。とにかく“わたしはわたし”の祈りの言葉を読んでみよう!」と一歩踏み出して、別の選択する。そうすると子ども(ウニヒピリ)もひと息つけるようになりますよ。
―― そんな風に実際に朗読すると、すぐに転換できそうです!
実は、ホ・オポノポノのクラスで学ぶことが本当に深遠で、それなしにはどうにもならなかったことばかりなんです。4つの言葉だけがホ・オポノポノだと思っている方々に遭遇すると、すごくモヤモヤして「いやいや、それは入口で、もっと深遠だから!」と言いたくなってきたことをここで白状します(笑)。
クリスティーンさん クラスは深遠ですよね。申し込んだだけで、舞台裏では非常に多くのことが始まります。講師たちが、全参加者の名前や住所の情報の一つひとつを通じて参加者自身と講師との間の記憶、土地、母なる大地との記憶に対して働きかけていきます。何が起きているのか想像もつかないほど多くの記憶が消去されて、すばらしい結果が現れるのも体験してきました。
もちろん4つの言葉もツールのうちのひとつですが、クラスでは取り組むことが本質的に与えられますよね。
私たちには長年のクセで「もっともっと情報が必要だ!」という思考が働きやすくなっていて、あまりにも多くの記憶にさらされています。でもクラスでは十分に対処する手立てを与えられますから、立ち向かっていく自信を持てますよね。
そしてホ・オポノポノの素晴らしいところは、頭で理解する必要がなく、実践しさえすれば、ちゃんと機能してストレスが取り除かれる点です。どんな局面に遭遇しても、自分自身の感覚でツールを選択して対処できるので、外に指導者(グル)を必要としなくなります。私自身、非常に厳格なクリスチャンの家庭で育ったので、自分自身の内側に働きかけるだけで問題が解決できる点がすごく気に入っています。
―― 神聖なる存在と内なる家族の間でエネルギーが循環し始めると、人生が動いていくのもシンプルです。
次回に続く
(文責:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2024年2月号掲載)
クリスティーン・レイマカマエ・チュウ
1998年に初めてホ・オポノポノのクラスに参加して以来、クリーニングを実践。3人の子育てをはじめ、仕事である建設会計の実用的な側面でもホ・オポノポノのプロセスを用いて不要なものを手放し、インスピレーションを聞き入れ、それを言葉にし、解決策を導き出している。現在はアメリカ、カナダ、日本、中国でクラスの講師を務めている。
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ネロ・チェッコンさんへのインタビュー(17)
今回は、イタリア在住のホ・オポノポノ講師、ネロ・チェッコンさんにお話を伺いました。
(前回のつづき)
完璧な解決は常にもたらされる
―― 長年に渡って裁判で争い続けていた2つの会社が、2ヶ月で和解したというお話でした。
ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) その経験を通じて改めて感じていることは、どんなに職場や、家庭の環境がひどい状態だったとしても、ホ・オポノポノをすることで常に正しい解決策がもたらされるのだということです。個人や家族間の問題はもちろん会社という組織同士の争いについても同様です。会社で働く人々だけでなく、管理者クラスやCEO、特に会社にとって重要なオーナー、社内で発生するあらゆる人間関係で、誰もが彷徨って混乱した状況から、正しくてバランスの調った道に戻してくれるのだということ。
もうひとつ、精肉加工工場を家族経営していた友人の話をシェアしたいと思います。彼はその会社をとても大事にしていたのですが、兄弟や親戚だけで働いていることで家族間の揉めごとが絶えなかったのです。そこで彼は何度もビジネスクラスに参加して、個人セッションも重ねてクリーニングするうちに、会社を売却するという結論に達しました。ところが誰も買い手がつかない状態が1年も続いたのです。そこでさらにクリーニングをしました。するとあるとき近所にあった大手の精肉工場が火事を起こしたんです。
―― なんと!
その工場が火事で1ヶ月も休業せざるを得なくなったので、彼は自分の工場を貸し出す提案をして、操業を続けられるようにしてあげたのです。すると数ヶ月が経った時、その大手企業が友人の工場を買い取ってくれることになりました。
売却に出して1年経っても誰も買い手が現れなかったとき、友人はひどく落ち込んで心配していました。ところがその数ヶ月後、誰もが予想もつかなかったような、みんながハッピーで完璧な形の解決がもたらされたのです。何がどのように展開するかはわからないけれど、クリーニングさえすれば常に解決されるということです。
―― 物事ががんじがらめなうちは、問題と向き合って手放して毎瞬ごとにクリーニングし続けるしかなくても、気づくと「これが完璧だった」とハッとするような解決がもたらされるのはホ・オポノポノならではですね。何が正しいのかを頭で考えてもわからない。「手放すことの躍動感(センセーション)を知るでしょう」という、ホ・オポノポノの祈りの一節を思い出しました。
現象を、内側を知って調える指標にすること
ネロさん このケースのポイントは、近所の工場が火事に見舞われたとき、「競合他社が潰れるチャンス」だと受け取らず、火事で困っている同業者に手を差し伸べたことです。その親切心があったからこそ、よりクリエイティブで美しい解決が与えられたのではないでしょうか。
ですからビジネスという場においても、常に自身がオープンな状態に立ち戻るようにする。コントロールや思考を超えた状態でいることです。物事をコントロールしようとすればするほど、コントロールされるものですよね。
―― どんな現実に直面しても、外側の現象は私たち自身の内側を深く知るための指標だということ。ウニヒピリがもし怒りや不安、心配、恐れといったものを抱えていたら、「大丈夫よ」と安心させてクリーニングして、進むしかないですよね?それがなかなか難しいところなのですが……。
ネロさん とても重要ですね。ビジネスは常に外側志向ですが、内側志向のクリーニングを実践するのですから。自分をリスペクトする機会を逃さないことですよね。そしてもし内側に不安や恐れ、不安定さ、怒りなどの感情を抱えているなら、日々の生き方や働き方を見直す機会にするのです。職場環境が起因して不調に陥るケースが多々あって、そういった感情を抑圧し続けてしまうと、病気になってしまいます。家庭環境の影響も否定できませんが、特に長時間同じ労働環境で過ごさざるを得ない内勤の場合は、その影響も大きいですからね。
もちろんクリーニングをすることで、否定的な感情を手放せるかもしれません。でも辛い気持ちが延々と続いてどうにもならないなら、自分を信じて、自身の働き方や会社から求められる働き方を見直す必要もあるでしょうね。保守的な日本で職場やキャリアを変えるのが難しいなら、同じ会社の中で違った働き方を見出すこともできます。ホ・オポノポノで得られるインスピレーションは、常によい変化を与えてくれますよ。
近年は働く人々の健康状態に関心を持つ企業や雇用主が増えています。でも雇う側が無関心だった雇う側なら、労働者としての立場よりもまず自身の健康や心の平和を保つことを最優先する。どんなときも常に内省し、ウニヒピリのケアをすることが、キャリアにとっても会社にとっても個人の幸せにとっても役立ちます。個々が調和や平和とともにあって、緊張や不安や心配事のない幸せな状態であれば、ビジネスも家族も良好になり、解決もスムーズにもたらされるからです。
―― 今、これまでの働き方や生き方を全体的に見直さざるを得ない時期に来ているようにも感じます。
ネロさん そうですね。もし私が会社のCOOならば、変化を好み、提案をしてくれる人たちを望みます。これまでの考え方に照らし合わせると理論的ではないと感じることであっても、これまでとは異なる働き方や生き方を見出す必要があると思うのです。
もし良い変化を望むならば、内省し、ウニヒピリ・ウハネ・アウマクアという内なる家族のバランスと平和から始めるしかないし、それによってアイデンティティを確立する必要があるのではないでしょうか。
ホ・オポノポノのポイントは、「私たちの本質はゼロと無限だ」という美しい教えにあります。たとえカルマ(過去の業)があって内なる記憶の投影を経験していたとしても、ゼロに戻ればいい。私たちの本質は、過去の記憶でも蓄えた知識でも投影でもなく、今この瞬間に人生
を生き切る「空」であり「無」なんだということ。そこに立ち戻ることで、創造主にスペースを与えて、私たち自身を大きく超えたものが現れます。そうして全宇宙の知識や経験をも解放していくことがホ・オポノポノの醍醐味ではないでしょうか。
―― ビジネスの場でも社会全体としても、「こうでなければならない」という暗黙の了解のような集合的信念にまみれています。そんな中でも自分をケアしてクリーニングをして、常に無(空)の状態に立ち返ること。一つひとつ自分自身の内側に問いかけて逃さないことの大切さを再認識できました。ビジネスクラスがとても楽しみです。有難うございました。
(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2024年1月号掲載)
ネロ・チェッコン
イタリア・ヴェローナ在住。巨大企業のテクニカルディレクター、アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)経営コンサルタント、ヨーロッパ大手金属メーカーのコンサル指揮を経て同メーカー役員に。また現在ヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーとして、法廷内における企業間ビジネス訴訟および裁判審査の技術的判断を行っている。ビジネスや法廷、個人(夫・父親)といったさまざまな立場の中でSITHホ・オポノポノを実践し、ヨーロッパ、日本、台湾で講師として活動している。
当記事に関して
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ネロ・チェッコンさんへのインタビュー(16)
今回は、「認定講師による個人セッションってどんな感じなの?」という皆さまの疑問にお応えし、スタッフみのりが体験したネロ・チェッコンさんによるセッション内容をそのまま掲載いたします。
そもそも「ビジネス」とは何か?
―― 大阪でクラスが開催されるのは4年ぶりですね。今回のビジネスクラスについて、ネロさんから皆さんにお伝えしたいことを聞かせてください。
ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 大阪は日本だけでなく世界にとっても、ビジネス上、とても大切な場所ですね。ですから今回、この地でクリーニングが再開できるということに、ある種の特権のようなものを感じます。
そしてクリーニングを実践することで「生きる」ことの大切さを痛感してきた立場からお伝えしたいのは、本来人生とは、お金や仕事を超えた存在だということです。
ビジネスの世界では、金銭面の心配や悩みやあらゆる問題、職種や肩書きに囚われがちです。だからこそ、この地球上で個々がよりバランスの取れた生き方を取り戻していくには、クリーニングが必要だと感じるんですね。今回のビジネスクラスは、仕事、肩書き、金銭などの制限を取り払うことによって、ご自身の人生にとって何が本当に大事なことなのかがあぶり出され、神聖なる存在から「生き方を表現する手段」としてのビジネスを受け取る素晴らしい機会にしていただけるのではないでしょうか。
―― 本来のアイデンティティに立ち戻って、いのちの可能性を開くということですね。
ネロさん 私たちは誰でも無意識のうちに、何らかの集合的な信念や思考形態から来る怖れによって盲目的になってしまっているとも言えるでしょうか。
たとえば「お金がなければ、平安で調和に満ちた生活を送ることはできない」「お金を得ることで成功しなければならない」「お金を稼ぐために長時間働かなくてはいけない」という思い込みも集合的な信念です。これらは主に企業が利益を得るために映画やテレビやメディアなどを通じてつくられるもので、私たちの人生を自由にする目的ではありませんよね。毒であり恥ずべきものです。この西洋的な概念や文脈の影響にさらされ続けてきたことは、イタリアでも日本でも同じです。集合的な信念とは、すべて記憶なのです。
―― それらは集合的な信念で、記憶なんだと認識することが大事ですね。
感謝が「自分らしさ」に導いてくれる
―― 集合的な信念も記憶なら、クリーニングですね!
ネロさん そうです。クリーニングが凝り固まった信念から解放してくれますし、真実を見出すのを助けてくれます。内側に働きかける努力が必要ですよね。それを見つけては手放していくことです。
特にビジネスの分野は非常に数多くの集合的な思考形態や信念に溢れているので、常にその影響で囚われやすくなっています。これをしっかり自覚して、いったん立ち止まって観察することで、もっと多種多様な生き方があることに気づきやすくなるものです。するとビジネスをしながらでも、それは人生のバランスを取るための手段であり、ツールなのだとわかってきます。お金を得ることは必要ですが、人生の価値はお金の量で測れるものではないのですから。
―― でも人は欲深いものですよね……?
ネロさん そうですよね。優先順位のトップはお金やビジネスではないけれど、収入がなければ生活そのものがブラックホールに陥ってしまいかねませんからね。ときに圧倒されて主従逆転しないように、常日頃から人生のバランスを見直すこと。どれだけお金を持っているか?だけが人生の指標ではないと自覚して、囚われを毎日欠かさずクリーニングすることが大切なんです。
その欲を感謝に代えてくれるのがホ・オポノポノだし、その感謝の念こそが、この社会の中でビジネスを含めた人生そのものに対するアプローチを可能にして、この美しい地球とその大地の上で自分らしく生きられるよう導いてくれます。人生で起こるすべてのことに感謝を捧げられる状態を、ホ・オポノポノがつくってくれるのだと言い換えてもいいと思います。
個人としての生活や、家族や友人、隣人など愛する人々との時間、健康、そして自分自身のケアを優先して、大事にすること。お金はその次だと自覚することで、人生はより豊かで価値あるものになっていくんですよ。
どんな問題にも、解決は訪れるもの
―― 「ビジネス」という単語を聞くと、いつも「忙しい(Busy)」という言葉を連想します。その一方で、日本語で「働く」という言葉の語源が「他(はた)を楽にする」「誰かの人生を楽にしてあげる活動のこと」から来ていることも思い起こされるんです。
ネロさん 常にバランスと調和を重んじる日本文化は美しいですし、そのように捉えるルーツがあるわけです。ところがその美しいルーツや考え方が、集合的な信念の記憶にすり替わってしまっている。日本の方々は、そのことを自覚して、その美しい文化の根源に戻ってほしいなと思います。
クリーニングでもたらされた解決の事例をご紹介します。今年の初めに私自身が経験したことです。ある2つの企業が何年もかけて裁判で争っていて、私はエンジニアとして技術的な解決に導くことができないかと裁判官に呼ばれたのです。双方とも感情的にも物理的にも何年も戦っていて解決の糸口すら見えなくなっていました。そこへ呼ばれたわけですから、本当にさまざまな私自身の感情と、彼らを通じて体験した感情、考え得るさまざまな解決策や折衷案の一つひとつを丁寧にクリーニングしていきました。すると1ヶ月後に行われた2回目の調停で、あれだけ感情的に怒りをぶつけあっていた者同士が穏やかになり、提供した解決策を受け入れたのです。2回目にはそのケースを終わらせることができました。
ポイントは、彼らの怒りや感情の戦いに油を注ぐのではなく、私自身に向かってくる感情も、私自身の内に生じる感情も、彼ら同士ぶつけ合っている感情も、解決策そのものについても、一つひとつをクリーニングしながら双方に対して親切さを表していったこと。「この問題を仲介することは不可能だ……」という感覚が芽生えることもありましたが、それもクリーニングしました。すると7年間も争い続けられてきたことが、2ヶ月で解決できたんです。
―― 一つひとつの出来事を、そこから生じる感情を、そして考え得る解決策すらも丁寧にクリーニングする。大切なのは取り組む姿勢だなぁと改めて感じます。
(次回に続く)
(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年12月号掲載)
ネロ・チェッコン
イタリア・ヴェローナ在住。巨大企業のテクニカルディレクター、アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)経営コンサルタント、ヨーロッパ大手金属メーカーのコンサル指揮を経て同メーカー役員に。また現在ヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーとして、法廷内における企業間ビジネス訴訟および裁判審査の技術的判断を行っている。ビジネスや法廷、個人(夫・父親)といったさまざまな立場の中でSITHホ・オポノポノを実践し、ヨーロッパ、日本、台湾で講師として活動している。
当記事に関して
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ジーンさんと吉川さんの対談(2)
前回に引き続き、SITHホ・オポノポノ講師のジーン・ナカサトさんと、伊勢神宮の吉川竜実先生の貴重な対談をご紹介いたします。
(前回の続き)
神聖なる存在、神々のリズムで生きる
ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) 神聖なる存在が宿る器としての“内なる教会や社”を大切にするという意味で、モーナさんがいつも言っていたのは、「全ての存在には“神聖なるリズム”がある。でも、そのリズムから外れてしまった時におかしなことになる」ということなんです。
吉川竜実先生(以下、吉川先生) リズムから外れて不調和を起こしている状態を、日本人は罪とか穢れ(けがれ)と呼んできました。リズムを正してくれるのがホ・オポノポノであり、神道では禊ぎ(みそぎ)とか祓え(はらえ)に当たります。それぞれの民族に伝わる手法や表現方法は違っても、やはり同じものだと思わざるを得ませんよね。
編集部(編) 日本では水を使った禊による浄化や、祓詞(はらえことば)があるように、SITHホ・オポノポノではブルーソーラーウォーターや、4つの言葉、12ステップを用いるといった具合ですね。
ジーンさん 手法や表現が少しずつ違っても、やはり本質は同じなんですよね。
吉川先生 本来はクリーニング・祓い清め・自己を内省するだけで充分なのですが、それでも力不足で、もっと浄化を強めるエネルギーが必要な場合には、神々のお力や聖地のパワー、先祖たちの後押しに対して「よかったら助けてください!」とお願いして、不調和のリズムを正常(=清浄)なリズムに正すということ。聖地には不調和を正して本来のリズムに戻してくれる、つまりチューニングしてくれる自然のシステムが備わっているのですから。
ジーンさん 本当にそうですね。伊勢の森に存在しているさまざまな木々や生き物、それぞれの姿がくっきりとしていて、おのおのが本来あるべきアイデンティティを真っ直ぐに生き、交響楽団のように仲良く共存しているのを感じます。
編 ハワイにも自然にチューニングできる聖域はあるのですか?
ジーンさん ハワイの島々そのものが「サークル・オブ・ライト(光の環)」で守護されているので、たとえ飛行機でも船でもその境界線を越えて環の中に入った瞬間に、空間の波動が変わってハワイのリズムに入ってくることを感じられると思います。だからただハワイを歩けばいいんですよ(笑)。
先生もぜひハワイにいらしてください。そして今、先生だけが個人的に使うことのできる守護ツールを感じられたのでお伝えします。このツールはいつも神聖なる存在の許可を得てから使ってくださいね。
吉川先生 ありがとうございます!早速使います。障害は少ない方がいいですから(笑)!私はいつもお守りに真珠を持ち歩いており、実は真珠が大好きなんです。それから趣味の居合道で使っている私の愛刀、守り刀をお見せさせて戴きます。
ジーンさん まぁ!ディヴィニティ・ソードですね!本当に。上に向かってエネルギーが上昇しているのを感じます。先生を守護している刀なのですね!
「ジーンさんにお持ちいただいて刀が喜んでいますね!」(吉川先生)
伊勢の森も地球全体の森界もジーンさんと繋がった
吉川先生 ちなみに私のウニヒピリは龍なんです。
編 吉川先生のお名前も竜ですよね。
ジーンさん それで思い出しましたが、モーナさんが伝えた龍に関するお話があります。龍は最初に地球にいた存在で、海を司っている生き物ですが、もともとは神聖なる存在の空気だけで生きる生き物(息吹の存在、ブレッフェリアン)なんです。そしてその龍の子孫が地球にはまだ生き残っていると。先生は空気を食べる存在から出でた方なので、神聖なる存在の息吹の下でしか本来生きることができない方なのですよ。
吉川先生 だからディヴィニティ、神々の僕(しもべ)なんですね。でも今はご飯を食べないと生きられませんよ(笑)。
ジーンさん (笑)。先ほど先生とモーナさん、そしてハワイ島のキラウェア火山の女神ペレには深い繋がりがあるとお伝えしましたけれど、この先生のお部屋にある岩を見ていて改めて感じたことをお伝えしたいと思います。この岩がどこから来た岩なのかはわかりませんけれども、今ここに存在している意味はやはり、先生とペレとのご縁を示しているんです。ひょっとしたら先生はペレに仕えていたのかもしれませんね。この岩は何ですか?
ジーンさんが「ペレとのご縁」を感じた盆石と、「富嶽三十六景」の2作品「武州玉川」「諸人登山」。ハワイに伝わる火山の女神ペレと、火山である富士山のご祭神コノハナサクヤヒメに深遠な重なりを感じました。(編集部)
吉川先生 これは石を愛でる盆石(ぼんせき)というもので、ちょうど盆石と一緒に飾っているのが、富士山をテーマにした北斎の「富嶽三十六景」の2つの作品なのです。火山である富士山の御祭神はコノハナサクヤヒメですから、おそらくペレとイコールなのかもしれませんね。
ところで今朝、「神宮の森を感じられるものをジーンさんにお渡ししなさい」という直感を受け取ったので、神宮の森の間伐材の杉でできたプレートをプレゼントさせてください。
ジーンさん わぉ!このプレートからいつでもこの神宮の森を感じて繋がることができますね。
そして地球全体のすべての森界に繋がることができると感じます。何か森の世界に問題が起きたり、森で何かが必要だったりしたときに、これを触っているだけで森とつながることができるので、それを自分のこととして直接つながってクリーニングができますね!私はいつも誰かのクリーニングをするときには神聖なる存在に許可を求めます。森のことをクリーニングするときも、勝手に「クリーニングしてあげるんだ」ではなくて、「私は今こういうことを感じます。クリーニングさせていただいていいですか?」という謙虚な姿勢を忘れずにしているんです。素敵なプレゼントを本当にありがとうございます。
吉川先生 こちらこそ伊勢の地までお越しくださり誠にありがとうございました。
編 対談そのものが神聖なる存在のリズムと息吹のように爽やかで突き抜けているのを感じました。大変貴重な機会をいただきありがとうございました。
小さな石の立てる音、五十鈴川で魚を捕る鵜、包み込むような木々、突然パラつく雨までが、まるでお二人の対話に参加しているかのように呼応していました(お二方と編集部)
(文責:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年11月号掲載)
吉川竜実先生(右)
神宮参事・博士(文学)。皇學館大学大学院博士前期課程修了後、平成元年より伊勢神宮に奉職。即位礼及び大嘗祭後の天皇(現上皇)陛下神宮御親謁の儀(平成2年)、第61回式年遷宮(平成5年)、第62回式年遷宮(平成25年)、御退位につき天皇(現上皇)陛下神宮御親謁の儀(平成31年)、即位礼及び大嘗祭後の天皇(今上)陛下神宮御親謁の儀(令和元年)に奉仕。平成11年第1回・平成28年第3回神宮大宮司学術奨励賞、平成29年神道文化賞受賞。
ジーン・ナカサトさん(左)
オアン島在住。1982年、マウイ島でモーナと出会い、40年以上に渡りSITH ホ・オポノポノを公私ともに実践している。2007年から現在までマウイを中心にSITH講師として活動。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務める。クラスの中では自身の生活の他に職場でのクリーニングに関してもシェアをしている。
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ジーンさんと吉川さんの対談(1)
今回は、SITHホ・オポノポノ講師のジーン・ナカサトさんと伊勢神宮に参拝し、吉川竜実先生との貴重な対談が実現。神聖なる存在と直接つながるには「内なる社」を敬うことなど、SITHホ・オポノポノと神道に共通する本質についてお話いただきました。
自分自身を「神聖なる存在が宿る器」として大切にすること
編集部(編) 本日はジーン・ナカサトさんと伊勢神宮の吉川竜実先生をお迎えしています。天照大御神さまをお祀りする内宮さんで正式参拝いただいた後の対談ということで、大変貴重な機会をありがとうございます。この対談で何が開かれるか、本当に楽しみです。
吉川竜実先生(以下、吉川先生) お会いできるのを大変楽しみにしていました。
さっそくジーンさんに伺いたいことがあるのですが、ハワイの伝統的な儀式ホ・オポノポノを発展させてSITHホ・オポノポノを創始されたモーナさんのお名前にはどんな意味があるのですか?
ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) モーナとは「日の出(朝日)」という意味で、シメオナには、「目的地への道を照らすトーチのように人々を導く」という意味があるんです。ですので、「一番エネルギーのある朝日が発光するように、人々を導く人」ということになるでしょうか。
吉川先生 つまり「天照大御神みたいな方」ということじゃないですか!どうりで親近感を覚えるはずです。
ジーンさん 先ほど「吉川先生とモーナさんには深いご縁がある」と感じてお伝えしたところでしたが、吉川先生は常日頃から天照大御神にお仕えしておられるわけですから、本当にそうですね!
ところで吉川先生はなぜ、SITHホ・オポノポノやモーナさんに興味を持たれたのですか?
吉川先生 最初にトータルヘルスデザインさんのバンクシアブックスでその存在を知って、船井メディアやPHPで出版された本やヒューレン博士のご著書をすべて読ませていただいたら、大好きになってしまったんです。「これは最も簡単でシンプルな、ハワイの神道だ!」と。
日本やアジアにも、知らない間に冥界やダークの力を働かせてしてしまう呪術のようなものが存在し、それを行使してしまうと必ずや不幸にみまわれる結果を招いてしまいます。しかしそこを動かさず、触れることもなく、安全に直接「聖なる源」につながることができるテクノロジーがSITHホ・オポノポノであり、また神道と感得されたものですから……
そして先ほど神域内でジーンさんに伺ったモーナさんのエピソードで、4歳に満たないモーナさんが「儀式をするとき、信じる魂から言葉を発することが大切だ」とお父様に語ったそうですね。つまり意識の力や言葉、信じきるというのが「儀式の有するエネルギーを左右するスイッチ」と見做されています。そういう感性にビビッと合うものがSITHホ・オポノポノだったのです。私は神道の神職であるとともに、真の信仰が好きなのです。
ジーンさん わかります。モーナさんは常々、「本当の世界の宗教とは、神聖なる存在の元に一人ひとりがそのボディを通して帰ること」だと言っていましたから。
吉川先生 神道でも「心は神明の舎(やしろ)なり」「人はすなわち天下の神物(かんだから)なり。心神(たましい)を傷つけることなかれ」との言葉が約千年前の書物(中世伊勢神道の経典「神道五部書」)に書き残されています。
ジーンさん そう!私たちは「神聖なる存在が宿る器」なんですよね。
吉川先生 表現方法が違うだけで本質的には同じですから、共振共鳴しかないはずですよね。
先日ある国の大使と話したのですが、どうも今の世界は各々の宗教や宗派が違うというだけで争っています。本当は「今ここに既に神聖なる存在がおられるというゼロの場=本源」を深く自覚し、そこに帰結したらいいだけの話だと思われます。その過程や方法論の違いだけで揉めるのでしたら、一層直接その本源をとらえていけばいいじゃないの?と。その最もシンプルな方法がホ・オポノポノですし、神道の源流である縄文の人たちが感得していたであろう「直接、魂でイノチの源に繋がること」ですよね。その際重要になるのはやはりもう一人の自分、つまりウニヒピリ=インナーチャイルドがゲートになるということだと思います。
ジーンさん そうですよね。古代のネイティブの叡智という本当の文化、その民族の真のアイデンティティ通りに生きるということですよね。源にアクセスする方法の表現は違っても、本質は同じものですからね。
大地のエネルギーを受け取って現実的に生きる。両方とも大事。
吉川先生 こういう信仰がもっと広まって深く理解されること、一人ひとりが心身という神聖なる社をもとにダイレクトに源と繋がることが大事です。その本来あるべき姿に戻るためには、たとえばここ伊勢神宮の森や秋田県・大湯環状列石などの縄文遺跡といった聖地や、祖先たちから大切にされてきた幾何学紋様などのシンボリックなものの助けを借りることも有効であるといえるでしょう。
そしてこのような姿勢で生きている人たちは、我々の暮らしを根幹から支え助けてくれている神々や精霊をはじめ先祖や母なる大地といった存在に対して、教えられなくても自然と敬意を表し感謝を捧げます。そうでないと人は決して生きていけないのですから……。それが本当の世界のあり方ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
ジーンさん 本当に、本当にその通りです。「地に足をつける」という言葉がありますが、非常に現実的であり、かつ大地のエネルギーを大切にすること。この両面が必要です。モーナさんも地に足を着けていた人でした。たとえばモーナさんは初期のクラスでは裸足で講義をしていましたし、とても現実的な人でもありました。スピリチュアルとは「天のエネルギーに着目すること」よりも、むしろ必要なのは大地のエネルギーを意識し大切にすることなのです。
吉川先生 参拝のときに「大地のバイブレーション」と仰っていたのはそういうことですね!神宮でもお祭りの際には大地にひれ伏す作法で行いますので、これは大地のエネルギーを受け取っているともいえます。
また、「日本人は自然界の音を意味のある言葉として左脳で受け取る」ということを説かれた角田忠信さんという科学者がおられたのですが、被験者の判定には「両足をしっかりと地につけて背筋を伸ばして座らないと本当の被験データは取れない」ことを力説されていたことをご子息の角田晃一さんからお聞きしました。
SITHホ・オポノポノのHAの呼吸でも、両足を地につけて椅子に座って仙骨をまっすぐに立てることが大事だそうで、本当に相通じるところがありますね。
ジーンさん そうなんです!先生はホ・オポノポノの本を隅々まで読んでくださっているのですね。背骨はご先祖との繋がりを意味しているので姿勢が大事です。
吉川先生 そうだと思います。そして今回、ジーンさん個人がお一人で参宮されたのではなくて、ハワイのホ・オポノポノそのものの御魂はもとよりそれを代々継承されてこられた多くの御魂が背後におられること。その代表として伊勢の森に来られて、日本の神々と歴史的な出逢いをなされたのだと感じています。
ジーンさん そうですね。そして今回、伊勢の大地の浄化のエネルギーが地殻を超えてブラジルまで突き抜けて浄化しているのを感じました。ですからガイア自体が宇宙意識で大きな変換を目指して動いていて、そのように決定されている。あとは神々とガイアの共鳴しているビッグウェーブに乗るだけだということ。
また、エネルギーが二分化するので、参拝に向かっているときには混沌としていたけれども、お参りが終わったときにはバイブレーションがガラリと変わって一元化されていましたね。だから今は二分化されて大変な時期だけれども、それを乗り切った時には必ず一元化されるので、「今の状況をとにかくクリーニングし続けなさい」という大変心強いメッセージを頂戴しました。
吉川先生 それを人々が実践するのを「神々が必ず見守っているから安心して取り組みなさいよ」ということですね。
(次回へ続く)
(文責:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年10月号掲載)
吉川竜実先生(右)
神宮参事・博士(文学)。皇學館大学大学院博士前期課程修了後、平成元年より伊勢神宮に奉職。即位礼及び大嘗祭後の天皇(現上皇)陛下神宮御親謁の儀(平成2年)、第61回式年遷宮(平成5年)、第62回式年遷宮(平成25年)、御退位につき天皇(現上皇)陛下神宮御親謁の儀(平成31年)、即位礼及び大嘗祭後の天皇(今上)陛下神宮御親謁の儀(令和元年)に奉仕。平成11年第1回・平成28年第3回神宮大宮司学術奨励賞、平成29年神道文化賞受賞。
ジーン・ナカサトさん(左)
オアン島在住。1982年、マウイ島でモーナと出会い、40年以上に渡りSITH ホ・オポノポノを公私ともに実践している。2007年から現在までマウイを中心にSITH講師として活動。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務める。クラスの中では自身の生活の他に職場でのクリーニングに関してもシェアをしている。
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KR女史へのインタビュー(47)
今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。
泣き叫びながらでもクリーニングはできる
―― 今回の講演会は「今こそベストタイミング」というテーマです。
今が苦しくて葛藤や問題の中にいるというときでも「ベストタイミング」としてクリーニングするにはどう捉えたらいいですか?
KR女史(以下、KRさん) 私たちって過去の出来事や未来への心配に囚われがちだけど、カラダが存在しているのは、「今この瞬間の、ここ」にしかない。だからどんな状態の中でも「今、内側で何が起きているのか」を内省する。ホ・オポノポノで大事にしているのは「今」なの。
―― 私はすぐに飛びついて行動に移す傾向があるので、何事も「今こそベストタイミング!」と飛びつかずに、まずクリーニングだなぁと感じました(笑)。
KRさん でもそれって、あなたが昨日のうちにクリーニングを済ませているからこそ、「今だ!」と飛び込めるとも言える。次につながっていくのだから素晴らしいことよ。そう感じたところからクリーニングして進めることもできますよね。
―― なるほど!「飛びつくのは悪い」というジャッジと自責をクリーニングします!アクションを起こした次の「今」もクリーニングし続けることですね。
ところで今、KRさんがいらっしゃる素敵なオフィスは、かつて薬物の取引やギャンブルが横行する危険な場所で建物もボロボロの「いわくつき」だったとか。それが今では地域全体がノースショアとして繁栄していて記憶が消去されることの可能性を感じます。でもそんな物件だと普通は近づくこともしないと思うんです。どんな経緯で購入に至ったんですか?
KRさん 当時、株価が暴落した影響から、私自身もお金の心配と強迫観念で「わーーっ!」と叫びたくなる状態でクリーニングしていたの。それが落ち着いたある日クリーニングをしてパソコンを開けたら、この物件が売りに出されたところでね。問い合わせたら売主が「購入を決めていた人のローンが降りなくて広告を出したけど、あなたが相応しいと思うから取り下げるわ」って。社交辞令とも感じたけれど不思議な流れで購入しました。
つまり人って大金を得ても失っても感情が動くのに、そこを見ないですよね。でも原因の記憶をクリーニングしたいのだから、出来事に対する自分の反応から目を背けないこと。ちゃんと今ここにある感情に正直になって吐き出すことをゆるしてクリーニングを続けたからこそ、自然な流れで出合えたのかもしれません。もちろんクリーニングで落ち着くこともあるから一概には言えないけれどね。
―― 「ネガティブな感情は悪い」「常に穏やかでいるべき」とジャッジして溜め込むとウニヒピリの重荷が増えますよね。認めてゆるしてクリーニングを続けて、結果は委ねるのが救いになります。でも感情のエネルギーが強いと振り回されて難しさを感じます。
KRさん 「激しい感情を抱えていたらクリーニングできない」というのは思い込みで、イライラしてバカヤロー!って叫びながらでもクリーニングはできるでしょ(笑)?
お金を損したということに執着していると盲目になるけど、じつは投資する前にクリーニングを忘れていたかもしれない。結果だけではなくて、プロセス一つひとつをクリーニングすることが大事なんです。
―― 丁寧に細かくですね。
岩もお家もお金もリスペクト
―― その後どのように今の状態に至ったんですか?
KRさん 購入してからもしばらくは怖い思いをしたし、確かにあちこち水漏れしてすきま風が入る古い建物だったけど、ファンキーで十分素敵な家だったから12年そのままの状態でクリーニングを続けました。「修繕しなくちゃダメ!」という先入観やジャッジで行動しないで、この不動産の可能性を狭めないように「エゴで流れを止めてない?」「無理強いしていることは何もない?」と内省しながら自然な流れに任せました。
更地だった所は、「日本庭園みたいに大きな岩があるといいね」と息子と話して周りに声をかけていたら、「あるけど要る?」と言ってクレーンで運んでくれる人が現れたの。どこに置くかは岩自身が決めたんですよ。クレーンから岩を下ろしたら勝手に転がって、完璧にフィットする場所に落ち着いたんです。
―― 土地・建物・岩のアイデンティティを侵さず内省して、敬意を伝えて任せることで美しく整っていったのですね。
KRさん ジャッジや思考で何かを取り組まないように努めたけれど、間違えたり固執から行動して痛みを伴うこともあるし、現実はキレイごとだけじゃないですけど(笑)。
同業の友人は、いつも物件に「お世話をする人を募ってもいい?」「リノベーションはどうしたい?」と尋ねていて、売買では12ステップをして「お世話をしたい人はいますか?」と宇宙に伝えているそうです。お金のクリーニングも大事で、自己資金も担保も借入も売上も含めて、「利益の正しい使い方を教えてください」と神聖なる存在に伝える。どんな存在もリスペクトしたいですよね。
―― 心が洗われます。
「自分がやる」のコントロールは危険信号
KRさん ところで最近、何かに躓いてどこかをぶつけるときは、その土地にまつわる誰かや何かに縁があるからこそ「クリーニングよ」と逃さないよう教えているんだと気づいたんです。躓いた原因を探しても本当のところは誰にも分からない。訪れた場所とのつながりも次元ごとクリーニングすると、分かり得ない深みが出てきます。表面的にはお金を媒体として土地の売買をするときも、あなたが文章を書くときも、敬う気持ちで行うことが大事ですよね。
―― 確かに文章を書き進めるときも仕事でも、インスピレーションにリードしてもらいます。ひらめいて実行するエネルギーがスムーズに運んで循環していると神聖なる存在とのつながりを感じます。何もひらめかない自分を責めていたとき、内省とクリーニングで「私の役割ではない」と気づいて退くこともありました。
KRさん 自分自身に「クリーニングしているよ」と言い聞かせて、会社のアイデンティティさんに「どうしたらいい?」「正しい行いを教えてください」と話しかけることも必要ですよね。
私が家を建てたとき、ペンキの塗装で20社近くの業者に相見積もりを出したのですが、かかる期間も費用も折り合いが合わなくて停滞したんです。そんなときイハレアカラ博士から、「KR、自分で業者を探そうと躍起になっているけど、家自身で探せるんだから大きなお世話じゃないの?」と言われてね。お家さんに「ごめんなさい。あなたの希望を叶えてくれる業者を見つけてね」とお願いしたら、3日後には業者が決まってあっという間に解決しました。つまり、私たちは「クリーニングの媒体」なんだという姿勢ですよね。「自分がやっている」という意識は危険信号なんです(笑)。
―― それです!会社さんというアイデンティティが望むように進みたいのだから、「すべき」というコントロールやジャッジを内省して停滞をクリーニングすると、勝手にパズルが揃っていくように自ずと開かれます。
KRさん 完璧で素晴らしいです。心配や不安や怒りやジャッジがあるとき、私も「何に囚われて見逃したのかな?」とクリーニングして気づいてゆるすことの繰り返しです。一人ひとりのクリーニングでみんなが助かります。ありがとう。
―― こちらこそありがとうございました!
(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年9月号掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
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ジーンさんへのインタビュー(13)
今回は、1982年に創始者のモーナ女史に出会って以来、30年以上に渡って公私ともに実践しておられる、ジーン・ナカサトさんに近日開催される「ベーシック2クラス」の内容を中心としたお話を伺いました。
ウハネとウニヒピリ
「2つで1つ」が魂。
―― ジーンさんが講師をされる「ベーシック2クラス」についてお話を伺いたいと思います。クリーニングを教えるこれまでのクラスとの違いは何ですか?
ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) 「魂の修復」を扱うクラスなんです。参加するためにはベーシック1のクリーニングを2年以上実践していて、ウニヒピリとウハネに強い絆と協力関係が確立できていて準備が整っていることが必要です。このクラスについてはSITHホ・オポノポノをつくったモーナ女史が神聖なる存在から「まだ人々の準備ができていない」と言われて中断していた時期もあったんですよ。参加条件があるのでご確認いただくといいですね。
―― クリーニングの実践が土台にあって、魂を扱うのですね。前回のベーシック2は、「今はまだ混乱するし、時期じゃない」とウニヒピリに言われて断念したので今回とても楽しみにしているんです。
ジーンさん 私がこの内容をモーナ女史に学んだのは1982年で、それがSITHホ・オポノポノ初のクラスでした。途中、「これは根源的な内なる聖域から出てきた”魂を修復する方法”なので書き残しなさい。とても重要だからそのうち必要になるわ」とモーナが言った内容だったのを覚えています。その言葉通りにベーシック1のクリーニングを実践し続けて定着した頃、深刻な病気やアクシデントなどの危機に遭遇して「このことだったのか」と気づきました。当時はテキストもなく、何年もかけてモーナが体系化したんですよ。
どんなに「問題の原因は記憶の再生にある」と受け入れて、クリーニングの実践を通じて解決していく中であっても、抱えきれないトラウマや重篤な病気の恐怖、不安、ストレスのショックで完全にバランスを崩してしまう局面だってあり得ます。クリーニングを通じて「自己とは何者なのか」「なぜ今ここに存在しているのか」を深く知り、わたしというアイデンティティを生きていてもね。清浄な状態に自己を保つよう努めてもバランスを取り戻せない場合に「魂を修復させる」ギフトが用意されているのです。
―― なるほど!ホ・オポノポノでは「魂」をどのように捉えているのですか?
ジーンさん 私たちのアイデンティティを構成しているウニヒピリ、ウハネ、アウマクア(超意識、父)のうちウハネとウニヒピリの「2つで1つ」が魂なので、創造された存在の中で最も貴重で大切なのが「ウハネとウニヒピリの関係性」だとも言えます。アイデンティティの土台なので、ここが崩れたり傷ついてオーラに穴が空いたりすると、何らかの存在が侵入しやすい状態になってその人らしさを失ってしまいます。だから魂をひとつに繋ぎとめる方法が必要なんです。
―― 人の魂は抜け出たりダメージを受けたりすることがあるのですね。「落とした魂を拾っておいで」という沖縄の表現を思い出しました。
どんな存在にも魂がある
傷ついた魂を修復する
ジーンさん 魂は、人間以外の動物や植物、石や木々などすべてにもあるし、体内に存在する無数の原子分子のひとつひとつにも宿っています。それらを大切に敬って保護してケアをすることがとっても大事なんです。
―― 日本にも「森羅万象に宿っている神さま(霊魂)を敬う」「魂には和魂、荒魂、奇魂、幸魂という4つの側面がある」という神道的なものの見方があるので納得です。
ジーンさん 宇宙の法則・真理なので、表現が異なってもコンセプトや理解は同じだと思います。モーナ女史は「クリーニングでその人の霊的なエッセンスが開かれるの。その方の精神的宗教的背景は問わないのよ」と言っていました。何が現れるかは誰にもわからないけれど、個々本来のアイデンティティが開かれるのです。
ところでカラダから排出されるものにも魂があるんですよ。ちょっと汚い話ですが、わたしの父が生前ひどい便秘になってどうにもならなかったときのエピソードをお話します。そのときのクリーニングで「父を壁に向かって立たせて、おなかの中に詰まっているウンコに話しかける」とひらめいたので、「ハロー。調子はどう?ハッピー?」と聞いたら、「ハッピーなワケない!この人(父)無理のし過ぎで詰まりまくってるんだから!」と返事がきたんです。そこで思いつく限りのクリーニングツールを試した末にスル〜ッと出てきたんですけど、ちょうどいい固さで絵に描いたような螺旋状態だったのでサッとトイレに流すだけで後始末も楽でした(笑)。
―― 「大腸さん」ではなく、おなかで詰まったウンコさんに話しかけたのですか!
ジーンさん そう(笑)。だから「どんなものにも」魂があると気づけますよね。自分自身の魂のお世話をすることも、すべての存在の魂を敬うことも同じように大切だってこと。四六時中考えている必要はないけれどね。
ウニヒピリ、ウハネ、アウマクア
内なる家族の絆が大事
―― クラスの参加者の方々からはどんな体験談が寄せられますか?
ジーンさん 魂として扱う対象は家や車や土地、カラダの器官や組織も含まれるので、たとえば実家の売却に悩んでいた受講生が「実家さん」の魂の修復をして、2週間後に驚くような価格で売却できたそうです。「誰も”汚い家”には住みたくないのよ」とモーナ女史が言ったように、バランスが崩壊してリズムの狂ったお家の魂を修復されたのでしょうね。
「驚くべき結果が得られるんじゃないか」と期待する方々もいるけれど、クリーニングしてインスピレーションに従ってツールを使ったり自分自身のやり方を見つけたりして結果は委ねていく。その姿勢も、ディヴィニティの流れとリズムに沿って人生の旅を進んでいくのも、いつものクリーニングと同じです。ベーシック1と2に優劣や上下関係はないので、自分自身の内なる家族、ウニヒピリとウハネ、アウマクアのつながりを深めて、神聖なる存在との接点を強固にすることに尽きるんですよ。
ウニヒピリが準備不足なままベーシック2を行うと家族・親類縁者・先祖代々を含めた自分自身を害することにもなるので違和感があれば続けなくていいし、ベーシック1に留まり続けていい。基本はウニヒピリのケアをしっかりして絆を深めることが最大の鍵だということ。記憶を再生させたまま生きるのか、インスピレーションに従って生きるのかという選択には変わりがないんです。
―― クリーニングをする、魂の修復をする、インスピレーションに従う、そしてまたクリーニングを続けるということですね! 本日はありがとうございました。
(文責:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年8月号掲載)
ジーン・ナカサト
2007年から現在までマウイを中心にSITH講師として活動。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務める。クラスの中では自身の生活の他に職場でのクリーニングに関してもシェアをしている。イハレアカラ・ヒューレン博士からの長年の支持を受け、SITHファウンデーションにもクリーニングを通して常に参加している。
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※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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ネロ・チェッコンさんへのインタビュー(15)
今回は、「認定講師による個人セッションってどんな感じなの?」という皆さまの疑問にお応えし、スタッフみのりが体験したネロ・チェッコンさんによるセッション内容をそのまま掲載いたします。
個人セッションで「魂」に迫りました!
ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 今回は具体的な相談事よりむしろ魂に焦点を絞ってワークされたいとのことでしたね。ご本人の表現がとても大事なのでまずはお話いただき、会話からすべて開いていきましょう。
スタッフみのり(以下、みのり) 以前ネロさんから「先住民(ネイティブ)の方に伝授された、本来の感性を取り戻して癒すワーク」をされていたと伺って、ネロさんとの共通点に「先住民の方々とのご縁」があると感じました。
というのも私も20代の頃、東南アジアの熱帯雨林で暮らす先住民の方から「木々の歌を聴き分けて薬を調合する」という話を聞いたり、ネイティブアメリカンのホピ族やナバホ族の方々と交流を重ねたりしていたからです。その経験から「万物に宿る霊魂を敬って自然界の一部として生きる人々には、石や動植物とも交流できる豊かな感性がある。でも現代社会に生きる私たちはその能力を失ってしまった」と痛感していたんです。
そんな時にSITHホ・オポノポノに出合い、「森羅万象に宿っているそれぞれのアイデンティティを尊重する」姿勢に感銘を受けてクリーニングを続けるうちに、感性や能力が戻ってきたような気がします。
ところで突拍子のない話かもしれませんが、15年前イハレアカラ博士からクリーニングを学んで帰国した直後、突然ある友人から「みのりちゃんにお遣いごとを頼んだ天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、みんなに元気を分け与えたいから宮崎に来てほしいそうなの」と連絡があったのです。
ネロさん あなたが天の媒体となって、天照大御神のお遣いとしてホ・オポノポノを学んだのですね。
みのり そのまさか!?のメッセージに困惑していたら、博士が「波に乗れ(ライドオン)!起こることはすべてクリーニングのためだよ」とアドバイスをくれたんです。その流れのままに高千穂の天岩戸神社に行き、「天の安河原」で誰もいない空間に向かってホ・オポノポノのテキストをすべて朗読しました。
そこは日本神話によると「岩戸の奥にひきこもった天照大御神に出てきてもらおうと八百万の神々が集まって相談してお祭りをした」場所で、神さまたちが問題を解決する方法と伝統的なホ・オポノポノの本質が同じこともわかります。まるで「ひとりでできる」方法を報告したかのようでした。
その10年後に伊勢神宮で天照大御神にお仕えされているご神職の吉川竜実先生と今の仕事を通じてお会いしたことや、神道とホ・オポノポノに多くの共通点があることに驚かされてきました。
そして縄文時代から神道を通じて日本に受け継がれてきた精神性を吉川先生に学びながら、これは日本だけでなく世界の人たちのインスピレーションになるとの確信を深めていたんです。
もっと深いレベルでクリーニングしてバランスを保つ必要があるよねとウニヒピリに問いかけていたら今回の機会をいただき、とても有難いです。
本当のスピリチュアリティとは?魂を感じて自分の足で歩く
ネロさん お話の最初から、日の神の放射があなたから放たれているのを感じていました。そのサインの前に、今あなたが受け取っている恩恵や仕事が母方の血縁のご先祖からもたらされているとも感じました。そのご先祖はとても大事な霊的遺産を受け継いでいるあなたに呼びかけています。ホ・オポノポノも神道も出合う必要があってそれに応えてきたのだという以上に、そのご先祖との繋がりを強く感じることが重要だと伝わってきます。
そして、すべての本質はひとつだということ。表現に違いはあっても、競い合う必要は一切なくて、出合ってきたものがすべて、かけがえのないあなた自身の魂の一部だということです。日の神や神々、神聖なる存在とのつながりを無視せず大切にしてきたこと、そのように導かれてきたので何も心配する必要はありませんよ。それぞれすべての伝統をこれまで同様にリスペクトしていけば大丈夫。そして吉川先生も仰ったと思いますが、本質的な違いはないということ。なぜならあなたの魂がバラバラではなくひとつだからです。イハレアカラ博士や吉川先生と出会ってきたのも、あなたの魂が共振共鳴したからですし、魂と心でストレートに話をして、信者のように依存しなかった姿勢を通じて、あなたにとっての真実をつかんでこれたわけです。
たとえば私は週末毎にシャーマニズムを教えたり、ホオポノポノのクラスや個人セッションをしたり、夢見を教えたりしますが、いつも「表現方法が異なっていても、本質には変わりがなくコンセプトは同じ」と伝えています。もちろんフォーマルな立場では、それぞれをミックスしませんし、したこともありません。そうする必要もないし別々のものとして伝えています。それは私の庭に咲き誇るたくさんの美しい花々を活けてその美しさを楽しむようなもので、花々も私たちも地球の子どもたちであるというエッセンス、いのちの貴さは同じでも個性の形は異なるでしょう?
それと私たちは、神々や神聖なる存在に対する信仰心や信念(faith)はあっても、何かに依存する“信者(believer)”ではないですよね。事の良し悪しを決めてくれる何かの信者にならず、自分の人生に責任を取る恐れに向き合ってクリーニングを実践しています。
本当のスピリチュアリティというのは、私たち自身の魂で感じて、どんなものからも導きのサインを感じてクリーニングをしながら自分の足で進むこと。わたしたちは誰もが無から生じている、そして地球の子どもたちなのだということ。その視点に立てば、本来宗教紛争など起きようがないですよね。
でも特定の何かを自分と同一視して信者になってしまうと、他の表現を否定しがちになりますから世界に宗教戦争が絶えないのです。そういう意味で、神道も仏教もキリスト教も尊重して争うことなく共存している日本社会を心から尊敬し感謝しています。イタリアではまだまだ信者同士の対立がありますからね。
みのり 日本人自身は無自覚でも、とても貴重な感性を持っている。その自覚が大切なことを私も吉川先生に学びました。
魂の目的を生きる
ネロさん あなたの精神性とルーツも、何百、何千、何万年も前から続く先祖代々の方々や霊的な存在に導かれ受け継がれて来たものなので、おそらくこれまでの人生でご先祖に助けられたと感じたことがあるでしょう?それはあなた自身が霊的な世界と人々の世界の架け橋となる役割があるからなのだと思います。だからこそイハレアカラ博士や吉川先生やまわりの方々に出会って精神性を学んできたのでしょう。
これからさらに母方のご先祖との絆を強めることが重要なので、瞑想をしたり祝詞やマントラを唱えたりクリーニングをしたり、ご先祖と関係する土地に行ってルーツを辿ることも大事で助けになります。そうすることであなた自身を引き上げるとても美しい力を授かるでしょうし、自身の内に宇宙全体との一体感を得られると思います。自分が太陽の娘であり、星々の娘であると同時に母なる地球の娘なのだと実感して、この社会の中で居場所を見い出すでしょう。
ウニヒピリだけでなくアウマクアと出会うことも大事ですよ。アウマクアと日本の神々は同じ存在なのですから。
みのり じつはクリーニングを通じて、母方を遡った遠い先祖が神道の祓い清めに関係していたとわかり、ご先祖のご縁があってこそホ・オポノポノに出合い吉川先生から神道を学ぶ機会を得られたのだと感じてきました。ですのでネロさんのお話はものすごく腑に落ちます。
ネロさん あなたにはとても明確な魂の目的があると感じます。アリゾナ、ハワイ、日本であなたが経験したすべてのことがご先祖とのつながりでもたらされたものなのでしょう。
繰り返しになりますが、ご先祖が暮らした土地はとても大事です。そこで霊的な絆を深めることですよ。
最後によかったら心を静かにする時間を持ちたいと思いますが、いかがですか?
みのり ぜひお願いします!読者の皆さまが、この記事やホ・オポノポノの個人セッション、クラスを通じて魂の目的を生きる扉を開いていけたらうれしいです。12月には大阪で開催されるビジネスクラスのために来日されるそうで、楽しみにしております。本日はありがとうございました。
(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年7月号掲載)
ネロ・チェッコン
イタリア・ヴェローナ在住。巨大企業のテクニカルディレクター、アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)経営コンサルタント、ヨーロッパ大手金属メーカーのコンサル指揮を経て同メーカー役員に。また現在ヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーとして、法廷内における企業間ビジネス訴訟および裁判審査の技術的判断を行っている。ビジネスや法廷、個人(夫・父親)といったさまざまな立場の中でSITHホ・オポノポノを実践し、ヨーロッパ、日本、台湾で講師として活動している。
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※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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