このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



平良アイリーンさんへのインタビュー(1)

2024年07月19日

今回は、SITHホ・オポノポノの日本上陸から17年、イハレアカラ・ヒューレン博士やKR女史を始めとする講師陣と長く接しておられるホ・オポノポノアジア広報の平良アイリーンさんにお話を伺いました。


あがいて切羽つまって降参する日々です


―― 日々の出来事にかき乱されて意識が外に向かってしまうときに、ホ・オポノポノの基本となる内省と、クリーニングのカギである「ウニヒピリ」との良好な関係を保つために、何かなさっていることがあれば伺いたいです。


平良アイリーンさん(以下、アイリーンさん) 正直なところ自分を「トラブルメーカー」だなと感じることが多くて。ホ・オポノポノの仕事に携わらせていただいているのもそのためだと思うのです。
 日々のさまざまな出来事に対しても、ウニヒピリを無視して、「説明して理解してもらおう」「逃げてみよう」「この人を変えてやろう」と頭の中で考えたことをどんどん実行に移して、何とかしようとあがいてしまいます。切羽つまって「もう本当にムリだ!」となった時、ようやく降参して、ウニヒピリに向き合うといった具合です。
 でも「本当にごめんなさい!」と真摯にウニヒピリに手を差し伸べて、操作も画策もコントロールもない「悔悟と許し」のゼロの状態になると、自分の中に慈愛や母性、純粋なものを感じるし、神聖なる存在の流れに戻っていけるんです。本当はもっとリズムに乗って、クリーニングができたらいいんでしょうけれど……。


―― キレイ事ではないですから。他人事とは思えないです。


アイリーンさん 子育てと年老いていく親とのはざまで葛藤もあります。子どもとのやり取りに疲弊して思ってもないことを言ってしまったり、「それが私の思いなんだ!」と信じて疑うことなく一生懸命叫んでしまったり。ヘトヘトになって「もう、すべてが本当に無力……」という時こそ、外側ばかり見ていたことに気づいて、ウニヒピリに「ありのままの自分を見せてくれてありがとう。これは私たち(ウハネとウニヒピリ)が遥か昔から持っていたことだよね。一緒にクリーニングしてくれるかな?」と謙虚な状態になって、ひたすら謝ってみたり、愛の存在を伝えてみたり、クリーニングツールを駆使したりして、ウニヒピリとの関係を再構築している気がします。


―― 結局はウニヒピリと向き合うしかないですものね。


アイリーンさん そのウニヒピリに向き合った時、その場で変化を体験することもあれば、時間差で変わることもあるけれど、肩の荷が下りて自然と落ち着く時が必ず来ますよね。目の前に変化が見られなくても、自分自身とウニヒピリだけに注意を払っていると、必ず私の体験として変化が訪れます。


―― とにかく自分自身と対話をして、何を抱え込んでいるのか問いかけることですよね。


アイリーンさん 「どうやってウニヒピリに話しかければいいかわからない」という質問をよく見聞きするのですが、ウニヒピリは私たち自身の一部であり、自分そのものだから、「今ここにある、心臓をえぐり出されるような苦しみ」さえも、ウニヒピリが「今」訴えていることですよね。「見せてくれて本当にありがとう」と伝えて、次に見せてくれる出来事をウニヒピリからのメッセージだと思ってクリーニングするようにしています。


とにかく泥臭く、一生懸命やっています


アイリーンさん もともと私は時間を守れなかったり、物事を溜め込んで追い込まれないと取り組めないので、「自分は怠け者なんだ」という体験が沢山あるんです。
 でも最近は、まず朝起きて、ベッドから出る前に必ずウニヒピリに「おはよう!一緒に居てくれてありがとう」と声をかけるようにしています。家族に声をかけたり、スマートフォンをチェックしたり、急いで朝ごはんの支度を始める前に。そうすると、とても穏やかに一日を始められるし、必要な情報を必要なタイミングできちんと受け取れます。


―― 神聖なリズム、流れに乗っている感覚ですね。


アイリーンさん ウニヒピリと朝一番にコミュニケーションを取ると、「スケジュール帳を見る」よりも遥かにすごいシステムが働いて、神聖なる存在からインスピレーションがパッパッと届いて必要なことに気づけます。意図的に何かを仕組む必要もなく、物事が自然にスムーズに開かれていきます。
 創造性をかきたてる元気の源からアイデアが次々と湧き出てくるといったことも、すべてウニヒピリの協力なしにはあり得ないですよね。ウニヒピリが記憶から自由になって、軽ければ軽いほど、どんどん新たな展開を見せてくれるので、ウニヒピリの最短ナビゲーション術はすごいなぁと思います。
 逆に、ウニヒピリを無視して、頭で決めた結果に向かってガツガツしていると、疲れだけが残ります。その差は歴然です。


―― 何か大きなものの一部になったように自然な流れで、自動ドアが次々と開いて整っていくような体験は、それを起こしているのは自分ではないとわかりますよね。
 その自覚があるからこそ、私の場合は「次に同じようにできるとは限らないかも」という不安と恐怖に陥ることが多かったです。「神聖なる存在に対する信頼のなさ」を自覚して以来、それを日々のクリーニングに含めているんですよ。


アイリーンさん 私も全く同じタイプです。期待と不安と恐怖が入り混じっていることも、ウニヒピリが見せてくれているんだ、と気づいてクリーニングしています。「やっぱりダメだった」という体験を重ねた結果の不信感かもしれないし、その失敗によって過去世では自分か家族が殺されちゃったの?というほどの恐怖を感じることもあります。
 イハレアカラ博士も講師の方々も、「その湧き上がってきた自分の気持ちを、小さく見積もって見過ごすな」「何の記憶とつながっているかは表面意識でわかり得ないし、ウニヒピリが見せてくれるものこそが最優先事項だよ!」って。たとえばCMを見て不快感を覚えた時、その違和感を軽んじないで、クリーニング。それをするか否かが生死に関わるほどに重い記憶かもしれないし、本来の目的や達成すべきことにつながるかもしれない。それはもちろん分かり得ない分野なので、追求する必要もないんですけど……。
 とにかく一生懸命、泥臭くやっていて、キレイ事ではないです(笑)。でもウニヒピリと一緒にクリーニングしていくことの恩恵は、いつだって想像を遥か超えたところにあるので、続けていたら過去も現在も未来も全方向で整っていくことも感じるので、お互い実践し続けましょう!


―― 本当に。クリーニングを始めた時が前々前世のように感じられるほど、当時には想像もできなかった現実を今、生きていることを改めて感じました。実践し続けましょう!本日はありがとうございました。



(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2024年8月号掲載)




平良アイリーン平良アイリーンさん


1983年、東京生まれ。明治学院大学文学部卒業。2007年にホ・オポノポノと出会って以来、生活のあらゆる場面で実践中。現在はSITHホ・オポノポノ・アジア事務局広報担当として、日本をはじめアジア各国の講演会の際に講師に同伴し活動している。また、ヒューレン博士やKR女史のそばで学んだ自身の体験をシェアする講演活動を行っている。著書に『ウニヒピリのおしゃべり』、『ホ・オポノポノジャーニー ほんとうの自分を生きる旅』、翻訳書に『ホ・オポノポノライフ ほんとうの自分を取り戻し、豊かに生きる』『ハワイの叡智ホ・オポノポノ 幸せになる31の言葉』(すべて講談社)ほか。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00