このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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パトリシアさんへのインタビュー(4)

2018年05月25日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史のもとでクリーニングを学ばれた講師の一人、パトリシア・レオラニ・ヒル女史にお話を伺いました。


クリーニングは神聖なる存在への旅


―― 人の意識が変わってきているというお話がありますね。ホ・オポノポノのクラスではどのような変化が見られますか?


パトリシア・レオラニ・ヒルさん(以下、パトリシアさん) 多くの方は今直面している問題を解決したいと思ってクラスに参加されます。でも、ホ・オポノポノは内省なんです。外側にあるものをなんとかしようとするのではなく、自分の内側を見つめることで、出てくるものをただ毎瞬毎瞬クリーニングするだけなんです。

 「何も変わらない」という方もいらっしゃいますが、私はいつも「クリーニングした結果、あとは神聖なる存在があなたにとって、本当に完璧なことを完璧なタイミングで起こしています」とお伝えしています。「クリーニングが葛藤も含めて、今起きている現実を包み込み、出てくるものに対してクリーニングすることで、平和が与えられるという流れが生まれます」と。

 家族の健康面を気にされて参加した方が、自分の悩みが軽くなってきて、その結果家族の健康が改善されたということもありましたし、自分の健康のために来ていたら、周囲の人が健康になったという方もいらっしゃいました。 今まで、物に対して無頓着だった方が、クリーニングを通して一つひとつの細胞・原子に支えられているということに気づいた、ということもあります。すると自分の細胞一つひとつにも目を向けて敬うようになり、そこからどんどん変化が生じます。

 ホ・オポノポノを教えてくれたモーナは、向かい合って話をするときにも座っている椅子に対して「ありがとう」と、親しみを込めてクリーニングしていました。ワシントンに来た際には私の家に泊まっていたので、家中愛を込めてクリーニングしてくれていたんです。私は外出したときに、車に「ここまで連れてきてくれてありがとう」と自然とハグしたりしています。この世に存在しているもの、現れているものにはすべてにアイデンティティーがある、ということを常に感じているんです。


―― 私もすべての物や土地に意思があるというのは、大きな発見でした。土地や場所が呼んでくれていると思うと、どこへ行ってもより親しみを感じられるようになりました。


パトリシアさん 内側から変わっていくんです。そして、クリーニングは旅です。流れに沿いながら、神聖なる存在へと向かっていく旅なんです。馬に乗っているとすると、たまに落ちる(笑)。そうしたら、また乗る。その繰り返しなんです。


パトリシアさん
「クリーニングすることで、平和が与えられる」

ウハネとウニヒピリの関係が最大の鍵!


パトリシアさん 私には2人の母がいます。一人は産んでくれたお母さん、もう一人はモーナです。私は実の母とうまくいっていなくて、2年間縁を切っていたんです。そんなときに友人に紹介されて出会ったのがモーナです。モーナは、私を育て、ウニヒピリの育て方を教えてくれました。母から受け取れなかった愛を、私はモーナに教えてもらったんです。母にしてもらいたかったような思いをウニヒピリだと思って、ウニヒピリに愛や慈しみを与えていったんです。そうすることで、自分自身が満たされていき、母との関係も良くなりました。母は最期、私の腕の中で安らかに息を引き取りました。

 私の母は10人兄弟の長女として生まれ、下の兄弟たちを守るために、強くないといけない立場として育ったんです。そのためか私たち子どもにも愛情表現をせず、支配するようにふるまいました。私の姉妹は母を拒絶し、家を出てしまいました。母は母の育った環境の中で、できる最大のことをしてきたんだと思います。

 私は今も母にしてもらいたかったことを自分のウニヒピリにしてあげています。ウハネが、私が理想としている最高のお母さんであるように暮らしているんです。そうすると、自分の中の内なる家族(ウニヒピリ(※)・ウハネ(※)・アウマクア(※))がつながることによって、神聖なる存在の腕の中に生かされているという感覚があります。母を見送ったときも、母を神聖なる存在のところへと見送ったように感じています。

 「親との縁はとても深い」とモーナは言っていました。あるとき、モーナは瞑想して「あなたとあなたのお母さんは、過去生においてたくさんの異なった関係を経験してきているわ」と言ったんです。そして、「家族の絆はしっかりクリーニングしなさい」とよく言っていました。「クリーニングしたいことがたくさんあるから、親子として生まれてきたのよ」と。


ウハネ…… 表面意識。私たちが日常で認識している意識で、ウニヒピリにとって母親のような存在。
アウマクア……超意識。ウニヒピリから届いたクリーニングの働きを、神聖なる存在に届ける。父のような存在。
神聖なる存在…… すべての存在の源。ホ・オポノポノのプロセスを実行し、記憶を消去してくれる存在。



―― 私も家族のことで悩むことがありますが、クリーニングできるチャンスとして現れてくれているんだと今は捉えています。


パトリシアさん 傷ついたウニヒピリを解放して楽にしてあげて、子どもらしくいられる環境を作ってあげてほしいです。自分がウハネ、お母さんとして、泣き叫んでいるウニヒピリに「ごめんね」、「許してね」と声をかけて関わっていくことで、愛し愛される関係を育む。そうすると、本当の親との関係も変わります。


―― ウニヒピリのケアの仕方をより詳しく教えていただけますか。


パトリシアさん ウハネとウニヒピリの関係が良くなることがクリーニングの最大の鍵ですよ!ウニヒピリの存在に今世になって初めて気づいたので、信頼を得るには時間がかかる方もいるかもしれません。私は愛を持って、ウニヒピリに「愛しているよ。いつでも来たいときにおいでね」と声をかけています。ウニヒピリは長い間待っていたから、一緒にいるのが嬉しいんです。クリエイティブなことはウニヒピリの出番だから、一緒に歌ったり、演じたり、編み物をしたりしています。そして何よりクリーニングすること!それがウニヒピリの背負う記憶を軽くして、解放してくれます。


―― パトリシアさんがウニヒピリを大切に思っていらっしゃるのが、お話を伺っていてとても伝わってきました。本日は貴重なお話をありがとうございました!
(インタビュー:太田 陽子)



(『元気な暮らし』2018年6月号掲載)



パトリシア・リン・レオラニ・ヒル

パトリシア・リン・レオラニ・ヒル女史ネイティブハワイアンの血を受け継ぐパトリシアは、1982年当時、上院議員アカカ氏の下で秘書をしていたとき、彼を介してSITH創始者・モーナ女史と出会い、1983年よりSITHホ・オポノポノを学び始める。あらゆる政治活動の中でクリーニングを適応しながら、2013年アカカ氏が引退するまで秘書を務める。2005年より、ワシントンD.C.を中心にSITHのクラスで講師を務めるとともに、ネイティブハワイアンの古典芸能を受け継ぐ女優としても活動し、国家認定の演技団体の中でその古典戯曲、歌、踊りを継承し続けている。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00講師の方々に訊く