このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


クリスティーンさんへのインタビュー(5)

2024年01月19日

今回は、アメリカ、カナダ、日本、中国で講師としてSITH®ホ・オポノポノのクラスを教えておられるクリスティーン・レイマカマエ・チュウさんにお話を伺います。



ウニヒピリ(子ども)のケアもウハネ(母)のケアも両方が大切


―― 以前クリスティーンさんから会計士としての仕事を通じて、数字やお金についてどのようにクリーニングされているかを伺いました。今回は基本に戻って、日常でどのように取り組まれているのか伺いたいと思います。


クリスティーン・レイマカマエ・チュウさん(以下、クリスティーンさん) ホ・オポノポノを実践していると、「これで人生がスムーズに運ぶだろう。うまくいくに違いない」と期待しませんか?でも毎日、何かしら新しいクリーニングのチャンスがやってくる(笑)。それは20年以上クリーニングをしている私でも同じなんです。
 瞬間的にグワーっと感情が発動したときに、「この記憶を見せてくれてありがとう」と取り組めるかどうかだと思います。記憶に囚われて問題と取っ組み合って戦ってどうにかしようとすると、肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまうでしょう?「そうではないよね?」と一歩退く視点を持つことが大事なんです。


―― 本当におっしゃる通りです。スイッチが入った時こそ、クリーニングチャンスとして取り組むことですね。
 ウニヒピリのケアも大事ですよね?


クリスティーンさん もちろんホ・オポノポノではウニヒピリ(潜在意識・内なる子ども)との関係を大切にします。それと同時にお伝えしたいのが、「母親(表面意識・思考・ウハネ)の側面も、ケアをすること」です。内なる母と子、両方とも自分自身の一部としてバランスを取っていく。表面意識に抱えていることも、潜在意識と同じように大切に扱います。
 私は幼少期に、「あなたは自己中心的ね!」「自分の面倒ばかり見るのではなく、周りの人の面倒を見なくちゃダメじゃない!」と教育されて育ちました。多くの方々も同様に、自分のケアを最優先させることに罪悪感を抱くのではないでしょうか。でも自分のケアを優先させることは、間違いではないんです。問題が発生した時に、内側のウハネ(母)とウニヒピリ(子)両方の側面をバランスよく観て、協力し合うことで、物事がスムーズに流れ始めるのですから。
 たとえばエゴが「こうすべき、これを考えるべき」と思考で主張し始めたら、即座に「このことを認識させてくれてありがとうね」と伝えて、ウニヒピリとウハネが手を携えて水に流したり、笑い飛ばしたり、記憶を消去する方を選んでいく。怒りが出てきたら、「どんな感情を抱えていても大丈夫。どんなことも、私自身を学ぶための出来事よね。どうやって解決されるのかがわからない状況でも、外側を責めずに内側に焦点をあてようね」と、ウニヒピリ(子ども)の世話をするウハネ(母の側面)を働かせて、自分自身に伝えていきます。すると「どのように機能して解決されたのか」を把握することも理解する必要もなく、一日の最後には落ち着いていきます。現象が立ち上がったときに自分の内側に責任を取ってケアをして、ひと休みして新鮮な空気を与えてあげることで、軌道修正していけるんですよね。


―― 外側を責める気持ちが噴出して止められないときに、クリーニングしたら、「自分こそが、無意識のうちに自分自身に自己犠牲を強いていたな」と気づいた局面を思い出しました。今のお話を伺って、ウニヒピリに振り回されてウハネ(母)を犠牲にするのではなく、内なる母子が協力し合ってバランスを取りながらクリーニングすることが、すごく大切なのだと再認識できました。


クラスで教わる深遠な叡智で直接「神聖」とつながる


―― 湧き上がる感情に振り回される、現実に追い詰められている、そんなときクリスティーンさんはどのように取り組まれていますか?


クリスティーンさん それこそベーシックでもビジネスクラスでも、クラスに参加することに意味がありますよね。マニュアルには具体的に意識的に実践できる12のステップやあらゆるツールがたくさん詰まっているので、どんな局面でもすぐに使うことができますから。
 たとえば先ほど説明したようにエゴが毒づいて誰かを悪者にして裁きだしたら、「ちょっとタイム!」と周りと距離を置いて、「なぜこんなことになるのか、どうして感情が噴出し続けるのかはわからないけれど、できることはすべて与えられているよね?それをすぐに始めよう!」とひと息つく。マニュアルを開いて読んでみる。数あるツールからこれと感じるものを選んで使うことも、すごく助けになります。
 エゴは誰かを責めて正しさを主張するものです。そのエネルギーが有毒だとわかっていてもね。そんな状態に陥っている自分を認識したら即、母(表面意識)の側面を立ち上げて、「はい!おしまい。とにかく“わたしはわたし”の祈りの言葉を読んでみよう!」と一歩踏み出して、別の選択する。そうすると子ども(ウニヒピリ)もひと息つけるようになりますよ。


―― そんな風に実際に朗読すると、すぐに転換できそうです!
 実は、ホ・オポノポノのクラスで学ぶことが本当に深遠で、それなしにはどうにもならなかったことばかりなんです。4つの言葉だけがホ・オポノポノだと思っている方々に遭遇すると、すごくモヤモヤして「いやいや、それは入口で、もっと深遠だから!」と言いたくなってきたことをここで白状します(笑)。


クリスティーンさん クラスは深遠ですよね。申し込んだだけで、舞台裏では非常に多くのことが始まります。講師たちが、全参加者の名前や住所の情報の一つひとつを通じて参加者自身と講師との間の記憶、土地、母なる大地との記憶に対して働きかけていきます。何が起きているのか想像もつかないほど多くの記憶が消去されて、すばらしい結果が現れるのも体験してきました。
 もちろん4つの言葉もツールのうちのひとつですが、クラスでは取り組むことが本質的に与えられますよね。
 私たちには長年のクセで「もっともっと情報が必要だ!」という思考が働きやすくなっていて、あまりにも多くの記憶にさらされています。でもクラスでは十分に対処する手立てを与えられますから、立ち向かっていく自信を持てますよね。
 そしてホ・オポノポノの素晴らしいところは、頭で理解する必要がなく、実践しさえすれば、ちゃんと機能してストレスが取り除かれる点です。どんな局面に遭遇しても、自分自身の感覚でツールを選択して対処できるので、外に指導者(グル)を必要としなくなります。私自身、非常に厳格なクリスチャンの家庭で育ったので、自分自身の内側に働きかけるだけで問題が解決できる点がすごく気に入っています。


―― 神聖なる存在と内なる家族の間でエネルギーが循環し始めると、人生が動いていくのもシンプルです。



次回に続く
(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2024年2月号掲載)




クリスティーン・レイマカマエ・チュウクリスティーンさん



1998年に初めてホ・オポノポノのクラスに参加して以来、クリーニングを実践。3人の子育てをはじめ、仕事である建設会計の実用的な側面でもホ・オポノポノのプロセスを用いて不要なものを手放し、インスピレーションを聞き入れ、それを言葉にし、解決策を導き出している。現在はアメリカ、カナダ、日本、中国でクラスの講師を務めている。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く