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KR女史へのインタビュー(41)

2021年08月27日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


未来に対して「今」内側にあるものをクリーニング


―― 今回のテーマは「未来」。SITHホ・オポノポノの基本は「今、この瞬間」の自分を内省することだと教えていただいてきましたが、未来をクリーニングするとはどういうことなのか具体的に教えていただけますか?


KRさん 「未来」についても同じです。今、この瞬間に「未来」に対して持っている期待、不安、恐れ、判断について内省し、そこにあるものをクリーニングすること。すると過去と未来からも記憶が消去されます。紙を用意して、内側で起きていることを「書き出す」クリーニングをご紹介しましょう。自分の感情や思考を箇条書きにどんどん出していくといいですね。その後に、それを破って捨てることで「手放す」クリーニングです。破って捨てるのは、「神聖なる存在に嘆願し終わった」という合図みたいなもの。この方法は、あまりにもたくさんの課題にまみれてがんじがらめに感じたときにもおすすめです。

どのようなことでも「未来」というテーマを通して内省していきます。私たちは「この世が誕生して今日にいたるまで」に、家族・親族・先祖からの記憶に影響されていますので、まずは家族の名前、親戚の名前を書き出しましょう。「時間」に紐づいた恐怖や不安として「忙しすぎる」「時間がなさすぎる」といった感情が出てくることもあるでしょうし、老後や将来のこととして「子どもたち/親」のためというように、特定の人物や年齢がセットになって出てくるかもしれません。

対象は人だけではなく、「家」や「会社」のことかもしれませんね。「老朽化したから壊して建て替えよう」「誰が受け継ぐのか」といった課題が出てくることもあるでしょう。そんなときは、「どんなものにもアイデンティティがある」ことを思い出してほしいのです。たとえば「家が古くなった」という思いがあるなら、今まで雨風から守ってきてくれた「家」という存在に対する尊敬の念を込めてクリーニングしたいのです。悩んでいるのはあなた一人だけではなくて、家、会社、取引先、投資先といったもののアイデンティティや、「業務内容」というアイデンティティが悩みを共有しているのですから、書き出した事柄に関連する存在を書き足していくこともできます。さらには「お金」が関連する事柄については、お金のアイデンティティについても「未来」と関連してクリーニングできますよね。

すると、すべてが「自分の人生で起きてきたこと」とつながっているのだと気づくことができます。また、ふと思い浮かぶ人や事柄も、潜在意識がクリーニングしてほしくて見せてくれているのかもしれません。取り組んでいるなかで浮かんでくるものは、すべて丁寧に拾って書き出して、クリーニングに含めることも大切です。


―― ふと意識に上がってきたものを「取るに足らない」「脈絡がない」などと判断を下して無視したりフタをしたりせず、ちゃんと拾ってあげて、クリーニングするのですね。


感情によって引き起こされるカラダの感覚もクリーニング


―― 「未来」には未知なる要素が詰まっていて、不安や焦りで「コントロールしたい」という気持ちがでてきます。


KRさん たとえば新型コロナウイルスによるさまざまな制限のなかにいて、閉じ込められている状態がありますね。今の仕事への不安、先行きの仕事に対する「今の」感情、現実世界で直面している不安や恐れ、罪悪感。未来を思い浮かべて働いている感情や判断と一緒に、カラダが体験している感覚にも意識を向けてみてください。そして、それらも書き出せば、前もってクリーニングできますよね。未知なるものや漠然としたものに対するクリーニングは「エックス(X)」と書いて、クリーニングに含めます。

私たちが日常の状況と出来事に対して「感情」で反応しているものは氷山の一角で、水面下では「宇宙が生じた瞬間から現在にいたるまで」の過去の記憶を背負っています。つまり理解しようにも理解できない分野を扱っているということ。だからこそ、ウニヒピリに対して「見せてくれてありがとう」と思いやりをもって伝えてほしいのです。そして神聖なる存在に対して、「この原因が何かはわかりません。どうか正してください」と嘆願することで、気づきようのない記憶が消去され、封じ込められてきたものが開かれて、その道を進むことができる。「今」をクリーニングすることで、過去も未来もクリーニングされるのです。

再確認したいのは、クリーニングとは神聖なる存在に対する嘆願で、自分の思い通りにするためのものではないということ。「気が遠くなるほど遡る過去においてつくった問題を、今、体験しているので、これらを正してください」という謙虚な嘆願です。そして「学んできた必要なことを失ってしまうのでは?」と不安に陥る方々も多いのですが、どんな状況にも隠されている「ネガティブで不要な記憶」だけが抹消されるので、安心してクリーニングを続けていいのですよ。


問題も解決の方法も自分のなかにある


―― クリーニングがどのように働くのか、ここで改めてご説明いただけますか?


KRさん たとえば日常生活のなかでネガティブな体験をして「悲しい」と感じたら、その原因は外側にはありません。「私の中にすでに悲しさにつながる記憶があったのだ」と認識して、「一体、どのような記憶を自分自身が溜め込んでいて、このような体験が起きるのだろう?」と内省し、ウニヒピリに「このネガティブな感情を見せてくれて、ありがとう。愛しているよ」と伝えることがクリーニングの始まりです。すると自動的に、ウニヒピリが記憶を集めて、超意識に渡してくれます。集められた記憶を受け取った超意識が、足りない部分を補完して、完璧な状態にして神聖なる存在に届けてくれるのです。

無に変換できるのは、神聖なる存在だけ。そのようにして記憶そのものから自由になりたいし、なっていくということ。共有する記憶がまわりの人たちや関係する物からも消去されてインスピレーションがもたらされます。それをもとに行動を取っていけるわけです。「問題が自分の中にある」ということは、解決する方法も自分のなかにあるということ。外に対処する必要はないわけです。

 クリーニングをすることで何を与えられているかはわかりません。起きたことに対して湧きおこる反応を「クリーニングの機会」だととらえられるようになると、その出来事を通してでないと向き合えない感情を見つけられたことに感謝できるようになります。本当に何が起きているのかはわからないので、怒りも喜びも悲しみも、出てきたことをただクリーニングする機会なのだと思います。


―― ウニヒピリを信頼して一緒にクリーニングする。そして結果は神聖なる存在に委ねる。この循環を繰り返すとリズムに乗っていけるということが有難くて、素晴らしいですよね。本日はありがとうございました。




(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2021年9月号掲載)




KR女史
KR女史(Kamaile Rafaelovich)


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00KR女史に訊く