このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



メリーさんへのインタビュー(4)

2017年01月27日

世界中でホ・オポノポノのマスターコーディネーターとしてクリーニングを実践されている、メリー・コーラー女史のインタビューをお届けします。


「宇宙が見せてくれる」家


―― 「こうしたい、ああしたい」を手放すと、本当に思っていた以上に人生が開く、というのを体験できました。
 もう長年、「年をとっても便利な、周りになんでもある駅近の賃貸アパートに暮らすこと」にしがみついていたのですが、「ゼロ」の状態をサポートするアイテムも併用してクリーニングしていった結果、それは「私たちに必要ない」とわかり、握っていたものが放せました。
 そのタイミングで、私が想像もしなかった、田舎の眺めの良い広い庭の一軒家をお世話することになりました。もうずっと忘れていた子どものときの「庭にお風呂をつくる」という夢を、主人が率先して計画してくれています。クリーニングしながら今度こそ慎重に進めたいですが(笑)、「思っていることが自分を狭める」と思い知る体験でした。


メリーさん 素晴らしいクリーニングですね。私も「こうしたい」を手放すと、こういうものを見ることができる、という体験をしたところです。
 私たち夫婦は、絶滅種の樹木を保護するための土地を買って、小さな家を建てて住んでいたんです。その家に毎週末、子どもと孫が合計17人全員集まるので、みんな寝袋で過ごしている状態でした。クリーニングしていたら、「もうひとつ新しい家が必要」というインスピレーションがありました。私は「その家は神聖なる存在から受け取るもの」というところからすべてを起こしたかったので、クリーニングして起きたことをまたクリーニングして…という丁寧な作業を繰り返しました。
 主人にそれを話して賛成をもらえたので、次は「家を建てるときにするべきことは何なのか」ということをクリーニングし、「建築家を探す」ことが出てきました。それをまたクリーニングして、「近くの大学の建築科」がひらめいたので、息子に「建築学科のある大学へいって、3人の大学教授を挙げてほしい」と頼んだのです。
 受け取った3人の経歴を見ていると、一人の名前に覚えがありました。昔、世界中にロッヂを建てている建築家の本を買ったことがあります。私はその建築のひとつがとても気に入り、ブックマークを挟んでいたのですが、その著者だったのです。
 彼は「1年に1つしかオーダーを受けない」というスタンスで、私たちがその“1年の1件”にふさわしい家族かどうか、面接で決めます。そして半年かけて、住む人がどんな生活リズム、スタイルをもっているのかを、家族全員と面談を重ね、丁寧に聞き取ってくれました。結局、私たち家族の最優先事項は「孫が幸せに過ごせる家」だということが見えてきたのです。
 できた家は、洞窟があったり、小さな池に船が浮かんでいたり、“火の見やぐら”に上って遠くを見渡せたり、遊びのツールがいっぱいです。ベッドルームの代わりに、窓のあるあらゆる壁際に3段ベッドがあり、上の階へは壁をロッククライミングのようによじ登るつくりで、20人余裕で泊まれます。まさしくこのクリーニングを通じて、「思ってもいなかったこと」が起きてきたのです。


―― みんなのウニヒピリが大喜びしそうな家ですね!


メリーさん あなた同様、私も「新しい家が必要」だと思ったときに、「ああいう家がいい、こういう家がいい」と考えて行動していたら、この家に出会えませんでした。クリーニングすることで、宇宙が見せてくれる家を体験している最中です。


メリーさんと家族
メリーさんのご家族

「私は本当の答えを知らない」。


―― 自分がどうにもできないことは、素直にクリーニングに助けてもらいやすいです。新しい家の近隣の方から、「この辺りは猛毒をもつ蛇がうじゃうじゃいるので、巣を含め全滅させた方がいい」とアドバイスがありました。主人は実行すると言いますし、私は先住民の蛇を殺したくありません。他の方法を見つけることもできず、意見は食い違うばかりで、手放すほかなく、クリーニングしました。すると翌日、主人がホームセンターで「踏むと音がする砂利」を見つけて「これで人の存在を知らせれば蛇も出てこない」と上機嫌になり、それ以来「殺す」という単語を使わなくなりました。「自然の中で暮らす」ということにまつわる記憶のクリーニングが始まりました。


メリーさん 「先住民」というキーワードを含め、私たちが今、クリーニングすることです。私たちはほとんどの場合、「殺すか殺さないか」というように2つの選択しか見えません。でもクリーニングで何かが開くと、その選択を超えた「想像したことのないような方法」が、適切なタイミングで見えてくることがありますね。うちにも大きな蜂の巣があって、「クリスマスまでに出て行ってもらえませんか。そうでないと、たぶん処理しなければなりません」と頼んだら、ちゃんとそれまでに一匹もいなくなりました。体験することをひとつひとつクリーニングしていくと、そういうことが起きたりもします。
 夫婦って、お互いまったく違うアイデアをもっていますよね(笑)。でもそれをコントロールしようとせずにクリーニングしていると、夫の方から「彼からは決して出てこないような」思いつきが、ポンと生まれることがあって、「それ、パーフェクトなアイデアね!」と、素直に自分が開けます。


―― そうなんですよね! でも、いつも待てません(笑)。


メリーさん ほんとうに! “夫”という存在を通して、「いかに私たちの中に、“もともと”苛立ちという記憶があるか」に気づかされますね! まったく、いい仕事してますよ、男性陣は(笑)。 そういうときは、「答えは神聖なる存在しか知らない」「私は本当の答えを知らない」と思い出すようにしています。手放す助けになりますよ。


―― 貴重なアドバイス、ありがとうございます!
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2015年8月『元気な暮らし』掲載)



メリー・コーラー
(MARY MY WILD IRISH ROSE KOEHLER)
メリー・コーラーさん

IZILLCが主催するSITHホ・オポノポノクラスのマスターコーディネーター。長年に渡って、アメリカをはじめ世界各国で開催されているクラスの主催に携わり、自身も世界中でクラスのトレーナーを勤める。 私生活では夫と七人の子どもとの家族の関わり合いの中で、またビジネスでもクリーニングを実践し、役立てている。


当記事に関して

※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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ネロさんへのインタビュー(8)

2017年01月20日

ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんに引き続きお話を伺いました。


完璧なタイミングの波


―― 最近、クリーニングで、面白い体験はありましたか?


ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) いつも日本でのクラス開催が決まると、日本行きの、「朝」イタリアを出発するチケットが送られてきます。
 実は今回、日本へ出発する日と、息子の卒業式が重なっていることがわかっていました。でも単位は足りないし、卒業もあやふやでしたから、ただクリーニングをしていました。それが出発の一週間前に、息子が卒業できることが決まり、慌ててチケットを確認したのですが…別の空港から「午後」に出発する便で、間違って手配されていたのです。おかげで卒業式にもパーティにも出席できて、余裕をもってイタリアを午後に出発。すべてうまくいきました。


―― パーフェクトですね!


ネロさん 手配される方も私も、みんながクリーニングをしていたからですね。ビジネスに限らず、予定が変わると余計なエネルギーを要し、お金もロスします。特にビジネスはタイミングがすべてですから、予定が決まった時点からクリーニングを始めることがとても重要です。摩擦や邪魔が減り、「自分にとって完璧なタイミングの波」に乗れるので、ストレスがありません。


―― 私の方はインフルエンザで、取材の予定を2つキャンセルしました。先方がお忙しい方で、代わりの日程が決まらず…クリーニングしていたら今回の取材の話をいただき、その後はトントン拍子で、完璧なスケジュールでした。でも、最初からクリーニングしていたら、インフルエンザもなかったでしょうね…。


ネロさん ウイルスは、あなたの中のバランスが崩れているのを、本来のリズムに戻すお手伝いをしてくれたのです。あなたとウニヒピリの関係が平和なら、ウイルスが入ってきても影響を受けません。すべての病気は、「バランスの崩れ」を知らせて、整えてくれる働きで、本来、自然はとても優しいのです。


―― 地球で起きる台風みたいに、自然が起こすクリーニングなんですね。


ネロさん そうなんです、すべて完璧。“神聖なる存在”にもっと頼っていけるとよいですね。


ホ・オポノポノは、「生き方」


―― 「クリーニングでは変わらない」、と耳にすることもありますが、「変化のタイミング」も含め、完璧なのですね。


ネロさん そうですね。「これを解決しよう」と、目標にむかって、ある状態を期待してクリーニングしていると、その「部分」しか見えず、「それ」が変わらないと、「変わっていない」ように感じるかもしれません。でも、クリーニングを「生き方」というスタンスで続けていれば、想像以上のことが周りで起き始めます。
 私は目的もなく、ただクリーニングだけしています。すると、在り方が「ただ幸せでいられる」。クリーニングしている自分が好きで、その自分がやることがすべて楽しいのです。
 ビジネスクラスでは、「クリーニングは楽しいこと」だとお伝えしています。苦行でも重たいものでもなく、私たちを軽く自由にして、人生に歓びと甘さ、楽しさを与えてくれるもの。何かを変える「薬」は、苦いカプセルだけではありません。お花を一輪もらうことかもしれないし、コップ一杯のお水を飲むこと、おいしいものを食べることかもしれません。


―― 頑張ってクリーニングしなきゃ! というスタンスは違うわけですね(笑)。


ネロさん 違います、違います(笑)! ホ・オポノポノはハワイで生まれました。ハワイの人は呑気で、おいしいフルーツを食べて、フラを踊って、歌を歌って、波にのって…流れのままに自然を感じて生きています。ホ・オポノポノが提案しているのは、そんな「生き方」です。クリーニングのツールも方法も、その人にとって楽で、楽しい道具を選べます。
 内なる子ども・ウニヒピリは(どんな子どももそうですが)、修行や我慢は大嫌いで、遊んだり、はしゃいだり、心地よくて楽しいことしかしたくない。クリーニングで、そんな自分の内なる子どもとつながることで、忘れていた楽しみ方、遊び方を取り戻していくのです。真実の愛へは、楽しくないとつながれない。内なるウニヒピリとつながる方法は、「遊び」しかありません。
 現代人は「遊びの部分」、喜びや感動を、あまりにも忘れてしまっているのです。もちろんバランスも必要で、現代社会にはこれが正しい、間違い、という基準は存在しています。でもクリーニングしていると、自分とその基準が自然に合ってきて、「そうしようと思わなくてもそうなっている」のですよ。
 ホ・オポノポノを生き始めると、パノラマ的に視野が広がり、「部分」ではなく、全体が見えてきます。年をとると老眼になりますが、あれは筋肉が収縮して、周りが見えなくなる現象です。老いとともに、生き方も視野も、動きも小さくなってしまうのですが、「あること」をただ見ていけばそれは広がって、メガネも必要なくなります。
 目にはいろんな記憶が保存されていて、私たちは視覚からの情報に依存してしまいます。目は本来「見る」ものではなく、「わかっている」もの。必要なことを、ふとピンポイントで見せてくれるのが目の本来の役割です。見えてくるもの、フォーカスしている記憶をクリーニングすることで、目の負担が軽くなり、視野が広がって、見え方が変わります。目と、その視野をクリーニングするのはとても大事ですね。私もこの年齢ですが、老眼ではないんです。


―― 目や視野までクリーニングできるのですね!
 ところで今、私たちの脳波に言葉が与える影響の研究から生まれた装置をご提案しています。日本では「祓い」と呼ばれる一種のクリーニングの力をもった言語周波数を発振し、脳波を共鳴させて「ゼロ」をつくります。忘れているときも常に機械がクリーニングしてくれるのです。


ネロさん それはウニヒピリに頼んでもやってくれますね。 しかし、内なる家族が整うとすべてが変わる、ということは、周波数の影響で脳波が整うということとつながっています。古来、シャーマンたちは太鼓のリズムを脳波に共鳴させ、瞑想時に近い脳波状態をつくりだしていました。言葉でそれが起きるのはとても興味深いです。


―― いろいろな形でクリーニングが進んでいく時代が訪れたのですね! 今回はクリーニングが私の中でまた深まりました。ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2015年7月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



当記事に関して


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ネロさんへのインタビュー(7)

2017年01月13日

ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんにお聞きしました。


自然とつながること


―― 最近、気に入った自然の美しい場所があって、よく出かけます。湧き水の落ちてくる音を聞いていると癒されるんです。


ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 日本の皆さんは、この現代社会においても自然とのつながりを大事にされていますね。岩や山、木を神様として祀っている、そのすばらしい感性に、いつも心を打たれるのです。
 私たちも自然の一部ですから、自然とつながっていなければ存在できません。古い文化の多くが、水、火、風、土、木などのエレメント(元素)を重視しているのは、これらがとても強い力をもっているからなんです。これらに触れることで、自分の中に滞っている記憶が、自然に流れます。クリーニングしているという認識はなかったかもしれませんが、それを感じませんでしたか?


―― 確かに、いつも自然の中にいくと、心もからだもラクになります。


ネロさん 自然の奏でる音を聞くことや、手で木や土、水に触れることで、クリーニングされるからなのです。本来、人はこれができたから、流れのままに、自然に生きることができました。
 しかし現代人は、人工的につくられた建物の中で、毎日、ほとんどの時間を過ごします。自然から遮断された状態で、正しい、正しくないという判断から流れを意識で止め、心の中に起きる声に耳を傾けることを忘れて暮らしている。だから、言葉や儀式などを使わなければクリーニングできなくなってしまったわけです。


―― オフィスに長時間居ると、外の空気が吸いたくなったり、水で手を洗いたくなったりしますが、ウニヒピリが苦しくなっているサインかもしれません。


ネロさん そうですね。たまに風に当たるなど、自然に触れることが、ウニヒピリとの関係を取り戻し、自分を自然な姿に戻してくれます。


自然とネロさん
自然に触れることでクリーニングされる


水のように流れていく


ネロさん 今回、東京に着いたら、飛ばされそうに風が強かったのですが、私には「この風が必要」だと感じたので、車には乗らずに歩きました。
 風はクリーニングのために生じています。それを避けたい、と感じたら、その反応をクリーニングしたいのですね。内なるバランスが崩れていると、私たちも自然のエレメントでできているにもかかわらず、自然に抵抗や反発を感じます。すると摩擦や問題が起きて、苦しみが生じるのです。自分も「この一部なのだ」と気づくことができれば、風が起きたら、風とともにいることができるのです。


―― 地球では、人が「災害」と呼ぶもののすべてが、大事な働きとして起きていると聞いています。


ネロさん ウニヒピリとつながっていれば、それらとともに生きるようになります。「災害」という現象もすべて、私たちの内側の投影で起きていて、気候も私たちのそのバランスの状態を見せてくれているだけなのです。
 ブルーソーラーウォーターをたくさん飲むようヒューレン博士がすすめているのは、この現代社会に「水」のエレメントが欠けているからです。
 水に触れることで、水の精、水の神様とつながり、水をたたえるすべての生命を、自分の仲間として感じられます。水に触れることで、大海、川、湖、世界に存在するすべての水につながれるのです。
 水は流れに沿って、決して逆らいませんよね。『叡智のしずく』(書籍)の「ディスティニー」に、その話が出てきます。
 海や川は、絶えることなく流れていますが、私たちも同様に、本来、流れている存在なのです。この流れを止めたり逆らったりすることから、人間の苦しみが始まるんですね。


―― 水は、止まると、腐るといいますね。


ネロさん そう、人も同じです。自然の流れや5つのエレメントから学ぶことはたくさんあります。『叡智のしずく』は、よく読むとその話についてばかり書かれているんです。この本はたった1行だけを読んでも、インスピレーションが与えられるようにつくられています。
 『秋冬春夏』も、私たちの人生を四季にあらわしています。これから何か始める人は春の章、停滞気味な人は冬の章など、そのときに感じるままに読んでみると、客観的に流れをつかむことができるでしょう。


―― 確かにこの2冊の本は、読むと一瞬で滞りが流れます。


ビジネスの波に乗る


―― ネロさんは以前、経済も生き物で、流れがあると教えてくださいましたね。


ネロさん そう、生きています。私たちは安定や、同じ状態にとどまるということを求めがちですが、それは自然に反しているんです。脳波にしても、安定したら「死」を意味するでしょう。潮の満ち引きが、人の生死に影響するように、私たちは「波」とともに生きています。すべては潮の満ち引きのように寄せては返し、流れている。
 ビジネスも同じです。根源となっている「見えない世界」「本当の原因」が整わなければ、それが投影されている「現象」に振り回されてしまうでしょう。外ではなくて、自分の内なる家族とつながることが、成功への一番の道のりです。
 私たちは目に見えるものばかりを変化させようと追いかけますが、実はウニヒピリという「目に見えない存在」ほど、私たちに影響しているものはないわけです。ビジネスという視点で見ても、美しい自然と再びつながるということは大変重要なプロセスだということですね。
 お金を稼ぐことは大変だと多くの人が思っていますが、それは真実ではありません。内なるバランスさえとれていれば、ストレスなしに楽にお金が勝手に流れる、その波に自然に乗れるのです!


―― ネロさん、すごく楽しそうですね(笑)。


ネロさん 楽しいことをするのがクリーニングです! ビジネスクラスでお伝えしているポイントは、「クリーニングは楽しいことなんだよ」、ということ。楽しいから続くし、楽しいから結果が出るんですよ。


―― なんだかワクワクしますね♪ 次回はそのあたりについて、ぜひ詳しくお聞きしたいと思います。ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2015年6月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



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KR女史へのインタビュー(17)

2017年01月06日

「SITH ホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子、KR女史に引き続きお話を伺いました。


インスピレーションを逃さない!


―― 前号に引き続き伺います。クリーニングツール、クリーニンググッズがいろいろあって、インスピレーションで選びたいわけですが、「インスピレーションがわからない」というときはどうしたらいいでしょう。


KR女史 どんなツールもどんな言葉も、あらゆる記憶のクリーニングに使えますが、インスピレーションで「これ」とわかるなら、それを使うのがベストですね。インスピレーションは、自分の中に直感のように現れるだけではありません。駅の立て看板に書かれたコピーから受け取ったり、お友達とのおしゃべりの中でヒントを得たり、喫茶店でお隣の人の世間話から聞こえてくることに答えがあるかもしれません。どこからどのようにくるかわからないので、キャッチしたらそれについていろいろ判断せず、やってみることも大事ですね。


―― すごくどうでもいいことですが、仕事帰りに「一人でラーメン屋さんに行く」という思いつきが気に入らず、こんな時間に女一人でとか、クリーンな食事じゃないしとか、太り気味だしとか、いろいろな思い込みをクリーニングしていました。「前を歩いている女の子が右へ曲がったら入ろう」と思って、結局入ったのですが…お店に一人だけ先客がいて、それが自分の家族だったのです(笑)。私の仕事が遅いので、外で食べてくれていたところに、鉢合わせたわけですね。楽しく一緒に食事できました。


KR女史 そういうものですね(笑)。クリーニングを始めると、人生が興味深く、おもしろくなってきます。そう思いませんか?


―― 違った見方ができるようになりますね!


KR女史
インスピレーションは様々な所からやってくる


親しき仲にこそ「クリーニング」を!


―― 最近、クリーニングをしている親しい友人が入社したので、「これもクリーニングできるね」「クリーニングしようね」と、一緒にクリーニングできる機会が増えました。


KR女史 それは良いことのようですが…何かが問題だと感じたら、「感じた人が心の中でただクリーニングするだけ」、誰かと一緒にするものでもないのです。「クリーニング」という言葉は、口にする必要がありません。


―― そうでした、クリーニングはお口チャックで自分の中で、でしたね。


KR女史 そう、私たちがやってしまいがちなこととして、たとえば誰かが問題を抱えているとき、「それをクリーニングしよう」「クリーニングするね」とつい言いたくなります。でも私が誰かに「問題が起きている」と感じたら、その感じたことを「私がクリーニング」して、それで終わりです。
 そして、親しい人と働くことになったときには、「区切り」を大事にしたいですね。私の会社でも娘が働いていますが、家族の時間と仕事の時間はきちんと区切っています。どんな親子でも、一緒に仕事をするのは本当に大変ですよね(笑)!私たち2人の関係が、従業員や取引先など、外側の人間関係に反映されますし、甘えや期待も入りがちなので、他人との関係以上にクリーニングが必要です。
 会社のオーナーである私、マネージャー・責任者である娘、クリーニングによってそれぞれの役割をはっきりさせ、お互いの立ち位置を明確にすることで、それぞれが何をすべきかが自然にクリアになります。自分の娘であっても「経営者」として扱えば、相手は経営者なりの表現をし始めます。私のオーナーとしての役割も、会社全体もスムーズになるのです。もちろんこれは友人でも他人でも同じことが言えます。


きれいな「境界」のライン


―― 以前に、ネロさんにもビジネスとクリーニングについて伺いました。それぞれの役割を明確にしないと、境界線が崩れて、売り上げにまで影響するということでしたね。


KR女史 何であっても、境界線は大事です。仕事と家庭も同じで、混同させないことですね。仕事をするときはする、それ以外の時間には仕事を持ち込まない。娘とは家でも顔を合わせますが、敢えて仕事の話は控えています。団らんの時間に仕事を介入させると、その時間が違うものになって、孫たちも寄ってきません。多くの人が家庭に仕事の問題を持ち込みがちで、そうすると何のために仕事をしているのかわからなくなるのです。自分はもちろん、仕事も、家族も、家も事務所も、みんなが苦しむことになります。


―― 興味のあることや好きなことが仕事になっていると、そうなりがちかもしれません。


KR女史 私もそのタイプです。土地のこと、建築のことが本当に大好きで、普段もその話をされると目の輝きまで変わると言われます(笑)。でも物事には、「きれいな境界のライン」が存在しているのです。孫たちから自然な流れで、仕事とは違う形で建築の話題になることがありますが、それはとても楽しい時間です。
 開発業者の友人が家に泊まりにきたことがあったのですが、食事中に当然のように仕事の話を始めて、その場の全員がしらけてしまいました。「仕事の話は仕事のときにしましょう」と伝えたら、彼はそのときはじめて「区切る」ということを知って、「こんなくつろいだ時間をもてるなんて、最高だ。これまであり得なかった」と喜んでいました(笑)。
 この問題にはいろいろな記憶が絡んでいて、勤務時間についても同じなのです。長時間の労働が美徳になってしまうと、短時間でできることも無意識に長い時間をかけてしまいがちです。これは科学的に証明されていて、普段かなり時間をかけてやっている仕事でも、「この時間でやる」と期限を区切ると、その時間内にできるものです。残業についても、いろいろなクリーニングができますね。


―― 今回も学ばせていただきました。ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)



Topics

外出先で体調回復! クリーニングってすごい♪
(トータルヘルスデザイン 近藤 陽子)

新幹線で京都から東京へ向かう途中、ひどい悪寒がして、「これは熱がある。どうしよう」と思い、主人にメールしたところ「クリーニングしなさい」との返事…。そういわれてもどうやればいいのかもわからず、でも他にできることもないので「熱が出てしんどくなったらどうしよう」という“恐れ”を4つの言葉でクリーニングしてみました。
 いつの間にか窓から席にお日様が差して、あたたかくて眠ってしまったようで、汗をたくさんかいてすごくスッキリしていたのです。熱はあってもその後もしんどくなることもなく、大事な会議を乗り切ることができました。クリーニングってすごい! とあらためて思えた体験でした。


(2015年4月『元気な暮らし』掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




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※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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