ネロさんへのインタビュー(8)
ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんに引き続きお話を伺いました。
完璧なタイミングの波
―― 最近、クリーニングで、面白い体験はありましたか?
ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) いつも日本でのクラス開催が決まると、日本行きの、「朝」イタリアを出発するチケットが送られてきます。
実は今回、日本へ出発する日と、息子の卒業式が重なっていることがわかっていました。でも単位は足りないし、卒業もあやふやでしたから、ただクリーニングをしていました。それが出発の一週間前に、息子が卒業できることが決まり、慌ててチケットを確認したのですが…別の空港から「午後」に出発する便で、間違って手配されていたのです。おかげで卒業式にもパーティにも出席できて、余裕をもってイタリアを午後に出発。すべてうまくいきました。
―― パーフェクトですね!
ネロさん 手配される方も私も、みんながクリーニングをしていたからですね。ビジネスに限らず、予定が変わると余計なエネルギーを要し、お金もロスします。特にビジネスはタイミングがすべてですから、予定が決まった時点からクリーニングを始めることがとても重要です。摩擦や邪魔が減り、「自分にとって完璧なタイミングの波」に乗れるので、ストレスがありません。
―― 私の方はインフルエンザで、取材の予定を2つキャンセルしました。先方がお忙しい方で、代わりの日程が決まらず…クリーニングしていたら今回の取材の話をいただき、その後はトントン拍子で、完璧なスケジュールでした。でも、最初からクリーニングしていたら、インフルエンザもなかったでしょうね…。
ネロさん ウイルスは、あなたの中のバランスが崩れているのを、本来のリズムに戻すお手伝いをしてくれたのです。あなたとウニヒピリの関係が平和なら、ウイルスが入ってきても影響を受けません。すべての病気は、「バランスの崩れ」を知らせて、整えてくれる働きで、本来、自然はとても優しいのです。
―― 地球で起きる台風みたいに、自然が起こすクリーニングなんですね。
ネロさん そうなんです、すべて完璧。“神聖なる存在”にもっと頼っていけるとよいですね。
ホ・オポノポノは、「生き方」
―― 「クリーニングでは変わらない」、と耳にすることもありますが、「変化のタイミング」も含め、完璧なのですね。
ネロさん そうですね。「これを解決しよう」と、目標にむかって、ある状態を期待してクリーニングしていると、その「部分」しか見えず、「それ」が変わらないと、「変わっていない」ように感じるかもしれません。でも、クリーニングを「生き方」というスタンスで続けていれば、想像以上のことが周りで起き始めます。
私は目的もなく、ただクリーニングだけしています。すると、在り方が「ただ幸せでいられる」。クリーニングしている自分が好きで、その自分がやることがすべて楽しいのです。
ビジネスクラスでは、「クリーニングは楽しいこと」だとお伝えしています。苦行でも重たいものでもなく、私たちを軽く自由にして、人生に歓びと甘さ、楽しさを与えてくれるもの。何かを変える「薬」は、苦いカプセルだけではありません。お花を一輪もらうことかもしれないし、コップ一杯のお水を飲むこと、おいしいものを食べることかもしれません。
―― 頑張ってクリーニングしなきゃ! というスタンスは違うわけですね(笑)。
ネロさん 違います、違います(笑)! ホ・オポノポノはハワイで生まれました。ハワイの人は呑気で、おいしいフルーツを食べて、フラを踊って、歌を歌って、波にのって…流れのままに自然を感じて生きています。ホ・オポノポノが提案しているのは、そんな「生き方」です。クリーニングのツールも方法も、その人にとって楽で、楽しい道具を選べます。
内なる子ども・ウニヒピリは(どんな子どももそうですが)、修行や我慢は大嫌いで、遊んだり、はしゃいだり、心地よくて楽しいことしかしたくない。クリーニングで、そんな自分の内なる子どもとつながることで、忘れていた楽しみ方、遊び方を取り戻していくのです。真実の愛へは、楽しくないとつながれない。内なるウニヒピリとつながる方法は、「遊び」しかありません。
現代人は「遊びの部分」、喜びや感動を、あまりにも忘れてしまっているのです。もちろんバランスも必要で、現代社会にはこれが正しい、間違い、という基準は存在しています。でもクリーニングしていると、自分とその基準が自然に合ってきて、「そうしようと思わなくてもそうなっている」のですよ。
ホ・オポノポノを生き始めると、パノラマ的に視野が広がり、「部分」ではなく、全体が見えてきます。年をとると老眼になりますが、あれは筋肉が収縮して、周りが見えなくなる現象です。老いとともに、生き方も視野も、動きも小さくなってしまうのですが、「あること」をただ見ていけばそれは広がって、メガネも必要なくなります。
目にはいろんな記憶が保存されていて、私たちは視覚からの情報に依存してしまいます。目は本来「見る」ものではなく、「わかっている」もの。必要なことを、ふとピンポイントで見せてくれるのが目の本来の役割です。見えてくるもの、フォーカスしている記憶をクリーニングすることで、目の負担が軽くなり、視野が広がって、見え方が変わります。目と、その視野をクリーニングするのはとても大事ですね。私もこの年齢ですが、老眼ではないんです。
―― 目や視野までクリーニングできるのですね!
ところで今、私たちの脳波に言葉が与える影響の研究から生まれた装置をご提案しています。日本では「祓い」と呼ばれる一種のクリーニングの力をもった言語周波数を発振し、脳波を共鳴させて「ゼロ」をつくります。忘れているときも常に機械がクリーニングしてくれるのです。
ネロさん それはウニヒピリに頼んでもやってくれますね。 しかし、内なる家族が整うとすべてが変わる、ということは、周波数の影響で脳波が整うということとつながっています。古来、シャーマンたちは太鼓のリズムを脳波に共鳴させ、瞑想時に近い脳波状態をつくりだしていました。言葉でそれが起きるのはとても興味深いです。
―― いろいろな形でクリーニングが進んでいく時代が訪れたのですね! 今回はクリーニングが私の中でまた深まりました。ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)
(2015年7月『元気な暮らし』掲載)
ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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