このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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メリーさんへのインタビュー(1)

2016年07月29日

☆今回は、世界中でホ・オポノポノのマスターコーディネーターとしてクリーニングを実践されている、メリー・コーラー女史のインタビューをお届けします。


すべて自分の内側にあると気付いた体験


―― 世界中でご活躍されていらっしゃるそうですね。いつごろからクリーニングされているのですか?


メリーさん クリーニングを始めて、もうすぐ14年になります。4年ほど前から世界を回るようになりました。


―― ホ・オポノポノとはどのようにして出合われたのでしょう。


メリーさん 友人に教えてもらいました。当時、私には8歳から15歳まで7人の子どもがいて、その中の双子がいつも喧嘩ばかりしていました。そのたびに家族がバラバラになり、私は問題ばかり抱えていました。クラスに参加したのですが、自分を見つめるための何かを探していた私に、それはとても興味深い情報でしたから、自分だけを見つめて1年間クリーニングしてみることにしました。
 喧嘩が始まると、それまでは止めたり説教したりしたのですが、ホ・オポノポノを学んだので、自室に入って「私の記憶の中の何が原因でこの二人は喧嘩をするのだろう」とずっとクリーニングしていました。子どもたちが喧嘩をしなくなったのか、それとも私が影響されなくなったのか、2~3ヵ月後、ふと気がつくと物事が穏やかになっていたんです。すべて自分の中にある、私の内側の問題なのだと気づけた、素晴らしい体験でした。


―― 内側の平和が外に現れたのですね。


メリーさん 主人と私はお互いに「自分が正しい」と譲らず、よく揉めていました。でもクリーニングをすればするほど、正当化する気持ちをどんどん手放すことになります。「“神聖なる存在”が求めていることを選びたい」と自然に思うようになるにつれ、主張することもなくなり、「彼は私に見えていないことを言っているのだ」、と相手の意見を尊重できるようになり、関係はより良くなっていったのです。昔は会社のことなど話さなかった主人が、最近は飛んで帰ってきてその日にあったことを報告してくれますし、主人のほうから私に意見を求め、それを重視してくれるようにもなりました。 
 面白いことに、私と主人との関係が良くなると、主人と共同経営者との関係も良くなっていきました。会社で起きていることは家でも起きています。家庭の問題をその場でおさめることによって、会社では問題が起きずに済んでいる。子どもや夫婦の関係、親戚、先祖…、それらの問題をクリーニングしていくことが、ご主人のお仕事にどんなに大きく影響するか、家を守る立場の女性の多くが気づいていません。


―― そうですね。社会に出ていないという理由で、奥さんの存在を小さく考えているご主人も多いと思います。


メリーさん 私の場合も同じでした。でもある時、主人に尊重されていないという体験、それは「私が、私のインナーチャイルド・ウニヒピリを尊重していない」と教えるサインだと気がついたんです。私が彼に不満を感じるときは、ウニヒピリが私に不満を感じています。気づいてウニヒピリに愛を伝えていけば、主人が私にどう接しようと引っかからなくなって、期待もすべて手放せます。「私とウニヒピリの関係の不足が、外に現れている」。とても大きな気付きでした。


メリー・コーラーさん
ウニヒピリとの関係の大切さを語るメリーさん


「ウニヒピリとの関係」が一番大切!


―― 私自身、「人からいつもいろんなことの後回しにされる」という記憶で悩んでいましたが、「私がウニヒピリをいろんなことの後回しにしていた」んですね ! 目からウロコです!


メリーさん そうなんです。ウニヒピリとの関係が足りていないために不足感が生まれて、人は他の何かでそれを埋めようとしますが、ウニヒピリが満足しない限り、決して埋まるものではないのです。 
 ウニヒピリに愛を与えることは、一番の投資です。今、誰かとの関係で足りないと感じているものを、ウニヒピリに与えてみてください。自分が欲しいものをこの子に与えていくことによって、結果、周囲の人たちから欲しいものが与えられ、すべてがうまくいきます。 
 結婚して何年かの間、私は彼にずっと、お花を持って帰ってきてほしかったんです。一本でいいから、と頼んでも一本ももらえなくて、泣いていた時期もありました。でも「これもクリーニングできる」と気づいてウニヒピリとの関係を満たしたあと、私がこの子のためにお花を買ってあげました。「ほんとうに私、これが欲しかったんだ」と、深いところで感じました。 
 いつの間にか「お花が欲しい」という気持ちすら消えていたのですが、気づいたら主人がお花を持ち帰るようになっていました。日本へ旅立つ前には、「僕のことを忘れないで、日本からちゃんと帰ってくるように」と、見たこともないような大きなブーケをプレゼントしてくれたのですよ(笑)。


―― なんて素敵なんでしょう!これを知りたい女性は多いはずです!


メリーさん すべての問題は、ウニヒピリとの関係の不足から起きているんです。ほとんどの人は人間関係をより良くしようとして外に向けて努力しますが、もっとも重要な関係というのは自分の中にあるのです。男性がやってくれるのを待っていないで、自分の子どもであるウニヒピリに与えれば、男性たちは飛び込んで何でもお手伝いしたいと思うようになりますよ!


―― ウニヒピリとは、対話でコミュニケーションされているんですか?


メリーさん そうですね。ウニヒピリの声は、自分の中にある小さな声です。もし私たちがその子と良い関係を築けていたら、寂しさ、孤独という体験は有り得ません。それを体験するということは、ウニヒピリがあなたに寂しさを訴えている。その子はずっとあなたが声をかけてくれるのを待っているのですよ。 
 「愛されている」とわかれば、子どもはお母さんのために何でもやってあげたい。手伝いたくて仕方ないのです。さっきもインタビューの前に、アイラブユーって50回言ってくれる? とお願いしたら「いいよ!」と、そしてさらに「5000回って頼んでもいいよ!」というので、頼んできました(笑)!


―― わー、それはありがたいですね(笑)! 今、世界は多くの問題が浮き彫りになってきていますが、大きな社会的問題の解決も、ウニヒピリとの関係から、と言えるでしょうか。


メリーさん わかりませんが、もしかしたらそうかもしれませんね。たとえばアメリカでは何もいい仕事はない、というのが常識になっているわけですが、私の子どもたちが就職活動していた時は、その常識をずっとクリーニングしていました。実際、子どもたちはとても良い会社に就職できました。クリーニングしていると、みんなが羽ばたけるのです。


―― 結局、やることはひとつ、と戻ってくるわけですね。


メリーさん 私もわかったし、あなたもわかったし、みんながわかりましたね(笑)!


―― よくわかりました、ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)


(2012年11月『元気な暮らし』掲載)



クリーニングワンポイントアドバイス


私もクリーニングが難しく感じられることがしょっちゅうあります(笑)!結果を期待していたり、早く変化してほしいと思っていたりという時こそやりづらいですね。やめたくなったときこそ続けたいので、そういう時はあと一日、あと一日、と自分に言い聞かせながら続けます。「今すぐ変わってほしい」と思うことこそ長くかかるもので、でもそのことすらクリーニングしていくと、物事がシフトして結果も早く現れてきます。私には自分の周りの小さなことしか見えませんが、“神聖なる存在”には私のすべてが見えています。私の人生、世界との関係、宇宙との関係…。現実がなかなか変わらないな、と感じるときは、「私の願いよりも私にとって重要なこと」が消去されているのかもしれません。(メリーさん)


メリー・コーラー
(MARY MY WILD IRISH ROSE KOEHLER)
メリー・コーラーさん

IZILLCが主催するSITHホ・オポノポノクラスのマスターコーディネーター。長年に渡って、アメリカをはじめ世界各国で開催されているクラスの主催に携わり、自身も世界中でクラスのトレーナーを勤める。 私生活では夫と七人の子どもとの家族の関わり合いの中で、またビジネスでもクリーニングを実践し、役立てている。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 11:10講師の方々に訊く

ネロさんへのインタビュー(1)

2016年07月22日

☆今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんにお聞きしました。


クリーニングで、娘が数字を理解するように


―― はじめに、日本の印象を教えていただけますか。


ネロさん 私は日本を愛しています。日本の方々は自然を愛する心をお持ちですよね。クリーニングは自然にかえっていく作業ですから、それが日本でホ・オポノポノがこんなに人気であることの理由だと感じています。


―― ありがとうございます。ホ・オポノポノを、どうお考えですか?


ネロさん まず、「自分で続けるものである」ということ、「体験もそのプロセスもそれぞれに独自のものである」ということが、大事な点だと考えています。私が引き寄せられたのは、そのシンプルさです。人生が楽に生きられるのではないかと思いました。 
 背中と腰に数ヶ月も続く痛みを抱えてクラスを受けたのですが、初日ですっかり消えてしまって、本当にびっくりしました。あまりに変わったメソッドで、頭を使うタイプだった私の思考はかなり抵抗していましたが、肉体は受け入れたわけですね(笑)。


―― (笑)なるほど。過去に、クリーニングが難しいと感じられたことはありましたか?


ネロさん ええ、まさに今、大問題のど真ん中にいます(笑)。しかしもちろん、ホ・オポノポノに出合う前に比べれば、人生はとてもスムーズになりました。エンジニアを辞め、ホ・オポノポノをイタリアに広めながらその講師も務めることになり、生き方も人生も完全に変わりました。物事が成功していくとともに、手放していかなければならないこともいろいろ出てきますね。どう展開していくのかクリーニングしながら見ています。


―― どんなクリーニングを体験されていますか?


ネロさん 去年の話ですが、私には3人の子どもがいて、うち2人の娘は数学がとても苦手で、しょっちゅう助けを求めてきました。数学は私の専門なので助けることはできますが、勉強は楽しいのだと、探求の歓びに本人たちが気づくことがもっとも重要です。 
 「娘たちは数学が苦手だ」、という私の決めつけが、この問題を起こしていることを知っていたので、「私の記憶の中の何が、娘たちは数学が苦手だという経験をつくっているのか」、それをクリーニングしながら教えていきました。彼女たちは数字に対して理解を持つようになり、今年はとても数学が楽になったようです(笑)。


ネロさん
ネロ・チェッコンさん


ゼロから見れば人生は完璧で美しい


―― とても参考になるお話ですね。お子さんの成績を良くしたいという「期待」で苦しんでいる親御さんもいらっしゃるようです。


ネロさん ホ・オポノポノは問題解決のプロセスですから、もちろんどんな問題でもクリーニングできるのですが、「問題を解決すること」と「期待を持つこと」は、別のことなのです。私も親ですから、通信簿で悪い数字を見ることは望みませんが(笑)、期待を持ってしまうと、問題の解決方法が絞られてしまい、不自由さが生まれます。期待なしにクリーニングしていけば、世界は広がるわけです。 
 神聖なる存在が問題を消去してくれて、私たちはただそれを受け取るだけです。結果がどう現れるのかは、私たちが決めることではありません。


―― 私から見ると「よくないこと」に見えるときも、『クリーニングカード』を引くと、「あなたはどんなときも完璧です」というメッセージが出てくることがあります。


ネロさん 完璧さというのは確かに存在しているのですが、私たちにそれを見る力がないのですね。私自身、人生は美しいと思っています。とくに“ゼロ”の状態から見ると、より美しさを感じられますよね。
 自分がどう物事をみていくか、どう生きていくかがホ・オポノポノの基本だと思うのです。自分の記憶を通して生きると、現実は問題だらけです。でもゼロの状態から現実を見ると、平和と自由とバランスがあります。自分がどちらを選ぶかだけなのです。  
「問題だ」と、何であれ「判断している」ときは“ゼロ”ではありませんから、クリーニングの良い機会です。“ゼロ”の状態は、「自分で生きる」、「自分でやる」のではなく、「神聖なる存在が自分を動かしている、生かしている」という状態です。問題、怖れ、痛みを抱える生き方ではなく、インスピレーションで美しい人生を生きていきたいのですよね。


―― だから、クリーニングをするのですね。ありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)


(2012年10月『元気な暮らし』掲載)





ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



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KR女史へのインタビュー(12)

2016年07月15日

☆今回は、「SITH ホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子であり、40年以上クリーニングを実践しておられる、KR女史にお聞きしました。


お仕事の「ホ・オポノポノ」


―― 「ホ・オポノポノ」を仕事で活かす方法をお伺いしたいと思います。たとえば良い人材を探している、というときは、先にクリーニングすると良いわけですね。


KR女史 ホ・オポノポノでは、「過去の因縁があるから、今この現象が起きている」と考えます。まずはその「因縁」を取り除き、ゼロから関係を始めたいわけです。名前や住所がわかっていれば、面接の前にその人との関係をクリーニングできますね。その人を雇う理由も、誰かが辞めてしまうなら、そのことも。目の前の現実がなぜ今起きているのか、私たちには理由がわかりません。それは、まったく別のところで起きる事故を抑えているのかもしれません。それ自体が良いこと、悪いこと、というのはないわけです。


―― 「最近、うまくいかないな」、というのもないわけですね。


KR女史 「人間万事塞翁が馬(★)」ということわざのように、何が幸運で不運なのか、私たちにはわかりません。ただ、「本来行くべき正しい場所」に落ち着いてほしいのです。どうしてこれが起きているのだろう、ということをクリーニングするわけです。人を雇う必要がある、というのも思い込みかもしれません。


―― なるほど、そうですね。


KR女史 会社は、それそのものが自分自身のアイデンティティを持っていて、「どうなりたいのか」を知っています。はっきりした意思があって、私たちが話しかけることで「ああしたい」「こうしたい」と伝えてくれるようになります。難しく考えずに、「元気?」と、ただ挨拶するだけでいいんです。会社さんはそれだけで、「あれ?何か話しかけてるぞ?」と興味を持ちます。 
 私も不動産関係の仕事をしていますが、最初は「自分が経営している」と思っていました。でもそうではなく、会社自身にやりたいことがあって、私はその世話役に過ぎないのだ、と気がつきました。タイトル写真にある土地を買ったときも、ああでもない、こうでもない、と土地が言っていて(笑)。その土地に穴が空いていたのですが、「この穴を埋めなければ」と感じたので、埋めると、土地全体が落ち着きました。


―― 何かが本来の場所にないとき、それが全体に影響しているわけですね。


★人間万事塞翁が馬…人生における幸不幸は結論が出しづらいということ。ただ起きている出来事に勝手に意味づけをして喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。


心地よいときもクリーニング!


KR女史 実際の仕事の中でも、急なキャンセルが発生したときなど、いろいろな思いが出てきますが、それが大きな被害を抑えている可能性もあります。何かが起きたら、原因を探るのではなく、自分の中に起きてくる感情をクリーニングできます。 
 私は自分が心地いいと感じているとき、ぼーっとしながらクリーニングするのが好きなのですが、あるときそれをしていたら、秘書にまかせていた大切な仕事を思い出し、確認したら、秘書も完全に忘れていた、ということがありました。「どうしてこれを思い出せたの?」と秘書は不思議がりましたが、クリーニングしていたら思い出したんです(笑)。


―― 私はそれをぜひやらなければ(笑)。


KR女史 「やらなきゃ」、と思わず、出てきたらクリーニング、とゲームみたいに遊び感覚でやるといいですよ! すべてがどこに繋がっているかわからないので、今、現れたことを残らずクリーニングしたいのです。やると、自分が楽なんですよ。


―― 見落とさずにクリーニングする良い方法はありますか?


KR女史 たとえば私は、カードを電話に置いたり、ブックマークを書類に挟んだり、あちこちに置くことで、クリーニングを思い出しやすい環境を作っています。カードもクリーニングをしてくれますが、見ることで自分も忘れにくくなります!


―― なるほど、付箋に「クリーニング!」と書いて貼っておくだけでもいいかもしれませんね! ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)


KR女史
KRカードでクリーニングを思い出す


(2012年9月『元気な暮らし』掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




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ヒューレン博士へのインタビュー(6)

2016年07月08日

☆今回は、「ホ・オポノポノ」実践の第一人者、イハレアカラ・ヒューレン博士に、クリーニングについて引き続き伺いました。


答えは自分自身の中に


イハレアカラ・ヒューレン博士(以下、博士) (東日本大震災後、初来日中のインタビューにて)今回日本へ旅立つ数週間前から、自分の中に絶望やあきらめのようなものが出てきたので、何回も何回もクリーニングし続けました。日本の多くの人が今、あきらめの中にいるかもしれません。


―― いろんな変化が起きているので、ますますこれから「アイラブユー」が必要ですね。これまでは考えることでもなんとかやってきましたが、今後は知識や経験では追いつかない出来事がたくさん起きてくると言われています。インスピレーションが必要ですね。


博士 それに気づける人が増えるほど、そこを通り抜けやすくなります。私たちは閉じ込められた中でいつも同じことを繰り返すより、クリーニングして「先へ進みたい」んです。簡単ではない、難しい時もありますよね。「もっと簡単にしてくれると思ったのに!こんな大変な状態になるなんて言ってなかっただろ!」と言いたくなることもありますが(笑)。皆さんがクリーニングのやり方を知っていて、実際にしてくださっていることが素晴らしいと思うのです。そのおかげで、私は日本に来た目的をそのまま発揮できます。放射線のことを皆さん大変気にしていますが、あなたの問いに対する答えを知っているのはあなた自身の中の神さまです。全て、自分自身に聞くことができます。私たちは、一人ひとり、とてもとてもユニークで個性的で、あなた以外にはあなたのような人はいないのですから。


―― それぞれの人に、立ち上がりやすい記憶というのがあって、たとえば私にしかできないクリーニングも私にしか出せない答えもある。方法にしても、4つの言葉がしっくりこないな、という場合は、別の方法でもいいわけですね。


博士 「自分にとって、何が一番よい方法なのだろう」。それを自分自身にたずねて、ふっと出てきたものを使えばいいんです。「この声って、私の聞き間違いじゃないのかしら」とか、「ほんとにこれでいいのかしら」とか考えずに、ただそれをやってください。


“みんなが”解放される


―― 以前、とても悲しい気持ちが出てきたことがあって、自分の内側に「どうこれをクリーニングしようか」と相談したら、久々に『クリーニングカード』を引きたくなりました。カードにはただ一言「アイラブユー」と書いてあって、それが深く届いてきて、自分と通じ合えればほかのことは大した問題ではなくなるんだなぁと気が付きました。


クリーニングカード
クリーニングカードでクリーニングを行う


博士 あなたも、周りの人々も、ほとんどの場合、記憶によって動かされているので、どうにもならないのですよ。まるで誰かが何かひどいことを言ったりしたりしているように見えるかもしれませんが、「その人」ではなくて、「その人の記憶」がそれを行っています。みんな、記憶によって動かされているのです。


―― そうですね。私は自分以外の人と通じ合えないとき、そうした状態にある自分がとても嫌いになって、自暴自棄というか、もう自分をやめて何もかも投げ出したい、という記憶がたびたび再生されます。そういうときカードを引くと、必ず「アイラブユー」と出てきます。外側に向いていた意識が、一瞬で内側へ戻ります。この言葉の持つ力には驚くばかりです。何かの形でそうして自分自身と繋がることができれば、周りの景色も落ち着きます。クリーニングの前にいろいろやってしまって、「覆水盆に返らず」ということもしょっちゅうですが(笑)、最近やっと足を前に進めることができた、という実感がありました。


博士 私たちは実際、先に進むように作られているのです。それを進めなくしているのは、私たちの中にある“黒いもの”なんです。記憶が私たちをがんじがらめにして、動けなくしてしまうわけですよね。 
 先日、韓国で、妹さんが自殺されるなど、それは大変な状況にある方の話を聞きました。でもそれが私の目の前にあるということは、私が対処できるということですね。対処できるものしか見せられることはありません。 
 「問題だ」と自分が体験しているものに向かっても「アイラブユー」と言うことができます。「問題」とレッテルを貼られているものも、それによって「ああ、よかった」と、息ができる。あなたが「愛してます」と「問題さん」に言うと、みんなが解放されるんですよね。


―― はい、「私が」。「問題は私の1mmも外側にはない」ですね。今回もお話をありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)


(2012年7月『元気な暮らし』掲載)



イハレアカラ・ヒューレン
1962年コロラド大学卒業後、ユタ大学を経て、1973年アイオワ大学で教育長・特殊教育ディレクターの博士号を取得して医科大学長、教育学部助教授に就任。1974年ハワイ大学助教授、1976年知的障害者ハワイ協会事務局長、1983年より1987年までハワイ州立病院精神科医スタッフ。現在The Foundation of I,Inc. Freedom of the cosmos名誉委員長。1983年から国連、ユネスコ、世界平和協議会などでセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノに関する講演を行うほか、世界各地で普及活動に務めてきた。共著に『ハワイの秘法』(PHP研究所刊)がある。


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Posted by THDstaff at 10:30ヒューレン博士に訊く

ヒューレン博士へのインタビュー(5)

2016年07月01日

☆今回は、「ホ・オポノポノ」実践の第一人者、イハレアカラ・ヒューレン博士をお迎えし、クリーニングについて伺いました。


「あなたが」あなたらしく存在すれば


―― 博士から以前「日本人は良い食品をつくる才能がある」とお聞きしていましたが、最近、顕著にそれが発揮されてきている気がします。インスピレーションによる食品が生まれ、農作物の気持ちを尊重する農業家の方々が増えました。また、日本古来の食文化「発酵食品」がメディアで取り上げられ、急速に注目が高まりました。微生物の活動は食品を有益なものに変えるだけでなく、放射性物質や家庭排水など河川・土壌の汚染原因をも分解してくれます。しかも微生物は、人の心の影響を受けて、いわばクリーニングされた人が扱わないと、機嫌を悪くしてしまうのです。


イハレアカラ・ヒューレン博士(以下、博士) あなたのクリーニングのおかげですね。経済にも大きく貢献するでしょう。何かをする時の動機の一番が、お金儲けではなく、「自分がそのことを愛している、その表現として」という姿勢であるかどうかが最も大切です。
「あなたは本当に素晴らしい人だ」ということを知っていますか?「あなたしか持っていない才能」というものがある。ほかの誰も持っていない才能です。「あなたが」クリーニングをして、「あなたが」あなたらしく存在して、自分の才能を表現していることによって、周りの人たちも彼ら自身の、それぞれが持っている才能を発揮できるようになるのです。


―― 皆さんに言えることだと思いますが、とにかく「私が」と思うことが大事ですね。「クリーニングしたらいいのに」と他人ごとにしたり、反応したりということがまだまだ多くて。


博士 わかりますとも。私も同じ、悩みも問題ももっていて、行ったり来たりしていますよ。問題は、どんな人にもあります。見えないところで、かくれて「コノヤロウ!」とやっているときもありますよ(笑)!


―― 私もやっています(笑)!  


「誰かが」クリーニングすれば


―― 大きな決断のときなど、どちらにすればいいか選べない、という状況があったときは、「迷い」そのものをクリーニングしていけばいいのでしょうか。


博士 そうです。たとえば「迷っている」という体験をクリーニングしたり、迷いの対象である相手やもの、事柄をクリーニングしたり。選べない理由は、もつれすぎてがんじがらめになっているからですね。クリーニングすることによってインスピレーションがおりてきて、「あ、知らないうちにこうしていた」というように、考える前に行動していた、ということが起きます。


―― 迷いとは違いますが、今回の取材は、けっこう前から経路をクリーニングしてきたのに、初めから電車に乗り遅れてしまいました。でも結果的にはかえっていい流れで移動できましたね。


博士 人はこういう風にしないといけない、と「思い込んでいる」時があります。それも記憶の再生ですね。クリーニングの面白いところは、「起きるべきことが起きる」ところです。迷っていても、話の中で誰かが言った小さなことが大きな答えになったり、すれ違った人が話していた内容に答えがあったり。また、誰かが決断してくれる場合もあります。それはあなたが決めるべきことではないのかもしれません。


―― そういえばあるスタッフから、アメリカが大好きなので旅行をしたい、でも飛行機が怖くて行く決断ができない、と相談されました。その間、何気なくほんの少しクリーニングをして、「自分で決められないなら、きっと外側からくるよ」と言っていたら、2日後に「外からきたー!」と、その子が駆け寄って来ました。話を聞くと、たまたま会った従妹が、「あなたはどうせ一人では何も決められないから」とその場で検索を始めて、日程も何もかも決めて、予約まで入れてしまったそうです。また、滞在先で会う友人の予定を勘違いしていたにも関わらず、すれ違うことなくぴったりはまったと、大変驚いていました。


博士 そんな風に、クリーニングを「誰かが」すれば、迷っている人は記憶に縛られることなく実行することになるのですよ。


―― その「誰か」が、常に自分だと思えないところをクリーニングします。「クリーニングは気負って一生懸命やらずとも、気軽にサラっといつでもやればいいのだなぁ」という体験でした。ありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)


(2012年6月『元気な暮らし』掲載)

イハレアカラ・ヒューレン
1962年コロラド大学卒業後、ユタ大学を経て、1973年アイオワ大学で教育長・特殊教育ディレクターの博士号を取得して医科大学長、教育学部助教授に就任。1974年ハワイ大学助教授、1976年知的障害者ハワイ協会事務局長、1983年より1987年までハワイ州立病院精神科医スタッフ。現在The Foundation of I,Inc. Freedom of the cosmos名誉委員長。1983年から国連、ユネスコ、世界平和協議会などでセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノに関する講演を行うほか、世界各地で普及活動に務めてきた。共著に『ハワイの秘法』(PHP研究所刊)がある。


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