このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



KR女史へのインタビュー(24)

2017年06月30日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史に、クリーニング歴10年のスタッフがお話を伺いました。


本来の「富」とは?


―― 以前、Wealthという言葉を翻訳する機会がありまして、「富」と訳すことに違和感を覚えたのでクリーニングをしました。すると出てきた言葉が「海幸山幸」だったのです。古来、「海の幸山の幸」というのは、単なる海産物や農作物ではなくて、「海の神様」「山の神様」で、神様が宿っているものだということ。「いのち」を尊い恵みとしてありがたくいただくということが、Wealthの本質なんだと気づいたんですね。


KR女史 すごくいいお話です。自分の内側をクリーニングしていくと、だんだんと深くなります。そうすると、自分の意識も価値観も変わっていくわけです。そこをしっかりキャッチする、そしてクリーニングを続けることが最も重要なことですよね。お金が大地の母とつながっていたり、大自然の神々とつながるという発想はみんなが持っているものではないので、これをあなたからクリーニングするということがとても重要です。


―― 本当にその通りで、私たちが自然界を搾取してきたことについて、今、クリーニングしているところでした。これまで「人間が自然界に対して行ってきた破壊を何とかしたい」という思いを抱えてきたのですが、これこそが、私自身が消去すべき記憶なのだと気づいたんです。KRさんも、土地のクリーニングをしていますね。少し詳しく教えていただけますか?


「~したい」「~するため」はクリーニングではない


KR女史 何かを起こそう、変化を起こそう、何かのためとしてホ・オポノポノをすることはできません。「土地を復活させたい」「自然に戻したい」といった、「~したい」という欲求や目的から消去をして、「破壊されている」とか、「汚染」に対して自分が持つ意味合いなどをクリーニングするわけです。何か意味をつけるよりも、解釈するよりも、その対象に抱いている恐れや、執着している価値観を、クリーニングすることが大切です。


―― なるほど。今、自然界の中で成り立っている海産物・農作物などを生産する第一次産業が斜陽といわれます。産業に携わる人たちも疲弊して、後継者不足が問題になっていますね。いのちと向き合う仕事ほど、本当に大変な仕事になるわけですから…。


KR女史 どんな産業でも、そしてその恩恵をいただく私たちにしても、アイデンティティを持っている「いのち」として有り難くいただく、という態度が大切ですね。動物も植物も同じことです。動物だけでなく、植物だって悲鳴を上げているわけですよね。


―― おっしゃる通りです。でもきっとクリーニングをすることで、もっと別の何かが表れるのかなと思っています。…わからないですが。


KR女史 「わからない」という姿勢、素晴らしいですよ。「今、起きていること」に焦点を当てて、そこをクリーニングしていくことで、自然と何かに導かれていくという流れに乗っていくわけです。常に「自分には何もわからない」という謙虚なところを忘れないようにすることが大切ですね。


―― どんなプロセスを経て、「いのち」をいただいているのかについても、クリーニングしています。私自身の内側でも、本気で「いのち」に対してごめんね、ありがとうねという態度ではないと感じるので、この記憶をクリーニングしています。


KR女史 わかります。いいところをクリーニングしていますね。どんな「いのち」でも一緒ですから。例えば何もクリーニングしないでニンジンを引っこ抜けば、ニンジンだって悲鳴を上げます。私たちが存在するにあたって、非常に多くの「いのちをいただいている」わけです。だからこそ、自分自身をクリーニングすることが、お返しをしていく姿勢になります。


KR女史
「意味をつけるよりもクリーニングすることが大切」


クリーニングで波に乗る


―― ところでKRさんは不動産業をなさっているわけですが、不動産のクリーニングを想像すると、ものすごく大変なイメージがあるのですが?


KR女史 逆に、ものすごく楽しいですよ! 不動産というものは、だいたいプレゼンテーションから買い手がつくまで3ヶ月サイクルなんです。お客様との会話をクリーニングする、売り手との会話をクリーニングする。そうして開かれていく道を歩くことで、人生をナビゲートしているようなものなんです。


―― とても興味深いです! クリーニングを実践する前の、「計画通りに物事を操作しようとする」クセが染みついているのは自覚しているんです。クリーニングをすることで思わぬ道が開かれて、さらにクリーニングを続けて開かれるという波に乗っていくことに慣れていないためなのか、正直なところ、まだ楽しむ余裕がありません。日常生活の中でシンクロニシティが頻繁に起こりすぎて、どんなことだったのかさえ覚えていられないほどの時もありますが、あまりに導かれるような出来事が続くと、グッタリすることさえあります。


KR女史 私もそうですよ。今この瞬間、毎瞬毎瞬の変化に対してクリーニングすることで中心に戻る。それを、やり続けるしかありません。ゼロの状態のスイッチが入っているのか、オフかしかないからです。一時的にオンになっても、オフになっている時間も長いので、ハッと気づいたときにまた再開する。苦しいですよね。


―― 本当にその通りです(笑)!


KR女史 でも苦しみに中心をおくことは、大変な時間の無駄です。倒れたら立ち上がって、またやり直すしかない。私もそういう状態です。


―― これまでの習慣も、新しく扉を開け続けることも、どちらにしてもまだ疲れます。クリーニングをしながら、開かれた道を追いかけていくことに必死になってしまったり。


KR女史 では、「疲れる」をクリーニングですね(笑)。本当に自然な流れに入っているときは力が入っていないし、努力もいりません。疲れないですよ。


―― 時には、クリーニングそのものすら、疲れると感じてしまいます。


KR女史 そうね。クリーニングをして疲れるのであれば、思考で「何かを達成しよう」という隠れた動機があるんです。そうすると、本当には流れに乗っていないわけです。道から外れているという体験でもあります。だからこそ、クリーニングして中心に戻します。そういう流れに乗っている時は「フワ~ッ!」って浮いている感じです。まぁ、それも1日に1秒だけかもしれないですけど(笑)。


―― 1秒あるだけいいですよ(笑)。


KR女史 私たちはいつでも生徒なんですよね。何年やっても。


―― どんな「いのち」もハッピーというところにたどり着きたい。すべてのアイデンティティがハッピーというところに。


KR女史 あら、それ、また目標があるから、今この瞬間にいないわけですよ。また「なんとかしてあげたい」って、ハマりそうになっていますよ(笑)。何も外にはないわけですからね。


―― ああ、本当に瞬間瞬間が大切ですね!「今」に生きていない。「今」をクリーニングしていない(笑)。


KR女史 だから、「今ここ」が大切。いつでも初心。いつでもクリーニングするチャンスです。今日は本当にありがとう。


―― こちらこそ、ありがとうございました!
(インタビュー:高木 みのり)



(『元気な暮らし』2017年7月号掲載)





KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。





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KR女史へのインタビュー(23)

2017年06月23日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史に、クリーニング歴10年のスタッフがお話を伺いました。


すべてのものに「アイデンティティ」がある


―― 今回の講演会では、「お金」がテーマでした。「お金」のクリーニングについて、まずは教えていただけますか?


KR女史 有機物であるか無機物であるかに関係なく、大切なことは「すべてのものにはアインティティがある」ということです。ですから、「お金」も単にモノなのではなく、「お金さん」というひとつのアイデンティティを持った存在だということを忘れてはいけません。


―― 本来は呼び捨てではなく、アイデンティティを尊重して「お金さん(以下、お金と記しますが、敬意が込められているとしてお読みください:編集者注)」と呼ばないといけないのかもしれないですね。人間関係と同じように、お金との関係性における、すべての記憶をクリーニングするのですね。


KR女史 そうです。それにはまず、「お金」と対話をすることから始めます。あなたがお金との間で経験してきた恐怖、怖れ、苦痛、汚いものだというレッテル、相続、破産、学費などで苦労したこと、良い思いをしたこと、あるいは期待や願望も含めて内側で湧き上がってくるさまざまな思いを紙に書き出してみることです。


―― 今現在、自分自身が認識している「お金とはこういうものだ」という思い込みや感情に焦点を当てるということですね。


KR女史 その通りです。ホ・オポノポノとは、「物事を正す」という意味です。ウハネ(表面意識・母)として、お金の体験をクリーニングしようと決めると、ウニヒピリがその記憶を集めて、アウマクア(超意識・父)に上げてくれるのです。私たちにできることは、自分自身のウニヒピリに向き合って、お金との間に起きた記憶を消去しようね、と協力しあうことです。湧き上がってくることは、ウニヒピリが「こんな記憶を持っているよ」と教えてくれていることでもあります。それらをすべて書き出して、最後にビリビリに破って捨てるんです。「教えてくれてありがとう。一緒に手放そうね」とね。


アイデンティティに寄り添う行為が大切


―― このプロセスで、「自分がいかにお金にレッテルを貼って悪者にしてきたか」が分かりますね。そして「意図に反して利用されてきた」という、お金自身の悲しみが胸の中に流れ込んできたんです。こんな風に扱われてきたら、ものすごく悲しいし、自暴自棄になって当然です。お金に対して、申し訳なくなって、心の底から謝りました。内省すると、お金というアイデンティティが持っている思いが伝わってくるものですね。


KR女史 そうなんです。「声が聞こえるかどうか」は問題ではなくて、その行為が次の行動につながるんです。ひとつモーナ女史のエピソードをご紹介しましょう。コインパーキングの支払いで、何気なくコインを入れようとしたときのこと。何とそのコインが「やめてよ! こんな汚い箱の中に入れないで!」と感じているのがわかったそうです。その時5枚持っていたコインのすべてが「私だって嫌よ! 行きたくないわ!」と拒否したので困ってしまって(笑)、クリーニングをしたそうです。そこで、コインたちにクリーニングを教えてあげることにしたんですって。


―― お金に対して、クリーニングを教えることもできるんですね。


KR女史 その通りです。すると「わかった」と、みんな(5枚とも)支払機に入ることに同意してくれたと言います。


―― 興味深いです。それからどうなったのですか?


KR女史 あるとき突然、「ハロー! 私今どこにいるかわかる?」とあの時のコインの1枚が時空を超えて、話しかけてきたと言うのです。そこで、どこにいるの? と聞くと、「グアムにいるの! 最高よ!」と伝えてきたと。あれからどうなったのかと尋ねると、「あの支払機の中から一度銀行へ行って…」というストーリーを教えてくれて、「私たち、お金の仲間にもクリーニングを教えているのよ」と喜んでいたそうですよ。


KR女史
「ホ・オポノポノとは、“物事を正す”という意味」

どんな存在もクリーニングで自由になれる


―― お金自身がクリーニングを覚えると、本来あるべきところへ運ばれていくことができるんですね。自由になって、お金も喜んでいるでしょうね。


KR女史 誰でも支配されるのは嫌ですよね。お金がどうされたいかということに立ち返って、クリーニングしたいだけなんです。毎瞬毎瞬、「この間違いを正してください」と嘆願することです。
 以前、土地のことをお話しましたが、お金についても同じように、私たちはお金の“所有者”ではありません。お世話をする役割なんです。それぞれが自由な存在なのですから。たとえばあなたが家だとして、「この家は古くて水回りが悪い、汚い」とバッサリ裁かれたら、傷つくでしょう?その思いをクリーニングして、お世話をするんです。
 お金や家にも意志があるなんて、表面意識で「バカげてる、くだらない」と判断を下すことこそ、クリーニングをしなくてはいけないのかもしれませんよ。


―― そうですね。私も以前、自分の店を営んでいて経営に困っていたとき、ハワイにいるクリーニングの先輩に「お店のアイデンティティと話してみたら?」と言われたことがありました。半ばバカバカしいと思いながらも、お店の真ん中に立って、誰にも見られないように(笑)、「こんにちは」と話しかけてみました。すると、お店さんが「やっと私にも意志があるってわかってくれたのね!?」「あなた、私のことを休みなしで働かせていること、わかってる!?」と号泣し始めたので、本当に驚きました。当時、シフト制で夜中でも誰かが働いていたんです。大変申し訳なくなりました。「どうしてほしい?」と尋ねたら、「キレイにしてほしい」というので、いつもの100倍くらい丁寧に掃除しましたよ。


KR女史 この宇宙に存在するすべての原子・分子はウニヒピリ(潜在意識)、ウハネ(表面意識)、アウマクア(超意識)という3つの自己で構成されていて、アイデンティティがあるんです。そのアイデンティティを尊重したいんですね。
 クリーニングとは、それぞれのアイデンティティに向き合って、「私とこのアイデンティティとの間に抱えている、自分の内側の記憶」に焦点を合わせて、湧き上がってくる感情や判断をゼロにした上で、インスピレーションを受けて正しい選択をしたい、という実践なんです。


―― クリーニングをする中で気をつけることはありますか?


KR女史 ひとつのことに執着をしたり、「こうしなくてはならない」という固定観念や、「こうしたいから」という動機があったときこそ赤信号。ここがクリーニングするところよ! というサインです。そうしてクリーニングしていくと、私たち一人ひとりが、いかにユニークで大切な存在であるかに気づくことができます。理屈ではなく、「原因はこれだ!」と決めつけるでもなく、内側で起きていることに目を向けることです。


―― お金のことだけでなく、すべてのことに通じていますね。何だか心が洗われたようにスッキリしました。ありがとうございます。
(インタビュー:高木 みのり)



(『元気な暮らし』2017年6月号掲載)





KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。





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マハヤナさんへのインタビュー(1)

2017年06月16日

ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、マハヤナ I. ドゥガストさんにお話を伺いました。



探し続けてきたものを見つけた!


―― ホ・オポノポノにはどのように出合われたのですか?


マハヤナさん 息子が問題を抱えているので、友だちに「ホ・オポノポノがいいわよ」と紹介されたのがきっかけです。私はヒーラーの仕事を30年していたので、そのときは気にもしませんでした。しかしハワイの方と交流があったときに、ハワイの土地の力を強く感じて、これは何だろうと思ったんです。2007年にインターネット上でヒューレン博士を見て、「会わなきゃ」と直感しました。
 チェコでヒューレン博士のクラスがあると聞いて申し込んだのですが、後から、満席だったとお詫びの連絡がありました。コーディネーターさんに「別の町でクラスがあるから、そこなら入れるわ」と連絡をいただき、そこに向かうと、偶然にもヒューレン博士とメリー・コーラー女史(ホ・オポノポノのマスターコーディネーター)と一緒に食事をとることができたんです。
 ヒューレン博士が「なぜここに来たの?」と言ったので、「今世のこと? この土地のこと? それともクラスのこと?」ってお返ししました(笑)。私たちは気が合って、すぐにフランクな空気になったんです。それで単刀直入に、悩みについて話せました。「息子がアルコールなどの依存で苦しんでいるんです。他の2人の息子はとてもよくできた子なのに、どうしてその子だけそうなってしまったのか、わからないのです。私の何が悪かったのだろうと苦しんでいます」と。
 ヒューレン博士は、「起きている現象が何から来ているかは、誰にもわからない」「息子さんは表面的には依存で苦しんでいる状態が現れているけど、そのことで大きなことから免れていると感じるよ」と話してくれました。
 その話を聞いた後、平和な気持ちでいられるようになりました。息子は息子が生まれてきた計画通り、やることをただこなしているのだと思えるようになったんです。


―― ホ・オポノポノと出合われてから、息子さんは変化されましたか?


マハヤナさん 良くなったり、悪くなったりを繰り返し、もう10年です。期待はしていません。クリーニングをしていますが、息子を治すためにしているわけではないのです。息子の選択を尊重したいと思っています。私はただその課題をクリーニングすることが重要なのでしょう。「私にはわからない」というのが、ホ・オポノポノの基本にあります。起こることは、この世が誕生してから今日までの記憶から生じています。原因は、わかり得ないのです。
 息子も神聖なる存在と、ある計画を持って、私の息子という形で生まれました。そこに私が入っていくことはできません。息子が依存に苦しんでいることで、親として、強い罪悪感や負担、心の痛みを感じてきました。会って話すと、息子の中には嵐が吹き荒れるようです。自分の産んだ子ですから、自分が代わりたい気持ちでいっぱいになりました。ですが、それもできません。自分の身が削られるような痛みを感じる時期もありました。
 ですが、今はクリーニングをして平和でいられるようになりました。それは素晴らしいことです。


―― 内側に平和を感じられるようになったんですね。


マハヤナさん ホ・オポノポノを知る前から、私は「神聖なる存在」と呼ばれるものに対して、強い信頼感を持っていました。ホ・オポノポノを知って、内なる家族と、その役割と絆によって今の私があるということが再確認できたのです。
 私は身体的、精神的、霊的な癒しをずっと勉強してきました。良い心を持って、善い行いをして…それでも問題が一向に解決しないことにやりきれない思いを抱えていました。ホ・オポノポノに出合って初めて、問題は記憶から生じることを知り、すべてがつながったんです。ホ・オポノポノは私にとって、ずっと探し続けてきた「ミッシングリンク(失われた繋がり)」でした。
 それからは息子に感謝し、SITHホ・オポノポノを確立して世に広めたモーナ・ナラマク・シメオナ女史、ヒューレン博士に感謝を捧げました。今、私の中には穏やかな、平和の周波数が広がっています。息子もその感覚を共有できるので、お互いに話し合うことができ、話している間も、平和を感じられるようになりました。何かが変わったんです。


マハヤナさん
「クリーニングをして平和でいられるように」


すべては内側からはじまる


―― お話をしていて、内側の変化というものが、とても力強いものだと感じました。それでも、私は何か問題があるとすぐに考えて、外側を変化させようとしてしまいます。


マハヤナさん 私たちの表面意識は論理立てるようにつくられています。だから何が原因で、どんな状態になっていて、どうやったら問題が解決するかということを分析し、いろんなことを試します。ですが、本当の原因はわからないのです。
 最近は、物理学でも顕在意識では少しのことしかわからないことが解明されていますね。顕在意識では、1秒間に約14ビットの情報しか対応できない。しかし、潜在意識では同じ1秒間で1100万ビットの情報に対応しているのです。ですから、顕在意識であれこれ考えても、潜在意識では膨大な記憶からのシナリオができあがってしまっているわけです。
 考えはすぐに先を読もうとして、伴侶のせい、会社のせい、政治のせい、神様のせい…すぐに外側に原因を求めます。
 私は皆さんに、ぜひクリーニングを始めてみてほしいと思っています。クリーニングは「今」、この瞬間しかありません。自分の内側を見つめ、自分を本当に愛し始めてください。外の環境を良くし、その中にいれば幸せなのではなく、自分の内側を幸せな状態にすることで、外の環境も良くなっていく。逆の方程式なんです。


―― 自分の内側からはじまるのですね。


マハヤナさん 紀元前から「汝を知りなさい」という言葉が知られていますが、ホ・オポノポノはまさに同じことを言っていると思います。多くの問題は自分を知らないことから生じているのです。自分が何者なのか、何のためにここにいるのか、問題は何なのか、どう解決するのか。私たちは日々膨大な記憶を見ています。
 クリーニングをする中で問題が起こったとしましょう。そこに焦点を当ててクリーニングします。すると、もっと自由で豊かな流れに沿っていけます。原因は自分の中、潜在意識の記憶の中にあると気づくことができるのです。
 私はホ・オポノポノに出合ったことで、同じことが繰り返されるメリーゴーラウンドから降りることができました。周りを見渡せば、美しい自然がたくさんあって、ブランコに行ったり、泳ぎに行ったり、滑り台に行ったりできる。自由になれたんです。子どものように人生を楽しめるようになりました。ですから、皆さんにもお伝えしたいのです。今、自由になることができるということを。


―― ホ・オポノポノに出合う前からたくさんの方法を試行錯誤されてきたからこそ、深い確信を持たれたのですね。私も考えることを休めて、もっとクリーニングしたいと思いました。素晴らしいお話をありがとうございました。
(インタビュー:太田 陽子)




(2017年5月『元気な暮らし』掲載)






マハヤナ I. ドゥガスト (Mahayana I. Dugast)マハヤナさんプロフィール
自然回帰からくるセルフヒーリングを教えるヒーラーとして、また自己啓発の講師や執筆者として活躍する中、導かれるようにホ・オポノポノに出合い、公私にわたり実践。2010年にステージ2の癌を告知され、クリーニングとインスピレーションの実践を重ねて治癒を経験。自己ヒーリングが脳に与える数々の影響を学び、マインドフルネスについての造詣も深い。3人の息子と1人の孫を持つ。自然回帰からくるセルフヒーリングを教えるヒーラーとして、また自己啓発の講師や執筆者として活躍する中、導かれるようにホ・オポノポノに出合い、公私にわたり実践。2010年にステージ2の癌を告知され、クリーニングとインスピレーションの実践を重ねて治癒を経験。自己ヒーリングが脳に与える数々の影響を学び、マインドフルネスについての造詣も深い。3人の息子と1人の孫を持つ。



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KR女史へのインタビュー(22)

2017年06月09日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史に、クリーニング歴10年のスタッフがお話を伺いました。


すべてに宿るアイデンティティを尊重し、ケアすること


―― 今春より新しいセッション「ランドクリーニング」が始まったことで、土地のクリーニングについて関心をお持ちの方が多くおられます。土地のクリーニングも人と同じでしたね?


KR女史 土地をひとりの人物ととらえると、わかりやすいでしょう。例えば土地を持っているなら、その住所や納税の番号、賃貸契約をしている場合は住所だけでなく、大家さんや不動産屋さんもおられますね。こういったことをすべてクリーニングします。
 大切なことは、土地にも歴史があるということです。それも、私たちの人生よりもはるかに長いのです。ドラッグや殺人の歴史を背負っている土地もあります。その都度、その問題がわかったときにクリーニングしていきます。すべてのものにアイデンティティがあることは以前からお話させていただいていますが、土地も同じです。契約書があるから、購入したからといって「これが私の所有物よ」「私が所有者なのよ」というのは傲慢な話。私たちはほんの短いある期間、お世話をさせていただくために選ばれたに過ぎず、土地を尊重しお世話をすることこそが大切です。親子関係、対人関係と何ら変わりはないんです。


―― 土地も人間関係も、それぞれのアイデンティティと向き合って、ケアをするということですね。


KR女史 そうです。その中でもしも問題が見えたなら、クリーニングです。わだかまりを感じたとき、その問題を作っているのは、あなたなのですから。


原因は外側にはない


―― いかなるときも、その原因は内側にあるということですね。そういえば講演会の中で、KRさんが先の大統領選について話されていました。世界中が騒然となったわけですが、KRさんご自身は「何が語られようと、アイラブユーにしか聞こえない」とのことでした。このエピソードにヒントが隠されているように感じます。生活が政治に影響されることに対しては、どのようにクリーニングするのですか?


KR女史 「政治や法律に私たちが影響されているんだ」と、あなたが思っているところでクリーニングです(笑)。


―― え!?そこからなのですか!?


KR女史 そう。あなたを動かしているものは「外側には何もない」というところにケジメをつくって、「全部自分なんだ」というところから始めていきたいわけです。
 たとえばもう30年になりますが、ある隣人の犬が毎朝毎朝、わざわざうちの駐車場にやってきて、糞をするんです。「文句を言ってやらなくちゃ」「書面で苦情を送り付けてみようかしら!?」「あぁ、クサイ!!」などなど、本当にいろいろな感情が沸き上がってきましたが、「何も原因は外にない」となったら、クリーニングに専念するしかないですよね?


―― それでも問題が続いているんですよね? 苦情を言いに行くなどはしなかったのですか?


KR女史 もちろん、しましたよ(笑)。文句を言いたくてしょうがなくなるわけです。でも何度、苦情を言っても、「え? そうなの? うちの犬が?」となってしまう。30年も同じことの繰り返しですから、ものすごく腹も立ちましたし、「コイツ~(怒)」ともなったわけですが、「原因は外側にはない」となると、自分で改めてクリーニングするしかありません。そこに立ち返ったとき、「これは、ディヴィニティ(神性)が自分を鍛えてくれるためのトレーニングなんだ」「これがクリーニングされることで、お金の循環を生み出しているんだ」と感じざるを得ない出来事があったのです。「このクリーニングが、私を教育してくれている」ととらえられるようになってからは、とても楽です。「社会の価値観がこうなんだ」ということも、何も原因は外側にはないのですから。


―― やはり基本に立ち返るしかないわけですね(笑)。


KR女史 あなたの意識が何かに気づいたなら、それをクリーニングです。これは、知人と道を歩いていた時の話ですが、その方が突然、「今、かわいそうな老人とすれ違ったけど、見た?」と言うのです。私には何のことかわかりません。「あそこにいるじゃないの?」と差し示されても、私には見えないわけです。おかしいですよね? でも記憶とはそういうもの。あなたに見えたことは、あなたの中に記憶があるということ。


KR女史
「何も原因は外側にない」

100%の責任とは?


―― 身のまわりだけでなく、さまざまなことが世界中で起こりますから、見聞きすれば感情が揺さぶられます。そうしたことも、プライベートなことも、どんなことでも向き合い方は変わらないのだと改めて実感しました。


KR女史 知性が「私はこの人たちが悪いとわかっている」「あの人たちが悪い」と言うことが、赤信号です。「外側で何が起きているかはわからない」というところに立つことが大切。そこに反応があるなら、クリーニング。常に「自分は何もわかりません」という謙虚なところからクリーニングしたいわけです。


―― 「100%私の責任です」という態度がクリーニングで大切と言われますが、その意味を確認してもいいですか?


KR女史 隣人の犬についての経験でたとえると、「飼い主の世話が下手だからだ」と責任を押しつけることはできます。でも、自分の潜在意識の何かの記憶によって、ワンちゃんがそこで糞をすることになっている。その原因の責任は私にある。そこをクリーニングしたいだけなんです。クリーニングによって何が起こるかはわかりません。飼い主が悪いとか、社会の価値観はこうだとかすると迷路のように一生出てこれない、デッドゾーンに入ってしまうわけです。それよりは、やはり、できることをやっていくということですね。


―― 「外側に原因がある」かのように、すぐに条件反射してしまう自分がいることに気づきます。いつでも基本、いつでも初心ですね。ありがとうございます。
(文責:高木 みのり)



(『元気な暮らし』2017年4月号掲載)



ランドクリーニング

KR女史による、ご自身と「土地」にまつわる新しいコンサルテーションです。詳細はホ・オポノポノアジア事務局までお尋ねください。



KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。





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KR女史へのインタビュー(21)

2017年06月02日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史に、クリーニング歴10年のスタッフがお話を伺いました。


執着や愛着は、クリーニングの合図



―― 子どものこと、あるいは不動産や何であれ、執着や愛着を感じているものほどクリーニングが難しいと感じています。


KR女史 私にも執着はありますよ。自分自身と向き合う中で「とらわれているな」と気づくところ、執着や愛着を感じたときこそが、ある意味すべて赤信号なんですね。「ここがクリーニングするところよ!」と旗で合図されているような。クリーニングで「手放す」ことによって、いい母親になれなくなる、ケアできなくなると心配する必要はなくて、むしろ関係性はよりよいものになっていきますよ。


―― 私には一人息子がいるのですが、子どものクリーニングが一番難しいのです。子どもとはいえ、自分とまったく別の存在ですから予想外の行動もたくさん出てきますし、大きくなるにつれて幸せを願うからこその期待も欲求も出てきて、尽きることがありません。KRさんは、子育ての中でどんな風にクりーニングをされていますか?


KR女史 私自身も、怒りや心配も含めていろんな感情が出てきます。毎瞬違う感情があるので、その都度、新しく取り組む姿勢で向き合ってクリーニングをしています。よく自転車を例に出すのですが、とにかくこぎ続けるわけです。それでも倒れて転ぶことだってありますよね?


―― 感情が噴き出してきてぶつけてしまったり、どうしたらいいのかわからない時もあります。


KR女史 もちろん、感情は出てくるんです。時には自転車から転げ落ちたみたいに「あ、言っちゃった」ということもあります。その体験をクリーニングして、また自転車に乗り直してこぎ出す。その繰り返しですから、旅をするようなものかもしれませんね。


―― KRさんは、娘さんを自立したひとりの人として扱っていると伺いました。母娘関係というよりはむしろ、自立した人間同士のような。そうできればよいのですが。


KR女史 2歳の子であれば手を引いて導きますし、ティーンエイジャーにはそれなりの境界線を持ちますが、大人になるにつれて自分の中でクリアになっていったわけです。お子さんはおいくつ?


―― 中学2年生です。「もっと勉強しなさいよ!」とか「こうあったらいいのに」など、「理想の息子」的なものまで次々と自分から出てきて悩ましいですよ。


KR女史 それこそまさにクリーニングしなくちゃ!という旗が振られていますね(笑)。


―― 想定外のことが発生すると「理想」が出てきます。


KR女史 そこが、クリーニングのしどころです。何かと直面したとき、直面できない恐れの代わりに、期待を見て、逃避する。一種のトリックのようなものです。そして「あなたはこれをやるべきだ!なんでやらないのよ!」という期待こそクリーニングしたいわけです。


―― そういえばクリーニングするために、よくリストに書き出して、ビリビリに破って捨てますよね。希望、期待、願望、執着、湧き上がってくるさまざまなものをすべてリストアップして、破いて捨てることによって手放して、ゼロの状態に戻ることが大切なのですね。


KR女史
KR女史


思い込み、判断、先入観、溢れる感情は「記憶のサイン」


KR女史 もうひとつ、それぞれにアイデンティティがあり、自分の子どもだから、家族だから、同僚だからといって「思った通りに動く」わけではありません。それぞれの意思があり、母親であれば、その意思のお世話役としての役目を果たしたいわけです。


―― 世の中や現代社会の価値観、いわゆる「スタンダードな価値観」と折り合いをつけて、調整しようと葛藤する自分まで出てくるんですよ。


KR女史 それこそが、記憶(笑)!「これが常識」という思い込み、判断、先入観、すべて記憶なのです。
 ホ・オポノポノは「さぁ、皆さんクリーニングしましょう!」という社会運動ではありませんね? それは、「外側には何もない」「自分の中にしかない」ということだからです。自分の立ち位置の中で「問題だ」としていること、あなたに見えたことは、あなたの中に記憶がある。あなただけがクリーニングすることで、いつでもテストなんです。だいぶ見方が違いますよね。


―― そういう意味で、私にはものすごくたくさんの記憶がありますし、何度も自転車から転がり落ちています。


KR女史 私も同じです(笑)。どんなことでも、自分をクリーニングするための課題なのですから。自分自身のこととしてクリーニングをする中で、現実に対処していかなくてはならないこともあります。結果どうなるかはわからない。でも、今、感情が溢れてとらわれているところをクリーニングしたいわけで、ステップバイステップですよね。クリーニングして解放されることで、例えば息子さんも、そこから解放できます。どうやってクリーニングするかは、ブルーソーラーウォーターなどツールもいろいろあるわけですから、できることをやっていくということですね。


―― 「全部自分なんだ、何も原因は外にはないんだ」という覚悟を決めることですね。「私の中に存在してきた」呪縛を減らしていきたいものです。
(文責:高木 みのり)



(『元気な暮らし』2017年3月号掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




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※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00KR女史に訊く