このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ手帳2025

KR女史へのインタビュー(23)

2017年06月23日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史に、クリーニング歴10年のスタッフがお話を伺いました。


すべてのものに「アイデンティティ」がある


―― 今回の講演会では、「お金」がテーマでした。「お金」のクリーニングについて、まずは教えていただけますか?


KR女史 有機物であるか無機物であるかに関係なく、大切なことは「すべてのものにはアインティティがある」ということです。ですから、「お金」も単にモノなのではなく、「お金さん」というひとつのアイデンティティを持った存在だということを忘れてはいけません。


―― 本来は呼び捨てではなく、アイデンティティを尊重して「お金さん(以下、お金と記しますが、敬意が込められているとしてお読みください:編集者注)」と呼ばないといけないのかもしれないですね。人間関係と同じように、お金との関係性における、すべての記憶をクリーニングするのですね。


KR女史 そうです。それにはまず、「お金」と対話をすることから始めます。あなたがお金との間で経験してきた恐怖、怖れ、苦痛、汚いものだというレッテル、相続、破産、学費などで苦労したこと、良い思いをしたこと、あるいは期待や願望も含めて内側で湧き上がってくるさまざまな思いを紙に書き出してみることです。


―― 今現在、自分自身が認識している「お金とはこういうものだ」という思い込みや感情に焦点を当てるということですね。


KR女史 その通りです。ホ・オポノポノとは、「物事を正す」という意味です。ウハネ(表面意識・母)として、お金の体験をクリーニングしようと決めると、ウニヒピリがその記憶を集めて、アウマクア(超意識・父)に上げてくれるのです。私たちにできることは、自分自身のウニヒピリに向き合って、お金との間に起きた記憶を消去しようね、と協力しあうことです。湧き上がってくることは、ウニヒピリが「こんな記憶を持っているよ」と教えてくれていることでもあります。それらをすべて書き出して、最後にビリビリに破って捨てるんです。「教えてくれてありがとう。一緒に手放そうね」とね。


アイデンティティに寄り添う行為が大切


―― このプロセスで、「自分がいかにお金にレッテルを貼って悪者にしてきたか」が分かりますね。そして「意図に反して利用されてきた」という、お金自身の悲しみが胸の中に流れ込んできたんです。こんな風に扱われてきたら、ものすごく悲しいし、自暴自棄になって当然です。お金に対して、申し訳なくなって、心の底から謝りました。内省すると、お金というアイデンティティが持っている思いが伝わってくるものですね。


KR女史 そうなんです。「声が聞こえるかどうか」は問題ではなくて、その行為が次の行動につながるんです。ひとつモーナ女史のエピソードをご紹介しましょう。コインパーキングの支払いで、何気なくコインを入れようとしたときのこと。何とそのコインが「やめてよ! こんな汚い箱の中に入れないで!」と感じているのがわかったそうです。その時5枚持っていたコインのすべてが「私だって嫌よ! 行きたくないわ!」と拒否したので困ってしまって(笑)、クリーニングをしたそうです。そこで、コインたちにクリーニングを教えてあげることにしたんですって。


―― お金に対して、クリーニングを教えることもできるんですね。


KR女史 その通りです。すると「わかった」と、みんな(5枚とも)支払機に入ることに同意してくれたと言います。


―― 興味深いです。それからどうなったのですか?


KR女史 あるとき突然、「ハロー! 私今どこにいるかわかる?」とあの時のコインの1枚が時空を超えて、話しかけてきたと言うのです。そこで、どこにいるの? と聞くと、「グアムにいるの! 最高よ!」と伝えてきたと。あれからどうなったのかと尋ねると、「あの支払機の中から一度銀行へ行って…」というストーリーを教えてくれて、「私たち、お金の仲間にもクリーニングを教えているのよ」と喜んでいたそうですよ。


KR女史
「ホ・オポノポノとは、“物事を正す”という意味」

どんな存在もクリーニングで自由になれる


―― お金自身がクリーニングを覚えると、本来あるべきところへ運ばれていくことができるんですね。自由になって、お金も喜んでいるでしょうね。


KR女史 誰でも支配されるのは嫌ですよね。お金がどうされたいかということに立ち返って、クリーニングしたいだけなんです。毎瞬毎瞬、「この間違いを正してください」と嘆願することです。
 以前、土地のことをお話しましたが、お金についても同じように、私たちはお金の“所有者”ではありません。お世話をする役割なんです。それぞれが自由な存在なのですから。たとえばあなたが家だとして、「この家は古くて水回りが悪い、汚い」とバッサリ裁かれたら、傷つくでしょう?その思いをクリーニングして、お世話をするんです。
 お金や家にも意志があるなんて、表面意識で「バカげてる、くだらない」と判断を下すことこそ、クリーニングをしなくてはいけないのかもしれませんよ。


―― そうですね。私も以前、自分の店を営んでいて経営に困っていたとき、ハワイにいるクリーニングの先輩に「お店のアイデンティティと話してみたら?」と言われたことがありました。半ばバカバカしいと思いながらも、お店の真ん中に立って、誰にも見られないように(笑)、「こんにちは」と話しかけてみました。すると、お店さんが「やっと私にも意志があるってわかってくれたのね!?」「あなた、私のことを休みなしで働かせていること、わかってる!?」と号泣し始めたので、本当に驚きました。当時、シフト制で夜中でも誰かが働いていたんです。大変申し訳なくなりました。「どうしてほしい?」と尋ねたら、「キレイにしてほしい」というので、いつもの100倍くらい丁寧に掃除しましたよ。


KR女史 この宇宙に存在するすべての原子・分子はウニヒピリ(潜在意識)、ウハネ(表面意識)、アウマクア(超意識)という3つの自己で構成されていて、アイデンティティがあるんです。そのアイデンティティを尊重したいんですね。
 クリーニングとは、それぞれのアイデンティティに向き合って、「私とこのアイデンティティとの間に抱えている、自分の内側の記憶」に焦点を合わせて、湧き上がってくる感情や判断をゼロにした上で、インスピレーションを受けて正しい選択をしたい、という実践なんです。


―― クリーニングをする中で気をつけることはありますか?


KR女史 ひとつのことに執着をしたり、「こうしなくてはならない」という固定観念や、「こうしたいから」という動機があったときこそ赤信号。ここがクリーニングするところよ! というサインです。そうしてクリーニングしていくと、私たち一人ひとりが、いかにユニークで大切な存在であるかに気づくことができます。理屈ではなく、「原因はこれだ!」と決めつけるでもなく、内側で起きていることに目を向けることです。


―― お金のことだけでなく、すべてのことに通じていますね。何だか心が洗われたようにスッキリしました。ありがとうございます。
(インタビュー:高木 みのり)



(『元気な暮らし』2017年6月号掲載)





KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。





当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く