このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ電子書籍プレゼント

KR女史へのインタビュー(46)

2023年03月20日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


(前回の続き)

何がベストかを決めつけず常にオープンでいること


KRさん 「大切な家族」というのは、目に見える血縁だけに留まりません。先祖のどこから変化して目の前に現れた存在と繋がっているのかは表面意識ではわかり得ないのです。だからこそ日本文化に生きている皆さんは、日本という国のアイデンティティをクリーニングしてもいいですね。


―― 原因も繋がりもわかり得ないからこそ、「I don’t know(わからない)」という視点が必要なのですね。 
 ビジネスの現場では、状況を把握して計画的に実行するべきことも山ほどあります。そんなときはどのように適用したらいいですか?


KRさん たとえば「決めたことも”わからない”なんて無責任だ、おかしい」と感じるなら、解釈がズレているんです。「判断を手放してすべての可能性を秘めたインスピレーションを受け取りやすい状態をつくる」ということ。何がベストかを決めつけず、To Doリストもクリーニングして自分を開いておくと、正しい順番とタイミングでスムーズに流れて、想像もしなかった可能性に対してもオープンな状態でいられます。仕事に対する責任や重み、新しいことに挑戦するときの不安や恐れなど、「今、何を感じているのか」をクリーニングすると深刻さから解放されて、同じ作業でも楽しめるかもしれませんね。
 選択に迷って決断できないとき、滞りに対して「いったい自分の潜在意識のどの記憶がこの体験を起こしているのだろう?」と注意を内側に戻すこと。「自分にとって正しいことですか?」とクリーニングしながら神性なる存在に委ねることで解放されていきます。


―― クリーニングしたからこそ切り抜けられた局面はたくさんありますが、予期せぬ展開でもインスピレーションを受け取って進んでいけるのは、オープンな状態だからこそ。固執しないことが大切ですね。


KRさん クリーニングをしていると、自分が確実に変化していくので、それまでには想像もつかなかったことに取り組む人もいる。好き嫌いといった記憶が外れることで、本当の自分になっていくことを許可してあげるのです。


クーカイパー(頭の便秘)を解消するには!?


―― サブタイトルの「クーカイパー(頭の便秘)を解消しよう」について、ハワイには「頭の便秘」という表現があって面白いです。


KRさん 記憶に溺れている停滞の状態を表します。何も先が読めない、可能性が見えない、ウツウツしている行き詰まり。その便秘状態が思考からくるのか感情的なものなのかは自分にしかわかりませんから、内省してクリーニングです。
 私自身はパソコンを開いたりアプリを起動したりするとき、不安やイライラ・ザワザワして文字が入って来ないという停滞を感じます。そこで一歩引いてクリーニングすると落ち着いて物事がスムーズに流れます。


―― まさに便秘状態の解消ですね。頭の中で考え事がグルグルする、嫌な出来事を反芻してしまう、些細なことに反応してしまうときのコツはありますか?


KRさん 一歩引くことが大切で、「原因は外側にはない、起きることは外ではない」と自分に言い聞かせて、「自分の中のどんな記憶が囚われを起こしているのだろう?」と内省する。「どんなことも原因は自分自身の中の記憶にある」と自分自身に教育し続けて、取り組みます。
 「こうなってほしい」という期待や執着は、「私にとってはこれが最適なのよ!」「成功とはこういうものだ!」という思い込みの裏返しです。その本音を正直にクリーニングして、本当に最適なものを知っている神聖なる存在に委ねます。
 ネガティブな感情を抱えているときだけでなく、何か行動を起こす前やぼーっとしているとき、楽しいときのクリーニングもオススメです。表面的にうまくいっているように見えても水面下に存在している記憶によってどんな現象が生み出されるかわかりません。それを消去して身の回りを整えると、ネガティブで不要なものだけが取り除かれて、さらにスムーズになりますよ。


内なる家族が整うとインスピレーションが導いてくれる


―― ウニヒピリのケアと「クリーニング」の違いがわからないというご質問をよくいただきます。ウニヒピリに対して「どうして今そんなことを見せてくるの!?」と高圧的になってしまう場合や、「インスピレーションと思い込みの区別がつかない」という場合の取り組み方はありますか?


KRさん クリーニングはウニヒピリが背負ってきた「感情という記憶」の負担を軽くする作業なので、それ自体もケアになりますが、別のものとも言えます。
 たとえば「高圧的に接してしまう」背景には怒りがありますね。「このいらだちは、自分自身の潜在意識なのか、表面意識なのか、どの局面で起きているのかな?」と内省して、怒り、悲しさ、期待外れといったさまざまな感情と記憶をクリーニングする。それと同時に、怒りや感情という負担を背負っているウニヒピリの痛みに向き合って、大丈夫だよと伝えて愛して丁寧に扱っていたわることが、ウニヒピリと内なる家族のケアになります。表面意識(ウハネ)が「今、内側に起きていることをクリーニングする」と決めないと、潜在意識(ウニヒピリ)は記憶を集める行動が取れません。玉ねぎの皮を一枚一枚丁寧にむいていくように、一歩下がって何度も取り組むうちに、記憶に溺れている状態から本当の自分の姿もみえてきて、本来あるべき姿で本来いるべき場所に勝手に導かれていきます。
 「これはインスピレーションなの?」と迷って疑っているのは便秘状態です。クリーニングできているときはスムーズに自転車を漕いで前に進んでいる感じ。その区別が自分の中でつくことが大事です。ウニヒピリは記憶の感情に溺れて苦しんでいる幼い子どものようなものなので、正しい答えはわかりません。怒りながらでも叫びながらでも大丈夫。ウニヒピリが見せてくれる記憶の痛みをいたわって記憶を消去すると決める。ウハネとの協力関係と交流で内なる家族が整うと、インスピレーションという答えが得られます。それは感情や思考に囚われず、手放して任せて流動的な、「自然にそうなっている」もの。それがインスピレーションだと捉えるとわかりやすいかもしれません。


―― 感情や思考に囚われていない状態、手放して流動的になるというお話が大きな助けになりそうです。今回も基本に立ち返ることができてシンプルにスムーズに続けていけそうです。ありがとうございました。




(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年4月号掲載)




KR女史

KR女史(Kamaile Rafaelovich)


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
『元気な暮らし』では毎月最新のインタビュー記事を掲載しております!

ご購読はこちらから ↓ グッズのご注文はこちらから ↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

同じカテゴリー(KR女史に訊く)の記事

Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く