KR女史へのインタビュー(43)
今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。
「ボディ」は、人の肉体のみならず!
―― 伝統医療のスペシャリストでSITHホ・オポノポノ創始者のモーナ女史は、ハワイ流のマッサージとして知られるロミロミの原型をつくられた方。そんなモーナ女史から唯一、ボディワークを継承したのがKRさんと伺っています。対面でのボディワークだけでなく「遠隔ボディワーク」をされていると知り、ぜひお話を伺いたいなと思いました。
KRさん 物理的に肉体に触れるボディワークと、遠隔で働きかける方法、どちらも20歳の頃にモーナから教わりました。遠隔の方は、日本やアジアでは新しく感じられるかもしれませんがハワイでは当初から行っていた大事なワークなんです。
物理も遠隔も、基本はふだん身の回りで起きている出来事についてクリーニングするのと同じです。クライアントさんから伺う話や情報を体験している私自身の、原因となっている記憶を「どうか正してください」と神聖なる存在に嘆願する。扱っているのは私の記憶なので、相手の霊的な領域やプライバシーに立ち入ることはありません。まずはこのことをお伝えしておきたいと思います。
そして寄せられる悩みのジャンルは本当に人それぞれで、ご自身のことやご家族のこと以外にも、会社のボディワークだったり、家とかお金さんのボディワークだったり、結婚のボディワークということもあります。「交通事故に遭った車さん」の遠隔ボディワークを依頼されることもあるんですよ
―― 「ボディワーク」という名称なので、身体的な健康について扱っているのだと思っていました。車や家、お金に関するボディワークもなさっているということ。つまりジャンルを問わないというのも新鮮な驚きです。
KRさん ジャンルも対象も無制限なんです。
そしてSITHホ・オポノポノはスピリチュアルだと扱われがちですが、むしろ自然界の法則そのものですし、ある意味とても現実的です。瞑想で別次元への扉が開くという体験をしてもいいし、しなくてもいい。人生をラクに歩むための道具箱のように、好きなように適用していけばいいわけです。
アイデンティティを尊重する
―― 具体的にどんな相談が寄せられるのか伺えますか?
KRさん 伴侶が病院に入院して治療方針を家族で相談する前にセッションを受けたいという身体的なご相談を受けることももちろんあります。セッション後の感想としては50歳くらいで妊娠できた、介護でボロボロになっていた人たちがラクになったなど人それぞれですが、決まった結果や成果を出すためではなくて、「この問題を正してください」という嘆願から始まってどんな扉が開くのかはわからないのです。
人生は人それぞれだから、人との比較には何の意味もありません。比べてしまったらその人が本来味わうべきものが味わえなくなってしまうのよ。
―― 人と比べて自分は…というのは本当に落とし穴ですよね。そして「こうあってほしい」という結果を期待することも邪魔になります。
KRさん それこそがSITHホ・オポノポノの全容ですよね。クリーニングすれば期待したことが叶うのではなくて、「間違いを正してください」という嘆願によって結果を委ねるということ。遠隔ボディワークもクラスも同じことです。
家族が重い不調で闘病している、告知された、凄く悲しい、悩んでいる、苦しい…、日常でそのようなことに遭遇したら、当たり前の感情です。それを否定するのではなくて、フタをするのではなくて、「そうだよね!そう感じるのは当たり前だよ」と受け入れて、嘆願をするという流れが宇宙の法則に入って行く。私の担当は不純物を取り払って、ご自身でも続けられるように瞑想で個人的なクリーニングツールを受け取って、最後にメールでお伝えすることにあります。
クリーニングの流れというのは、相談内容を書いて申し込んだ、その時点から始まります。このプロセスは自分でクリーニングするのと同じです。相談内容在への嘆願は、申し込んだ瞬間から始まっている。クリーニングの流れを感じるのは、嘆願してすぐかもしれないし、数日後かもしれません。まるで送られた小包が届くまでに時間がかかるようにね。でも、時間がかかる、かからないは関係ないんです。
―― それぞれが唯一無二のアイデンティティにとって最適な流れが始まるわけですよね。
KRさん SITHホ・オポノポノでは、物質的な部分だけではなくて霊的な部分も含めた丸ごとを扱っていますね。それと同じで、遠隔ボディワークはもちろん物理的な施術の場合でも、その存在のオーラ、エーテル体、先祖にまでつながっているアイデンティティを扱っているわけです。人の物質的な肉体だけでなく、形を持つ存在にはすべて、「表面意識(ウハネ・母)」「潜在意識(ウニヒピリ・子ども)」「超意識(アウマクア・父)」という内なる家族のアイデンティティがあって、他のアイデンティティともつながり合って共有している記憶をクリーニングするのです。そういう意味で、遠隔ボディワークをアイデンティティ・ボディワークと言い換えてもいいかもしれませんね。
たとえば車さんが走り続けるためにはエンジンオイルやガソリンを補充したり、サビつかないように磨いたり、メンテナンスが必要です。カラダも同じで、肩が凝って上がらなくなったりしたら「この肉体をろくにメンテナンスもせずに酷使しちゃったんだわ!ごめんなさい!」と気づいてあげる。お母さんが子どもをケアしてあげるのと同じことを自分自身に対しても慈愛を持って接してあげたいですよね。
セルフケアでクリーニング。誰がそれを続けるの?
―― 最後に「遠隔ボディワーク」では、セッション後にもセルフケアで続けられるクリーニングツールをKRさんが提供くださると伺いました。たとえばご家族の不調を体験している方が申し込まれる場合、不調に陥っているご家族ではなく、申し込まれた方にとってのクリーニングツールを受け取れるということですか?
KRさん 特に決まりはないので、ケースバイケースです。たとえばお父さんがホ・オポノポノを知っていて、娘さんに代筆してほしいと依頼する場合もあります。依頼書の中に「父の代わりに書いています」と記載があれば、お父さんが使えるツールを渡します。いずれにしてもクリーニングツールをお送りする先は、お申し込みをされたご本人です。
人生は続いていきますよね。ホ・オポノポノは物事を正してくださいという嘆願なんです。また、病人のために申し込んでいるという申込者ご本人も同時にクリーニングしたいという場合もありますから、ご自身のおかれている状況をお伝えいただけるといいですね。
―― 今回のお話は自分でクリーニングすることについても視野を広げていただける内容でした!本日はありがとうございました。
(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2022年7月号掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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