このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ手帳2025

ネロ・チェッコンさんへのインタビュー(19)

2024年10月18日

今回は、、故イハレアカラ・ヒューレン博士の元でクリーニングを実践してこられた講師の一人、ネロ・チェッコンさんにお話を伺いました。



(前回のつづき)

学んだことを実践し、自分の選択に責任を取る


ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 私たちの人生を色濃くかたち作っている記憶のしがらみが、職場環境や家庭環境にある。これを断ち切ってゼロの状態に戻っていくには、日常から距離を置いてクリーニングすることが助けになります。そのような過程を経て日常に戻ったら、新しい認識の下で構築する現実は、当然それまでとは違っています。記憶とのしがらみが解消され、認識が変わると、外側の世界に存在していた問題は霧が晴れたようになる。相手が変化したように見えるけれど、変わったのはあなたなのです。
  ホ・オポノポノの教えは素晴らしいですよね。「どうにもならない」というときは、変化を受け入れていくためにも積極的に一歩退いて、記憶のしがらみを消去することです。


―― ゼロの状態に戻る方法があることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
  ハワイ先住民の儀式が由来のSITHホ・オポノポノも含めて、これまでいろんな先住民の方々の叡智に触れる機会が多々ありました。なかでも命の本質を知るシャーマンの役割を持つ人たちから伺ったひとつに、「太古の時代にアメリカ大陸からハワイまで航海して移住したある部族の話」があり、それをイハレアカラ博士にしたことがあるのです。すると博士は、その部族が持っていた特殊な知識はいいことばかりではなくて、ハワイの土地や空間にカプ(エネルギー的な禁止事項)の記憶が持ち込まれたことや、それらをクリーニングすることがどんなに大変だったかを話してくれました。そして、いつの世にもどこの社会にも支配やコントロールのために知識を使う人々がいて、そのことを知り認識している以上、私にもその記憶をクリーニングする責任があると言われました。
  日本でもアジアでも欧米でも、世界中いたるところに黒魔術的な記憶があって、それらをクリーニングしたり祓い清めたりする叡智もまたあります。博士に念押しされたようにシンプルに実践し続けるというのは、厳しい現実に直面すると特にとっても大変です……。


ネロさん SITHホ・オポノポノの創始者であるモーナ女史が、「カフーナの存在意義や叡智とは、知識そのものではなく、知識をどのように適用して実践するかにかかっている」とおっしゃった肉声を聞かせてもらったことがあります。私自身もすごく感銘を受けた一言です。ですから叡智や知識に圧倒されたり、どんなに知識を蓄えたりしたとしても、肝心なのはその知識をどのように使うかの方です。その実践は私たち個々人にかかっていますよね。そして知識をどのように使うことが正しいのか、何が間違っているのかについては、誰にも教えることができません。自分自身の内側にきちんと問いかけて、神性とつながって、正しい選択をするためのインスピレーションを受け取って進むことしかないし、それは私たち自身の叡智で行うことですよね。
 知識の正しい実践こそが、真の霊性とシャーマニズムなのです。知識そのものは、霊性でもシャーマニズムでもないんですよ。ですから大事なことは、すべての選択において責任を取ることです。知識を正しく使うのも、悪用するのもその人の責任で選択することですよね。


―― ものすごく大事で本質的なポイントをありがとうございます!


ネロさん そしてこれはホ・オポノポノのクラスに参加した受講生にお伝えしたことなのですが、クリーニングの方法を知っても、実践しないと意味がないですよね。「ホ・オポノポノを知るためにクラスに参加しました」というのは、目的を取り違えてしまっているのです。真の目的は「自分自身を知ること」であって、そのためにクリーニングを実践する。方法を知っているだけでは意味がないんです。そこがすごく重要で、理解すべき点ですよね。
  「私は20年前からホ・オポノポノを知っていますが、何かが足りないんです」と知識を溜め込んでも何にもなりません。足りないのは何ですか(笑)!?


―― 実践して、自分の本質を生きること!


ネロさん そう。実践して、自分自身の内面を探求し続けることが大事ですよね。そこが美しいのですから。


真の目的は、自己の探究人生を開くことにある


ネロさん ホ・オポノポノは問題解決法なので、クラスを受講する方々も解決したい問題を抱えていることがほとんどです。すると問題そのものに意識が囚われがちになるのですが、問題自体をどうにかするのではありません。本当に問題を解決したいのであれば、焦点を当てるべきは自分自身であり、「わたしとは何か?」を知ることが大事だし、変わるのも自分自身だからです。そのポイントを押さえてクリーニングを実践すると、ひとつの問題が解決される以上のことを与えてくれます。ホ・オポノポノとは内的な実践で、私たちの人生と生活のあらゆる側面を扱っているのです。これは実践を続けている方々にぜひお伝えしておきたいですね。
  問題を解決するためには、自分自身を解決することが必要です。人はほかの誰かや何かを解決したいとばかり願って、自分自身を解決しようとは思わないでしょう?自分自身に無関心でいてはダメです(笑)。


―― すぐ外側に意識が囚われてしまいますから!でもホ・オポノポノの本質は「自己を知る」ことに尽きますね。


ネロさん モーナ女史もイハレアカラ博士も、いつもそう言っていました。ときに知識や技術に心を奪われて、どこに向かっているのかわからなくなってしまうことがあったとしても、戻るべきゴールはいつも自分自身なのです。


―― すごく、すごく大事で基本的なところですね!


ネロさん ホ・オポノポノの基本中の基本で、とても深いところです。
 ホ・オポノポノが美しいのは、問題が解決されると同時に自分自身に新たな人生や経験が開かれること。「わたし」という存在が、それまでの認識や枠組みをはるかに超えて開かれていくのですから。


―― 私たち自身を「無」から再構築して開く時期が来たのかもしれませんね!?


ネロさん その通りです。そして無に立ち返ることでもちろん再構築できますが、そのためにはまず自分自身から一歩退いて、「これが当たり前だ」と人生を形づくってきた思い込みの記憶を消去していくことが大事です。記憶を手放していくと、人生には「当たり前」や「固定化」されたものなど何もなくて、無から生じるすべてが常に流動してダイナミックに変化していくものだと気づきます。人生のリズムの中で「無」の状態を瞬間的に体験することはできてもそこに留まることはできないんですよ。「問題が解決された」というのは、物事が納まって固定化されたのではなくて、私たちが変化を受け入れただけなのです。


―― 無の状態に安定して居続けることはできないのですね(汗)。クリーニングで自分自身に変化を受け入れ続けることを楽しもうと思います。本日はありがとうございました。



(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2024年11月号掲載)




ネロ・チェッコンネロさん


イタリア・ヴェローナ在住。巨大企業のテクニカルディレクター、アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)経営コンサルタント、ヨーロッパ大手金属メーカーのコンサル指揮を経て同メーカー役員に。また現在ヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーとして、法廷内における企業間ビジネス訴訟および裁判審査の技術的判断を行っている。ビジネスや法廷、個人(夫・父親)といったさまざまな立場の中でSITHホ・オポノポノを実践し、ヨーロッパ、日本、台湾で講師として活動している。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く