モミラニ・ラムストラムさんと中脇雅裕さんの対談(1)
今回は、ホ・オポノポノ講師のモミラニ・ラムストラムさんと、音楽プロデューサーでメンタルコーチの中脇雅裕さんの対談が実現。長年音楽(アート)に人生を捧げてきたお二人に、振動周波数やリズムなどの観点を交えた貴重なお話を伺いました!
「思考」もクリーニングで神聖の響きを増幅できる
編集部(以下、編) まずはモミラニさんに伺いたいのですが、SITHホ・オポノポノでは音楽のことをどのようにとらえていますか?
モミラニ・ラムストラムさん(以下、モミラニさん) 私たちは本来、自分の内側に完璧さを備えた存在です。そのゼロの状態で奏でられた音楽は、完璧な和音を響かせるようなもので、あらゆる音の振動周波数や歌詞を共振共鳴させて「自分が何者であるか」に気づくこともできるし、神聖なる存在(ディヴィニティ)との繋がりを保つこともできるんです。
ところが日常のあらゆる場面で渦巻いている「思考」が、現実をゆがめて邪魔するわけです。クリーニングをするのは、ゼロの状態に戻って本来の完璧な自分を体験するためなんですね。
そして、特に音楽に込められた言葉(思考形態)はとてもパワフルです。「神聖なる存在と共振共鳴して大きな響きをつくれるか」「完璧さを壊して失わせるか」は、クリーニングするか否かにかかっているんですよ。
編 神聖の響きを増幅させたり、ポジティブに働いたりする「思考」もあるのですか?
モミラニさん 思考というのは、1秒間に何百、何千回もの爆撃に匹敵するほどの衝撃があるので、振り回されることがほとんどです。でも常にクリーニングをして自己の保護に努めると、「神聖なる存在に叶う思考」だけが、私たちに寄り添うことを許されるのです。そのような思考と音楽が結びついて融合することは、とっても大事なんですよ。融合によって、より素晴らしい感動を生んで、鮮やかな息吹のようになるんです。
ハワイの人々は伝統的に、「思考には形がある」と理解して、自分の思考に責任を持っていました。クラスや講演会でも40年も前から、愛情や執着、怒り、嫉妬などの思考を表す図や写真を見せていたんですよ。そういえば「思考と音楽」を教会で撮影したことがあるのですが、まるでオルガンから流れる振動が何マイルも先まで伝わるかのように四方八方に美しく放射した光を放つんです。
昨年ルーマニアに行った時、ヨーロッパで一番大きなパイプオルガンがあるブラッシュホルト町の教会に行きました。中に入ると、翌日に控えたコンサートのリハーサルをしていて、曲はバッハだったのですが、あまりにも美しくてパワフルで、すごく感動的でした。
音楽と思考を対立させたり分離したりする必要はないんです。万物すべてに振動があり、固有の音を奏でている。風や樹木、竹、鳥、水、石、地球の奏でる音も、人々の思考も振動という点では同じで、エネルギーを持っていて音楽でもある。お互いに深く影響を与え合っているんですよ。
森羅万象とつながる内に響く聖なる音の可能性
編 私たちは日常生活の中で、車の音や人々の喧噪といった雑音に振り回されがちです。多くの人々は、自分の中にある無限の音に気づいて、耳を澄ますこともありませんよね。でもクリーニングという「自己を知る方法」を実践することで、無限の可能性を秘めた「響き」への鍵が与えられるということですね!
モミラニさん そうです。その扉が開かれると、自分の感性がより鮮明になっていくわけです。
ところで私は今、石から音楽を引き出すという課題に向き合っているんですよ。
中脇雅裕さん(以下、中脇さん) 素敵ですね。その石の奏でる音楽というのは、物理的に石を叩いて音を鳴らすのか、それとも石と心を通わせることでインスパイアされた音楽を制作するのかどちらですか?とても興味があります。
モミラニさん まだ特定の楽器は決めていないのですが、自然の中で石が奏でる音を聴いて、それを曲にしたいと思っています。木々の音や鳥の音、私がそこに歌を入れて創ってみてもいいなとか、どのような共振共鳴を起こしてくれるのかとても楽しみなんですが、まだ具体的にはわからないんです。でも私は自分と石とか、そういうデュエットを楽しんでいるんですよ。
中脇さん コラージュみたいですね。ぜひ聴いてみたいです。
モミラニさん そう!コラージュのような感じです。私たちの中のすべての粒子や分子に宿っている神性、内なる家族につながってその「無限の音」を知ると、深遠な体験ができるんです。私たちはそのような本来の感性を受け継いでいるので、それが目覚めると、森羅万象のアイデンティティとの一体感や共振共鳴となっていくんですよ。
すべてに宿る「神性(アイデンティティ)」の奏でるハーモニーとは
モミラニさん ところで、中脇さんはベーシック1クラスにもご参加くださるそうですね。どうしてホ・オポノポオノに興味をお持ちになったのですか?
中脇さん じつはハワイで「ランターン・フローティング・ハワイ」というイベントの音楽ディレクターを20年務めています。そのためにハワイには50回ほど通っているので、古典的なホ・オポノポノについては存じ上げていましたが、SITHホ・オポノポノについての知識はありませんでした。
それが今年の6月に、伊勢神宮の吉川竜実先生とご一緒にハワイに行った際、KRさん、ジーン・ナカサトさん、オマカオカラ・ハマグチさんとお会いしたのです。私はほとんど「クリーニングって何だろう?」という状態だったので少し勉強をして行ったのですが……。KRさんの牧場に行ったときに、KRさんが「今年の税金は高かった」といったことまで牧場の木々や草に語りかけているという話を伺って、吉川先生がいつもおっしゃっていた「神道ですべては八百万の神々、すべてのものに神が宿る」ということを体感できた感覚があって、本当に木々が嬉しそうに生きている感じにすごく感動したんです。そして帰国してからSITHホ・オポノポノの本を何冊も読みまして、YouTubeの動画も拝見しました。それは、私が考えていたことの答え合わせだったのです。
私は長くエンターテイメントの世界で音楽を創ってきたのですが、これからは音を響かせることでみんながハッピーになる、そういう音楽ができないかと思っています。
そこでモミラニさんにお尋ねしたいのですが、音のアイデンティティというものは、場所・時間・演奏家などそれぞれにあって、さらに奏でられる音楽自体にもアイデンティティがあるのでしょうか?というのも、ある東京の雅楽演奏家が京都で演奏したら、彼の奏でる音に反応して、部屋がポルターガイスト状態になってしまったということを聞いたのです。もちろん彼が東京で演奏をしても、それが起こるわけではありません。それですべての存在一つひとつにアイデンィティがあって、そのアイデンィティや神性が、例えば、その土地という条件の中で共振共鳴するといったことがあるのかなと思った次第です。
(次回に続く)
(インタビュー:高木みのり)
(『元気な暮らし』2024年12月号掲載)
モミラニ・ラムストラムさん(写真右)
1983年SITHホ・オポノポノ創始者のモーナ女史と出合って以来スタッフとして活動し、講師として500回以上ものクラスに携わる。人生を通じて芸術との関わりが深く、カリフォルニア州サンディエゴ、メサカレッジの教授兼音楽監督を務めるとともに自身の描いた絵画の展覧会も開催されている。
中脇雅裕さん(写真左)
音楽プロデューサー・メンタルコーチ・ミュージックセラピスト・著述家。大学卒業後、財団法人ヤマハ音楽振興会にてポピュラー音楽指導ディレクターとして音楽教育法の研究および講師の研修を担当。その後、レコーディングディレクター・プロデューサーとして、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、坂本龍一など、数々のアーティストの音楽制作を手掛ける。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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