このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



パトリシア・レオラニ・ヒルさんへのインタビュー

2020年05月29日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の元で直接クリーニングを学ばれた講師の一人、パトリシア・レオラニ・ヒルさんにお話を伺いました。


渦巻状態を一瞬でもクリーニング!


―― 目の前のことで腹が立ったり、落ち込んだり、日々いろんなことが起きますよね。そんなとき、どうやったらクリーニングに戻れますか?


パトリシア・レオラニ・ヒルさん(以下、パトリシアさん) 目の前のことはウニヒピリが見せてくれていることなんだと気づくことです。そして、自分が感じていることをクリーニングします。
 昔、モーナは私によく言いました。「人間というのは、とにかく考えすぎているか、感じすぎているのよ。バランスを失った状態になっているの」と。その原因は、記憶によるものです。思考がグルグル渦を巻いているようなときは、次々と感情が押し寄せてきますよね。そこをクリーニングしていくことで、自然と収まっていきます。


―― 思考を一度止めてクリーニングすることで、その繰り返しを止めることができるでしょうか。


パトリシアさん ゴールはそうです。ですが、何をしても止まらないときというのはありますよね。そうしたとき、その瞬間をクリーニングするだけでもウニヒピリは喜ぶんです。一瞬だけでもゼロになっていることが大事だからです。
 いつだってクリーニングするかしないかは、ご自身が選べます。しなくてもいいんです。それはご本人だけがわかります。私は渦巻状態になっていると思ったら、その瞬間に一度作業の手を止めて、クリーニングします。とにかく、ウニヒピリに「私はこれをクリーニングしているからね」と行動しているのを見せてあげるんです。


―― ウニヒピリとコミュニケーションする姿勢が大事なのですね。ウニヒピリからのメッセージだと感じられたような出来事はありますか。


パトリシアさん 父が亡くなったときに、ハワイのホノルルの土地と家を受け継いだんです。でも、私は遠く離れたワシントンD.C.に暮らしていたので、その不動産をどうしたらよいか途方にくれました。管理は誰に頼むのか、管理会社に頼んだ方がよいのか。清掃業者をどうするか。その物件を借りる人を見つけないといけない…など、思考が渦巻状態になってしまったんです。
 それをクリーニングしていると、まず、管理人は無事に見つけることができました。そして初めの借り主は、大切に使ってくださって何事も起こらなかったんです。しかし、二人目のときはそうならず、問題やトラブルが多発しました。そこで、借りる期間の延長はお断りしたところ、次の借り手がなかなか見つからず、空き家になってしまっていました。
 そこで、クリーニングを続けていたら、突然、不動産業を営む方から手紙が届きました。読んでみると、「ホノルルのあなたの物件を売らせてください」という依頼だったんです。郵便物はたくさん来るので普段は放っておくことも多いのですが、このときはウニヒピリのささやきを感じました。「その手紙のコピーを、すぐに管理人に渡して」と言うのです。
 そこで、すぐに送りました。そうしたら、ちょうどその手紙のコピーが届いたとき、管理人と手紙の差出人が偶然にも同じ町のすぐ近くにいたんです。おかげですぐに連絡を取り合うことができ、3日後には交渉が成立しました。
 普通は、ハワイ州で違う町に行くのにはかなり時間がかかるので、会う日程を合わせるのに何週間もかかったりするんですよ。そしてホノルルの物件をすぐに購入して住みたいという方がいらっしゃったので、本来だったら入居は1ヶ月先からという内容だったのですが、変更してその場で契約が成立しました。これはとても珍しいことです。
 クリーニングを続けていると全く期待していないタイミングで予期せぬことが起こって、一気に物事が進みます。それはすべて、ウニヒピリが見せてくれるものを素直にクリーニングした結果、起きたことなんです。


“ほんとうの自分”に つながる道


パトリシアさん アメリカの不動産のルールでは、「売買が成立したときにその不動産会社が所有する他の物件を買うことができる」というものがあるんです。
 急だったので、ホノルルでは見つからなかったのですが、わずか3ヶ月のうちにハワイ島とラスベガスで見つけることができました。普通は実際にその土地に行ってマンションを見たりしないといけないので、到底3ヶ月では終わらないことです。さらに、ハワイ島の物件の管理人はその土地一帯を管理している会社の方だったので、メンテナンスまでしてくださるんです。おかげで、私は何もしなくていい状態です。これはとても幸運なことです。この2つの物件の値段は、購入後ずっと上がり続けています。
 すべての始まりは、先ほどお伝えした渦巻思考のクリーニングです。父が亡くなってから、不動産取引に関してあらゆる大変なことをその都度クリーニングした結果、起きたことなんです。頭で考えていたら、ハワイ島やラスベガスの物件を見せられても、ホノルルがいいと思っていたので契約をしなかったでしょう。でも、「これはウニヒピリが見せてくれていることだから、まずはそこをクリーニングしてみよう」と決めて行動していく。すると、こうした大きな結果が生まれることがあるんです。


―― 渦巻思考をクリーニングすることから、良い契約を結ぶことにつながったのですね。どのようにクリーニングされたか、詳しくお聞かせいただけますか。


パトリシアさん 不動産を買ったり借りたりするときには、その建物だけでなく、まず土地をクリーニングすることが大切です。そして何か困ったことが起これば、自分の内側を見つめてクリーニングします。
 私は『Ceeportカード』や『Ceeportブックマーク』をいつも使っています。契約書の上を滑らせたり、持ち歩いたりしています。『Ceeportピンバッヂ』もお気に入りの一つです。頭の中が渦巻状態になっているときにこれらのものを見ると、フッと必要なことを思い出せたりするんです。人は頭で「こうするべき」と思って行動することが多いですよね。でも、私はそうではないんです。ウニヒピリが見せてくれることに、歩調を合わせていく。そうすると、インスピレーションが訪れやすくなります。
 私たちは毎瞬毎瞬起こることはたいしたことない、くだらないことだと思いがちです。ですが、そこをクリーニングすることこそ、実は自分にとって大切な、“ほんとうの自分”につながる道なのです。


―― ウニヒピリと信頼し合って、日々、歩調を合わせながら進んでいくことがクリーニングには大切なのですね。本日も貴重なお話をありがとうございました。


(インタビュー:太田 陽子)
(『元気な暮らし』2020年6月号掲載)




パトリシアさんパトリシア・レオラニ・ヒル


ネイティブハワイアンの血を受け継ぐ。1982年当時、上院議員アカカ氏の下で秘書をしていたとき、彼を介してSITH創始者・モーナ女史と出会い、1983年よりSITHホ・オポノポノを学び始める。あらゆる政治活動の中でクリーニングを適応しながら、2013年アカカ氏が引退するまで秘書を務める。2005年より、ワシントンD.C.を中心にSITHのクラスで講師を務めるとともに、ネイティブハワイアンの古典芸能を受け継ぐ女優としても活動し、国家認定の演技団体の中でその古典戯曲、歌、踊りを継承し続けている。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00講師の方々に訊く