このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



ジーンさんへのインタビュー(6)

2020年04月24日

今回は、「SITHホ・オポノポノ」を公私ともに実践されているジーン・ナカサトさんにお話を伺いました。


食事をするときもクリーニング


―― (前号からの続き)リバウンドもなく、うまく維持できたんですね。


ジーン・ナカサトさん(以下、ジーンさん) ほとんどの人が終了と同時にケーキやステーキに逆戻りするなかで、元の食生活に戻ることもなく10㎏減をキープしています。「どうやってスイッチを切り替えたの??」とよく聞かれるので、改めて「変えられないのは記憶に邪魔されるから」だと気づくことができました。「これは砂糖の塊よ!」「糖尿病のもとだ!」「オーガニックだったらいいのに」と反射的に裁いたり、「私ってダメね」と自分を責めながら食べたりしていては、記憶にとらわれたままですし、悪者のレッテルを貼られるケーキだって、かわいそうだと思いませんか?


―― 誰もがいつだって裁きまくっていますよね。


ジーンさん 純粋に嬉しい!幸せ!という気持ちではなく、自責や善悪のレッテルで記憶を上積みして食べるから問題が生じるようなものです。大切なのは、クリーニングでゼロの状態になること。たとえば「クリーニングをしているから薬も病院も必要がない」と早合点する前に、自分自身が恐怖を抱えていないか、決めつけをしていないかを内省することが最初のステップです。時間がかかったとしても、クリーニングを通じて神性を受け取ることが大切なんです。私は高血圧の薬を服用するときもクリーニングして、薬に話しかけるようにしています。すると、あるとき薬が「私も一緒にクリーニングするわ。高血圧の記憶からあなたを解放したいから」といってくれて、仲良くなれたんですよ。


―― ホ・オポノポノではあらゆる事物にアイデンティティがある。薬もそうなのですね。何より自分の中で起きているあらゆる感情や反応を、まずはちゃんと知ることが最初の一歩。それが恐怖や決めつけでも、自分を責めずに4つの言葉で手放してみる。「この薬は怖い」「これは効くに違いない」、どちらかに偏った判断も、まずはクリーニングなのですね。


クリーニングするとすべてに神性が現れる


ジーンさん その通りです。ときに受診したり手術が必要な局面もあるでしょう。そんなときこそ自分の感情と向き合ってクリーニングです。すると目の前の医師や処置に神性が現れます。あなた自身が医療従事者やセラピストなら、クリーニングをすることで内なる神性のままに処置を施すことができますし、患者さんに必要なことを的確に伝えられます。クリーニングをするかしないかで接し方が全く異なるんです。


―― 人と接するときに、相手の神性と私自身の神性を意識することがとても大切だなと感じていました。感情に振り回されることも多々あるんですけれども…。


ジーンさん 感情的に反応してしまうのは自然なことで、誰もが記憶に動揺して、対処して、コントロールしたくなるものです。そこで気づいてクリーニングをするか否か、違いはそれだけ。故モーナがよく言っていました。「ホ・オポノポノの真髄は、自己の中に神性を見出すこと。そのために内省して、その原因が何かは表面意識でわからなくても非を認めて許し、神性に嘆願するだけなのよ」と。コーヒーにもスプーンにもテーブルにも、すべてのものに神性が宿っていて、神は外にあるのではなく、内にあるもの。自己とは「すべて」なんです。


―― 日本でも古くは「万物に霊魂が宿る」とされていました。それを実践してクリーニングなのですね。


因縁を断ち切って神性にご縁を委ねる


―― プロセスの中で、自己をケアして愛すること、受け取るインスピレーションを信じることが鍵になりそうです。


ジーンさん 故モーナも、毎瞬ごとに自己のケアをすることが大切だといつも言っていました。「自分を優先するなんて自分勝手だ」と勘違いしやすいですが、そうではありません。本来人も物もすべてがニュートラルで完璧な存在なのに、「問題」を体験するのは、自分の内側に「こんな記憶のしがらみがあるよ」と示すサインなんです。目には見えなくても、記憶と記憶のもつれから発生している事象として扱います。善悪で裁かず、シンプルに経験していることを内省して許しを請い、しがらみの切断を嘆願するのがクリーニングです。


―― しがらみに関連して、日本には「ご縁」という考え方があり、縁結びと縁切りという二通りの捉え方もあります。


ジーンさん ご縁というのは、神性の与えてくれためぐり合わせのことですよね? 「この縁は切って、こっちの人につないで!」と期待・命令・画策するのではなく、自分の中に生じているものを見て、許して嘆願し、変換に委ねるという視点を加えてほしいのです。神性のエネルギーが変換してくれる流れに委ねるのがクリーニングです。
 たとえば「病気の娘のために8年もクリーニングしているのに何も変わらない」「飼い犬が片足を失って死にかけているので、どうクリーニングしたらいいですか?」といった質問を受けることがあります。気持ちは十二分にわかるのですが、何らかの結果を期待している自分を受け止めながら静寂をつくって、「私の中の何が原因で、犬がこのことを体験しなくてはいけないのだろう」と内省する。そして非を認めて自分自身を許し、神性に嘆願して委ねることです。常に内側で何が起きているのかを知ることから始まるんです。


―― そこがいつも一番難しいところで、つい外側に気を取られてしまうんですよね。


ジーンさん 誰もが陥ってしまうんですよ。たとえば愛車のエンジンやブレーキにトラブルが生じている、そんなときこそ「私の中で何が起きているんだろう?」と内省する。そうしないとアクセルやブレーキを踏むときに、あなたが内側に抱えている何かが車に影響してしまいます。ガソリンスタンドで給油している最中でさえ、あなたに湧き起こる感情をクリーニングしなければ、記憶がぜんぶ車に注がれてしまうわけです。


―― 食べ物にレッテルを貼って裁く話と同じで、相手がどんな存在であってもゼロで関わることが大切なのですね。迷子になりやすいポイントをたくさん教えていただき、ありがとうございました。


(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2020年5月号掲載)




ジーン・ナカサトジーンさん


1982年に故モーナ女史と出会って以来、30年以上にわたりSITHホ・オポノポノを公私ともに実践。ハワイ州教育省の教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に務める。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00講師の方々に訊く