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KR女史へのインタビュー(44)

2022年09月20日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


土地や不動産をリスペクトする


―― 不動産業や農場経営をされているKRさん。不動産や土地を扱う「ランドクリーニング」を提供しているそうですね。どんなきっかけで土地との関わりが始まったのですか?


KRさん 今からずうっと昔のことです。3人の子どもを育てるシングルマザーとしてマッサージ師で生計を立てつつも収入が不安定で、住んでいた家から立ち退きを迫られていました。不動産屋をしていた知人に、いっそのこと家を購入できないか相談すると「あなたみたいな状況の人にお家を売ってくれる人なんていない」とバッサリ。既にモーナ女史のもとで瞑想に携わっていたのですが、瞑想をしても何をどうしたらいいのかわからない。するとモーナ女史から「土地について取り組みなさい」とアドバイスがあり、一緒に「ランドクリーニング」をするようになったのが始まりです。そこで「不動産の勉強をして自分で買う」と思いついて、大学に行って資格を得て、家を買うに至ったんです。するとホ・オポノポノをしている人たちから「KR、ランドクリーニングをしてよ」と家の相談を受けるようになり、気づけばビジネスとして売買を手掛けるようになっていました。


―― 具体的にはどんな風に土地と向き合うのですか?


KRさん 土地さんは地球そのもののボディとも言えるとても深淵な存在です。その歳月でどれだけの生き物や人々がそこで過ごしたかを想像すると、存在の大きさを感じられますよね。本当のところ私たちは土地について何もわかっていないのです。
 どんな物件も不動産も、売却や購入や賃貸といった行動で関わる前に自分自身をクリーニングする。そしてその土地さんのアイデンティティに自己紹介をして、「私と一緒に関わってもらってもいいですか?」とプランを提案して尋ねます。勝手に家を修繕したりせず、水道管を直すにも床を張り替えるにも木の枝を剪定するにもお家さんに許可をもらうところから始めます。一般的な不動産業のように積極的に広報することもありません。
 またアメリカでは物件の支払い額は内見で決めるので、粗探しや駆け引きで価格交渉をするのが常ですが、本来はその不動産のアイデンティティをリスペクトしてクリーニングをして、宇宙の法則に則っていきたいわけです。私のクライアントはホ・オポノポノの実践者ばかりですから、「屋根が腐ってるんじゃない?」「家が臭うわよ」といった一般的な文句が始まったら、「すみませんけど、どんな理由だとしても初対面のお家さんにいきなり指摘するのはリスペクトがないし失礼ですよね。もちろん修繕はしますけど、お家さんだって自分の天井が腐っていることはわかってる。天井が腐っている体験をしているなら、あなたの天井が腐っているのかもしれないし、お家さんにとってはあなたが臭いのかもしれない。まずお家さんに謝って、あなた自身をクリーニングするのが先。それができないなら家を借りる権利も買う権利もないですよ」と基本に戻します。まずはリスペクトです。お家さんに「私と関わってくれて嬉しいわ」「新しい天井は気に入った?」とかね。


ジャッジや期待をクリーニングする


―― ところでクリーニングをしていて、スムーズなこともあれば予期しない出来事で酷いことになるときがあります。何が違うのでしょう?


KRさん ホ・オポノポノは「この問題を正してください」という嘆願ですよね?つまり結果は神聖なる存在の叡智に委ねられていて、それがあなた自身の霊的な進化をもたらすということ。ですからマインドが「この出来事は酷い」というなら、「私には何が〝正しい流れ〞かわかっている」というジャッジですからクリーニングしたいですよね。
 「こんな結果を求めていたわけじゃないのに」と感じてもいいんです。それはクリーニングされたがっている重要な情報で、自分にしか気づけないものだから。大切なのは、内側でそう感じたことを否定しないで正直に受けとめた上でクリーニングすること。たとえば「クリーニングしたらこの家を購入できると期待していた」「友だちが退院できると思っていたのに」というのは人間の小さな視野によるジャッジです。問題となっている記憶を消去して正して進化に導く本来の宇宙の流れに戻すのがホ・オポノポノなので、常にあなた自身とあなたの家族、親類縁者、先祖代々に遡って関係するすべての存在に恩恵が与えられるわけですよね。
 特にランドクリーニングは、関係のあるすべての存在との間のクリーニングなので、この時代に生きる私たちの進化のために深淵でダイナミックな体験をさせてくれる神聖なる存在からのギフトです。土地の売買や貸借を願うとき、自分を整えてから「私を招いてくれる土地さん、どうか私が気づけるように導いてください」とクリーニングします。


―― いつでも基本に戻りますね。不動産業という仕事全体に対する自分の偏見にも気づきました。


KRさん 基本というのは常に、私たち自身ですよね。どんな職業でも関わっている人の内面は誰にもわからないのだから、「この仕事をしているからこういう人だ」というジャッジや、気づくこと目に映ることは記憶の再生として自分をクリーニングしていくしかない。たとえば国によっても価値観が違うので、ハワイの高層マンションは1棟が独立して建っているけれど、中国では同じものが百棟並んでいます。私には理解できない規模を目の当たりにして以来ずっとクリーニングし続けていますよ。


土地や家も家族の一員


KRさん 「売却はできなかったけど、子どもが大学に合格した」というように、嘆願をしてクリーニングで得られる恩恵は、期待とは別のところにあって、もっとホリスティックでいつもポジティブです。
 土地や家は家族の一員なので、私たちが何をしているのかをちゃんとわかっています。「思ってもいなかった情報で賃貸に移る」とか、いろんな体験があります。また、家を購入するのは、お産をして子どもが生まれたときと同じように特別で喜ばしいこととして、契約が済んで入居する前にキャンドルを灯して自己紹介をして初めてのデートのように特別な時間を過ごす提案をしているんですよ。


―― 素敵ですね。自分がおかれている環境のなかで意識を広げていきたいと感じました。そして変化もダイナミックだというのは、歴史の古い分だけいろんな記憶を見せてくれる、それこそが土地さんの持っている力なのかなと感じます。


KRさん その通りです。気づいたことからまたクリーニングしていく。そして地球さんはあまりにも大きな存在で生きている惑星ですから、土地さんはその一部として全体とつながっているからこそダイナミックだし、それをクリーニングできることは光栄だなと思っています。


―― そして地球は宇宙の一部だからこそ、扱っているのは宇宙かもしれないですね。


KRさん その通り!ホ・オポノポノは多次元宇宙を扱っているということですよね。




(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2022年10月号掲載)




KR女史
KR女史(Kamaile Rafaelovich)


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く