このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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KR女史へのインタビュー(45)

2023年02月20日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


「I don’t know」ってどういうこと?


―― 講演会のテーマは「I don’t know(わたしにはわからない)」ですがどのようにアプローチしたらいいのでしょう?


KRさん ホ・オポノポノとは「正しい状態に戻る」という意味で、その基本は「自己を知る」。そしてどのように整えていくかというプロセスの中で大切なのが、「わからない」という立場を取ることにあるんです。
 たとえば「今、決断や選択をしなくてはいけない」というときや、何かかき乱される出来事が起きたときに内省する。頭で分析してばかりいたり、感情に溺れたり、願いにしがみついて「これが正しい答えなの!」と判断している状態に気づいて、「わかっているつもりになっている」自分を受けとめて、手放すと決める。そして内側に抱えているさまざまな想いや感情をクリーニングします。すると問題の原因となっている記憶が集められて、神聖なる存在からみて「本来あるべき自分の姿」に導かれるということです。


―― 「自己を知る」というのは、いつも深遠な気づきを与えてくれます。内省することで自分自身の状態を知り、「クリーニングを通して本来あるべき状態にしてください」と嘆願すること、それが「わたしにはわからない」と委ねている謙虚な状態なのですね。


「わたし」とは何か?


KRさん 「自己とは何か?」というとき、SITHホ・オポノポノを創始したモーナ女史のことばが教えてくれますので、何度でも立ち返りたいですよね。
 「わたしたちは過去の思いや、感情、ことば、行いから成り立つ存在であり、過去のあらゆる経験の集合体であるという事実を受け入れた時、またその様な過去の記憶庫に左右され、自分の人生や選択の持つ色合いや陰影が決まっている事実を受け入れた時に初めて、道を正し浄化すれば、人生、家族、社会を変えられることに目を向け始めるのです。(モーナ・ナラマク・シメオナ)」
 ここで改めて深く感じられると思います。「わたしは、わたしの人生を生きている」というところに立って初めて、「物事は外には何もない」ということにも気づかれるでしょう。問題の原因も答えも自分自身の内側に存在しているのですから、「わからない」ということが最も正しい状況だと理解していただけるのではないでしょうか。


―― 「わたし」という存在は、この世が誕生して今日までに溜め込んだ記憶の影響で「物事を解釈している」というわけですね。


KRさん そうです。家族、親戚、先祖代々に遡って溜め込まれてきた記憶の集積を通じて判断している状態を正すということ。
 たとえば「ブルーが大好き」ということも、過去の記憶によって囚われているので、そこをクリーニングですし、感情に溺れてハマっている状態をクリーニングしていきたいのです。あるいは誰かの言動に囚われて、「あの人が悪い」「証拠がある」と正統化することもあると思います。問題は外にはないのですから、相手が何を言おうと何をされようと、過去の記憶で反応しているだけなので、「わたしの中の何が、ここまで反応させているんだろう」と内省していきたいわけです。
 すると想像する目先のことよりも、正しいものが見えてきます。


泥で汚れたフロントガラスを拭くように事前にクリーニングする


―― 過去から引きずっている思考・感情だけでなく、「先に」クリーニングすることについても教えてください。たとえば一日の最初に「わたしはわたし」のことばを唱えるとか?


KRさん 何をするにしても先にクリーニングすることは、ぜひおすすめしたいですね。
 わたしたちは「今このとき」を生きていますが、未知の世界、道が開かれていると想像して、前もってクリーニングすることは、泥だらけのフロントガラスをワイパーでキレイにすることと似ています。汚れたままでは先が見通せないので、事故に遭いやすいですよね。このワイパーの役割を果たしているのがクリーニングと言ったらわかりやすいと思います。
 朝目を覚まして、家族と会うにしても仕事に出かけるにしても、「今どのような感情を持っているのか」「仕事で達成しなければいけない予定」などを内省して、クリーニングをして自分自身を整えることです。サラッと行うだけでいいのでぜひ試してみてください。


―― 仕事中に電話が鳴った、受話器を取る前などにもサッとクリーニングですね!


KRさん そうです。仕事の状況を例に具体的にお伝えしましょう。
 わたしは不動産業を営んでいるので、競売物件を扱うことがあります。アメリカで競売物件に関われるのは1件に対して1回のチャンスしかありません。そこでまずパソコンを立ち上げる前にクリーニングします。内省して、「逃したくない」という感情があったらクリーニングして、物件の住所などの情報もクリーニングします。そして道中で何が起こっても競売に遅れないように、始まる2時間前に家を出て、目的地に向かって歩きながら「神聖なる存在の目的に沿っているのか?」をクリーニング。
 このお話を通じて大切なことをお伝えしたいのですが、「クリーニングしておけば何もしないでただ待てばいい」「そこに飛び込めばいい」のではなくて、自分自身を整える実用的な行動を取っていくことが大切だし、バランスが大事なのです。
 そして物件を購入したら、そのときの喜びも含めてクリーニングしますし、その後に問題が起きても日々のクリーニングに含めます。もっと単純な例でいうと、人と会う約束をしたときには、会うと決めた時間も場所もクリーニングできます。


お互いにとって正しい関係性に向けてクリーニングする


―― 前もってクリーニングするというのは、関わりのある存在との間のクリーニングでもあるのですね。


KRさん すべての存在にはアイデンティティがありますね。人でも家でも植物でも時間や空間といったものも、すべてにアイデンティティがあるわけです。それを尊重して、「お互いにとって正しい関係性」に向けてクリーニングですし、大切な人ほどクリーニングしたいですね。特に「目の前の状況が大変で家族のことは後回し」というときほど、大切な家族のクリーニングをしたいのです。
 わたしがお世話をしているハワイの牧場には、「サプライズ」という名前の馬がいます。この馬がどういう馬なのか、何を求めているのか、何が正しいことなのか、わたしにはわかりません。だからこそ「サプライズ」にとって完璧で正しい立場でいたいのです。「こうすればいいに違いない」という判断は自分の記憶です。わたしの目の前に「サプライズ」がいるということは、この存在とのクリーニングをしてくださいという場を与えらえているのですから逃さずにクリーニングをすることですよね。



(次回に続く)

(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2023年3月号掲載)




KR女史
KR女史(Kamaile Rafaelovich)


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く