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KR女史へのインタビュー(42)

2022年02月25日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


「居場所」に対する自分自身の思考感情、思い込みをクリーニング


―― 今回のテーマは「わたしの居場所」、すでにいろんな思いや感情が出てきます。


KRさん わたしたちは常に居場所を求めているものです。そこから派生して、家庭ならば家族や健康の問題、職場なら人間関係や取引先など、焦点を当てた所から出てくる出来事や登場人物、それに対する思考、感情、思い込みのすべてを含んでクリーニングしていきます。芋づる式に出てきたものはすべて水面下でつながって影響しあっているので、どんな些細なことも拾ってクリーニングするんです。出てくることを紙に書き出す時間を取ってクリーニングすることもお勧めです。例えば「家」を居場所として思い浮かべて「私の仕事は家族の面倒をみることだ」という決めつけがあることに気づいたとか、出てくる思いや感情を書きとめていき、最後にビリビリに破いて一片残らずゴミ箱に捨てて手放していきます。


―― 「こんな場所であってほしい」「この人にこうしてほしかった」という期待や執着をどんどん書き込んで、ビリビリ破いて捨てるとスッキリしますね。


外側には何もない!!!!


―― 自分自身の内側でどんなものを抱えているか? を見るわけですよね。



KRさん いつでも「問題の原因も結果も〝外側〞にはない。問題から解放されるには、自分を内省して浄化すると決めて、神聖なる存在に嘆願する」というクリーニングの基本に立ち返りたいのです。この革命的な気づきこそが、SITHホ・オポノポノを創始したモーナ女史が得たクリーニングの手法です。クリーニングには2段階あって、ひとつめは「自分自身を浄化したい。これらの間違いを正してください」と神聖なる存在に嘆願すること。ふたつめが、「自分という存在が何者なのかに気づく」こと。クリーニングで自分自身にとっての答えをインスピレーションとして受け取って、それに沿って生きることでポジティブな結果が得られて自己が解放されていくのです。
 人も動植物も含めてすべての存在が、表面意識(ウハネ)、潜在意識(ウニヒピリ)、超意識(アウマクア)の3つの側面で構成される固有のアイデンティティを持っています。想念であるウハネこそが、クリーニングする! と決めて嘆願できる存在です。本当の原因となっている記憶の原因を集めて送ってくれるのがウニヒピリです。あとの流れは自動的に進むので、神聖なる存在に委ねればいいんです。
 たとえば職場が嫌という人は多いですが、会社そのものもモノではなくてアイデンティティを持っている存在です。給料というお金さんにもアイデンティティがあります。もしも誰かに「嫌だ」と言われたら悲しいのと同じように、会社さんもお金さんも悲しいのです。自分がどのような体験をして、どんな解釈をしているのかに焦点を当ててクリーニングしていきたいわけです。


―― どんな存在にもアイデンティティがある、それに対して自分がどのように判断を下しているのか? どんな感情を持っているのか? が大事なんですね。


「記憶があるよ」というサイン


KRさん クリーニングの秘訣は、愛着や執着、好き嫌いをものすごく感じるものこそが「クリーニングされたがっている記憶があるよ」というフラグで、赤信号のサインだということです。好き嫌いで判断するのではなく「自分にとって正しい場所ですか?」というところから導かれたいわけです。今居る場所で、自分自身が感じていること考えていることに焦点を当てたとき、気づいたことはすべて「クリーニングされたがっている過去の記憶」です。所有しているもの、所属しているもの、キャリア、誇りや自信を感じることも、すべてがクリーニングすること。「自分はどこに行くべきか」とか、「今のこれが嫌だからどこかに他のところに行きたい」。そういうことをクリーニングしたいわけですよね。


―― KRさんにとっての、ハワイについて伺ってもいいですか?


KRさん 幼い頃、父の転勤でアメリカ本土から日本に移動してしばらく住んだことがあります。引越しの途中でハワイに立ち寄ったとき、「いつかここに戻ってくる」という確信がありました。深い懐かしさを感じたのと、足元が大きく揺れているという体験でした。ハワイに暮らして50年が経ちますが、きれいなビーチや多種多様な植生が魅力的ということよりも、「私にとって正しい場所だ」という感覚があります。
 ハワイに来て、モーナ女史からマッサージの技術を学び、不動産業を学び、今は牧場主としてやるべきことを与えられていますが、「自分はこうあるべき」というものに気づいたら、それを日々手放していました。マッサージを始めたときには喜びを持っていたというよりも、自分が提供できる最大のアートとして行っていました。その道のりも「キャリア」ではなくて、自分にとって正しいことをしているか、していないかという基準なのですね。
 たとえば家の敷地には嵐のときに倒れてしまった木があって、この木に対するクリーニングで焦点を当てているのは「倒れているのにここに置きっぱなしである」ということについて私が抱いている感情です。そして木の周りを散歩していたら、小さな苗木がそこから生えていることに気づきました。その子は成長がすごく遅いですが、倒木があることで、自然界のいのちが循環していたんです。ですから「片づけるべき」をクリーニングして、そのままにしてあげています。
 また、牧場の世話役になることについても、既存の自然を残すということをインスピレーションで受け取りながら、「ここは良い値段だから」という思いが出てきたときにクリーニングをして、「正しい世話役として何をすることがここに居る存在に対して提供できることなのか?」についてクリーニングしています。私というアンデンティティとクリーニングからくるインスピレーションで牧場を管理しているんです。存在している一つひとつについて、尊厳を認めてあげて、そこに対する思いを手放すことを試してみてはいかがでしょうか。
 私たちの仕事は、まずは自分自身と私の家族と親戚と先祖が受けた傷、記憶を消去するなかでその土地もクリーニングする。いったんクリーニングしたら終わりではなくて、土地を見守りながらクリーニングして、何年もかかることだってあります。その間に発生すること、近隣の方々との人間関係、建築基準法のこと、さまざまなことを日々クリーニングするだけなんです。


―― クリーニングは望みを叶える方法ではなく、自己本来のアイデンティティとしてこの地球上に生きるためのもの。とてもシンプルなのですね。いつもありがとうございます。




(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2022年3月号掲載)




KR女史
KR女史(Kamaile Rafaelovich)


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く