マハヤナさんへのインタビュー(1)
ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、マハヤナ I. ドゥガストさんにお話を伺いました。
探し続けてきたものを見つけた!
―― ホ・オポノポノにはどのように出合われたのですか?
マハヤナさん 息子が問題を抱えているので、友だちに「ホ・オポノポノがいいわよ」と紹介されたのがきっかけです。私はヒーラーの仕事を30年していたので、そのときは気にもしませんでした。しかしハワイの方と交流があったときに、ハワイの土地の力を強く感じて、これは何だろうと思ったんです。2007年にインターネット上でヒューレン博士を見て、「会わなきゃ」と直感しました。
チェコでヒューレン博士のクラスがあると聞いて申し込んだのですが、後から、満席だったとお詫びの連絡がありました。コーディネーターさんに「別の町でクラスがあるから、そこなら入れるわ」と連絡をいただき、そこに向かうと、偶然にもヒューレン博士とメリー・コーラー女史(ホ・オポノポノのマスターコーディネーター)と一緒に食事をとることができたんです。
ヒューレン博士が「なぜここに来たの?」と言ったので、「今世のこと? この土地のこと? それともクラスのこと?」ってお返ししました(笑)。私たちは気が合って、すぐにフランクな空気になったんです。それで単刀直入に、悩みについて話せました。「息子がアルコールなどの依存で苦しんでいるんです。他の2人の息子はとてもよくできた子なのに、どうしてその子だけそうなってしまったのか、わからないのです。私の何が悪かったのだろうと苦しんでいます」と。
ヒューレン博士は、「起きている現象が何から来ているかは、誰にもわからない」「息子さんは表面的には依存で苦しんでいる状態が現れているけど、そのことで大きなことから免れていると感じるよ」と話してくれました。
その話を聞いた後、平和な気持ちでいられるようになりました。息子は息子が生まれてきた計画通り、やることをただこなしているのだと思えるようになったんです。
―― ホ・オポノポノと出合われてから、息子さんは変化されましたか?
マハヤナさん 良くなったり、悪くなったりを繰り返し、もう10年です。期待はしていません。クリーニングをしていますが、息子を治すためにしているわけではないのです。息子の選択を尊重したいと思っています。私はただその課題をクリーニングすることが重要なのでしょう。「私にはわからない」というのが、ホ・オポノポノの基本にあります。起こることは、この世が誕生してから今日までの記憶から生じています。原因は、わかり得ないのです。
息子も神聖なる存在と、ある計画を持って、私の息子という形で生まれました。そこに私が入っていくことはできません。息子が依存に苦しんでいることで、親として、強い罪悪感や負担、心の痛みを感じてきました。会って話すと、息子の中には嵐が吹き荒れるようです。自分の産んだ子ですから、自分が代わりたい気持ちでいっぱいになりました。ですが、それもできません。自分の身が削られるような痛みを感じる時期もありました。
ですが、今はクリーニングをして平和でいられるようになりました。それは素晴らしいことです。
―― 内側に平和を感じられるようになったんですね。
マハヤナさん ホ・オポノポノを知る前から、私は「神聖なる存在」と呼ばれるものに対して、強い信頼感を持っていました。ホ・オポノポノを知って、内なる家族と、その役割と絆によって今の私があるということが再確認できたのです。
私は身体的、精神的、霊的な癒しをずっと勉強してきました。良い心を持って、善い行いをして…それでも問題が一向に解決しないことにやりきれない思いを抱えていました。ホ・オポノポノに出合って初めて、問題は記憶から生じることを知り、すべてがつながったんです。ホ・オポノポノは私にとって、ずっと探し続けてきた「ミッシングリンク(失われた繋がり)」でした。
それからは息子に感謝し、SITHホ・オポノポノを確立して世に広めたモーナ・ナラマク・シメオナ女史、ヒューレン博士に感謝を捧げました。今、私の中には穏やかな、平和の周波数が広がっています。息子もその感覚を共有できるので、お互いに話し合うことができ、話している間も、平和を感じられるようになりました。何かが変わったんです。
「クリーニングをして平和でいられるように」
すべては内側からはじまる
―― お話をしていて、内側の変化というものが、とても力強いものだと感じました。それでも、私は何か問題があるとすぐに考えて、外側を変化させようとしてしまいます。
マハヤナさん 私たちの表面意識は論理立てるようにつくられています。だから何が原因で、どんな状態になっていて、どうやったら問題が解決するかということを分析し、いろんなことを試します。ですが、本当の原因はわからないのです。
最近は、物理学でも顕在意識では少しのことしかわからないことが解明されていますね。顕在意識では、1秒間に約14ビットの情報しか対応できない。しかし、潜在意識では同じ1秒間で1100万ビットの情報に対応しているのです。ですから、顕在意識であれこれ考えても、潜在意識では膨大な記憶からのシナリオができあがってしまっているわけです。
考えはすぐに先を読もうとして、伴侶のせい、会社のせい、政治のせい、神様のせい…すぐに外側に原因を求めます。
私は皆さんに、ぜひクリーニングを始めてみてほしいと思っています。クリーニングは「今」、この瞬間しかありません。自分の内側を見つめ、自分を本当に愛し始めてください。外の環境を良くし、その中にいれば幸せなのではなく、自分の内側を幸せな状態にすることで、外の環境も良くなっていく。逆の方程式なんです。
―― 自分の内側からはじまるのですね。
マハヤナさん 紀元前から「汝を知りなさい」という言葉が知られていますが、ホ・オポノポノはまさに同じことを言っていると思います。多くの問題は自分を知らないことから生じているのです。自分が何者なのか、何のためにここにいるのか、問題は何なのか、どう解決するのか。私たちは日々膨大な記憶を見ています。
クリーニングをする中で問題が起こったとしましょう。そこに焦点を当ててクリーニングします。すると、もっと自由で豊かな流れに沿っていけます。原因は自分の中、潜在意識の記憶の中にあると気づくことができるのです。
私はホ・オポノポノに出合ったことで、同じことが繰り返されるメリーゴーラウンドから降りることができました。周りを見渡せば、美しい自然がたくさんあって、ブランコに行ったり、泳ぎに行ったり、滑り台に行ったりできる。自由になれたんです。子どものように人生を楽しめるようになりました。ですから、皆さんにもお伝えしたいのです。今、自由になることができるということを。
―― ホ・オポノポノに出合う前からたくさんの方法を試行錯誤されてきたからこそ、深い確信を持たれたのですね。私も考えることを休めて、もっとクリーニングしたいと思いました。素晴らしいお話をありがとうございました。
(インタビュー:太田 陽子)
(2017年5月『元気な暮らし』掲載)
マハヤナ I. ドゥガスト (Mahayana I. Dugast)
自然回帰からくるセルフヒーリングを教えるヒーラーとして、また自己啓発の講師や執筆者として活躍する中、導かれるようにホ・オポノポノに出合い、公私にわたり実践。2010年にステージ2の癌を告知され、クリーニングとインスピレーションの実践を重ねて治癒を経験。自己ヒーリングが脳に与える数々の影響を学び、マインドフルネスについての造詣も深い。3人の息子と1人の孫を持つ。自然回帰からくるセルフヒーリングを教えるヒーラーとして、また自己啓発の講師や執筆者として活躍する中、導かれるようにホ・オポノポノに出合い、公私にわたり実践。2010年にステージ2の癌を告知され、クリーニングとインスピレーションの実践を重ねて治癒を経験。自己ヒーリングが脳に与える数々の影響を学び、マインドフルネスについての造詣も深い。3人の息子と1人の孫を持つ。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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