このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


クリスティーンさんへのインタビュー(6)

2024年02月19日

今回は、アメリカ、カナダ、日本、中国で講師としてSITH®ホ・オポノポノのクラスを教えておられるクリスティーン・レイマカマエ・チュウさんにお話を伺います。



前回の続き

神聖なる存在との循環を内側でつくっていくこと


―― SITHホ・オポノポノは、自分で自分を導く方法だということ。自分自身の内側に働きかけることで神聖なる存在とつながって、問題を断ち切るために必要なインスピレーションを直接得られるので、外側に指導者(グル)を探さなくてもいいんだというお話でした。


クリスティーン・レイマカマエ・チュウさん(以下、クリスティーンさん) 自分で自分のストレスに対処できるのですから、とても自然な「あり方」ですよね。誰かに悩みを相談したり問題を話し合ったりしてストレスをまき散らす必要がないのですから。
 でもそれは、他の方法はダメとか誰かに相談するなという意味では決してないのです。
 日常で自分自身に許しを請う、そして自分自身で自分の内側を愛で満たせるからこそ、静寂で平和な心の状態を保って前に進んでいけるんだということ。それが流れるように自然な行為になっていく。すると病院に行ったり、ビタミンなどの栄養法を取り入れたり、特別な水を飲んだりといった、どんなことも神聖な流れに乗っていきます。だから完璧で正しい状態が開かれることも自分自身で気づけますよね。
 同じことをするにしても、「伝統的に決まったことだから」「親が言うから」「それが学校の規則だから」といった外側に依存した理由ではなく、「OK。ありがとう。自分自身の内側に確認させてくださいね」というプロセスが大事なんです。


―― あらゆるところに「集合的な信念」が溢れているので、まずはニュートラルな状態になって、自分自身が何者なのかを常に確認して進むことが何より大切だということでもありますね。


自分に休息をゆるすと内なる平和が訪れる


―― ときどき集合的信念からくる暗黙の圧力に圧倒されて、見失う感覚に陥ることがあるんです。そんなときでも一歩退いて、ゼロの自分を思い出すコツがあったらいいなと思っています。


クリスティーンさん ちょうどこの数週間、私自身もストレスまみれで疲れ果てて「もうたくさん!」と圧倒されていたところです。締め切りには追われるし、いろんな主張が対立して行き詰まっている会議に参加しなくちゃいけないし、怒りまくる上司にも対応を迫られていました。
 だけど怒りながらでも激しい議論が交わされて行き詰まる中でも、クリーニングはできるでしょ?(笑)。対処するためのツールも用意されているのだから、「そうだ、物事が進行する中でストレスが溜まるかもしれないから、ブルーソーラーウォーターを持って行って飲むようにしよう」とか、クリーニングを継続できるように自分を整えるといいですね。
 そうすると感情の波にさらされて記憶に引き込まれそうな瞬間でも、心の中で一歩下がって内側に働きかける余裕を持てますし、「記憶を手放すチャンスが、まためぐってきたんだ!」とクリーニングを選択できます。たとえ上司が怒っていても、「数字が合わない!どうしたらいいの!?」と躍起になって原因究明に乗り出さなくても、内側に働きかけることで問題が自ずと解決されていくものです。振り返ってみて「どうしてそんな解決方法がわかったの?」と不思議に思うくらいにね。それが会計・経理でも営業でも同じことです。
 仕事や家庭内のどんな課題も、記憶に関与するのを止めて一歩下がってクリーニングすると、世界が逆転するほどの新たな視点が得られるものです。ひと呼吸置いてもいいし、「この問題を見せてくれてありがとう」と内側を穏やかにすることですね。


―― あっという間に解決されることもあれば、何年も向き合い続けて投げ出したくなることもありませんか?


クリスティーンさん 「やっとひとつの出来事が解決した!」と安心した翌日に、新たな問題に直面することだってありますよね。果てしない時間をかけて幾重にも積み重ねられてきた記憶を一枚一枚はがしていくのは、途方に暮れて嫌になることもあります。でも私たちは記憶を消去するためにこの世に存在しているのだもの、仕方ないですよね(笑)。
 そんなときには、自分に対して「大丈夫、クリーニングツールを活用してやっていこう。今それに取り組めば、子どもたちや母なる大地に記憶の重荷を背負わせなくて済むよね」と言い聞かせるようにしています。逆にいえば、先祖代々その記憶に責任を取ることなく積み重ねられた結果の重荷なのだから。クリーニングで内なる平和を得る方法をクラスで学ぶことができた私たちだからこそ、今この瞬間に記憶を手放して消去する大きなチャンスが与えられているわけです。その恩恵に感謝して取り組むうちに、少しずつ消去されて軽くなっていきます。
 SITHだけが解決の手段とは決して言わないけれど、試してみる価値があるとお伝えしたいと思います。


―― 今のお話で、溜息が出るようなときは、ウニヒピリを労わるタイミングなのかもしれないなと感じました。


「人生は苦」という概念を手放し自分に「楽しみ」をゆるす


―― 「精神的につらすぎる!」という状態から、クリーニングし続けて記憶を手放すことで内なる自由と平和が得られたんだと実感したときには救われた気もちになります。


クリスティーンさん 人生って、苦しむためにあるわけじゃない。つらい経験をムリに選択する必要もないのに、私たちは他の選択肢をあまりにも知らなすぎるのです。壁に激突していく選択をしなくていいし、結論を急がなくていい。ゆっくりゆっくり落ち着いて、自分自身を優しく扱ってあげてほしいですね。
 「どうしたって好戦的になるのを止められない」「毒づくのを止められない」「もう何もかもイヤだ!」と叫んでいるウニヒピリに気づいたら、そのウニヒピリを抱きしめて労わって、休憩をあげることです。
 そして状況を良い悪いとジャッジせず、自分自身を内省して平和を取り戻して、その平和の波紋が世界に伝わっていくのをゆるすのです。それは問題を見ないことではなくて、問題にはきちんと向き合うのだけれど、いちいちジャッジして好戦的になって問題を掴んで離さないのではなく、自分自身の状態をケアすることに徹するのです。


―― 「人生は苦である」というのも集合的な信念なのかもしれませんね。そのような決めつけを受け入れなくていい。人生をゆっくりと味わって楽しむことを自分にゆるしてあげることで、神聖な流れに戻れるのかもしれませんね。本日はありがとうございました。



(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2024年3月号掲載)




クリスティーン・レイマカマエ・チュウクリスティーンさん



1998年に初めてホ・オポノポノのクラスに参加して以来、クリーニングを実践。3人の子育てをはじめ、仕事である建設会計の実用的な側面でもホ・オポノポノのプロセスを用いて不要なものを手放し、インスピレーションを聞き入れ、それを言葉にし、解決策を導き出している。現在はアメリカ、カナダ、日本、中国でクラスの講師を務めている。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
『元気な暮らし』では毎月最新のインタビュー記事を掲載しております!

ご購読はこちらから ↓ グッズのご注文はこちらから ↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

同じカテゴリー(講師の方々に訊く)の記事

Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く