このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



KR女史へのインタビュー(21)

2017年06月02日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史に、クリーニング歴10年のスタッフがお話を伺いました。


執着や愛着は、クリーニングの合図



―― 子どものこと、あるいは不動産や何であれ、執着や愛着を感じているものほどクリーニングが難しいと感じています。


KR女史 私にも執着はありますよ。自分自身と向き合う中で「とらわれているな」と気づくところ、執着や愛着を感じたときこそが、ある意味すべて赤信号なんですね。「ここがクリーニングするところよ!」と旗で合図されているような。クリーニングで「手放す」ことによって、いい母親になれなくなる、ケアできなくなると心配する必要はなくて、むしろ関係性はよりよいものになっていきますよ。


―― 私には一人息子がいるのですが、子どものクリーニングが一番難しいのです。子どもとはいえ、自分とまったく別の存在ですから予想外の行動もたくさん出てきますし、大きくなるにつれて幸せを願うからこその期待も欲求も出てきて、尽きることがありません。KRさんは、子育ての中でどんな風にクりーニングをされていますか?


KR女史 私自身も、怒りや心配も含めていろんな感情が出てきます。毎瞬違う感情があるので、その都度、新しく取り組む姿勢で向き合ってクリーニングをしています。よく自転車を例に出すのですが、とにかくこぎ続けるわけです。それでも倒れて転ぶことだってありますよね?


―― 感情が噴き出してきてぶつけてしまったり、どうしたらいいのかわからない時もあります。


KR女史 もちろん、感情は出てくるんです。時には自転車から転げ落ちたみたいに「あ、言っちゃった」ということもあります。その体験をクリーニングして、また自転車に乗り直してこぎ出す。その繰り返しですから、旅をするようなものかもしれませんね。


―― KRさんは、娘さんを自立したひとりの人として扱っていると伺いました。母娘関係というよりはむしろ、自立した人間同士のような。そうできればよいのですが。


KR女史 2歳の子であれば手を引いて導きますし、ティーンエイジャーにはそれなりの境界線を持ちますが、大人になるにつれて自分の中でクリアになっていったわけです。お子さんはおいくつ?


―― 中学2年生です。「もっと勉強しなさいよ!」とか「こうあったらいいのに」など、「理想の息子」的なものまで次々と自分から出てきて悩ましいですよ。


KR女史 それこそまさにクリーニングしなくちゃ!という旗が振られていますね(笑)。


―― 想定外のことが発生すると「理想」が出てきます。


KR女史 そこが、クリーニングのしどころです。何かと直面したとき、直面できない恐れの代わりに、期待を見て、逃避する。一種のトリックのようなものです。そして「あなたはこれをやるべきだ!なんでやらないのよ!」という期待こそクリーニングしたいわけです。


―― そういえばクリーニングするために、よくリストに書き出して、ビリビリに破って捨てますよね。希望、期待、願望、執着、湧き上がってくるさまざまなものをすべてリストアップして、破いて捨てることによって手放して、ゼロの状態に戻ることが大切なのですね。


KR女史
KR女史


思い込み、判断、先入観、溢れる感情は「記憶のサイン」


KR女史 もうひとつ、それぞれにアイデンティティがあり、自分の子どもだから、家族だから、同僚だからといって「思った通りに動く」わけではありません。それぞれの意思があり、母親であれば、その意思のお世話役としての役目を果たしたいわけです。


―― 世の中や現代社会の価値観、いわゆる「スタンダードな価値観」と折り合いをつけて、調整しようと葛藤する自分まで出てくるんですよ。


KR女史 それこそが、記憶(笑)!「これが常識」という思い込み、判断、先入観、すべて記憶なのです。
 ホ・オポノポノは「さぁ、皆さんクリーニングしましょう!」という社会運動ではありませんね? それは、「外側には何もない」「自分の中にしかない」ということだからです。自分の立ち位置の中で「問題だ」としていること、あなたに見えたことは、あなたの中に記憶がある。あなただけがクリーニングすることで、いつでもテストなんです。だいぶ見方が違いますよね。


―― そういう意味で、私にはものすごくたくさんの記憶がありますし、何度も自転車から転がり落ちています。


KR女史 私も同じです(笑)。どんなことでも、自分をクリーニングするための課題なのですから。自分自身のこととしてクリーニングをする中で、現実に対処していかなくてはならないこともあります。結果どうなるかはわからない。でも、今、感情が溢れてとらわれているところをクリーニングしたいわけで、ステップバイステップですよね。クリーニングして解放されることで、例えば息子さんも、そこから解放できます。どうやってクリーニングするかは、ブルーソーラーウォーターなどツールもいろいろあるわけですから、できることをやっていくということですね。


―― 「全部自分なんだ、何も原因は外にはないんだ」という覚悟を決めることですね。「私の中に存在してきた」呪縛を減らしていきたいものです。
(文責:高木 みのり)



(『元気な暮らし』2017年3月号掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00KR女史に訊く