このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ネロさんへのインタビュー(6)

2016年12月09日

ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんにお聞きしました。


不景気!?そんなときこそ!


―― ネロさんのビジネスを扱ったクラスは評判のようですね! ビジネスといえば、日本は増税も経て、不景気を実感している企業が多いように感じています。


ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 私たち人間と同じように、会社も、感情やリズムの「波」があります。増税の前、駆け込み需要などで売り上げの山が大きくなったと聞いていますが、その分、どこかで多少の谷が生じても自然なことですよね。海の波のように、この上下も、ただの動き、働きです。
 でも、私たちは「売り上げが落ちている」という事実を目の前にすると、自分自身の中にある不安や怖れが出てきて、この人がこうだから、会社がこうだから、日本の経済がよくないから、増税したから、政府が悪い、お天気のせい、災害のせい…といろいろな判断や思考、感情、想念が出てきて、理由や言い訳を考えます。そして何かをコントロールしたり、管理して押さえつけたり、「対処」しようとしますね。


―― 確かに、かなり不自由な状態になってしまいますよね。


ネロさん そういうときこそ握っているものを手放し、ウニヒピリ(潜在意識)が感じている不安や怖れを、丁寧にクリーニングしたいのです。外側に見えることは、すべて私たちの中にあります。何か問題が起きたと感じたら、私たちの中のバランスに戻ることができるのです。
 下にある2番目の図は、私たちのアイデンティティーを表したものですが、会社も同様に見ることができます(図1,3。 詳細はビジネスクラスでお話ししています)。ほとんどの市場は、欲しい、手放そう、などの人の「感情」で動いています。だから、市場はまさしくウニヒピリ。売り上げや、販売している商品もウニヒピリです。創立者や理念、ロゴなどは会社の魂なので、アウマクア(超意識)に当たりますね。経理や商品品質管理などは、ウハネ(顕在意識)です。


<外側で起こっていることは、内側を整えることで整います。>


バランスが崩れた状態
会社のどこかの境界線が乱れると
会社の内なるバランスが崩れてしまいます。




クリーニングによって整える
でも、クリーニングによって自分自身の
「内なる」家族のバランスを整えると…




会社のバランスも整う
会社のバランスも整い、調和が戻ります。



日本における厳正な品質管理は、この経済大国の構築に貢献しました。でも、商品のアイデンティティを抑圧するほど厳しくなる状態では、ウニヒピリが圧迫されてしまいます。するとその反動で爆発した会社のウニヒピリは、みんなの潜在意識を代表して、なんでもかんでも感情的に騒ぎ出し、結果、商品や売り上げにも影響が出るのです。
 それぞれが自分の役割を、節目の中で行いたいのですが、境界線を超えて不必要なことまでやってしまうと、会社の内なるバランスが崩れて、不調和が現れます。


―― 何事も、過ぎたるは…ということで、やはり企業もバランスが重要なのですね。


ネロさん そうですね。世の中が不安定なときだからこそ、クリーニングで手放す実践をし、インスピレーションを通して、今起きていることの「先」を見通したいのです。新しいアイデアや商品、違う市場も目に入り、戦略も生まれます。
 これまでいくつものビジネスの経営指導をしてきましたが、問題が起きたとき、そこをちゃんとクリーニングして通り抜けると、今まで以上の成果につながるケースが大変多いのです。まず一番にクリーニングをして、会社のアウマクア(理念や本来の価値)に戻る。「なぜこの会社が存在したか」、そこに自分を戻して、それを原動力として始めるのです。そこにたどり着くために、まずはいろんな「言い訳」をクリーニングするわけですね。


―― なるほど、勉強になります。



やっぱり、自分のクリーニング!



ネロさん 会社で起きていることから、自分自身を見ることもできます。私たちがその会社で働くのは、同じものが自分の中にあるからです。自分の内側にあるものを手放すために、その会社があって、鏡のように私たちの中を映し出してくれているのです。どんなことを感じたとしても、そう感じている自分自身が、その内側をクリーニングします。私たちから消去された記憶は、問題を起こしているように見える会社や相手からも消去され、お互いがインスピレーションを受けられます。何をすべきかが明確に見えてくるのです。


―― 私自身のウニヒピリを意識すればよいのですね?


ネロさん そう、フォーカスするのは、私たちの「反応」としての感情です。自分の中が動いている原因は、外からやってくるように見えますが、すべてが「自分の中から」起きています。内なる部分をクリーニングしていくことで、ウニヒピリも落ち着き、自分にも会社にも、全体に希望が現れてくる。すると「その会社の価値」という根源の性質につながることができます。会社が存在する理由、理念や、品格に戻ることができるのです。
 結局のところ、何が起きていても、まず自分の「内なる家族」がひとつになり、バランスを取り戻さない限り、外とはつながりようがありません。自分の内側が整って、はじめて人とつながり、家庭や夫婦、会社、というアイデンティティーが形成されます。でもどれも、結局はまず自分自身の内側を整えるしかないのです。


―― どんな問題も、自分自身のクリーニングの機会ということですね。


ネロさん そうです。会社には「会社の意志」というものがあり、会社自身が行きたい方へ向かうために、起こすべきことを起こしていきます。「神聖なる存在の予想できない計画」が実行されようとしているとき、私たちが変化を恐れてそれを抑圧すると、時には痛みを伴う大きな反動となって現れます。そうではなく、自然の流れの中で、みんながおさまるところにおさまるといいですよね。
 私たちも会社も変化しています。その流れを恐れず、自ら変化を求めるという姿勢で、流動的になることが大事です。「何をしてほしいのか、わかるように私に教えて」と、会社に聞くこともできますし、本来、それができるのが素晴らしい経営者なのです。経営者は会社の世話役、召使いなのですよ(笑)。私たちは世の中においても自分に対しても、いろんなルールをつくってきました。そういうのは全部クリーニングして、ラクに、簡単に、クリーニングしていってください。


―― すぐに気合を入れようとしてしまいますが(笑)、ラクに、ですね! ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2015年1月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く