KR女史へのインタビュー(17)
「SITH ホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子、KR女史に引き続きお話を伺いました。
インスピレーションを逃さない!
―― 前号に引き続き伺います。クリーニングツール、クリーニンググッズがいろいろあって、インスピレーションで選びたいわけですが、「インスピレーションがわからない」というときはどうしたらいいでしょう。
KR女史 どんなツールもどんな言葉も、あらゆる記憶のクリーニングに使えますが、インスピレーションで「これ」とわかるなら、それを使うのがベストですね。インスピレーションは、自分の中に直感のように現れるだけではありません。駅の立て看板に書かれたコピーから受け取ったり、お友達とのおしゃべりの中でヒントを得たり、喫茶店でお隣の人の世間話から聞こえてくることに答えがあるかもしれません。どこからどのようにくるかわからないので、キャッチしたらそれについていろいろ判断せず、やってみることも大事ですね。
―― すごくどうでもいいことですが、仕事帰りに「一人でラーメン屋さんに行く」という思いつきが気に入らず、こんな時間に女一人でとか、クリーンな食事じゃないしとか、太り気味だしとか、いろいろな思い込みをクリーニングしていました。「前を歩いている女の子が右へ曲がったら入ろう」と思って、結局入ったのですが…お店に一人だけ先客がいて、それが自分の家族だったのです(笑)。私の仕事が遅いので、外で食べてくれていたところに、鉢合わせたわけですね。楽しく一緒に食事できました。
KR女史 そういうものですね(笑)。クリーニングを始めると、人生が興味深く、おもしろくなってきます。そう思いませんか?
―― 違った見方ができるようになりますね!
インスピレーションは様々な所からやってくる
親しき仲にこそ「クリーニング」を!
―― 最近、クリーニングをしている親しい友人が入社したので、「これもクリーニングできるね」「クリーニングしようね」と、一緒にクリーニングできる機会が増えました。
KR女史 それは良いことのようですが…何かが問題だと感じたら、「感じた人が心の中でただクリーニングするだけ」、誰かと一緒にするものでもないのです。「クリーニング」という言葉は、口にする必要がありません。
―― そうでした、クリーニングはお口チャックで自分の中で、でしたね。
KR女史 そう、私たちがやってしまいがちなこととして、たとえば誰かが問題を抱えているとき、「それをクリーニングしよう」「クリーニングするね」とつい言いたくなります。でも私が誰かに「問題が起きている」と感じたら、その感じたことを「私がクリーニング」して、それで終わりです。
そして、親しい人と働くことになったときには、「区切り」を大事にしたいですね。私の会社でも娘が働いていますが、家族の時間と仕事の時間はきちんと区切っています。どんな親子でも、一緒に仕事をするのは本当に大変ですよね(笑)!私たち2人の関係が、従業員や取引先など、外側の人間関係に反映されますし、甘えや期待も入りがちなので、他人との関係以上にクリーニングが必要です。
会社のオーナーである私、マネージャー・責任者である娘、クリーニングによってそれぞれの役割をはっきりさせ、お互いの立ち位置を明確にすることで、それぞれが何をすべきかが自然にクリアになります。自分の娘であっても「経営者」として扱えば、相手は経営者なりの表現をし始めます。私のオーナーとしての役割も、会社全体もスムーズになるのです。もちろんこれは友人でも他人でも同じことが言えます。
きれいな「境界」のライン
―― 以前に、ネロさんにもビジネスとクリーニングについて伺いました。それぞれの役割を明確にしないと、境界線が崩れて、売り上げにまで影響するということでしたね。
KR女史 何であっても、境界線は大事です。仕事と家庭も同じで、混同させないことですね。仕事をするときはする、それ以外の時間には仕事を持ち込まない。娘とは家でも顔を合わせますが、敢えて仕事の話は控えています。団らんの時間に仕事を介入させると、その時間が違うものになって、孫たちも寄ってきません。多くの人が家庭に仕事の問題を持ち込みがちで、そうすると何のために仕事をしているのかわからなくなるのです。自分はもちろん、仕事も、家族も、家も事務所も、みんなが苦しむことになります。
―― 興味のあることや好きなことが仕事になっていると、そうなりがちかもしれません。
KR女史 私もそのタイプです。土地のこと、建築のことが本当に大好きで、普段もその話をされると目の輝きまで変わると言われます(笑)。でも物事には、「きれいな境界のライン」が存在しているのです。孫たちから自然な流れで、仕事とは違う形で建築の話題になることがありますが、それはとても楽しい時間です。
開発業者の友人が家に泊まりにきたことがあったのですが、食事中に当然のように仕事の話を始めて、その場の全員がしらけてしまいました。「仕事の話は仕事のときにしましょう」と伝えたら、彼はそのときはじめて「区切る」ということを知って、「こんなくつろいだ時間をもてるなんて、最高だ。これまであり得なかった」と喜んでいました(笑)。
この問題にはいろいろな記憶が絡んでいて、勤務時間についても同じなのです。長時間の労働が美徳になってしまうと、短時間でできることも無意識に長い時間をかけてしまいがちです。これは科学的に証明されていて、普段かなり時間をかけてやっている仕事でも、「この時間でやる」と期限を区切ると、その時間内にできるものです。残業についても、いろいろなクリーニングができますね。
―― 今回も学ばせていただきました。ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)
Topics
外出先で体調回復! クリーニングってすごい♪(トータルヘルスデザイン 近藤 陽子)
新幹線で京都から東京へ向かう途中、ひどい悪寒がして、「これは熱がある。どうしよう」と思い、主人にメールしたところ「クリーニングしなさい」との返事…。そういわれてもどうやればいいのかもわからず、でも他にできることもないので「熱が出てしんどくなったらどうしよう」という“恐れ”を4つの言葉でクリーニングしてみました。
いつの間にか窓から席にお日様が差して、あたたかくて眠ってしまったようで、汗をたくさんかいてすごくスッキリしていたのです。熱はあってもその後もしんどくなることもなく、大事な会議を乗り切ることができました。クリーニングってすごい! とあらためて思えた体験でした。
(2015年4月『元気な暮らし』掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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