このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ネロさんへのインタビュー(4)

2016年10月21日

☆今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ネロ・チェッコンさんにお聞きしました。



「結婚」は「判断」を手放す機会


―― ネロさんに取材させていただくのはこれで3回目ですね。私の周辺では最近、「結婚」というテーマがクローズアップされています。


ネロさん 私も台湾から日本へのツアーの中でアジアの人たちの「家族の絆の強さ」を感じ、その歴史をクリーニングしていたところです。
 私たちはあらゆる意味でいつもなんらかの選択をしているわけですが、誰かと新しい家族をもつ「結婚」によって、いろいろな「判断」を手放すチャンスを与えられます。相手を通していろいろな「判断」が自分の中にあることに気づき、その元となっている「記憶」をクリーニングし、手放していく。そうすることでまず、私たち自身が癒され、次に私たちの伴侶が、次にその伴侶の家族が体験してきたさまざまな痛みも癒すことができます。そういう意味で、クリーニングする人の役割というのは大きいですね。


―― 私も主人の言葉遣いや態度、食事、過去、主人の家族のこと…膨大な自分の判断を日々体験しています。


ネロさん ご主人の過去、そのご家族などを通して再生されている「あなたの記憶」、それをチャンスとして、あなた以外の誰かを許すのではなく、「あなた自身の記憶」を許していくことができます。
 とても大切なことをお話しします。あなたがご主人の家族について何か感じるとしたら、そこをクリーニングする前に、あなたが生まれ育った「もとの家族」との関係をクリーニングすることが大事なのです。結婚によってつながった新しい家族の問題は、あなたの「もとの家族の問題」と深いつながりがあります。まず自分、自分のもとの家族、それ以外のことは次、という順番でクリーニングする必要があるのですよ。
 私も結婚生活の中でクリーニングが必要だったときは、私自身、次に私のもとの家族の中に見えるいろいろな記憶をクリーニングしました。そうすることで、過去の記憶に縛られた自分の生命ではなく、新しい生命、新しい道を自分自身に与えることができます。それは自分のもとの家族、さらに結婚相手、その相手の家族も、みんなが「本来の新しい生命」を吹き返すことを意味します。そのスタートを切るのがあなたというわけです。すべての生命は、「新しい生命」を待ち望んでいますよ。


―― まさに「平和は私から始まる」ですね(笑)。


すべては内側で起きているIt is all an inside job.
すべては内側で起きています。

怒りが噴出しているその瞬間も


―― ネロさんの、結婚に関するクリーニングの体験をぜひ教えてください。


ネロさん これだけ結婚についてお話ししたあとで申し訳ないのですが(笑)、私は30年間連れ添った妻と「離婚する」という選択が見えて、それについてクリーニングを続けていました。妻が突然「新しい人生を生きたい」と言い始め、アメリカでのワークショップにたびたび参加するうち、その中で新しい男性と出会ったのですね。クリーニングによって起きるべきことが起きているように見えましたが、突然狂ったような怒りを妻が私に表現してきたこともありました。


―― そのような体験をするとき、私はとても冷静ではいられません。


ネロさん そうですね、相手が攻撃的になることで、しばしば私も感情的になりました。しかし怒りが噴出していても、その瞬間も、「自分の中のいったいどの記憶が原因で、この現象を生み出しているのだろう?」と、4つの言葉などでクリーニングを続けました。
 そのうちに、「私と妻の間に過去に存在していた愛」が、3人の子どもたちを通して表現されるようになりました。それを助けとして、私たちはようやく冷静に話し合えるようになったのです。ひとつの現象についてクリーニングを続けることで、行動としては争いを実体験しつつも、同時に愛や歓び、インスピレーションを受け取ることができた。うまく言葉では説明できませんが、私にとってそれは目覚めのような体験でした。


―― クリーニングは怒りを表現しながらでもできるのですね。


ネロさん ホ・オポノポノでは、起きる感情を抑えろとはいっていません。それを隠せとも、なにかほかの感情に転換しろともいわない、いわゆるポジティブシンキングとも違います。何をしながらも、「クリーニングを選択する」、これが私にとって規律のようなものなのです。どんな感情を体験し、表現しているときも、淡々と4つの言葉を言う、クリーニングをする。これが「本当の自分の生命」を踏み外さないための、私の唯一の規律、「ホ・オポノポノ」なんです。このおかげで、私も妻も、何かを「しすぎる」ということを避けられたと思います。そうでなければ、何が起きてもおかしくないほどの混乱でした。
 クリーニングを通じて「起きるべきことが起き切って」、最終的に離婚調停が始まった時、私にはすべてを受け入れる準備が整っていました。そしてその10日後のことですが、私はとても美しい女性と出会い、お互いに恋に落ち、また新しい道への歩みが始まったのです。誰が勝つことも負けることもなく、全員が良い状態を手に入れるという結末が迎えられようとしています。


―― クリーニングの結果、みんなが幸せ、という正しい位置におさまったわけですね! 争いの結果に勝ち負けが生じないのは、まさにクリーニングならではの風景といえますね。


ネロさん そうですね。何かが起きた時、誰かが負けて誰かが勝つという体験をするわけですが、私がどちら側に立ったとしても、どちらの立場も体験します。勝っていれば「勝つ」という体験、そして負けた相手を通じて再生されている「負ける」という体験。だからこそ、勝ち負けではなく「ゼロ」に戻すことが必要なのです。どちらかが優れている、劣っているというのではなく「ゼロ」、それ以上でも以下でもない「ゼロ」。家族や新しい女性、すべてにかかわることですが、「“ゼロ”としての愛」を、今私は、自分の中で練習、実践し、体験している最中です。


―― 難しいですが、それがあってこそ本来の家族の姿が見えてくるわけですね。来月も引き続きお話を聞かせてください。ありがとうございます。
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2014年6月『元気な暮らし』掲載)




ネロ・チェッコン (Nello Ceccon)ネロ・チェッコンさん
20年間エンジニアとして役職についていたが、辞職と同時にホ・オポノポノに出合う。2006年、アイルランドでヒューレン博士がトレーナーを務めるクラスに初参加。3年後、初のイタリアでクラスを開催、以来、コーディネーター・講師として活躍。夫、父親としての自分を常にクリーニングして生きている。



当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 11:00 │講師の方々に訊く