KR女史へのインタビュー(30)
「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史にお話を伺いました。
孤独感の原因は、孤独にはない?
―― 今回、講演会のテーマが「孤独」でした。とても深いテーマです。
KR女史 いろんな解釈があると思いますが、新しい「孤独」を体験する機会になったと思います。
何年クリーニングを実践していようと、「孤独」にまつわる記憶は何層にも蓄積されているものです。とにかく日常の中で「思考」と「感情」に焦点をあてて、何であれクリーニングします。誰もが考え過ぎていたり、感情に溺れてハマっているものです。特に感情は潜在意識から湧き上がってくるものなので、たとえば「さみしい」という感情をクリーニングすることで、縛られている記憶から解放されて自由になります。感情を生み出している本当の原因はわかりません。たとえ孤独感にさいなまれていても、実はお金が原因だったり、家族や先祖に起因しているかもしれません。あるいは激しい感情と怒りを抱えていたとしても、恨んでいることで孤独を隠しているのかもしれません。
ですから、ただ感情の存在に気づき、「これを正してください」と嘆願するしかないんです。本当の原因を集めて超意識(アウマクア・父)に託すのは潜在意識(ウニヒピリ・子ども)の役割です。超意識はウニヒピリを補完して神性なる存在に必要な情報を届けます。
内なるつながりが大切
―― 「わたし」という存在の中に父・母・子ども、3つのパートがあるということでしたね。
KR女史 自分自身の内側にひとつの家族が存在していることに気づき、それぞれの特長がわかれば、クリーニングがグンとしやすくなります。たとえばウハネ(母)は裁きを下したり期待を抱いたり、いつも思考をめぐらせているものです。ウニヒピリは喜怒哀楽の感情として情報を伝えてきます。これらをクリーニングの起点として、内なる家族(ウハネ、ウニヒピリ、アウマクア)の循環をつくるのです。ウハネ=ウニヒピリ=アウマクアという内なる絆がなければ、どんな状況であれ「孤独」感は常につきまとうでしょう。内なる家族がバラバラだからです。
―― 孤独を感じているどんな原因も「一切、外側にはない」のですね。
KR女史 そうです。「もうどうしようもない!!」という状況にいるときほど、「原因は何も外側にはない!!」と自分に言い聞かせることですね(笑)。わたしは一人暮らしですが孤独ではないし、むしろ大きなつながりの中の「孤独」を楽しんでいますよ。
何よりも大切なことは、ウニヒピリに絶えず愛情と温もりを送り続けること。4つの言葉をただお経のように言うだけでなく、ウニヒピリが出してくれる感情をキャッチして、自分自身がウニヒピリの家族としてケアを提供し続けたいのです。一度クリーニングのプロセスが開始されると、気づかぬうちにも変化していきます。それがいつゼロになり、解決するのかは、誰にもわからないのですから。
楽しいときも、いつ誰といてもクリーニング
―― たとえば「パートナーと一緒にいるからこそ、孤独を感じる」という人もいれば、一人でいても「内なるつながりを感じて満たされている」人もいますね。
KR女史 「孤独」に対してネガティブな印象があったとしても、魂の進化のためにそれぞれの場所にいるのですから、クリーニングをして、「わたしはわたしとして立つ」というところにいたいわけです。また、楽しいこと、うまくいっている中でも「今、不必要なこと」をクリーニングし続けます。楽しいことが消えてなくなるなんてネガティブな心配は不要で、「わたしは今、不自由を感じています。これをクリーニングしてください」ということ。「こうであるべき」「こうでなくちゃ」という伝統的な価値観や判断こそクリーニングしたいですよね。
クリーニングに目的や動機、期待があると行き詰まってしまいます。宇宙の働きやいのちの営みは計り知れないもの。表面意識では「わかりようのない分野」なのですから、「わからなければ進めない」「白黒つけなくてはいけない」という判断をゼロにすることです。
「家族」の縁や絆はとても深いものですが、それは今生の家族とは限りません。戸籍の家族、宇宙の始まりからの家族、いろいろです。ですから1対1のアイデンティティとして、すべての記憶と関わっていきます。一人ひとりが自分自身にとって最大に完璧で、正しい場所にいたいのです。自分自身を味わう場所、アイデンティティを表現する場所はとても大切です。それをクリーニングに含めることです。
[次回に続く]
(インタビュー:高木みのり)
(『元気な暮らし』2018年8月号掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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