このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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KR女史へのインタビュー(25)

2017年08月25日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史にお話を伺いました。


土地が選んでいる


―― 今回の東京講演会のテーマは「ランドクリーニング」でしたね。私が子どもの頃に住んでいた町は新興住宅街で、山を切り崩した場所でした。土地が痛みを抱えているのではないかと思い、クリーニングしたいと思ったのですが、どのようにしたらよいでしょうか。


KR女史 暮らした家や土地、住所をクリーニングしてください。「山を切り崩した」というのは現世でわかったことですよね。ですが、土地には千年、一万年という長い歴史があります。さまざまな争いや戦争など、歴史に残されていない記憶も抱えています。
 自分がその土地に感じることをクリーニングしましょう。現代において山を切り崩して、自分がそこに招かれるということは、何かそこのクリーニングが必要ということなんです。


―― 土地がクリーニングのために招いてくれたんですか。


KR女史 そうです。土地にも意志があり、感情があります。住まいや職場、旅先のホテル…その場所に興味を持つ、その場所を知ったということ、それらはすべてあなたを導いている何かのつながり、記憶があるんです。あなたがクリーニングすると、あなたから消えた記憶が建物からも土地からも消えます。
 木を切るかどうかについても、クリーニングした上で切るという人もいれば、自分の全財産を使ってでも木を守りたい、という人もいます。その人が置かれた状況を、その人なりにクリーニングしていくことでインスピレーションが得られます。皆が同じ答えを出すわけではありません。なぜなら、みんなそれぞれ抱えている記憶が違うので、反応も、解釈も、感じ方も違うわけです。また、人間がそれぞれ見た目も考え方も違うように、土地にもそれぞれの個性があります。
 私がハワイのオアフ島で購入した建物に、危険なものを売買している方が住んでいました。その土地は地元では有名なにぎやかな場所で、元々大きな賭博場があったところだったんです。私がその土地をクリーニングしていたところ、そこに住んでいた方は危険な仕事を辞め、丁寧にご挨拶されて、その土地から出ていきました。このとき、土地をクリーニングすることで、人の仕事や人生までもが変わってしまったことに驚きました。土地は次元の異なる世界にまでつながっています。その土地に縁を持つことで湧き上がる感情をクリーニングすることで、想像もできないようなことが起こり得るんです。


―― 土地と人がそこまで深く結びついているなんて驚きです! 土地も一つのアイデンティティーとして尊重することが大切なんですね。


KR女史 人間は「自分の土地だ」と言って、自分が所有するものだと思っていますが、その人が所有しているのではありません。土地が選んでいるんです。私たちは世話役としてクリーニングすることが大切です。
 ホ・オポノポノでは、日頃生活している家や職場、また長い間足を運んでいない昔住んでいた家などにため込まれてきた記憶が、人の日々をつくり出す大きな要因になっていると考えます。「ランドクリーニング」のクライアントは人ではなく、土地そのものです。
 また、家や土地にも、「クリーニングをやっているんだけれど、やってみない?」と招待することができます。モーナはよく本を開きながらそうやって土地に話しかけたり、「わたし は わたし」という詩を木に貼ったりしていました。ただ、招待するときはまず自分がクリーニングしていることが肝心です。「あなたがやって」ではなくて、「私がやっているのを教えたいんだけど、興味があったらどう?」と。人間関係と同じで、土地を尊重する気持ちを持って話しかけてあげてください。


―― 土地や家との関わりも、人と同じようにご縁なんですね。ますます親近感を持って関われそうです!


KR女史
「土地にも意志があり、感情がある」

私にはわからない


―― 子どもの頃に父の転勤で引っ越した土地になじめなかったことがありました。だから今もあまり遠い土地に引っ越したくないと思っています。


KR女史 「お父さんの転勤が理由」という、「1+1=2」のような理屈に合う判断こそクリーニングしたいですね。ホ・オポノポノでは常に「私はわからない」という状態でいたいのです。「自分は何が原因でなじめなかったのかはわからない。けれども、この体験が確かに私の中にある」と言って、そこをクリーニングしてあげてください。決めつけてしまうと、クリーニングが止まってしまいます。


―― 「わからない」というのが基本ポジションなんですね。


KR女史 あなたが「こうだからこう」と考えても、本当の原因はわかりません。私たちが影響を受けている記憶は、この世が誕生してから今日までの記憶です。私たちの人生は、映画の上映中に映画館に入るようなもの。スクリーンを観ると、AさんがBさんを殴っているけれど、その前にはBさんがAさんを殴っていたかもしれません。何が原因かは知り得ないんです。
 私たちは「何もわかりません」という状態がとても居心地が悪く感じますね。ですが、ホ・オポノポノではそれがベストの状態です。インスピレーションを受け取りやすくなります。


―― 判断していると気づいたときにはクリーニングですね!


KR女史 そうです! ホ・オポノポノの秘訣は、気づいたらクリーニングをすること。何か暗記して、「はい解けた!終わり」というものではないんです。実践あるのみですよ(笑)。


―― 思い込みを一旦解放して、クリーニングを進めたいと思います! 貴重なお話をありがとうございました!
(インタビュー:太田 陽子)



(『元気な暮らし』2017年9月号掲載)



ランドクリーニング

「土地」とKR女史の間で行われる「ランドクリーニング」は、ホ・オポノポノが古くから大切にしてきたクリーニング。自分自身と、あらゆる歴史を繰り返してきたこの地球が本当の自由を生きるために、土地が持つ様々な記憶をクリーニングすることが鍵になります。
詳細はホ・オポノポノアジア事務局までお尋ねください。



KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。





当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く