このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


KR女史へのインタビュー(18)

2017年03月24日

「SITH ホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子であり、40年以上クリーニングを実践しておられる、KR女史にお聞きしました。


「アドバイス」はできない!


―― KRさんが講演会でお話しされていた、「何かがこうなるために」とか「こうならないために」、クリーニングするのではない、という部分が、私にとっては今回落とし込みたい部分でした。期待を手放しているつもりでも、ただ、自分がゼロになるためにクリーニングする、というところから意識がズレてしまっているときがあります。ちょっと我にかえりました。
 さて、知人から、クリーニングをしていると感情が次々に出てきて、いつ止めればよいのか、と聞かれて、私もわかりませんでした。どうクリーニングしたらよいものなのでしょう。


KR女史 「いつ止めればいいのか」をアドバイスするのは、ホ・オポノポノではありません。そのような質問をされたときも、すべて「私の体験としてとらえる」ということが重要です。ホ・オポノポノでは、講師であってもクラス以外でクリーニングの「やり方」をお伝えすることはできません。ただ道具を提供して、それをその人が「使いたいように使う」のが大切な部分でもあるのです。個人セッションの場合も、「アドバイス」はできません。たとえばその知人の方にも、あなたから「こういう場合こうしたらいいよ」というアドバイスはできないのですね。
 でも、「自分の潜在意識の中のどの記憶が、この人が私にこの相談をしてくる、という体験を生み出しているのだろう」という、そこのクリーニングはできるんです。


―― そうでした…!


KR女史 たとえば、あなたが病院へいって、医師から病名を伝えられたという場合、もし医師がクリーニングする立場だったら、「自分の潜在意識のどの記憶が、この人がこの病気だ、という体験を私に見せてくれているのだろう」と内側に尋ね、クリーニングをするわけですよね。そして先生から消去された記憶は、患者さんからも消去されるのです。逆に患者さんがその立場なら、病名を告げられた、そのときの自分の反応や感情をクリーニングする。患者さんから消去された記憶は、医師からも消去されていく、ということなんです。あなたがクリーニングをすることで恩恵としてその方の記憶が消去されていく、というのがホ・オポノポノです。


―― そうでしたね! わかりました。


KR女史 あなたが今、とても軽くなった感じがしました。


KR女史
すべて「私の体験としてとらえる」ということが重要


常に、基本に立ち返ること


KR女史 ホ・オポノポノのクリーニングの方法は、いろいろな本でもご紹介していますし、誰もが、どのツールも使うことができます。常に「基本」に戻るために、本に書かれていることや、DVDの内容、そういうものに立ち戻って、そこにいながらクリーニングするのが良いと思います。いろんな人が、ブログなどでいろんなことを書かれているのですが、そういうものに走ってしまうと、どんどん「基本」からズレていってしまうのです。人の先入観や判断を通した文章を読むことで、その人の記憶を読むことになります。その人と共鳴する記憶があるから、そのブログやその人に縁をもち、それをクリーニングするためにそのブログを見て、文章を読んでいるわけで、そこから何かを学ぶためではありません。ホ・オポノポノは学ぶ科目ではなく、「実践の科目」なんです。
 「基本」というのは、「潜在意識と自分」の間で、クリーニングを続けることだけです。ホ・オポノポノでは、講師でも、クラスで話されていることを会場の外で話すことはしません。クリーニングされた場で話すことと、されていない場所で話されることでは、背景も違ってきますし、取り違えられる危険があるからです。講師は、「教える側の人」ではなく「クリーニングする側の人」です。クリーニングはこういうものですよ、という情報をお伝えしているその「講師」として、自分の中の記憶を消去していくのが私たちの役割なのです。いわゆる一般的な講師とは意味合いが違っているんですね。クリーニングのやり方もその人それぞれですよ。道具は提供しますが、実際はその人の自由な発想でそれを使っていくことが大事なんです。
 創始者であるモーナ女史は私たちに、常にクラスを再受講しなさい、ほかの講師のクラスに行きなさいとよく言っていました。それぞれの講師のクラスにおいて、自分の中に出てくる想いをクリーニングするのが重要なんですね。


―― 本当に大事なことですね。


KR女史 そう、本当に、実践のみなんです。


―― 『元気な暮らし』で掲載してきた過去の記事が読みたいとのご要望もあり、もっと広い範囲の方にお読みいただくために、記事の一部をブログの形で配信することになりました(当ブログのこと)。承諾をいただきありがとうございます。ブログはスマートフォンで読まれる方が増えているので、掲載のときはひとつの記事を分けた方がいいそうなのですが、どうも引っかかっていて、クリーニングをしているところです。


KR女史 ひとつの記事にはひとつのアイデンティティがあるので、それぞれの背景や意味合いが変わらないよう、分けずに掲載していただく方が良いですね。あなたがそうしてクリーニングをして、「これは」と思うことをさらにクリーニングすることは重要なことです。インタビュアーとして、あなたの名前は掲載されますか?


―― しようと思えば…。


KR女史 クリーニングすることがたくさんありますね!


―― ひとつのことを始めるといろいろなことが起きて…私のクリーニングのためといえばそうなんですけど。


KR女史 「何か始めると私のクリーニングのためにいろいろ起きてくる」という体験もクリーニングできますよ(笑)!


―― あ、そういうことですね(笑)! 次号でも引き続きお話を伺います。ありがとうございました。
(文責:滝澤 朋子)



(『元気な暮らし』2016年4月号掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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