このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


KR女史へのインタビュー(8)

2016年05月27日

一心同体「ウニヒピリ」


―― 「ウニヒピリ」という存在のケアを、ホ・オポノポノではとても重視していますね。これはどんなものなのでしょうか。


KR女史 ウニヒピリは、自分の一部です。一番、仲良くしていきたい部分ですね。ホ・オポノポノが一台の自転車だとすると、こぎ手の左足がウニヒピリ(潜在意識)、右足が私たち(顕在意識)。左右に分かれてはいますが、仲良しの一心同体です。お互いの協力と、左右のリズムとバランスがないとうまくいかない。
 ウニヒピリが、クリーニングのために必要なことを集めてくる(左足がこぐ)。すると右ペダルが上に上がってきます。そうしたら、私たちがこぐ番ですから、クリーニングする(右足がこぐ)。するとまたウニヒピリが次に必要なことを集めて踏み込み、ペダルが上がる。私たちはクリーニングする。こうしたペダルを両足で漕ぐような、お互いの協力作業が必要なのです。


―― なるほど…ペダルがうまく踏めていないと、なかなか前へ進まないわけですね。物事がうまくいかないな、と感じるときは、クリーニングでペダルが踏めていない状態だということですね。


KR女史 そう、なにか、クリーニングがうまくいってない状態だということだけはわかるわけです。
 私も車で経験したことがあります。意識的には「何か車がおかしいな」とわかったのですが、クリーニングせずに運転し続けていました。途中で思い直してクリーニングを始めたのですが、車が「ぽこん」と壊れて止まってしまったのです。
 確かに「なにかが違うな」、と「感じていた」。これは右ペダルが上がっている合図なのですが、途中までクリーニングしなかった私がいたわけです。もし一切クリーニングをしなかったら、事故に遭っていたかもしれません。


クリーニングする係


―― 普段の生活で、ふっとよぎるものがありますが、インスピレーションなのか直観なのか記憶なのか気のせいなのか、なんだかわからず無視してしまいがちです。でもこれは、「わからないからこそ、クリーニングする」のでしたね。


KR女史 そう、ふっとよぎることに関して、大きなこと、小さなこと、というレッテルを貼っているのも「記憶」なのです。たとえば、コップをひっくり返したとします。ある人は、「たいしたことない」と思うかもしれませんが、私ならその瞬間の私の反応をクリーニングします。それが起きた原因が何かは、わからないわけですから。ホ・オポノポノでは、「何を」クリーニングするか、ということは重要ではありません。「今、この瞬間クリーニングする」、そこにしか焦点を置いていません。
 この話は、結果がすぐ現れた例なのでわかりやすいですが、私たちが担当できるのは「クリーニング」まで。そこから先は、いつその結果が出るか、どんな結果になるかは、わからないのです。


―― ついそこを「知りたい」と思うことをクリーニングしなければなりませんね。


KR女史 私たちが顕在意識で把握できる情報は本当にちょっとだけなのです。その、私たちには気づくことのできない原因となっている記憶を、ひとつひとつ集めてきては、クリーニングさせてくれるのがウニヒピリです。
 たとえば缶詰を親指の上に落として、「痛い!」と、なりますね。三次元的に見るとこれは普通のことで、「スープの缶が落ちて痛かった、終わり」、なのですが、何がそれを起こしたのか、その原因がどこにあるのか、私たちには知り得ないのです。私のいる場所で過去に戦争があったのかもしれないし、缶詰の鉄がつくられた場所にものすごい地縛霊がいて、その影響かもしれない。遠い昔の宇宙でのできごと、その分子が缶の中に入っていたからかもしれない…。
 だから起きることをひとつひとつクリーニングしていくしか、私たちにはできないのです。


―― …確かに想像もできません。私たちの役目は、何かをコントロールすることでも、原因を模索することでもなく、ただクリーニングをすることだと、何度も立ち返らなければならないと感じました。ありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2011年7月『元気な暮らし』掲載)


KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く