KR女史へのインタビュー(2)
「期待」を手放す
―― クリーニングを実践されている方から、「思っているようにならない」「何も変わらない」などのお声を耳にすることがあるのですが…。
KR女史 結果に対する「期待」を手放していただくことが大切です。
―― 結果に対する「期待」というのは、「こうなってほしい」「こうしたい」などの気持ちですね。
KR女史 そうですね。「期待」というのは、「記憶」ですから、持っていればそれが私たちをがんじがらめにしてしまいます。もし「期待」があるのなら、それをクリーニングしてください。
「期待」が詰まっていると、何も入る余地がありません。クリーニングをして、自分の中を空けることができれば、インスピレーションがそこに降りて「あなたにとって〈起きるべきことが起きる〉」のですよ。
―― 「起きるべきこと」が、自分の願いと違う場合もあるわけですね。
KR女史 「クリーニングをして、インスピレーションを受け取る」、たったそれだけです。神聖なる存在は、いつも完全なるものをあなたに与えているのです。しかしそれをどう受け取るか、生かすか、活用するかは、すべてあなた次第ということです。
―― 自分の思いのままにする、ということではなく、今目の前にあるものについて、自分が問題だと感じているその「原因」を、消してしまうということなんですね。結果として、原因が消えれば、目の前にあるものも、あるべき姿でただいられる、ということなんですね。
KR女史 そう、どんなものも、そのままですべて完璧なんですよ。
私の指が折れて、変形してしまったことがあるんです。最初は「いやだなぁ」と思って、「もとの形に戻って欲しい」と思っていましたが、その気持ちもクリーニングしていました。すると、「どうであれ愛してるよ、かわいい指ちゃん」みたいな気持ちになってきて、指にキスしたくなりました。そうなったとたん、指がまっすぐになっていたんですよ。
―― なるほど、私もクリーニングをして、“あるべき状態”であるようにしたいと思います。
KR女史 そう、すべては自分が作り出していますから、自分があるべき状態でいること、自分が自分らしくあることが大事です。
未来をクリーニングする
―― 講演をお聞きして、「ひとつひとつの体験や感情を丁寧にクリーニングする」、というお話がありました。「これから行く場所」や「これから会う人」についてもクリーニングされているとお聞きしましたが、「未来の体験」もクリーニングできるのですか?
KR女史 未来といっても、今ここにいる私は、今をクリーニングするしかないんです。未来に関して、今ここにいるあなたが、「体験する未来」として意味づけしている、まさに“今ここの、この瞬間の体験”をクリーニングします。その意味で、何十年先の未来でも、無限大にクリーニングはできます。一年分のカレンダーを前もってクリーニングすることだってできるのです。
リンゴを例にしてみましょう。目の前にあるリンゴが私の口に入るまでに、何秒かの差があるわけです。あなたの未来がこのリンゴだとすると、それを実際に味わうまでに、これに対して想像したり、不安に思ったり、硬いかも、おいしいかも、へんな形だ、など、瞬間瞬間、いろんなことを考えるわけです。それが、「その瞬間のあなたの体験」です。これを、瞬間瞬間、クリーニングするのが重要です。
このリンゴが目の前にあってもなくても、未来が起きていてもいなくても、あなたがあなたの体験をクリーニングすることに変わりはないわけです。
―― なるほど、よくわかりますね。では方法は、今までと同じで良いわけですね。
KR女史 そう、今あなたが使っている方法で構いません。4つの言葉でも、クリーニングツールの気に入ったものを使ってもいいのです。やり方は人それぞれです。
どこに行くときも、私は前もってクリーニングします。自分が家を出てから最終的に行く目的地、そしてまた家に帰るまで、一周分。最後に「自分の家に戻る」というイメージが重要で、クリーニング中にそれがイメージできない場合は、そのプランは何か変更したほうがいいということなので、キャンセルします。
交通手段、電車、使う切符、どの便で、どの駅を経由するかなど、できるだけ具体的にしてから、飛行機に乗るのが怖いなどの感情も含めて、クリーニングを始めます。

クリーニングツールのひとつ、KRカード
―― 書き出さないと忘れそうですね(笑)。
KR女史 あなたのウニヒピリがそう言うかもしれませんね。紙に書こうよ!と。繋がった状態になれば、インスピレーションが起きますから。光のスイッチがオンになった状態になるとそうしたひらめきがくるでしょう。
―― 自分の中を空けて、自分のやり方も見つけるんですね!未来のクリーニング、さっそく実践してみます。ありがとうございました!
(インタビュー:滝澤 朋子)
(2010年10月『元気な暮らし』掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)

SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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