このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ手帳2025

ヒューレン博士へのインタビュー(3)

2016年04月01日

考えるよりクリーニング


―― 最近、「ホ・オポノポノ」を通じて、全体的に幸せな流れが起きているのを感じている、というお声をよく聞きます。多くの方がこのメソッドでクリーニングを実践されて、平穏な気持ちを得ていらっしゃるそうです。皆さんから感謝の気持ちをお預かりしてきています。私も以前のことを思えば随分平和な時間が増えました。ありがとうございます。


イハレアカラ・ヒューレン博士(以下、博士)  私たちこそ感謝します。あなたが平和であれば、みんなが平和になりますし、あなたが平和でなかったら、私たちも平和になれませんから。


―― ホ・オポノポノのクラスには今回も大勢の方々が参加されたそうですね。


博士  以前、あるお店を取材で使ったんですが、一人のウエイトレスさんが取材を聞いていて、今回のクラスに参加されていました。またお店で彼女を見かけたので、クラスはどうでしたか、と尋ねたら、「考えるよりクリーニングですから、クリーニングだけをしていました」と答えていました。彼女は、お客様の部屋に行くのも怖いほど、大変な恐れを持った人でしたが、集中的にクリーニングしていったら、それが消えたと言っていましたよ。
 素晴らしいことは、彼女はそれについてセラピーを受ける必要もないし、グルや先生に守ってもらう必要もないということです。彼女は輝いていましたね。最も重要なことは、自分を体験するということです。


―― 自分を体験するのですか?


博士  私たちは皆、神聖なる存在に作られているわけですから、自分を体験するイコール、神聖なる存在を体験し、知る、ということです。
 クラスの参加者の中に、乳ガンを患っていた女性がいました。この方はクリーニングの意味はよくわからなかったのですが、ただ素直にクリーニングしたんですね。そうしたら、ソフトボールくらいの大きさだった腫瘍が、次に検査したらもう消えていたそうです。これは、意味もわからず、ただクリーニングしていった結果なのですね。彼女は去年のクラスで見たときは、影が薄くて、生命力を感じなかったんですよ。でも、彼女はクリーニングを通して復活したんですよね。何百万回とクリーニングをして、生まれ変わったわけです。



クリーニングは「自分のため」だけに


博士  しかし同じクラスの参加者の方で、ある男性が、「ずっとクリーニングしているのに腰が痛いのが治らない!」と言っていました。「続けるだけです」としか、私には言えませんでしたが…。
その男性と女性の違いというのは、彼女はただ何百万回、ずっとクリーニングし続けているので、潜在意識のウニヒピリはそれを見て真似をして、彼女が気付かない間もクリーニングしているわけですね。男性の方も、何度かクリーニングをしたと思いますが、そのあと「変わらないじゃないか」、と文句を言ってしまうと、ウニヒピリはその男性がどうしたいのかわからず、その人の真似もしないわけです。


―― 書籍 『ウニヒピリ』を読んで、よくわかりました。私たちがどっちつかずでいると、潜在意識は迷ってしまうのですね。


博士  「ホ・オポノポノ」はとてもシンプルです。もしあなたが仏陀の言うところの「空」の状態でいたら、あなたにはインスピレーションが通るわけですよね。それはあなたが自由である、ということですから、すべての人が自由である、ということです。
 でもほとんどの状態は、記憶があるんです。あなたが記憶によってインスピレーションをブロックしている時は、あなたの周りも同時にブロックされています。


―― 目の前の人が苦しんでいたりすると、ついその人のためにクリーニングしているように間違ってしまいますが、クリーニングすると、結局自分自身がスムーズになってきます。クリーニングは本当に自分自身のためにするものなんだ、と最近やっと腑に落ちてきました。


博士  クリーニングは、誰かのためにするのではありません。「自分のためだけ」なんです。なぜなら、他の人はすでにもう「完璧」だからです。私たち全員、神聖なる存在に創造された、空(くう)から始まった存在ですから、「完璧」なのです。
 しかしあなたの目に、もし誰かが完璧でないように映るのなら、そう見せているもの、「完璧以外のこと(記憶)」は、自分の中にあるんです。「なぜ目の前の人が、神聖なる存在として見えないのだろう?」その原因となっているのはあなたの中の「記憶」です。それを、クリーニングするんです。
問題は私たちそのものではなく、私たちはもともと完璧な存在で、「記憶」があるだけなんです。あなたがクリーニングして、自分の「記憶」を消去していくことによって、あなたの周りも同時に自由になれるんです。



女性が経済に与える影響


博士  前にもお話ししましたが、そういう意味で女性が、経済にとても影響しています。幸せな女性は幸せな子どもを産み、幸せな子どもは幸せな社会人になり、幸せな社会人は幸せな経済を生み出すわけですよね。女性が自分を取り戻し、自分を愛し、自分自身として存在する、これが全てなんです。
 女性は9ヶ月間妊娠するのですから、その女性が不幸を感じていたら、胎児は9ヶ月間不幸を感じて育つことになります。そうすると、生まれた子どもは愛を第一優先にするのではなく、お金儲けを最優先するようになってしまいます。


―― これも私が再現しているわけなんですが、先日も、お母さんが子どもに対してものすごく怒っているのを見かけました。目の前にいる女性が不幸なのは、自分の中にその記憶があるからなんですね。


博士  そう、その不幸な女性はあなたの中にいるんですよ。あなたのために、クリーニングすることができますね。


―― そういう意味で、私の母は私の記憶を見せてくれる大事な存在だったと思います。自分の状態がぐらつくと、母はすぐにネガティブな電話をかけてきていたんです。でも最近は、自分の調子に関わらず、母の方が調子が良くて(笑)。ヨーガのインストラクターのコースを受講したり、人にヨーガを教えたりし始めて、逆に母から元気をもらうことが増えました。そればかりか、親戚関係の問題までスムーズになって、驚いています。


博士  あなたがクリーニングしてお母さんとの因縁や執着を切ったから、彼女は彼女として自分なりの場所を見つけることができて、彼女自身のやるべきことが始まったわけです。でもあなたがクリーニングをしなかったら、二人はドツボにはまっちゃいますよね!


―― 完全に、ドツボでした(笑)!


博士  あなたの人生でなぜあなたのお母さんが親になったかわかりますか?


―― クリーニングのためですか?


博士  あなたを邪魔するためです(笑)!目の前にあなたがいる、ということは、過去世において私があなたとその先祖代々にさかのぼって何か過ちがある、不完全なところがあるので、こうしてもう一度「悔い改める」機会を与えられているわけです。



「ただ、やるだけ!」


―― 時々、「悔い改める」という表現に、抵抗のある方がいらっしゃいますね。


博士  ご自分にとって、ふさわしいことを行う、というのが一番大切です。ご自身のやり方で行わないと、クラスで「治らない」と言っていた人のように、不満が出てしまうでしょう。私は何が起きようとも、すべて自分に責任があるということから、クリーニングして、手放したいわけです。何かを管理しようとか、人に合わせようとか、そういうことは必要ありません。ただクリーニングだけなんです。
 今起きている経済問題も、お金の問題ではないんですよ。同じ物語が繰り返し繰り返し再生されている。これは初めて起きる問題ではないのです。不況も戦争も何度も繰り返されていますよね。その記憶を、完全に消去してゼロに戻したいのです。大勢の人たちがクリーニングする方法を学べば、それだけ早く、みんな一緒に因縁のもつれから開放されることになります。「体験することはすべて自分の責任だ」という立場を取る人たちが増えれば増えるほど、楽になるわけですよね。


―― その一員でありたいですね。最後に何か、皆さんがクリーニングをする上でわかりやすいお話をいただければと思うのですが…。


博士  ロサンゼルスではクラスを行うと、「気持ちを込めなければならないんですか」、とよく聞かれます。コンピューターで何かを消す時、感情を込めなくてもただデリートキーを押すだけで消えます。それと同じです。ただやってください。信じるとか気持ちを込めるとか、何回以上とか、そういうのは必要ありません、考えなくていいんです。


―― 潜在意識を迷わせないよう、「記憶が見えたら消す」のが大事なんですね。結局のところ、やっぱり「Just do it(ただやるだけ)!」ですね(笑)!ありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2010年7月『元気な暮らし』掲載)

イハレアカラ・ヒューレン
1962年コロラド大学卒業後、ユタ大学を経て、1973年アイオワ大学で教育長・特殊教育ディレクターの博士号を取得して医科大学長、教育学部助教授に就任。1974年ハワイ大学助教授、1976年知的障害者ハワイ協会事務局長、1983年より1987年までハワイ州立病院精神科医スタッフ。現在The Foundation of I,Inc. Freedom of the cosmos 名誉委員長。1983年から国連、ユネスコ、世界平和協議会などでセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノに関する講演を行うほか、世界各地で普及活動に務めてきた。共著に『ハワイの秘法』(PHP研究所刊)がある。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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