このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ヒューレン博士へのインタビュー(2)

2016年03月25日

目的は自分自身のクリーニング


―― お忙しいところ、本日はありがとうございます。
 今回、SITHホ・オポノポノ主催のクラスには、1,700人の参加者が集まられたそうですね。こんなに多くの方が日本でクリーニングを実践するようになったら、いろんなことが変わるのではないかと思います。


イハレアカラ・ヒューレン博士(以下、博士)  そうですね、でも私の興味は「誰がクリーニングしているか」ということではなく、「私がクリーニングしているか」ということだけにあるのですよ。人がクリーニングするのを待つより、自分がやっています。私は、私自身の償いのため、クリーニングのためだけに日本に来ていて、過去の過ちを「許してください」と、改心して、謝り、償っていわけです。日本の国土やお会いする参加者の方々には、私自身が因縁を持っているので、それをクリーニングするのです。クラスや講演会にお申し込みがあった方のリストを見て、毎日クリーニングしています。そうすれば、その方たちは私から習うのではなく、直接神聖なる存在から答えがもらえますからね。私がきちんと償うことで、私の中の神聖なる存在が、それに添うことをやってくださるわけです。


―― 博士のスタンスは、まったく変わらないですね。最初にお越しになったときと今では、日本に何か違う印象がありますか。


博士  最初に日本へ来たときは、足元が血の海だという印象で、膝のところまで血を感じていました。今はそれを感じません。 昨日行ったレストランでは、満月やもみじを見て、日本はなんて美しいのかと感動しました。クリーニングしたからそう見えましたが、しなかったら、「日本のレストランはなんて高いんだろう」と思って、終わりだったでしょう(笑)。
 今は日本の皆さんから受ける印象が、とても優しくなっているようです。最初に来た時は、皆さんから愛を感じにくかったんですよ。もともと皆さんは優しかったのに、私のクリーニングが足りなくて、そう見えなかったのでしょう(笑)。


―― 日本の印象が変わられたのは、とても嬉しいです。SITHホ・オポノポノを実践される皆さんの中で、小さな勉強会を開かれている方々もいらっしゃいます。


博士  人が集まると、必ずそこには、グループリーダーが存在することになり、「自分自身でクリーニングをする」のではなく、「人の意見を聞く」という場になってしまいますね。SITHホ・オポノポノには、法もなければ、グループもない。ただ、一人ひとりがクリーニングできるんですよ、ということしか伝えていないのです。


―― そうでした、「自分自身のクリーニング」以外にはないのでしたね。


世界平和のカギを握るのは、「幸せな女性」


―― 博士は世界中を旅されていて、今どんなことが一番気になられますか。


博士  最も重要なことは、「世界に幸せな女性がどれだけ増えるか」ということですね。幸せな女性は、幸せな子どもを育てます。幸せな子どもは幸せな社会人になり、幸せな国をつくります。奥さんが幸せであれば、その旦那さんも幸せになります。すると、会社へ行っても幸せに仕事をし、幸せな社会をつくります。世の中の問題は、女性が幸せでないことが原因なのです。


―― どの国の女性も、歴史的にひどい扱いを受けてきましたね。


博士  韓国、日本でクラスを開きましたが、女性が男性を恨んでいると感じました。嫌がっているだけではなくて、憎んでいる。旦那さんがイヤだ、といっている人もいましたが、男性にはわかりませんね。女性は怒っていないフリをしていますから。
 先日、京都で移動の最中、運転していた方の携帯電話が鳴って、車を止めました。止まるということは、何か意味があるので、窓から周りを見回しました。すると、「チカンに注意」というポスターがあって、怖い男の人から女の子が逃げている絵が描かれていました。小さいころからそんなポスターをみていたら、男の人は危ない、ということが自然に刷り込まれてしまいますよね。 不幸な女性が多いのは気になりますが、男性を咎めるのではなく、「すべて自分の周りで起きることは自分の記憶の現れなのだ」、というところから、女性が「ご自身の幸せのために」、自分自身のクリーニングをなさるとよいですね。その方が早いのです。男性がクリーニングするのを待っていたら、いつまで経っても変わりません。


―― 私の友人も、ご主人からのメールに怒った顔の絵文字が入っているときは、 帰宅後にいつも愚痴が始まるらしいのですが、彼女がクリーニングすると、家に戻ってもご主人が愚痴を言わないそうです。


博士  男の人は何がなんだか、まるでわかっていないのです(笑)。ご自身のためにクリーニングなさったほうが良いです。何より大切なのは、自分を愛することです。クラスの中で、ある女性が話してくださったのですが、息子さんを亡くしたことによる悲しみをご自身でクリーニングなさって、今は息子さんがいなくても幸せを感じられていました。ある韓国の大スターだった女性は、日本に渡ってからはうまく事が運ばず、いじめなどたくさんイヤなことがあって、パスポートを持って韓国へ帰ろうとしたそうです。しかし、クリーニングしたところ、日本でも仕事が入るようになり、今は幸せだと言っていました。彼女は二人子どもがいるから、彼女が幸せになれば、その二人の子どもや、彼女の旦那さんも幸せになります。そして彼女の仕事もうまくいくんですよ。


―― 自分のために、まず自分をクリーニング…なのですね。今回、クラスに参加なさった方は7割近くが女性だったとお聞きしています。


博士  参加者は女性がものすごく多いです。「クラスに参加する」というのは「消費」にも繋がりますが、それを考えても、女性が幸せかどうかが大事なのです。消費者というのは女性が多く、彼女たちが不幸だと買い物をしなくなります。幸せな女性は、たくさん消費するでしょう。日本やアメリカの経済的困難の原因は、女性の不幸なのです。経済を変えたいと思うなら、女性を幸せにすることに焦点を当てるほうがうまくいきます。もし私がアメリカの大統領だったら、「女性を幸せにしよう」ということをモットーにやりますね。


―― なるほど、よくわかりました。


「ゼロ」には未来も過去もない


―― いくつかお聞きしたいのですが…。未来の出来事に関するクリーニングの方法をお聞きしたい、とよくご質問をいただきます。博士はどなたかにお会いになる前には、必ずその方のお名前を聞いてクリーニングされますね。


博士  同じことですよ。「ゼロ」でいたいわけですよね。ゼロ、ということは「未来」もなければ「過去」もなく、「今」しかありません。「移動先」と「ここ」という区別もありません。時間や空間の境界がないのです。今、ここにいること、ゼロであることによって、すべてを含んでいるわけですから。仏陀のメッセージ、無、空、です。人に会う前に、自分の中の、相手に対する記憶をクリーニングするんです。


―― なるほど、そういうことですね。


博士  私が出合うホテル、人、床、このティーカップ…すべてに関する「私の記憶を」クリーニングする。それだけです。私がこのコーヒーを飲む前に、スプーンもコーヒーもソーサーもいろんな記憶を持った人が使っているのです。ですから、「自分の記憶をクリーニングして」接しなければなりません。今この瞬間も、このテーブルは私たちの話を聞いていますよ(笑)。


―― (笑)さぞかし、興味深く思っているでしょうね!


博士  どんなものと接するときもクリーニングができるのです。ほとんどの人は、電車や飛行機、乗り物に乗る前にクリーニングをしませんね。しかし、誰かがクリーニングをすれば、事故が避けられるわけです。私は日本で起きた電車の大事故のニュースを見て、「私の記憶に何があってこういう事故が起きたのだろう」とクリーニングしました。地震や台風などの天災も同様、クリーニングされていれば起きません。だから、私は日本でクリーニングがちゃんと行われているか、遠くからでもわかるわけです(笑)。


質問ではなく、クリーニングを


―― では、世界のインフルエンザの流行も…。


博士  「消されていない記憶」の現象です。すべて記憶の再生です。初めてこのことがあるわけではなく、過去に一度起きたことのメモリーが再生されているのです。クリーニングされていて、自分の中にその記憶がなければ、心配することはありません。ちょうど沖縄で講演会を予定していたときに、インフルエンザで亡くなった方がいて、大騒ぎになっていました。「中止ですか」とたくさん問合せをいただきました。「行きます」といったら、びっくりなさってましたが(笑)。私がクリーニングされていれば、心配することはないのですよ。そういえば、その沖縄での講演は、ちょうどお盆に重なっていたんです。「沖縄はお盆をすごく大切にするので、家を出られない方が多いんです。日程を変えないと人が集まりませんよ」と助言を受けましたが、変えませんでした。結果は、1,200人の方が集まり、満席でした。「どうしてお盆に開催するんですか」と聞かれましたが、それは「亡くなった人たちをもっと自由にしなさい」、ということなんです。
日本の方々はよく質問なさいますが、質問をするのではなく、「ただ、(クリーニングを)やるだけ」です。質問をいくらしてもクリーニングにはなりません。


―― その言葉をお聞きした後で申し上げづらいですが、ハワイの言葉でクリーニングのフレーズをどう言うのか、ご質問をいただいていまして…。


博士  日本語でいいのです。言葉がわからなければ、ブルーソーラーウォーターを飲むだけでもいいんですよ。


―― 存じていますが(笑)、教えてくださいますか?


博士  私は「アイラブユー」が4つのフレーズすべてを含みますので、それだけを使います。ハワイの言葉では、「Aloha no wau ia oe(アロハ・ノ・ワウ・イア・オエ)」。「アロハ」は、「私は神の前にいます」という言葉です。ですから、私があなたに怒ったり恨んだりしたら、私は「神聖なる存在を」恨んでいるということになります。ということは、私はそんなことをしたら病気になってしまいます。だからクリーニングして、私はゼロになったほうがいいのです。いつも私は、自分の中のどんな記憶が原因で、目の前の人が「神聖なる存在」に見えないのだろうかと、その記憶をクリーニングしています。それを続けると、相手がどんどん「神聖なる存在」として現れてくるわけです。神はすべてにいらっしゃるので、クリーニングさえすれば、相手が神として見えるのです。たとえばこの喫茶店にいる従業員の方たちも、みんな“神の子”ですよね。それなりの関わりをしなければなりません。


―― 記憶がなければ、目の前の人が「本来の姿に見えるはずなのですね。


食べ物に対する反応も「記憶」


―― 日本の風習で、ご飯を食べるとき、食べ終わったとき、感謝の意味を込めて「いただきます」「ごちそうさま」という言葉を使います。これでもクリーニングになるでしょうか?


博士  その言葉が、「ありがとう」という意味に近いなら、クリーニングになるでしょう。 しかし、クリーニングの意味するところは、さらに広いのです。その食べ物に関する、「自分の記憶をクリーニングする」、その結果、その食べ物をつくった農家の人が経済的問題を抱えていたとしたら、その記憶をも消去するんです。クリーニングの目的は、「因縁的な“もつれ”を切る」ことなので、「食べものに対する感謝」以上のものです。 
アメリカに、オーガニックの大きなスーパーがあるのですが、私にはそこで売られている食べ物が、苦しんでいるのが見えます。食品がつくられた土壌が以前戦場だったので、その野菜たちはそれを記憶として持っていて、苦しんでいるんですね。クリーニングが扱うのは霊的なものなのです。目の前のものを物質としてみているだけでは、霊的なところまで届きません。


―― 大切なお話ですね。


博士  たとえば何かを食べて、反応してブツブツができたり具合が悪くなったら、普通の人は、食べ物に当たった、と考えます。しかしそうではなく、クリーニングされていない自分自身の中の記憶がそうさせているのです。オーガニックの食品を食べ続けても、記憶をクリーニングしない限り、問題は起きるんです。 
日本に、マクロビオティックの有名なお店があります。ここのご主人は、いわゆる「良い食事」を摂っているのに、心臓発作があり、糖尿病を患っていて、奥さんは不幸でした。私は、「自分の記憶に何があって、彼が心臓発作になってしまったのだろう」ということを、クリーニングするために、そこを訪ねました。すると、奥さんはどんどん変わっていきました。子どもたちも、それまではお父さんはいつも「正しい」存在だったため、お父さんに何もいえませんでした。しかしお父さんが「正しい」とする食事と生活をしてるのに、お父さん自身が病気になったことから、子どもたちは正直にいろんな意見を言い始めたんです。今では、ご主人自身も随分変わりました。


―― 私も、食べ物を三次元的視点でしか考えていませんでした。「食べ物のせい」と考えるのではなく、「自分の記憶をクリーニングする」ということが必要なわけですね。


博士  肉体的なところから何かを変えようとしてもムリがあるのです。霊的なところから変えないと、肉体的影響はなかなか出ないんですよ。


日本人のもつ「遺伝子」


博士  食べ物に対する感謝や、もったいないという気持ちも大事ですが、その気持ちを女性に向けるほうがいいですね。それらの生産者から、最後は女性の手に渡るわけですから。家族はいつもお母さんの手を通った料理を食べるわけですよね。幸せな女性がつくる料理はクリーニングする食べ物になり、食べた家族みんなが幸せになるのです。食べ物の質より、どういう記憶でその食べ物がつくられているか、その食べ物がどんな人の手を通ってつくられているか、に焦点を当てるほうが良いと思います。農家の人が「自分が農家だ」ということに誇りをもって、土地を耕すのに喜びや感謝をもってつくった野菜は、やっぱり違いますね。


―― そういえば、以前日本には食べ物をつくる役割があるとお聞きしていました。


博士  日本人は、世界を平和にする食べ物をつくる「遺伝子」をもっているのです。本当はクラスを受ける必要もなくて、畑をつくればいいんですよ(笑)。たとえば、それを食べるだけで家族の問題を消去してくれる、というセロリを作れるのです。食べるだけで、家族愛を持って人間関係が築けるようになるんです。もともと植物が持っているクリーニングの性質を活かす、そういう才能が与えられているんです。
しかし、お金儲けのためにそういうことはできません。お金儲けしよう、という人には、食べ物が本当は何なのか、ということが見えません。日本人がクリーニングして頭が聡明になり、奉仕の精神で動き始めると、神聖なる存在がその人物に対してインスピレーションを与え、何をどうしたらいいかをはっきり指示してくれるのです。地震や台風にも影響を受けなくなります。 
大切なことは、「日本の女性が不幸である限り、その才能を発揮することはできない」ということです。日本人が日本人としての才能を発揮させたいのなら、「一番に」女性が幸せになれる土壌づくりをすることです。


―― 女性の幸せがすべてのカギになるのですね。私も自分自身がどれだけ幸せでいられるか、クリーニングしているかに、今まで以上に注意を払いたいと思います。そして、世の中の男性には、身近な女性を大切にすることに心を配っていただきたいと思います(笑)。本日は貴重なお話をありがとうございました。
(インタビュー:滝澤 朋子)



(2009年12月『元気な暮らし』掲載)

Topics

ココアで神を第一優先に
「私が何かを選択するとき第一優先にしたいのは、自分の記憶からくる願いではなく“神聖なる存在”です。だから私はしょっちゅうココアを飲みます。ココアを飲むことによって、自分の中で他のものを一番にせずに済むのです。人間は自然にお金儲けとか、有名になりたいとか、成功したいとか、そういうことが一番になってしまうのです。その記憶を消去して、神聖なる存在を第一優先にしてくれるのがココアです。ホットチョコでもOKです」(ヒューレン博士)


イハレアカラ・ヒューレン
1962年コロラド大学卒業後、ユタ大学を経て、1973年アイオワ大学で教育長・特殊教育ディレクターの博士号を取得して医科大学長、教育学部助教授に就任。1974年ハワイ大学助教授、1976年知的障害者ハワイ協会事務局長、1983年より1987年までハワイ州立病院精神科医スタッフ。現在The Foundation of I,Inc. Freedom of the cosmos 名誉委員長。1983年から国連、ユネスコ、世界平和協議会などでセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノに関する講演を行うほか、世界各地で普及活動に務めてきた。共著に『ハワイの秘法』(PHP研究所刊)がある。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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