このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ手帳2025

KR女史へのインタビュー(40)

2021年02月26日

今回は、創始者モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。


ウニヒピリに愛を注ぐこと


―― 「環境問題とわたし」というテーマに沿ってクリーニングの方法を伺ってきました。やはりどんなテーマだったとしても一番大事なのはウニヒピリとの関係性なんだと改めて感じます。


KRさん シンプルですよね。自分に優しく、自分をケアして愛して扱うだけ。つまりウニヒピリを優しく包みこんでケアしながら、毎瞬毎瞬、見せてくれる感情のひとつひとつを丁寧に扱っていくことです。
 すべての感情を持っているウニヒピリが、「わたし」という存在の最大の役割を担っています。「わたし」が感じる喜びも悲しみも、喜怒哀楽のすべてはちいさな子どものウニヒピリが表しているものです。ウニヒピリには優しく接すること。感情を優しく拾っていたわってあげるのです。
 「何か答えを頂戴!!」と命令したり、「そんな風に思ったらダメ!!」と否定するのではなく、そのままのウニヒピリを受けとめて愛を注ぎます。ウニヒピリの役割は、感情を感じるだけではなくて、肉体の循環器系をもすべて管理してくれているんです。宇宙が始まった瞬間から今、現在にいたるまでに受け入れてきたこと、溜め込んできたこと、すべての膨大な記憶を蓄積しています。本来私たちは完璧な存在としてつくられているのに、過去の過ちや受け入れてきてしまったことによって、見聞きするすべてに対してネガティブな意味づけをしたり、勝手な判断を下したりしています。クリーニングとは、誰にも知られることなく自身の生命を支えてきたウニヒピリに感謝を伝え、内側でうごめている感情や判断に丁寧に向き合って愛を注ぎ、それらを溜め込んで苦しんできたウニヒピリを労わり、自分自身を裁いて無視してきたことを謝り、クリーニングをして本来の神性である自分に戻っていくプロセスです。


―― 何もかも4つの言葉に凝縮されていますね。クリーニングは神聖なる存在に対して嘆願し、ニュートラルになることで毎回新しい自分に変わっていく。そこでインスピレーションを得るのですね。


KRさん その新しい自分が受け取るインスピレーションに基づいて行動していきたいわけです。


本当の原因はわかり得ない


KRさん クリーニングのコツは、何があっても自分自身をクリーニングすること。見聞きすることはすべて、自分の中の記憶を見せにきてくれているという立ち位置でいることなんです。
 氷山の写真をいつでも思い出してほしいんです。表面意識で認識できるのは、ほんの氷山の一角で、水面下には途方もなく大きな記憶が隠されています。あまりに膨大で本当の原因はわかり得ないですし、わかる必要もないのです。ただ表面意識とウニヒピリの間でクリーニングするだけで、本当の原因となっている過去の記憶が集められて超意識と神聖なる存在に上げてくれる。クリーニングの循環が起きるのです。
 だからこそ潜在意識を司るウニヒピリに、どれだけ愛を注ぐことができるかが最大のカギになります。どんな問題であれ、反応を生み出しているのは過去の記憶ですから、それをクリーニングしていきたいわけです。たとえば「アイスブルー」というツールをつかって、自分を包んでみる、言葉を唱える、「アイスブルー」色を思う、どれもクリーニングであり、心の痛みをとってくれる作用があります。
 たとえば日常のことですが、私は先日、足の親指をぶつけてすごく痛かったんです。そこで親指に対して、床に向かって丁寧にクリーニングしていきました。その中で多くのことが循環に乗っていったことを感じました。難しく考える必要はないんです。ホ・オポノポノは実践していくだけのプロセスなので、何が起きてもアクティブに行い続ける、実践の中で気づいていくしかないんです。


―― どんな出来事も、それによって引き出される感情も判断も反応もさまざまですよね。それこそが、自分にしかない記憶を消去するチャンス。どんな記憶の原因をクリーニングしているかはわからなくても、それを消去し続けることで神性を感じる瞬間があります。
 またすぐ記憶にまみれるんですけど、ただやる(Just Do It)、やり続けることですよね。


KRさん 自分の中から現れる判断や葛藤も、「あっ!それクリーニングよ〜!」という注意信号ですよね。反応や抵抗や拒絶は過去の記憶。何であれ自分の意識に湧き上がること、理屈に合わない、意味不明だ、という判断をクリーニングすることが大切です。葛藤って、自分の中でウハネとウニヒピリが戦っている状態ですから。苦しいですよね。


―― めちゃくちゃ苦しいです。ウニヒピリの感情をウハネが裁いて抵抗する、ウニヒピリが傷ついて暴れる、ウハネが押さえつける。本当に戦っています。ちっとも平和じゃないですね。


インスピレーションを得たらやってみること


KRさん 何であれ自分が感じていること、小さな子どもが抱えている感情を労わることに専念したいですよね。私たちには内なる家族がいます。ウニヒピリをまずケアしてあげることです。そこから先に何が起きるのかは私たちにはわかりません。最も重要な親子関係は、内なる家族「ウハネ(母)―ウニヒピリ(子ども)―アウマクア(父・超意識)」。この関係がスムーズに循環していくことです。
 外に目を向ける前に、内なる家族の子どものケアをしてください。傷んで苦しんで耐えている子どもが感じているままに、クリーニングしてあげるということ。それだけでウニヒピリとアウマクアがつながって、クリーニングの循環が起きる。それは私たちがコントロールできる分野ではないのでお任せなんです。そしてインスピレーションを得たら、やってみることですよね。


―― 行動に移すことが大事ですよね。今この瞬間のクリーニングが何とつながっているのかはわからない。でもクリーニングをすることで神性に触れることがある。その繰り返しですね。ありがとうございます。



(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2021年3月号掲載)




KR女史
KR女史(Kamaile Rafaelovich)


SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く