このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ電子書籍プレゼント

KR女史へのインタビュー(35)

2019年05月31日

「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしているといわれるKR女史にお話を伺いました。
※今回はKR女史のインタビュー(34)の続きです。


前々回のKR女史のインタビュー(33)は、こちらをご覧くださいませ。


本来の自分自身として自由に生きていくこと


―― 前回は、クリーニングをするために不動産業をしている、その仕事が趣味のように楽しくて仕方ないというお話でした。それがKRさんの「生きがい」になっているのですね。さらに掘り下げてお話いただけますか?


KRさん 私たちは住んでいる国や地域の文化や価値観など、まわりの環境に左右されて生きているものです。生きる方向性やゴールを描くときでさえも、その価値観に大きく影響を受けています。なので、どんなときも内省をしながら今の体験をクリーニングする。そのプロセスと、本来自分があるべき本質に向かうことそのものが、ホ・オポノポノ流の「生きがい」です。目的に対して常にオープンでいられれば、自分がある時点で思い描いた人生の目的以上の道が開かれて、本来の自分自身として自由に生きていくことができるんです。仕事上、後悔も責任も間違いも出てくるものですが、どんなことがあったとしても「答えも原因も外側にはない」と覚悟を決めて、今、この瞬間に抱えている感情や判断、重責、とらわれ、悩み、願望、「さまよう心」をクリーニングです。これらの思考や感情はすべて記憶の再生なので、出てきたときに気づいていることが大切です。なぜならクリーニングとは、「どうかこの状態を正してください。ネガティブで不必要な記憶を消去してください」というウハネ(表面意識)の嘆願から始まるからです。自分自身を内省することで、ウニヒピリ(潜在意識)がその原因を集めて、神聖なる存在に送ってくれます。たとえば「仕事が嫌だ」という感情ですが、その仕事のアイデンティティが本質的に「嫌なもの」なのではありません。あなたが「仕事が嫌」という記憶があるから、その体験をしているだけなんです。

なぜそのような苦痛を体験しているのか? その本当の原因は分かり得ないものです。ですがクリーニングによって記憶から自由になると、本来の自分として生きる扉が開かれます。どんな風に扉が開かれるのか、いつ開くのかはわかりませんし、「理想的な目的が期待した形で達成できる」わけでもありません。「こうなるべき」なんて期待していたら、それ以外の変化に気づくことができないものです。いつでも自由でいることで、インスピレーションを受け取りやすくなります。内省すると計画したこと以外に視野が広がりますからね。



土地の記憶を消去したら住民も変化した


―― KRさんの不動産業を例にとって、具体的にどのようにクリーニングしているのか、詳しく教えていただけますか?


KRさん 土地、建物、それぞれをひとつの存在として、できるだけ知っている情報を詳細に含めてクリーニングしています。土地をクリーニングすることで、その土地が背負ってきた歴史や記憶を消去してエネルギーを浄化できます。

以前、オアフ島で麻薬の取引や闘鶏に使われてきたある土地を入手しました。そこで、まず土地のアイデンティティと話をして「バブルちゃん」という名前だと知ったんです。そしてバブルちゃんと一緒にクリーニングを開始しました。その時バブルちゃんには「オアフで最も危険」と言われている住人がいて、立ち退いていただく必要がありました。たくさんの痛々しくて重く苦しい記憶が浮かび上がり、恐怖や判断、先入観が出て来るたびにクリーニングしました。タイミングを感じて、その方に退去をお願いすると、何のトラブルもなく気持ちよく穏やかに退去してくれたんです。さらに転居先では麻薬売買から手を引いて、良い人生を送っていると風の便りに聞きました。今、バブルちゃんはとても心地のよいエネルギーに満ちた素敵な場所になっています。


―― はじめからその結論ありきでクリーニングしたわけではないところが、重要なポイントですよね。何が起きているかはわからないけれども、みんなが抱えているネガティブな記憶を消去し続けるということですね。また、土地のアイデンティティと交流することの大切さも改めて感じました。クリーニング以外に、何か特別に働きかけたことはなかったのですか?


KRさん 4つの言葉をお経のように唱え続けて終わり、ではなくて、その都度インスピレーションに応じた対応をしていくんです。表面意識にどんな感情や思考が上がってきているのか、自分の中で起きていることのみに焦点を当てて内省します。たとえば「何も変わらないじゃない!」という焦りや怒りが出てきても、溺れずとらわれずクリーニングです。起こっている変化は、劇的なものでも期待に沿うようなものでもないかもしれません。もしかしたらインスピレーションの表れとして、普段はしない行動を無意識にとっているかもしれませんよね。目的に対して常にオープンでいることで、自分が思っていた人生の目的も変化して、開かれていくものです。


―― クリーニングでしがらみや記憶から解き放たれて、本当の自分に戻ることで、土地や建物などの存在や関わる人たち、近所の住人でさえも記憶が浄化されて自由になれるのですね。本来の自由な自分自身を表現するために扉を開き続けることが、生きがいなのだと改めて気づきました。ありがとうございました。
(インタビュー:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2019年6月号掲載)




KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。



当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
『元気な暮らし』では毎月最新のインタビュー記事を掲載しております!

ご購読はこちらから ↓ グッズのご注文はこちらから ↓

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

同じカテゴリー(KR女史に訊く)の記事

Posted by THDstaff at 10:00 │KR女史に訊く