KR女史へのインタビュー(32)
「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史にお話を伺いました。
判断をクリーニング!
―― 東京で開催された講演会は「年齢」がテーマでしたね。
KR女史 メディアや広告で、意識しなくても社会全体の「若さ」に対する執着や欲望を目にします。「なんでこんなに老けちゃったんだろう」など、年齢に対して感じることをクリーニングしたいんです。
―― 「疲れがとれなくなった」とか「髪にハリがなくなった」とか、変化を感じると落ち込みますね(苦笑)。ほかにも「何歳までに~」なんて記事を読むと、「私できてないわ~。どうしよう」と焦ったりします…。
KR女史 テレビをつける前、雑誌を開く前にクリーニングしたいですね。コツは「前もってする」ことです! ご自身の選択で、情報を見たり聞いたりして受け取っているのです。外で何が語られていようと、それを受け取るかどうかはご自身次第なんですよ。
クリーニングをして本来のリズムに戻りたいのです。潜在意識には膨大な記憶があります。ウハネ(母・顕在意識)がクリーニングするとウニヒピリ(子ども・潜在意識)が記憶を集め、アウマクア(父・超意識)に届けます。アウマクアは感情の原因となる記憶を神聖なる存在まで届けます。そうして記憶が消去され、ゼロになる。その流れに沿いたいですね。
―― 年齢に対するネガティブな気持ちをなくして、気持ちよく暮らしたいですね。
KR女史 世界的なスポーツマンでも一流モデルの方でも持つ、共通の「記憶」ですよね。内なる家族がつながっていることが大切です。私たちはしがらみから解放されて自由になっていきたいのです。そうでないと、常に記憶によって外からの情報に影響され、コントロールされてしまいます。
私はいつも「年齢」が意識に上がったらクリーニングしています。日常起きていることをクリーニングすることで、ウニヒピリが勝手に「老い」や「老後」なども含めているかもしれません。重要なのは、「年をとることに囚われている自分」に気づいてクリーニングすることです。「シワがなくなってほしい」が出てきたら、クリーニング。その次に「おなかがすいた」が出てきたらクリーニング。次から次へと浮かんでくるものをクリーニングします。そうしてどんどん自分を開いていくと、家族や先祖、周りの人たちも皆自由になっていきます。「何歳でこうであらねばならない」と決めつけているようなこともクリーニングできますね。
―― 年齢に対しての思いも、人によって異なりますものね。女性は30代に入るときに年齢を感じることが多いですが、私の友人の一人は19歳で「もう若くない」と言っていました(笑)。
KR女史 その方の視点がその思いを映し出しているのです。感じていることは記憶から来ていますから、そこをクリーニングしたいですね。
若ければ楽なのではなく、会社で若い女性が生きづらい場合もあります。仕事の評価の前に見た目で評価されたり、「早く結婚すればいいのに」と相手にされない場合もあるでしょう。同じ会社にいても、同じ体験はありません。それは、お一人お一人の中にある記憶が異なっているからです。ですから、「会社だから」「若いから」こういう現象が起こるんだ、と決めつけてしまうと流れが滞ってしまうのです。同じ環境にいても違う人間がいたら違う見方も出てくるし、違う現実を経験します。
―― 判断をクリーニングですね。
KR女史 判断が信念みたいになってしまうと、そこに閉じ込められてしまうのです。「エイジング」という言葉がネガティブに捉えられがちですね。まずその言葉をクリーニングできます。年を取ることはどんどん制限されていくことではなくて、「チェンジング(= 変化していくこと)」に変えましょう!(笑)クリーニングして、判断から自由になりたいんです。以前は20代がトップモデルだったけれど、今では80代で活躍されている方もいます。ウニヒピリに繰り返し教えたいですね。ネガティブな気持ちには「記憶が再生されているんだよ」と。ウニヒピリを尊重して、敬う気持ちで接すれば、もっと活躍してくれるようになりますよ!
クリーニングをして本来のリズムに戻る
年齢を数字ではなく愛に戻す
―― 「年齢」をテーマにクリーニングしてみると、私は家族のことがたくさん出てきました。両親の年齢、祖父母の年齢、自分の年齢とその役割。「やらなくてはいけない」という思い。家族のことはいくらクリーニングしても、クリーニングすることが出てくるみたいです(笑)。「年齢」というテーマが、自分がクリーニングするべきことをハッキリさせてくれました。
KR女史 いい体験ですね! 私たちは家族から大きな影響を受けています。ですから、ホ・オポノポノのクラスでも家族、親戚、先祖のクリーニングは欠かさず行います。期待もあれば依存もありますね。そうしたことを体験するたびにクリーニングしたいんです。何歳の子どもとしてこうあるべき、こう期待されている。中には、普段話には出てこないけれど、抱えている思いもあるわけです。また、私たち自身が体験している年齢をどう感じ、受け止めているか。そこもクリーニングです。
私にとってクリーニングを通して年を重ねていくことは、何かが損なわれたり、失ったりしていくことではないのです。時間が持つ本質である、“その瞬間・瞬間を生きること”につながっていきます。年齢を本当の意味で体験するとき、私たちは体験を「年齢」という数字ではなく、「愛」に戻すことができるのですよ。
―― 素敵ですね。生きる時間を「愛」に変えていく。本来のいのちの目的が現れているように感じます。
KR女史 私はハワイで海に入って泳いでいるとき、年を全く感じません。そしてクリーニングをしていると、どんな過去もありがたく感じるようになります。庭の木を見て、その成長ぶりに時の流れを感じたりすると、すべては成長する、聖なるものとしてこの目に映ってきます。「年齢」をクリーニングすることは、愛への道なのかもしれません。クリーニングして、「今」を最大限に生きていきたいですね。
―― 年月を経ることがとても素敵なことのように思えました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
(インタビュー:太田 陽子)
(『元気な暮らし』2018年12月号掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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