KR女史へのインタビュー(16)
「SITH ホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子であり、40年以上クリーニングを実践してこられた、KR女史にお聞きしました。
「再生、生命力、発展」のバランス
―― KRさんのオリジナルクリーニンググッズ『KRカード』が生まれ変わりましたね。見ているだけでその場の平和と調和が伝わり、内面が静かになる感じがします。
KR女史 本当に美しいですよね。ビッグアイランド(ハワイ島)の土地と関わるようになって、瞑想の中で必ず「アイスブルーのクリーニングツールで、カメラをクリーニングする」というメッセージが出てきていました。私が唯一持っている、孫のおさがりのカメラをクリーニングしていたら、あるとき、そのカメラを使って土地の写真をとりにいく自分の姿がインスピレーションとして現れました。すぐに森林の方へ回ったのですが、私は眼鏡をかけておらず、ただカメラとその土地がまるでダンスするように動いているのを、何がどう写っているのかはわからないながらも楽しく眺めていたのです。池のカードの水面にうつる空も木も、波紋も…すべてカメラが勝手に撮ったものです(笑)。
この3つのカードの写真は、すべてそのときに現れたイメージです。再生、生命力、発展、3つのバランスが「自分」をめぐるように、3枚のカードが生まれました。
―― 私は苔の「目撃者」というキーワードが気になりました。
KR女史 私たち人間はこの世が誕生してから今日まで蓄積してきたものがあり、苔も苔としてアイデンティティーがあって、進化しながらいろんな記憶を背負っている。すべての存在が、太古からの記憶を背負って生きているわけです。
私たちは問題に固執していると、大いなる自分を見失ってしまいます。苔のカードは、クリーニングを通して、どんなときも本来の完璧な自分をちゃんと思い出せるよう、サポートするカードです。
瞑想の中で、それぞれのカードについて詩のようにメッセージが生まれました。文章を解釈しようとせず、それぞれの人がそれぞれのインスピレーション、感性でとらえて、違ったものを得ていくことになるでしょうね。
―― なるほど、そうですね。シダの森のカードは、この森が枯れ果てそうになっていたとは信じられないほど、パワフルなエネルギーに満ちていますね。
KR女史 すでに絶滅し、この世に存在しないとされている植物たちが、この森の中でたくさん見つかっているのです。学者たちの調査で、すごい数の植物がリストに上がっています。そのうちこの森がミュージアムになるかもしれません。そういうアイデンティティーをもった森なのですね。
KRカードとKR女史
「頭」は当てにならない!
―― 話は変わりますが、今、顔中が乾燥してときどき火がついたように赤くなって、 かゆくなるという状態を体験しています。「甘いものや乳製品の食べ過ぎ?」「いろんな種類の化粧品を混ぜて使いすぎた?」「デトックス?」と、頭はいろいろ考えましたが、前回のジーンさんのお話を思い出し…「本当の原因は私にはわからない」ので、クリーニングしています。
KR女史 多くの人たちが、花粉や食品、化粧品などで反応が出ていると「判断」します。でもそれらが問題なのではなく、現れていることは「記憶の再生」です。クリーニングを通じて、インスピレーションに従いたいのです。そこでブルーソーラー・ウォーターを飲みたいなら飲む、カードを持ちたいなら持つ…ほかのことが出てくるかもしれません。肌の話が始まってから、あなたの家族のことが気になっています。クリーニングするといいかもしれませんね。
今回、日本で講演した際も、参加者のみなさんそれぞれが問題をもっていましたが、「これが問題だ」と思っていることの奥底に、本当の悩みが隠れている、ということに気づいてくださいました。
ある女性は、引っ越しのために物を捨てたいのに、整理できず困っていました。クリーニングをしていると、その方のお母さんのことが気になったので伝えたところ、お母さんが亡くなったときの悲しみが整理できていなかったことがわかりました。その悲しみが荷物に投影され、整理できなかったわけです。
頭の考えることは、本当に当てになりません。たとえば肌に何か起きたら皮膚科へ。整理ができなければお掃除屋さんを呼ぶ。クリーニングを知らなければ頭の中の情報で動いてしまいますね。表面に出てきたことをクリーニングすれば、潜在意識であるウニヒピリは「本当の原因となっているもの」も含めてくれますが、私たちが問題に囚われてしまうと、執着が生まれてしまうのです。
問題だと思ったことだけをクリーニングするのではなく、日常生活の中でも、ふと気づいたことを丁寧にクリーニングすることが、問題の「本当の原因」に大きく影響するかもしれません。水面下にある原因を、私たちは知りようがない。だからこそ、毎瞬毎瞬、出てくることをクリーニングしたいのです。
―― 私は常に、「問題が起きたらクリーニングする」というスタンスで…毎瞬毎瞬、今も、今も、というのは大きな課題ですね…。
KR女史 「がんばらない」ことが大事です(笑)。私たちにはクリーニングしているか、してないか、どちらかしかないのです。ONとOFFのようなものです。たとえば、朝「アイラブユー」でクリーニングしたことが夕方の4時くらいまで影響して続き、パタッと途切れて、またクリーニングして…そうした流れに乗りたいのですね。クリーニングは自転車といっしょで、こいでいれば進みますが、こぐのをやめたらひっくり返る。こぐかこがないか、するかしないか、それだけです。でも、自転車もこぎ方を覚えてしまえば、頭で考えなくとも自然にできますよね。クリーニングもそうなんですよ。
―― 自転車のようにスイスイとクリーニングしたいですね!
(インタビュー:滝澤 朋子)
(2015年3月『元気な暮らし』掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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