このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



平良アイリーンさんの講演レポート(3)

2017年02月10日

トータルヘルスデザイン京都本社で開催した『Aloha!』『ホ・オポノポノ ジャーニー』著者である、平良アイリーンさんの講座レポート・前篇をお届けいたします。


「はじめの祈り」


「わたし」は「わたし」

「わたし」は 無より出でて 光にいたる
「わたし」は 息吹 いのちを育む
「わたし」は 空(くう) 意識はるか超えた先の空洞
「わたし」、イド、すべての存在
「わたし」は 水と水つなぐ 虹の弓を引く
はてしなく続く こころとできごと
「わたし」は めぐり入りて 出づる 息吹
見えず さわれぬ そよ風
ことば かなわぬ 創始の原子
「わたし」は「わたし」



 私がホ・オポノポノアジアのスタッフとしてかかわる中で、どのクラスでも必ずこの詩が最初に読まれ、創始者であるモーナ女史とともに長くクリーニングを続けてきた方々が、これをとても大切にしていることを知りました。別名「はじめの祈り」と呼ばれ、一日のはじまり、仕事を始めるときなど、なにかがスタートする前にこれを読むとよいそうです。


 私は朝、目が覚めると同時に、頭の中でいろいろな会話が始まります。気持ちいいなって純粋に朝を楽しんでいるときなんて年に数回しかなくて、冬なら「寒いな」「布団から出たくないな」とか…(笑)。正直、今日も目覚めて「あぁ! とうとうこの日がきてしまった! 嬉しいけど、緊張する~!!」って、早速始まりました(笑)。朝が「ゼロ」の状態で始まるなんて、ほとんどありません。


 これらの頭の中の声は、すべてウニヒピリの声なんですよね。潜在意識・ウニヒピリにはお休みがなくて、365日24時間、ずっとフル稼働しています。「クリーニングすることを選択できる」私たちの顕在意識(ウハネ)が、なにかを始めるときにこの祈りを読む。すると、ウニヒピリに「本当の“わたし”って、こういう存在なんだよ」って、思い出させてあげることができるんですね。ウニヒピリは記憶まみれで、何が本当の自分なのか忘れています。自由になりたいから、一生懸命たまっている記憶を持ち上げて、見せてくれる。これが、ウニヒピリの仕事なんです。


 朝一番、お母さんである私たちがこれを読むことで、この祈りの意味がわかってもわからなくても、クリーニングのプロセスが開始されるのだそうです。私はホ・オポノポノに出合って8年になりますが、どんな気持ちであろうと、とにかくこれを読むということをずっと続けてきました。


 ホ・オポノポノでは、あらゆる存在にアイデンティティー(本質的自己規定)があると学びます。私が意識をもっているのと同じように、机、パソコン、椅子、部屋、すべてが意識をもって、記憶を抱えているんです。このお部屋でどんなことが過去に行われたのか私にはわかりませんが、ここで生まれたあらゆる会話、悲しい思い、楽しい思い。それらの意識が部屋の中にクリーニングされるまで残っているそうです。私がここでお話を始める前に、この祈りを読むことで、私自身のウニヒピリはもちろん、お部屋も椅子も机も、みんながクリーニングを思い出すことができます。


 会社でパソコンを立ち上げる前にも読みます。帰る直前まで締め切りに追われたというような日は、パソコンに言葉があったら、「なんでできないんだ、終わらないんだ、もう疲れた」となりますよね。たとえば私がその夜、友達と飲んで騒いで、そのときのストレスを忘れたつもりで翌朝デスクに戻ったとしても、昨日の私のストレスや焦りを、パソコンは抱えたままなのだそうです。私が一日を新しくスタートしたいのと同じように、パソコンも机も椅子もオフィスもリフレッシュできるように、これを読んでいます。


平良アイリーンさん
なにかがスタートする時はクリーニングを


義理の両親とのかかわりも


 私は台湾の男性と結婚して1年になるのですが、義理の両親とのかかわりの中においても、すごくこのお祈りは活躍しています。週に一度くらい、一緒に食事をするのですが、主人の家は、本当に「ちゃんとして」いるんです。ご飯のときは、何種類ものおかずがたくさん並んで、それをみんなで囲んで、まずお父さんからどうぞ、という感じで。はじめは、かっこいいな、エレガント! とか思っていたのですが、そういう私たちから見て「プラス」な印象であっても、「ゼロ」ではないですよね。ゼロ以外のものはすべて記憶、判断なのだそうですから、それはクリーニングできることなんです。これをしないでいたら、だんだん「なんかめんどくさいな」とか、しまいには「もっと自由に、じゃんじゃん食べようよ!」とか(笑)そんな気持ちになってきて…(自分の憧れや好きっていう気持ちというのは、クリーニングする価値があります!)。


 その上、お義父さんは政治の話が大好きで、食事中もよく話します。私は生まれながらにしてこれがすごく苦手で、むずかしい言葉が出てきた瞬間、アレルギーみたいに思考停止してしまいます。しかも中国語で、一生懸命聞かなきゃいけないし、そうかと思うとお義母さんは「子どもはいつできるんだ」とくるわけです。お義母さんはずっと専業主婦でしたから、仕事とはいえ、こんなにしょっちゅう海外出張がある私を、きっと責めているに違いないとも思い込んでいました。そんなわけで、私にとってはこの食事会が、苦痛で苦痛でたまりませんでした(笑)。クリーニング玉手箱!というわけですね(笑)!


 ということで、おうちにお邪魔する前に「はじめの祈り」を読むようにしました。お義父さんは政治の話が大好き、お義母さんは子どもの話しかしない、私は責められている。そんな私の思い込み、判断を先に手放してから二人に会うようになると、ほんとに、すごいんです。「日本に行ったら、こういうお菓子買ってきてくれる?」って、お義母さんの方から言ってくれるようになったり、お義父さんの政治の話が特に気にならなくなったり…バランスがもどってきたのです。


 この祈りには裏話があります。創始者であるモーナさんが、あるときオアフのカハラビーチで散歩をしていたら、突然声が聞こえてきて、「今すぐひざまずいて浜辺に耳を当ててください」という声が聞こえてきたそうです。生まれながらにしてディヴィニティー・大いなる自然の声を忠実に聴いてきたモーナさんは、その時も、その場でその通りにされたんですね。そうしたら、大地から言葉が聞こえてきて、モーナさんはひとつひとつの言葉を拾い、翌日もまた拾っていきました。…そうしてすべての言葉が集まった時にできたものが、この祈りなのだそうです。これはディヴィニティーが私たちの命に直接話しかけている言葉ですから、私たちの頭で理解できなくても当然で、解釈とか判断にとらわれず、ただ読むものなの、とのことです。もし気持ちいいなと思われたら、みなさんもぜひ取り入れてみてください。
(文責:滝澤 朋子)



(2015年10月『元気な暮らし』掲載)


平良 アイリーン
平良アイリーンさん東京生まれ。ホ・オポノポノと出合って以来、日々クリーニングを実践中。SITHホ・オポノポノアジア事務局のスタッフとして活動しながら、ヒューレン博士とKR女史の元で学んだことを著書『Aloha!』(サンマーク出版刊)、共著『ウニヒピリ』(サンマーク出版刊)などでシェアしている。
ブログ Aloha!


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 14:15レポート