このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。



KR女史へのインタビュー(3)

2016年04月22日

大切なのはクリーニングだけ


―― 今、日本ではホ・オポノポノが大変拡がっていますね。KRさんはどのように感じられていますか?


KR女史  本当にすごいですね(笑)。30年ほど前に創始者である、モーナ(※)から、「いずれ日本で100万人くらいの人々がクリーニングするようになって、大きく伸ばしてくれるだろう」と聞いていました。そのときはわかりませんでしたが、今の状況を見て驚いています。世界各国でお伝えしていますが、どの国もこんな拡がりは見せていません。日本は、何かしらの関係があるのでしょうね。
 私たちは41年間、一歩一歩、ただ毎日クリーニングという同じことをやっていただけで、日本におけるこの状況を期待していたわけではなく、ただ一日一日をコツコツ積み重ねてきただけなんですね。ホ・オポノポノが拡がることが悪いわけでもなく、特別なわけでもありません。やはり、ここで、このときに起きていることをクリーニングするだけです。

※モーナ…モーナ・ナラマク・シメオナ。SITHホ・オポノポノ創始者。
ネイティブハワイアンの伝統的高度医療専門家として、 古代ホ・オポノポノを発展させ、医療施設や大学機関、国連などで 講演や指導を行った。1983年にはハワイ州議会により「人間州宝」を授与された(1992年没)。


―― そういうことですね。ホ・オポノポノは、日本の民族性に合っているのではと感じます。


KR女史  日本には文化的に、人を敬ったり、植物や山などに感謝したり、そういう心や行いがありますね。


―― 日本人が持っていた宗教観のようなものを、ホ・オポノポノを通じて逆に思い起こさせてもらっているという印象があります。


KR女史  あなたのその考え方は、ご家族やご先祖から受け継いだ価値観や思想を通じて起きる体験ですね。私はそうは思いませんでしたが、あなたはあなたの体験としてそう感じた、というところが重要なところです。ご自身にそのようなエッセンスがあるので、そういう体験をしている、それは素晴らしいと思います。

KR女史
KR女史


ホ・オポノポノは宇宙的哲学


―― KRさんがホ・オポノポノに出合われたきっかけを教えていただけますか。


KR女史  モーナには、19歳のときに出会いました。知り合いの勤務先の上司というだけで、何をしている人かも知りませんでしたが、一目見たときに、彼女のやっていることを学ばなきゃ、そう感じたんです。
 当時はホ・オポノポノのクリーニングに今のような形はありませんでした。モーナが一緒に瞑想をしようと何度も呼んでくれて、そのときにインスピレーションで受け取った言葉を、少しずつ書き出したんです。この言葉とこの言葉でいいですか、とひとつのセンテンスに関して確認のためにまた2日間瞑想するというような感じでした。その繰り返しで、9年の歳月を費やし、今クラスで使っているクリーニングのためのマニュアルが完成しました。
 クリーニングの4つのフレーズのひとつの言葉や、クリーニングツールなどが記憶を消すことができるのは、この9年がかりでつくったマニュアルがそれに凝縮され、導入されているからなんです。


―― 大変、ありがたいですね。


KR女史  私もです(笑)。当時はマニュアルすらなく、すべての言葉を暗記しなければならなかったんです。ひとつの感情をクリーニングするのに、何ぺージにもわたる言葉を暗唱していたのですから(笑)!
 こういう形になって、ホ・オポノポノはさらに現代的で、合理的になりました。20年も山にこもって瞑想するなんて、誰にもできないでしょう。それが悪いというのではなく、日常生活を送りながら同様の効果を得られるわけですから、忙しい現代の生き方にとても合っていますよね。家族を大切にしながら、仕事を大事にしながら、目の前に置かれている状況をただクリーニングするというところが私は大切だと思っています。普段の生活をしながら自分の中を空(くう)の状態にして、そこにインスピレーションが降りてくるって、すごく生産的で、合理的だと思うのですね。外でなにかがどうなっていても、あまり気にならなくなります。
 ホ・オポノポノでは、問題は自分の中にしかありません。自分を見て、「今、ここの自分自身」に起こることを、ただクリーニングするだけです。
 ホ・オポノポノは、宇宙的な哲学であって、自分に気付くとか、自分を思い出すとか、そこに行きつくための「道具」にしかすぎません。結果的に進化するのであって、進化を追い求めるためのものではないんです。


―― 追い求めると、それが期待になって、ズレてくるわけですね。
 ありがとうございました。来月も、引き続きお話を掲載させていただきます。(インタビュー:滝澤 朋子)



(2011年1月『元気な暮らし』掲載)


KR女史(Kamaile Rafaelovich)KR
SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。




当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 14:15KR女史に訊く