KR女史へのインタビュー(20)
「SITHホ・オポノポノ」の創始者、モーナ・ナラマク・シメオナ女史の一番弟子で、世界中でもっとも長くクリーニングをしていると言われるKR女史にお話を伺いました。
ホ・オポノポノは実践科目!
―― KRさんはSITHホ・オポノポノを確立されたモーナさんと19歳の時に出会って、もう40年以上クリーニングを実践されていらっしゃるそうですね。
KR女史 ホ・オポノポノは何かを達成したら終わり、というものではないんです。今この瞬間クリーニングをしているか、していないかだけ。今この瞬間に「問題をつくっているのは何一つ外にはない」という前提から自分を見つめます。私自身の中にも常に記憶があり、常に再生されています。ですから毎瞬、自分の中に湧き起こる思いをクリーニングしています。
モーナに教わったことは、顔の前に手を置くこと。それは「問題は常に自分の内側にある」ということを思い出すためです。私も自動的に、原因は外にあると思うときがあります。全て記憶だと自分に言い聞かせてクリーニングをしています。
―― 自分の中の潜在意識、ウニヒピリには膨大な記憶があると言われますね。クリーニングをし続けるごとに、変化を感じていらっしゃいますか?
KR女史 「クリーニングをしても何も変わらない」と言う方がいます。でも、クリーニングをしていれば、必ず変化は起こっているんです。何か免れたことがあったとしても、人はわからないもの。変わってほしいところだけをクリーニングしていても、一見関係ないところが変わっている可能性もあります。
ホ・オポノポノは自転車に乗るような感じです。乗り方のマニュアルを開いて、左のペダル、右のペダル…と読んでいてもよくわからないですよね。でも、そのうちに自然と乗れるようになります。ホ・オポノポノはとてもシンプルです。頭で考えるのではなくて、実践の科目なんです。
―― とにかく「クリーニングする」ことが大事なんですね!
KR女史 実践して、気づいていくんです。私は日々クリーニングをして、新鮮な気持ちになります。
ある日牧場で必要な道具を探すため、大きな家電量販店に行きました。自分なりに探していたけれど、なかなか見つからなかったんです。浮かんでくるイライラや不安、「どうしよう」という焦りをクリーニングしていました。すると、男性がふっと現れて、「何を探しているの?」と聞かれて説明すると、「これで満足すると思うよ」と探してきてくれたんです。店員さんに聞いても「わかりません」と言われていたものを、見知らぬ人が教えてくれたんです。思っていたより安く手に入れることさえできました。ホ・オポノポノをしていなかったら、見つけるのに必死になりすぎていたでしょう。人生はもっと楽でいいのかもしれないと思いました。

「人生はもっと楽でいいのかもしれない」
土地にも才能と目的がある
―― クリーニングをしていると、思いがけないことが起こることもあるとか。ハワイでは広大な牧場をお持ちだと伺いました。
KR女史 別になりたくて牧場主になったわけではないんです。日々クリーニングをしていたら、そうなってしまいました(笑)。私がクリーニングをする必要があったのでしょう。まず牛のことを学ぶ必要がありました。毎日、牛たちに「失礼なことがあったらごめんなさい」などとクリーニングしています。クリーニングをしながら牛と接していると、牛はいらない草を食べ、庭を整えてくれる庭師なんだということがわかりました。そこにある植物たち、動物たち、関わっている人々、それぞれが目的を持っています。彼らの目的を達成できる場にするために、日々クリーニングしています。
―― クリーニングをするための出合いだったんですね。みんな目的を持った存在なんですね。
KR女史 土地にも才能があり、目的があります。私は毎日土地に対して「何をしてほしいですか」と聞いてクリーニングしています。住居や職場をクリーニングするのも重要なポイントですよ。
私の会社は、家の一部屋が職場です。誰も見ていないので、パジャマを着て仕事をしてもいいでしょう。けれども、私にとっては大切な職場なので、着替えて職場に入ります。仕事が終わったら、ドアをきちんと閉めてガウンに着替え、ゆっくりワインを飲んでリラックスしたりします。場所や仕事をクリーニングしていたら、インスピレーションを通して、「仕事着のままで夕食を食べちゃいけない」、「パジャマのまま仕事場に行くのはよくない」と思うようになりました。家をクリーニングして、家のことを会社に持ち込まない。会社のことをクリーニングして、家にまで持ち込まない。それぞれのアイデンティティーがあるので、尊重して分けてあげたいんです。仮にAさんとBさんがいるとしましょう。目の前にAさんがいるのに、Bさんの話ばかりしていたら、Aさんは寂しいかもしれないですよね。家と仕事場についても、そのように感じたんです。
普段当たり前のようにしていることこそ、クリーニングしていくと変わっていきます。
―― 私、部屋がなかなか片付けられなくて困っていました。そんなときこそクリーニングですね!
KR女史 「片付かない」という今の体験をクリーニングしましょう。クリーニングし続けると、あるときパッとできるかもしれません。今は片づける時期ではないのかもしれません。部屋に「何をしてほしいんですか」と聞いてクリーニングするのもいいでしょう。もちろん怠けているとか、疲れたと言い訳しているとか、正直なところもクリーニングです(笑)! 場所とあなた自身をクリーニングしてください。その場所がその場所らしく、あなたがあなたらしく存在できるように。
―― 自分自身の内側を見つめることは必須ですね!今日はありがとうございました。
(インタビュー:太田 陽子)
(『元気な暮らし』2017年2月号掲載)
KR女史(Kamaile Rafaelovich)

SITHホ・オポノポノ代表。19歳からホ・オポノポノを実践、クリーニングを主体とした古代ハワイアンマッサージのスペシャリストであった故モーナ女史より直接教えを受けた数少ないボディワーカーの中の一人。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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