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ネロ・チェッコンさんへのインタビュー(13)

2022年10月20日

今回は、イハレアカラ・ヒューレン博士の元でクリーニングを実践してこられた講師の一人、ネロ・チェッコンさんにお話を伺いました。



「わたし」は自然界の一部。その神聖な無限の力につながっている


―― ネロさんに以前、お話を伺ったとき、植物を育てることに喜びを見出されていると仰っていました。植物との関わりからどんな気づきがありますか?


ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 畑で野菜を育てながらクリーニングをしていると、自然界の営みは無限の源とつながっているんだと実感します。季節は繰り返しても年毎の様相は異なりますし、日々移り変わる変化に二度と同じ瞬間はありませんね。
 「こうでなければ」と厳格になって視野が狭いと、「自然界には限界がある」と決めつけてしまうものです。でも虫が発生するときには必ず原因があることを学べますし、何かが不作なときは他のものが豊作で収穫を通じてバランスがあることも教えてくれます。自然界を動かすことができるのは、神聖なる存在だけ。人がコントロールできる範疇にはないわけです。それに気づき、重荷になっている過去を手放してクリーニングする。すべてが無限の存在なのですからクリーニングするうちに思いがけない解決がもたらされますし、同時に「私たち自身も、あくまで自然の一部で、無限の存在なんだ」と教えてくれるんです。それは個人としてもコミュニティとしても国としても変わらない、宇宙の理ですよね。
 私たちの地球は今、混沌に喘いでいるかのようですが、すべての存在は複雑に絡み合っている生命システムの一部なのです。どんなに閉塞した状況に感じられても立ち止まって自省してクリーニングをすると、神聖な流れに戻って新たな扉が開かれていきますよね。


―― 今の話にすっかり感銘を受けました。このところ心配とコントロールが尽きずクリーニングしていたんです(笑)。


ネロさん トラブルも心配も人生にはつきものです。コントロールできない一例をお話しましょう。この初夏の出来事ですが、家の隣に植わっていた大木が突風で根っこから引き抜かれるように倒れて、お気に入りの車を直撃したんです。たった40分ほどの間の出来事でしたが、あまりの強風で逆側の木々ばかりに気を取られていて。夜になって外に出たら倒木で車が潰されて全損状態に見えました。「時間を巻き戻せたらいいのに」「車を移動しておけばよかった」といった後悔などを一晩中クリーニングしたんです。思いつく限りのクリーニングツールも駆使しました。翌朝になり、車を覆っていた枝をチェーンソーで取り除いていくと、車はちょっとした修理で済むダメージだけで、数日後には塗装し直された美しい姿に戻ることができました。まるで状況が巻き戻ったかのようでした。
 つまり起きたことに正面から向き合って、一晩中自分の内側をケアしながら湧き上がる感情や思いをクリーニングして、枝を1本1本取り除くうちに、実際に何が起きたのかわからないほど奇跡的に状況が激変したんです。


―― 奇跡的な結果にとらわれてしまいそうになりますが、具体的にはどのようにクリーニングしたんですか?


ネロさん 特に、倒れてしまった木に対して心から謝りました。この木は私にとっての守護者のような存在だったのですが根っこから引き抜かれたような倒れ方をしていたので、命がけで私を守ってくれたように感じたのです。ですからこれまで守護してくれたことに対する感謝と愛を伝えました。また、先祖代々お世話をしてきた土地ですから、先祖にも土地にも話しかけて平和を祈りました。起こったことに対する視野を広げて見られるようにとも祈りました。風に感謝を捧げて、木々に愛を伝え続けました。


―― 私たちは地球上のすべてのつながりの中で生かされている存在なんだと思い出すことができます。


あくまでも現実と向き合って自分の内側にフォーカスする


ネロさん 実は、その突風が発生する前には畑の世話をしていました。すると突然、ある女性から「私に憑りついている霊を取り除いてほしい」という電話があり、クリーニングをして、私のすべきことではないとお断りをしたんです。その途端に乾いた突風が発生して、吹き荒れたんです。まるでエクソシストの映画の場面を見ているかのようでした。イタリアではこのようなことは滅多に起こらないのですが…。


―― えーーーーっ!?異常気象ではなくて、超常現象!?その女性が引き起こしたようにも感じてしまいます。


ネロさん 全く見当もつきません(笑)。エンジニアの私にわかるのは、そういう電話があり、断った途端に突風が発生したという事実だけですから。


―― そうですよね。ついつなげて意味づけようとしてしまいました(笑)。ネロさんは目に見えない存在との間のクリーニングを引き受けることもあると伺ったこともあります。


ネロさん 特別なトレーニングで認定も受けて20年になりますが、精神安定剤などが常態化された方々の「何らかの存在を感じる」「姿が見えないのに声が聞こえる」といった問題は、とてもとてもセンシティブでデリケートな問題が絡んでいるので、ものすごく気をつけています。イハレアカラ博士にも常に内側に深く問いかけて確認をする必要があると念を押されていました。問題は外側にはなくて、常に私自身の内側で闇が光に変換されるのですから。


―― ネロさんは法廷で働くエンジニアですが、シャーマンのようですね。


ネロさん シャーマンという定義に当てはまるとは思わないですが、スピリチュアリティこそ実用的であることが大事だと思います。目に見えない存在やETや浮かばれない霊などの話は「何か特別なものだ」という感覚を抱きがちです。ですが、そういう漠然として地に足がつかない終わりのない話の裏側で深刻な体調不良や家族に根深い問題を抱えていて、現実から逃避するために外を見ていることが多いのです。ですから大事なことは、カラダの痛みや経済的な問題などの現実に向き合って実用的なことに取り組むことなんです。


―― ホ・オポノポノはスピリチュアルと捉えられがちですが、「今ここの現実と向き合って、自分の内側を見る。自分をケアして愛して、握りしめている記憶や信念を手放していく」というのは、とても実用的ですよね。


自分に愛を注ぐことで、全体の愛、自由につながる


―― 講演会のテーマが「愛と自由は同じもの?」ということですので、これまでの話の流れでわかりやすくなったように感じました。


ネロさん このテーマの根底にあるのは、まず自分を愛すること。愛とは宇宙全体を動かしている制限のないもので、個人的なものではありませんね。自分が愛で満たされると、「わたし」という存在は、その宇宙の愛の流れにつながっている一部だという感覚で精神的に自由な状態になって人生の冒険を体験できるんです。


―― 最初のお話の、自然界の変幻自在さに向き合って流れに沿うことと似ていますね。



(次回に続く)

(インタビュー:高木 みのり)
(『元気な暮らし』2022年11月号掲載)




ネロ・チェッコンさん
ネロ・チェッコン


イタリア、ヴェローナ在住。巨大企業のテクニカルディレクターを長年勤め、転職を考えていた10年前にSITHホ・オポノポノのクラスに参加。アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)の経営コンサルタント、ヨーロッパ大手金属メーカーのコンサル指揮を経て、役員に。現在はヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーとして、法廷内における企業間に発生したビジネス訴訟および裁判審査の技術的判断を行っている。ビジネスや法廷、個人における夫、父親としての立場の中でSITHホ・オポノポノを実践し、講師としてヨーロッパ、日本、台湾で活動している。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く