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モミラニ・ラムストラムさんへのインタビュー(8)

2022年03月25日

今回は、カリフォルニア州サンディエゴにて大学教授兼音楽監督として活動されているモミラニ・ラムストラムさんにお話を伺いました。



神聖なる存在の流れを補佐する「お金さん」の役割をリスペクト



―― 多くの職業を経験されてきたモミラニさんに、まずはズバりお金のクリーニングについて伺いたいと思ってきました。



モミラニ・ラムストラムさん(以下、モミラニさん) 人間だけでなくお金という存在にもウハネ(表面意識)、潜在意識(ウニヒピリ)、アウマクア(超意識)という内なる家族とアイデンティティと、存在する目的があるという基本的なところを踏まえてお話しましょう。
 私はいつも相手のアイデンティティを尊重する意味で「お金さん」として、野生ライオンと接するように扱うようにしています。ほとんどの場合、お金さんは「関わって来られるより自由にさせてほしい」と私に伝えてくるんです。自由でいたいライオンがもし庭に住んでいるとして、どのようにしたら友好的な関係性を築けると思いますか?謙虚さをもって「私の庭にいてくれてありがとう。あなたをリスペクトしていますよ」と尊重して、いつでも毎日を新しい一日として迎えることです。
 たとえばエサを与え過ぎても不足してもうまくいかないように、お金さんを使い過ぎても使わな過ぎても、多くを求め過ぎても取らな過ぎてもうまくいきません。バランスが大切なのです。1円でも多く使わないように倹約し過ぎたり、リスペクトせずに使い過ぎたりするというのも大きな間違いで、お金さん自身にも存在する目的があるという理解に基づいて行動することなんです。ビジネスの場においてお金さんは「神聖なる存在のギフトを受け取ってこの世に表す」という大きな役割を担っているので、手元に巡ってきたときには「私たちがお互いに目的を達成するために、私にできることはありますか?」とお伺いを立てて、神聖なる存在の流れを補佐する責任があるわけです。
 また、お金さん同士は会話をしていて、1円のコインは1万円と同じ価値のある存在なので、1円玉でも軽視せずにお世話をしてあげることがとっても大事です。こうしてお金さんというアイデンティティとの関係を見直してみると、私たちはお金さんという存在を長い間虐待してきたのではないでしょうか。政府の活動も、結婚生活も、ビジネスも、すべての活動の奥底にはお金の流れがあり、経済に支えられて私たちの活動があるのです。すべての記憶にはお金さんが関係しているのですから、お金さんを扱うときには「自由」という物差しを使わないといけません。買い物ひとつするときにでも、どんな気持ちで支払っているのかということに自覚的になることです。クリーニングというのは玉ねぎの皮を剝いていくようなものなので、どんなアクションを取るにせよ、内省することが大事です。



―― お金さんにも意志がある。執着されたり軽視されたりぞんざいに扱われたりしたら、誰でも嫌ですよね。「どうしたい?」と尋ねてみてもよいのですね。



転生のどの記憶が原因なのかはわからない。だからクリーニング。



―― ビジネスのクリーニングで、個人として、女性として男性としてどのように働くのか、個々の才能をどのように発揮したらよいかという視点もありますね。



モミラニさん ビジネスシーンでも日常生活でも、人と人が出会い、時間を共有していることに偶然はなくて、記憶から自由になって平和をつくるためにクリーニングをします。この人生で肉体的に経験しているのが女性でも男性でも、この宇宙が始まった瞬間から今現在にいたるまでに何度も転生を重ねて、魂としては男性も女性も経験しています。たとえば今世は女性だとしても、男性だったときの記憶はポジティブなものもネガティブなものも抱えているので、自身のなかの女性性、男性性の両方をクリーニングしながら、今の自分の性についてクリーニングすることがとても大切です。
 人生はまるで映画の途中に飛び込むようなものです。その前には大変多くの出来事があり、今というシーンに誰かが登場して、家族や私たち自身に何か不愉快なことをしたとしても、その原因が何だったのかはわかりようがないのです。ですから、何千回もの人生を繰り返すなかで、仕返しし合ってきたのかもしれません。ときにあまりに大きな問題に直面して、たとえば政治家や国といった事柄が絡むような「どうにもならない」と感じることもあるかもしれません。「果たしてこんな大きな問題が解決できるのか」と途方に暮れたり道に迷ったりしても、「過去に私が何を行ったとしても、クリーニングする必要があるんだ」と決めて、今、ここでクリーニングすることが大事。問題から解放される方法はそれだけだからです。


―― 誰もが男性だった記憶も女性だった記憶も抱えているけれど、何百回、何千回もの人生の記憶を思い出す必要もなく、ただクリーニングするだけ、というのはとてもシンプルですし、目の前の囚われから解き放たれます。がんじがらめの状態からふっとラクになれますし、そのクリーニングと同時に「今ここ」を新鮮な目で見ることもできますね。


自己犠牲の時代は終わり!自分自身のケアを最優先させる



モミラニさん 女性がビジネスで機能していくという要請は、今この世界のなかで鮮明に浮かび上がっていると思います。SITHホ・オポノポノ創始者のモーナ女史は「女性は歴史的に抑圧されてきたけれど、自己犠牲を伴う時代は終わった」とよく言っていました。家族のために犠牲になる時代は終わったのです。ですから今、女性の責任は、後ろに下がるのではなく、テーブルに上がること。まず自分自身をケアすることが一番最初に来なければいけません。家のことをするのは2番目、子どものことがその次、パートナーのことはその次、そしてビジネスがその次です。つまり、自分自身を大切にすることが何よりも大切なのです。そして女性と男性という陰陽のバランスを取ることも重要です。「陰」が抑圧されてきた社会のなかで、魂的に女性も男性も入れ替わりながら経験を重ねてきた私たちが今、リーダーのポジションを受け入れて、明確に目的をもって役割を果たすときがきた。その道が明確になったときに、ただ歩けばいいのです。もしも明確でないときには、クリーニングが必要です。何か間違ったことはなかったか。しそびれてしまったことはないだろうか?と内省する。SITHホ・オポノポノのよいところは、過去も現在も未来もジャンプするように繰り返しクリーニングできること。たとえばTo Doリストをつくってみて、「リストに上げたものの中のどれもやりたくない!」というとき、しなくてはいけないと自分自身に抑圧的になることなく、どんな気持ちなの?どうしたいの?としっかりケアして、恐怖があったり怒りがあったりしたらしっかりケアをしてあげる。漂流するような絶望的な気持ちだとしても、向き合ってクリーニングし続ける。何年かかってもゆっくりでも内省すること、明晰さを持つことです。



(次回に続く)
(インタビュー:高木みのり)


(『元気な暮らし』2022年4月号掲載)




モミラニ・ラムストラム
モミラニ・ラムストラムさん


1983年よりホ・オポノポノを実践し、故モーナ女史から直接講師のトレーニングを受けた数少ない一人。およそ30年で500回以上のクラスで講師を務める。カリフォルニア州サンディエゴ、メサカレッジの教授兼音楽監督として活動するほか、近年ではクリーニングのインスピレーションから絵画を始め、展覧会が開催されている。



当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く