デルーカさんへのインタビュー(2)
イハレアカラ・ヒューレン博士の推薦によって講師になられ、20年以上クリーニングを続けておられる、ジーン・ピエール デルーカ氏にお話を伺いました。
ビジネスも基本は同じ!
―― 1992年からクリーニングをされていると伺いました。もう25年間実践され続けているんですね。
ジーン・ピエール デルーカさん(以下、デルーカさん)初めてホ・オポノポノを紹介されたときはあまり納得できなくて、何年か試したけれど、好きになれませんでした(笑)。真面目にやるようになったのは2000年頃からです。私は頭で理解しようとしすぎました。ですから、皆さんには「わかろうとして時間を無駄になさらないでください」とお伝えしたいと思っているんです。
―― ドキッとする一言です…(笑)。つい考えて理解しようとしてしまいます。ホ・オポノポノは実践科目なので、「行う」ことが大事とよく伺います。デルーカさんはビジネスクラスをご指導されていますね。
デルーカさん ビジネスクラスも基本の考え方は同じです。ビジネス、家庭、人間関係…それらに生じる問題の根本にある原因は「記憶」です。何億年前から今日に至るまでにため込まれた、膨大な記憶です。この記憶に対して、私たちは2つの態度を選択できます。一つは、何もしない。記憶は存在し続けます。二つ目は、記憶に対して責任を持つ。クリーニングして記憶を消去することです。私がクリーニングしようと決めますね。すると、ウニヒピリが記憶を集め、アウマクアが消す記憶を判断するという流れが続くんです。消すものではないと判断されると記憶は戻されます。アウマクアが神聖なる存在に記憶を届けると、記憶を消去し、無の状態になります。
自分自身のクリーニングに取り組むことによって、ビジネス、人生、社会を変えていくことができるんです。
―― ビジネスにおいても、まず自分なんですね。毎日のようにいろんなことが起こるので、仕事における人間関係や進行の遅れ、トラブルなど、つい外側のことに目がいってしまいます。
デルーカさん 職場というのは、批判したくなる状況に遭遇するのは避けられませんよね。そこを批判するのではなく、クリーニングしましょう!「記憶」は自分の中にあるのです。
私は会議やビジネスの打ち合わせ、顧客に会う前などは必ずクリーニングしています。ファイルにクリーニングツールのシールを貼るなど、なるべく意識しないでできる方法を使っています。水道管の元の部分に『シーポートシール』を貼るのもおすすめです。そうすれば、食べるものや洗うもの、水を使う至るところでクリーニングが進められます。
―― それは便利ですね! 毎日「クリーニングしなきゃ!」と思わなくても進められるのは嬉しいです。
デルーカさん 肩の力を抜いてやるのが長く続けられるコツですよ♪ 私からはがれた記憶はビジネスからもお客様からもはがれていきます。ここで大事なのは、結果がどうなるかはコントロールできないことです。私もビジネスを思い通りに展開できたわけではありません。ですが、私にふさわしいものが与えられ、だんだん心が安らかになっていきました。
膨大な記憶でも、クリーニングが助けに!
―― 他にもどのようにクリーニングされているか教えてください。
デルーカさん 毎回「このようにクリーニングする」と決めてはいません。しようと思ったときのインスピレーションに従っています。皆さんも、やり続けていることで、その人にしか当てはまらないクリーニング方法が出てくると思います。大切なのは実行することです! クリーニングすることは膨大にありますからね。例えるなら、私はバケツとスプーンを持って挑戦しているのですが、「記憶」は海のように広大にあるという感じですよ(笑)。
―― まさにですね! 記憶の膨大さに、なかなか期待を手放せないので「これで何か変わるんだろうか」と立ちすくんでしまうことがあります(苦笑)。
デルーカさん そうですね。ですが、クリーニングをしていなかったら、もっと苦しいかもしれません。私はしていなかったらもうこの世にいないと思っています。今までわかるだけでも、病気や交通事故で3回は命を失う危険がありました。9.11で命を落とす可能性もあったんです。
以前働いていた会社ではしょっちゅう出張をしていたんです。その頃は不景気で、飛行機もエコノミークラスしか許されていない状況でした。日本に出張になって、エコノミークラスだと選択肢が2つの便しかありませんでした。一つはボストンからロサンゼルスを経由して東京への便、もう一つはニューヨークを経由して東京へ行く便です。長いフライトになるので、ロサンゼルスを経由して東京に行くのがいいだろうと思いました。しかし、私は間違えてニューヨークを経由する航空券を買ってしまったんです。なぜ間違えたのか、全くわかりません。飛行機に搭乗し、ニューヨークに到着してから、しばらくすると、近くで飛行機が爆発したことで辺りが騒然となり、車で家に帰ることになりました。数ヶ月後、航空券を買うときのメモを見たら、もう一つの選択肢の便は、爆発したユナイテッド航空の175便だったんです。亡くなった方の名前が石に刻まれている跡地を通るたびに、「私の名前が彫られていたかもしれない」と頭をよぎります。
その後は、「なんで何度も命を救われるんだろう?」という想いをずっとクリーニングし続けました。救われている恩返しが、ホ・オポノポノのクラスで講師としてクリーニングを教えることだと思っているんです。ウニヒピリは、そんなふうに命を助けてくれたり、私たちをケアしてくれることがあります。ですから、あなたもウニヒピリをケアしてあげてください。
―― 背筋がゾーッとします…! クリーニングを教えてくださってありがとうございます。知らないところで私たちは助けられているのかもしれませんね。もっと感謝の気持ちをこめてコミュニケーションを取りたいと思いました!本日は貴重なお話をありがとうございました。
(文責:太田 陽子)
(『元気な暮らし』2017年11月号掲載)
1992年、ボストンでホ・オポノポノのクラスを受講、イハレアカラ・ヒューレン博士と出会って以来、クリーニングの実践を続ける。数々の出来事でこのメソッドの力強さを体験。自らの治癒例が、クリーニングとからだの変化について、学者が医療的研究を始めるきっかけとなった。イハレアカラ・ヒューレン博士に推薦され講師になった一人で、アメリカ・ボストンを中心にイギリスやフランスでも長年にわたり講師を務める。人間関係、家族関係、仕事など、日常生活の中での具体的なクリーニング実践法に焦点を当てたクラスが好評。
当記事に関して
※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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