このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


ホ・オポノポノ手帳2025

クリスティーンさんへのインタビュー(2)

2021年04月30日

今回は、数字(お金)のクリーニングを通じて建設会計2社でご活躍のクリスティーン・レイマカマエ・チュウさんにお話を伺いました。ビジネス(仕事)のクリーニングについて奥深いお話を頂戴しました。



(前回の続き)

数字に愛を注ぐ


―― ウニヒピリと丁寧に関わることで、会計職から一転。花屋さんを開業して創造性豊かになり、仕事も広がったというお話でした。


クリスティーン・レイマカマエ・チュウさん(以下、クリスティーンさん) :それが数年経った頃、主人に「建設会社を起業するから会計をしてほしい」と言われて引き受けたら、あまりにもうまく軌道に乗ってしまって会計職に戻ることになりました。さらに別の会社の会計も引き受けるようになって、今は2つの会社で働いています。
 ホ・オポノポノを実践するようになって以来、「数字(お金)」のウニヒピリと対話をしています。数字も「愛されたい」と願っているので、クリーニングをしながら愛を注いでいるんです。そして1ドルでも百万ドルでも対等に大切な存在として接しています。数字も私に寄り添って愛を返してくれますし、「一緒に遊んでいる」とすべてが機能するんです。


―― 誰もが愛されたいですよね。どんなアイデンティティと関わるときも苦手意識や不安の意識があるとうまくいかないのは人間関係と一緒ですね。ちなみに「お金さん」とどうやって遊ぶのですか?


クリスティーンさん :いい質問ですね(笑)。まず、常に心をオープンにして感謝を伝えて、私と分かち合ってくれる記憶のクリーニングを楽しみます。建設会計は常にものすごい量の報告書を求められるので、「報告書さん」たちにも「レポートを提出しなくちゃいけないの。一緒に協力して整理しませんか?」と提案して、同意を得ながら作業を進めます。どんな報告書でも、「つまらない」「面倒だ」「悲劇的だ」などとジャッジせず、敬う姿勢が大切です。1ドルが合わなくても1000万ドル合わなくても「合わない」という事実とバランスを欠いている点では同じなので、「どうすれば適正に戻せるか、やってみよう!」と数字さんや貸借対照表さんにも提案します。会計業務には数多くのルールがあってフラワーアレンジメントのようにクリエイティブではないですが、一つ一つのカケラはすべてのレポートと連動しているので、パズルのように一緒に楽しめるんですよ。


―― すごい!すべてのもののアイデンティティを丁寧に扱うことを、すっかり忘れていたことに気づきます。


ウニヒピリのケアを怠らないで内なる平和を大切にする


クリスティーンさん そしてどんなときもウニヒピリに話しかけて耳を傾け、私についてきているかどうかを必ず確認します。誰もが内なる子どもを連れ歩いていることに気づいてほしいのです。つまり幼い子どもをほったらかして仕事に没頭し続けたら…とんでもないことになるでしょう?(笑)。朝起きてから出勤する前、仕事の合間、一日の終わりまで、常に内なる子どものケアを忘れなければ、仕事もスムーズにいきます。
 たとえば私のウニヒピリはクレヨンで絵を描くのが好きなので、心のなかで「遊びながら待っていてね」とクレヨンを渡してお願いしてみる。「残業があるけど、ずっと一緒にいてくれる?終わったら素敵なデザートを食べよう!」と提案することもあります。そしてウニヒピリにめいっぱいの感謝と「愛しているよ!!」という気持ちを伝えて一日を終える。それが毎日をリフレッシュして過ごす秘訣で、いかに自分自身のケアができるかに尽きるんです。
 ウニヒピリは、ただ話を聞いてほしいしケアしてほしいのです。どんな存在にもウニヒピリが宿っているので、それぞれに対する関わりはもちろん大切なのですが、まずは自分自身をいつも最大限に労わって感謝の気持ちを伝えてあげてほしいですね。


―― さまざまなことに追われてウニヒピリを疎かにしてしまい、「怒り心頭!」になってしまったことがあります。今なら原因は外側じゃないとわかるのですが…。


クリスティーンさん わかります(笑)。いつでも仕事を楽しめるわけではないけれど、「とってもストレスよね」「わかるわ」「まだ仕事が残っているけど大丈夫?」とこまめに向き合って、内側で本当に感じていることを認識して労わること。外の空気を吸ったり水を飲んだりして休憩もして落ち着いたら、「あともう1時間だけつきあってくれたらこんなこともできるよ」と伝えてみる。ケアを怠らずにいれば、ウニヒピリが楽しそうに小躍りしているのか、「もうこれ以上歩くのはイヤ!」とごねるワンちゃんのようになっているのかわかりますよね。ウニヒピリはあなたの一部。しっかり手を取り合って置いてきぼりにしないことで、問題も断然スムーズに解決していきます。
 また、「問題」のウニヒピリにも話しかけます。「オッケー、問題さん。休憩が必要なのね。一晩寝て十分に休んだら、明日また戻ってきましょう」とか。以前、会社のCFOから「まだレポートを提出していないじゃないか!?」と咎められたとき、「承知しています。ですがしばらく寝かして新鮮な目で見直す必要があるんです!」とキッパリ伝えて謝りませんでした(笑)。それぞれのアイデンティティに休息が必要で、NOと感じたならNOなんです(笑)。


―― ワオ。ギクシャクする心配をクリーニングして、内なる家族の足並みを揃えることが大切なのだと再認識しました。一般的な仕事の進め方とホ・オポノポノの仕事の進め方は全く異なりますよね。


クリスティーンさん 全然違いますよね(笑)。ウニヒピリに愛をもって話しかけるということは、お金やレポート、「会社」のウニヒピリに対しても同じです。競争やストレス、「私が正しくてあなたが間違っている」という思いや、相手をコントロールして画策しようとする感情が湧き上がってきてもいいんです。そんなときは「バランスを欠いている自分」に気づいて認識して「おっと!ちょっと待った。時間を置いてみようか、離れてみようか」とウニヒピリに提案してみる。思考や理性に傾き過ぎているときは重荷をおろして、その繊細な部分を認識して、「オッケー、大丈夫よ」と伝えてあげる。間違いなんてない。何が正しくて間違っているのかは誰にもわかり得ないもの。「どうしてそんなことをしてしまったんだろう」「もっと上手にクリーニングできたんじゃないか」「どうして愛せなかったんだろう」と自分を責めるのは簡単です。でもその行為は内なる子どもを握りつぶすようなものだから、「オッケー大丈夫。見せてくれてありがとう。片づけてキレイにするべき記憶があるよね。このジャッジを今、手放せる?」と自分をケアするしかないですよね。


―― 聞くべき話を聞かせていただいた気がします。ところでビジネスに身を置く多くの女性が年齢制限などの不自由さを抱えているといいます。どのようにクリーニングできますか?


クリスティーンさん 問題の大きさに焦点を当てても圧倒されるだけなので、「今この瞬間の、目の前の出来事」に集中します。新聞やニュースで何を見聞きしても関係ない。自分自身が体験していることに目を向けてクリーニングすることで、スムーズに変化が現れるようになります。自分のウニヒピリだけでなく同僚や取引先、特に人間関係で難しさを感じる人のウニヒピリに心の中で「何か必要に感じていることがあるのですね?」と語りかけるようにします。24時間、365日クリーニングし続けるのは簡単ではないですが、「記憶を消去して自由になって本来の自分を生きる」ために、目の前に現れることを丁寧にケアしてクリーニングする。それだけで物事がスムーズに解決されるという意味では、とてもシンプルで簡単ですよね。
 自分自身にとって何が正しくて完璧なのかを知っている「神性なる存在」は内側にしかいません。そこに「インスピレーションを送ってほしい!今助けが必要なの!」とお願いすれば、答えは得られます。答えに対してアレコレ出てきたらクリーニング。日常のなかで正直な声に向き合って一歩ずつ丁寧に。それでも次の現実をカオスや不快に感じてジャッジや自責が出てきたら、「オッケー大丈夫!それがパーフェクトなのかもしれないよ」とケアをして、「カオスさんありがとう!愛しているよ!今、これを手放すことができる?」と伝え続ける。自分自身を信じてリズムと完璧な流れに乗ると、本当に楽しく豊かな体験になっていきますよ。


―― 内なる平和を整えることに尽きますね。本日はありがとうございました。



(文責:高木 みのり)


(『元気な暮らし』2021年5月号掲載)




クリスティーン・レイマカマエ・チュウクリスティーンさん



1998年に初めてSITH®クラスに参加して以来クリーニングを実践し、現在はアメリカとカナダで講師を務めている。3人の子育て、建設会計で2つの仕事、クリーニングを通して人生そのものを実用的な側面にも応用している。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く