このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ネロ・チェッコンさんへのインタビュー(10)

2019年07月26日

今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されているネロ・チェッコンさんにお話を伺いました。


怒りは手放すことができる!


―― 以前のインタビューで、小さい頃に怒ってばかりいて「ちび怒り」とあだ名をつけられたというお話が印象的でした(笑)。今の穏やかなネロさんからは、とても想像できません。「アンガーマネジメント」と呼ばれる怒りに対しての対処法が注目されるようになりましたが、「怒り」はやっかいな感情ですよね。


ネロ・チェッコンさん(以下、ネロさん) 怒りに対処することは一生続くことだと思います。ですが、そこをクリーニングし続けることで、平和が広がっていきます。

私たちは、過去から多くのものを背負ってきています。「生まれつき短気なんです」と言う方もいらっしゃいますが、そうではなく、魂にたくさんの記憶が刻み込まれているんです。ホ・オポノポノではそれらを「記憶」としてクリーニングし、手放していきます。誰もが生まれながら平和な心穏やかな状態で生まれてくるわけではありません。ホ・オポノポノは平和な、ゼロの状態に自分を戻していくプロセスです。

最近、古い家を買ったんです。壊して建て替えるのではなくリフォームして使おうと思い、工事の依頼をしました。私はエンジニアなので家の構造を細かいところまで把握し、費用についてもそれに見合う金額でお願いしていました。ところが工事を始めてから、屋根の構造が想定していないものだったという理由で、当初の予算より上回る金額を要求されたんです。それで期日までに支払わないと工事を取りやめますといわれて、私は腹を立てて怒鳴ってしまいました。

その後「しまった」と思い、気持ちを落ち着けてクリーニングをしました。すると、まず怒ってしまった自分を許す必要があると感じました。自分自身を許して、それから相手を許すことができたんです。結果としては、要求された金額を支払い、工事を続けてもらいました。屋根の仕上がりは見事なものでした。

今でも、その屋根を見るたびに怒りを手放せたことを思い出し、落ち着いた気持ちになれます。屋根は私にとってのクリーニングツールになったんです。「怒りは、手放すことができる」と教えてくれます。


屋根は「怒りは手放せる」と教えてくれるシンボルになっています。
屋根は「怒りは手放せる」と教えてくれるシンボルになっています。(ネロさん)

―― とても素敵なクリーニングツールの誕生ですね。別の会社に頼むという選択肢は考えませんでしたか?


ネロさん そうしようと思ったんです。ですが、かなりクリーニングをした後に、業者の方々を信じてみようと思いました。「怒っているときは、人を信じられない」ということに気づいたんです。腹を立てていたから、相手のことを信じられないと判断してしまっていたのだと。

屋根は、自分も人も信じられたから完成したものです。屋根を見ると、「信頼」というものを思い出させてくれます。怒りと信頼というのは、深く関わりがあるものなのだと感じました。


―― それは大きな発見ですね。クリーニングはどのようにされたのですか?


ネロさん 「怒りは自分ではない」。まず、そこからスタートです。以前は怒りと自分を一緒にしてしまっていたので、怒りに乗っ取られてしまいました。怒りと自分を区別できたときに、本来の自分に戻れたのです。本来の自分とは、愛そのものです。クリーニングをしていくと、愛がどんどん広がっていきます。


クリーニングは自分自身を愛するプロセス


―― ホ・オポノポノをされている方には「これがクリーニングになっているのかな」と疑問を持たれる方が多いようです。クリーニングで重要なことを教えてください。


ネロさん クリーニングで一番重要なのは、問題と自分をつなげないことです。「私は悩んでいます」ではなく、「私は悩んでいるという体験をしている」と捉えるんです。私という一つのアイデンティティーと、悩み事は別のものだということです。

そして、「ありがとう」「愛しています」という言葉を自分の愛の部分に向けてあげる。するとつながっているものが離れ、手放すことができるんです。私たちは完璧です。そう思えないのは記憶から来ているんです。ウニヒピリを愛し、自分自身を愛するプロセスがホ・オポノポノです。ウニヒピリを本当に愛せているときは超意識とつながり、神聖なる存在に守られているように感じます。


―― 自分と感情を分けるのは「怒り」のクリーニングと同じですね。先ほど怒りと信頼に深い関わりがあるとおっしゃっていたので、怒りをクリーニングすることは自分を信じることにもつながりそうですね。


ネロさん もちろんです。やってみてください。自分を信じるには、今のままの自分を愛することからもクリーニングできます。クリーニングは愛することそのものです。「よくやっているね」「頑張っているね」と自分を尊敬することですよ。人は皆それぞれ歴史を背負っていますから、時間がかかることもあるかもしれません。ですが、ありのままを受け入れてあげるんです。クリーニングとは何かを一言で表すと、自分自身を愛に戻していくことです。


―― 愛に戻す、愛の一つの表現ということですね。


ネロさん クリーニングの動機が愛から来ているか、ということも大事です。「クリーニングをしているんですけど」と言う方がいますが、それは「自分を愛しているんですけど」と言っていることと同じです。クリーニングとは自分自身の心の声を聴き、自分の意思に従うと決めているということなんです。

自分の完璧な状態がどういう状態かわからないけれど、自分の心の声に沿って決める。例えば「家に帰りたい」という思いがあって、それが記憶から来るものなのか、インスピレーションから来るものなのか、私たちにはわかりません。ですが、失敗したとしても、自分を信じて実行したということに満足感を覚えるはずです。クリーニングをして行動をとったことで、何が自分に気づきとして与えられたか、感じられると思いますよ。

自分の心の声を聴いて行動しても、もちろん失敗することもあるでしょう。それでも少しずつ調整したり修正したりして、自分の本来の道に戻っていく。クリーニングは愛を行動にしたものなんです。


―― 「決めること」が大事なのですね。人との関係を築くときと同様に、様々なことを経験しながらウニヒピリとの関係を丹念に築いていく。そんな日々の営みの大切さがお話から伝わってきました。本日はありがとうございました。
(インタビュー:太田陽子)



(『元気な暮らし』2019年8月号掲載)



ネロ・チェッコンさんネロさん


20年間、ヨーロッパ最大手のコンサルティング会社で役職につく。ホ・オポノポノと出会い、それをライフワークにする中で、現在はヴェローナ市裁判所の民事訴訟科テクニカルアドバイザーを行いながらSITHホ・オポノポノ講師としてヨーロッパ、日本、台湾、韓国で活動中。


当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 10:00 │講師の方々に訊く