このブログでは「ホ・オポノポノ」を長年実践している講師をお招きし、様々なお話を伺います。


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ジーンさんへのインタビュー(2)

2017年04月28日

今回は、ホ・オポノポノ講師としてクリーニングを実践されている、ジーン・ナカサトさんにお話を伺いました。


ウニヒピリの声を聞いてみよう


―― はじめまして。ジーンさんは「ウニヒピリのケアが大切」とお話しされていますね。私はホ・オポノポノを始めたばかりなのですが、「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」の4つの言葉を唱えてみても、「これがウニヒピリのケアになっているのかな?」と捉えどころがなく感じてしまいます。


ジーンさん そのご質問が出るのは、頭で考えているからですね。考えるのではなく、ただクリーニングをすることがウニヒピリのケアになりますよ。
 ホ・オポノポノでは霊的・肉体的・精神的なバランスがとれた状態を、健康であると考えます。それは、ウニヒピリなしではできないことなんです。「ウニヒピリのケアができた」というのは、「嬉しい」とか、「平和を感じる」とか、肩の力が抜けるように、楽になる感じからわかります。それが、ウニヒピリとつながっている感覚なんです。ウニヒピリとつながっていると、インスピレーションが現れてきます。自然と「今日はここに行こう」とか、「この洋服を着よう」とか。そういう、考えないで自然に出てくる発想です。腹から来るような感覚。それこそがウニヒピリの声です。


―― 腑に落ちるような感覚ですね。頭で考えない!


ジーンさん そうです!ワクワクするときもあれば、静かな、自然な流れみたいな場合もあります。たとえば、やせたいという悩みがあって、3つのダイエット法のどれをしようか迷う場合がありますね。お母さんはこう言うけど、雑誌にはこう書いてあった。ダイエットの先生はこう言っている。話が食い違っていて、混乱します。でも、本来あなたのからだを管理しているのはウニヒピリです。ですから、ウニヒピリに「どうしたい?」って聞きたいわけです。ですが、普段ウニヒピリの存在を忘れていると、聞くのを忘れてしまいますよね。
 ウニヒピリの協力がなくては、インスピレーションを受け取ることができません。私たちの中にある3つのセルフ、表面意識(ウハネ※)、潜在意識(ウニヒピリ)、超意識(アウマクア※)がちゃんと存在し、それぞれの役割を果たす。そうすることで、初めてすべての存在の源である“神聖なる存在”とつながります。表面意識から“神聖なる存在”につながろうとする人が多いのですが、流れとしては、表面意識が潜在意識に降りて、そして初めて超意識に上がって、上の“神聖なる存在”につながっていきます。その順番が大事なんです。ウニヒピリのケアがあって、初めて上とつながれるわけです。


※ウハネ…表面意識。私たちが日常で認識している意識。クリーニングをスタートさせる部分。ウニヒピリにとっては母親のような存在。
※アウマクア…超意識。ウニヒピリから届いたクリーニングの働きを、唯一“神聖なる存在”に届けることができる。


―― ウニヒピリにはこの世が誕生して以来のすべての記憶が保管されているそうですね。私が考えたことや感じたことも保管されるのですか?


ジーンさん そうです、全部です。たとえばコンピューターでデータを打ち込むとき、「これは必要なデータで、これは必要でない」などとコンピューターの意思は入らないですよね。それと同じです。そのメモリーバンクはあなたの一生だけでなく、家族、親戚、先祖代々から受け継がれた記憶も含まれます。
 ホ・オポノポノはそうした膨大な記憶をクリーニングする機会、手放していく機会です。たとえば、意識せずに「この人はいい人だ」「この人は嫌いだ」などと、自然と出てきますよね。それは、記憶がそう思わせているのです。どこかに行って、急に具合が悪くなっちゃうとか。それも記憶から起こります。嫌いなことだけではなく、あなたが好きなことも。
 そこをクリーニングして、ニュートラルな状態でいたいわけです。待ち合わせの時に「早く行こう」とか「きちんとしなきゃ」とか、そうしたことをクリーニングします。すると、自然な導きが現れるわけです。完璧なタイミングで人に出会ったり。
 たとえば、ホ・オポノポノの講師は飛行機でエコノミーのチケットを買ったのに、ビジネスクラスの席に移ることがよくあるんです。ビジネスクラスに乗りたいと考えているわけではないのですが、“神聖なる存在”の導きによってそうなります。不思議ですよね。


―― びっくりしますね!


ジーンさん エコノミークラスが嫌だというわけではありません。ビジネスクラスに乗りたいという執着もありません。ニュートラルな状態とは、そういう意味です。なってもいいし、ならなくてもいい。クリーニングするために日本に行く。クリーニングするために飛行機で行く。何かを操作したり、管理しようとしているわけではありません。

ジーン・ナカサトさん
ジーン・ナカサトさん


大切なのは、ウニヒピリの存在を認めること


ジーンさん クリーニングをしているからといって、問題が起こらないわけではありません。私は最近、5種類の手術を受けました。クリーニングをしていると、水面下にある自分が意識もしていない、深い記憶が出てくるんです。現れたら、「これはクリーニングする機会なんだ」と捉えます。
 あるとき、左足の関節に痛みがあって病院に行ったら、「あなたみたいなひどい状態は初めてです」と言われたんです。そして全身の検査が必要になり、おなかに大きなできものが見つかりました。「検査と手術をすぐに受けなきゃいけない」と言われて、1週間後に予約をしたのに、私は高熱を出してしまい、行くことができませんでした。クリーニングして、ウニヒピリに聞きました。「どうして?」って。そうしたら、「クリーニングがもっと必要だからよ」と。
 ホ・オポノポノでは、すべてにアイデンティティーがあるとします。私はおなかのできものもひとつの存在として見ました。それで、私はできものに話しかけました。「あなたは今幸せですか?」「大丈夫ですか?」って。そうしたら、「悲しい」って言ったんです。私は自分の中の記憶に向けて、「ごめんなさい、許してください…」4つの言葉を2週間、言い続けました。そして、手術に臨みました。手術後、医師から呼ばれると、「あなたはすごくラッキーですよ」と言われたんです。「これだけ大きなできものが悪性でないことは稀なことです」と。
 多くの人が、からだにできてしまったできものを嫌がり、見ようともしません。ですが、できものはおなかにあった細胞から生まれたもの。長年、私を支えてくれた細胞なんです。だから、手術の前に「本当にありがとう、今まで私を支えてくれてありがとう」と心の中で伝えました。そして「私に何かできることはありますか?」と尋ねたら、「プルメリアのレイ(花飾り)がほしい」と言ったんです。私はイメージの中で、おなかのできものにプルメリアのレイを捧げました。
 そうしたことが、ウニヒピリとの対話です。その感覚は、ウニヒピリしか、あなたに送ってくれません。「あなたは今幸せですか?」と尋ねて、「悲しい」という感覚は、自分の表面意識しか感じられないわけです。ウニヒピリの存在を認めて、一緒に動いていくこと。それがウニヒピリのケアになりますよ。


―― “一緒に動ける存在がある”と思うと、なんだかとても嬉しいですね。素晴らしいお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
(文責:太田 陽子)



(『元気な暮らし』2016年10月号掲載)




ジーン ナカサト (JEAN NAKASATO)ジーン・ナカサトさん
SITHホ・オポノポノを30年以上にわたり実践、2007年から現在までマウイを中心にSITH講師として活動している。ハワイ州教育省教育スペシャリストとしてハワイにおける教育施設の環境向上に努める。




当記事に関して


※当記事は(株)トータルヘルスデザイン発行の無料月刊情報誌『元気な暮らし』に掲載された記事を元に再構成をしております。
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Posted by THDstaff at 11:30 │講師の方々に訊く